叡知の夢

聚の章

大和の中枢と四つの区域 前編

麻綾（時を遡ること、8月2日（金）の陽の刻。勇樹は、朱雀の魂魄が羅刹の剣に回帰したを確認する。）

勇樹（朱雀が撃破された・・・だと・・・。）

騰蛇（流石は松本叡知と言った所か・・・。）

勇樹（感心している場合か！朱雀が撃破されたと言うことは、奴に能力の一部が戻ったと言うことなんだぞ。）

騰蛇（同時に、同宿の特性（相剋）が使用可能になったと言うことだ。奴らも俺や朱雀との戦いでしばらくは行動を控える。お前は今の内に、霧散した怪鳥族を集めておけ。時期に天空が性悪さを発揮するだろう。）

麻綾（騰蛇に諭された勇樹は、霧散した怪鳥族を汝陰公の墓に集結させる。一方、夢想園に撤退した天空に憑依された美緒ら幻妖族が、朱雀が撃破されたことを知る。）

美緒（白虎は亜矢達（一樹と桃矢）に足止めされ、朱雀は叡知達（亜樹と彩夏）に撃破されようね。順当に行けば、次は貴方の番。主力の女郎蜂（キラービー）や火炎蟻（フレイムアント）も利沙達（鋭気と仁）に撃破されるのも時間の問題ね。）

天空（幻妖族の主力は虫さんだけではありませんわ。そう・・・例えば貴女の身体に絡みついている触手も女郎蜂にも引けは取りませんわ。）

美緒（いっ・・・嫌・・・止め・・・。）

天空（ふふふ。可愛いですわね🖤次の凌犯期間は2019年12月17日（火）から2020年1月12日（日）。その2カ月間前は10月16日（水）。それまでは、一緒に甘美な一時を過ごしましょ🖤）

麻綾（美緒は、植物の妖魔の触手と分泌液によって、凌辱される。一方、銀坑道のある辰巳町を制圧した勾陳に憑依された吉平ら金剛族が、朱雀が撃破されたことを知る。）

吉平（騰蛇に続いて朱雀までも・・・。）

勾陳（怪鳥族や魔獣族は妖魔の中でも機動力に優れている部類。文字通り、機先を制すってか。）

吉平（それに呼応して他の宿曜師も攻勢に転じる。次に叡知達が戦う相手は天空。その次はお前だ勾陳！）

勾陳（残念だが、勢いは何れ無くなるもんだぜ。朱雀の鳥女のしくじりを逸早く察した天空の虫女や玄武の爺さんが撤退して防備を固めた上に、俺様の金剛族が、大和の交通の要所を塞いでいるからお前さんの期待通りの展開にはならねえぜ？）

麻綾（勾陳の言う通り、叡知にとっての遠距離かつ暗黒期間（美緒、康史、理英、吉平、香里、達哉、智恵）に位置する宿曜師が攻勢に転じるも朱雀の異変を察知した天空と玄武の撤退と、金剛族の妨害も遭って断念する。）

麻綾（一方、OGHAM（オガム）海洋公園にて、司龍や美言と戦闘中の玄武に憑依された智恵ら怪魚族が、朱雀が撃破されたことを知る。）

智恵（流石は叡知よのぅ。朱雀を後回しにすれば厄介とは言え、騰蛇戦の疲れを顧みずに、彩夏らと共に早めの対応で、朱雀を撃破し、亜樹の救出に成功するとはのぅ。）

玄武（うむ・・・お陰で儂らは守勢に追い込まれてしまったが、怪魚族に大きな被害は出ていない以上は、現状維持で玄武港と白虎港付近を抑えていれば、海路の移動は不可と言うことぢゃな。）

智恵（分かっておらんようじゃな。叡知は、朱雀港から青龍港経由で、金剛廟を窺えるのじゃぞ？）

玄武（分かっておらんのお主の方ぢゃ。朱雀港には香里ら九鬼衆が抑えておるし、青龍港経由で、金剛廟を目指すことは出来ぬ以上は、陸路の午町から進入になると言うことぢゃな。既に、九頭龍神社を奪取しているとは言え、かなりの長距離移動となるぢゃろうって。）

麻綾（玄武は青龍港の抑えに回している以外の怪魚族は、玄武港に集結させる。一方、竹取砦の私、御霊神宮にいる亜矢（一樹と桃矢）の牽制を受けている白虎に憑依された美里ら魔獣族が、朱雀が撃破されたことを知る。）

美里（叡知達の背後を衝くつもりだったが、完全にあてが外れたな。）

白虎（藤原一樹・・・松下亜矢・・・川口桃矢・・・奴らが出てこなければ、釈麻綾を確実に仕留められたものを・・・。）

美里（ならば、こっちも竹取砦と御霊神宮に魔獣族に牽制させて、私達は手近な亜里沙達（元春と美樹）をやるか？今なら、彼奴らも疲れ果てていて、絶好の機会だと思うが？）

白虎（そこに関しては心配無い。亜里沙は玄武戦に備えて丑寅町か戌亥町を目指すだろうが、何れにしても中宮府を経由する。そこに、金森勇樹が龍蛇族と怪鳥族の残党を率いて対応してくれる。我らが先ずするべきことは、奴らを釘付けにすること。）

麻綾（白虎牽制作戦は見事に成立したが、それは白虎に憑依された美里ら魔獣族にとっても言えることで、私を始め、亜矢（一樹と桃矢）は、完全に釘付けとなり、今日に至る。）

麻綾（朱雀戦から二週間後。木星の逆行期間（2019年4月11日（木）から2019年8月11日（日）。）が終了し8月15日（木）の水瓶座の満月の日の陰の刻。）

麻綾（満月の日の大和は、地域によって多少の違いはあるが、広場で大掛かりな焚火を焚き、子孫繁栄を願っての性交渉が執り行われる風習がある。）

麻綾（前回のように凌犯期間（2019年7月9日（火）から2019年7月31日（水））中は、妖魔が跋扈しているため自粛するが、今回は束の間の休息期間（8月8日（木）から10月16日（水））。）

麻綾（少なくとも、9月14日（金）と10月14日（月）は盛大に執り行われ、2ヶ月前は、妖魔の動向を把握して上で、開催か中止かを判断していた。）

麻綾（勿論、他の宿曜師を始め、大和の民は参加しているが、ここは亜里沙達（元春と美樹）、鈴夜達（真悟と恕）、叡知達（亜樹と彩夏）の3組はどうのようにしているのか？）

麻綾（先ずは、亜里沙達（元春と美樹）。四隅（未申・酉町）にある水晶堂で、元春と美樹を交え、元春は亜里沙の冷却睡眠、美樹の秘孔術といった神秘的な性交渉が行われる。何回かの交わり、後に小休止を取る。）

元春「君達の愛撫は最高だが、亜里沙。旦那がいるのに、私とこんなことをして大丈夫なのか？」

亜里沙「あの男性は、私が他の男性と性交渉しているのを見て、自慰行為に浸っていれば良いのです。」

美樹「えぇ、あんなに良い男性なのに可哀想・・・。」

亜里沙「さあ、そろそろ始めましょう。」

麻綾（亜里沙達（元春と美樹）は一心不乱に交わる。次に、鈴夜達（真悟と恕）は、香天（辰巳・午町）にある大和図書館で、真悟と恕を交える。鈴夜は真悟の魔羅を乳房と口で包み込み、恕は鈴夜の陰部に魔羅を挿入し、一心不乱に交わり、後に小休止を取る。）

真悟「ちょっと休憩しようぜ。」

鈴夜「あら？もう疲れたの？私は、まだまだイケるわよ？」

恕「凝り出したら止まらないのは性交渉でもなんだね。まあ、夜も長いし、ここら辺で水浴びしても良いじゃない？」

鈴夜「仕方ないわね。水浴びが終わったら、始めるわよ。」

麻綾（鈴夜達（真悟と恕）は一心不乱に交わる。そして、叡知達（亜樹と彩夏）は、山海（丑寅・卯町）にある叡知の家で、亜樹と彩夏を交える。しかし、叡知は亜樹と彩夏と数回交わっただけで眠りにつく。）

亜樹「もう信じられない・・・起きてよ叡知！」

彩夏「ちょっと亜樹。今の叡知は弱体化しているんだよ。そんな乱暴しちゃ駄目だよ。」

亜樹「でも・・・。」

彩夏「そう言う時は、こうして優しく抱いてあげるんだよ。大丈夫、強い叡知は帰って来るよ。」

麻綾（彩夏は叡知の心と身体を優しく包み込むと、叡知の魔羅がそそり立ち、そのまま交わる。今宵は満月。激しい夜は続く。）