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憎しみのパズルピース
第4話
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「あの…早川さんについて聞いてもいいですか?」
「ん…、ああ、そうか。
早川も同じ高校に行ったんだっけ。
まあ、家が近所で幼馴染みだから、高校行っても付き合いがあるんだな。
あ、もしかして彼女だとか思ってる?」
「さあ…つい最近、1.2度話しただけなので。
でも、早川さんが宮地を気に掛けているのはわかります。」
「ほら、宮地のおばさんが借金返すのにパートに出てるから、家事が思うように出来ないのを早川が助けてるらしい。
宮地の妹も早川に懐いているからって。
そういう面もあって、宮地は早川に頭が上がらないんだよ。」
「そんなに…宮地の家は大変なんですか?」
「どうかな?
ただ、どんなに貧乏しても会社を手放す気が父親にはないらしいからね。
宮地としては、自己破産でも何でもして別な仕事でやり直して欲しいくらいなんだろうけど。」
「…確かに。
僕だったら同じ考えになると思います。」
印刷業界がこの先発展するとは思えない。
何故なら紙そのものへの媒体の必要性が無くなる可能性の方が高いからだ。
大きな企業なら関係したほかの事業移行も可能だろう…細々と印刷事業を残す事も不可能ではない。
けど…中小企業は別だ。
どう見ても時代の流れで更なる発展は望めない。
きっと、職人気質の父親と違って、宮地はそこをキチンと理解している分、歯がゆくて仕方ないはずだ。
そして…そんな宮地を早川さんは間近で見ているんだ…。
「有村君って…なんていうか、変わってるね。」
「はっ?えっ僕、へんな事言いましたっけ?」
「いやいや、普通さイジメにあってて、イジメる奴の立場を想像して、同じ考えになると思う…なんて!
普通は意地でも同調しないんじゃない?」
「そ、そうですか…でも、僕は素直にそう思います。」
「優しすぎるくらい優しいんだ。
けど…それは攻撃性のある奴には格好のスキになると思うよ。」
「えっ…。」
僕は向井君の言っている意味が理解出来ずにポカンとしてしまった。
「人間の野生的な性質ってスポーツに如実に現れてると思うんだよね。
確かにスポーツマンと言えば、真面目で正直者で…なんてイメージ先行してるかもしれないけど。
実情は人間臭いんだよ。
つまり…反則も審判が判断しなきゃ反則じゃないし、怪我をしてる奴に気を遣うどころか、それは自分にとってラッキーな事になる。
勝てば楽しくて負けた相手の事なんて考えちゃいないし、負ければ悔しくて相手を次は踏み潰してやる!って思っちまう。
わかるかい?」
「…結局、自己中で…バレなければ悪い事をしても、それでストレス解消できればいいって言う…イジメの本質を言ってるんですよね。
スポーツでさえ、そうだと。
イジメをしてる事がバレだ時…首謀者はイジメられる方も悪いと言うけど…本当はそんな後付けの大義名分なんて無くて…野生的な感情から来る物…当たり前と言われれば当たり前の感情だと。」
「うーん。
そこまで細かく考えて行った訳じゃないけど。
多分当たってる。
イジメを撲滅するとか解決するって、その本質に立ち向かうって事…完全なる理性でね。」
「果てしないですよね…でも、だからってイジメられてる方が我慢しろってのも、僕はおかしい事だと思います。
生物は確かに弱肉強食で成り立ってました。
けど…人間はそこから脱却できる種族です。
だから…出来ない事ではないと僕は信じてます。」
向井君は腕組みしながら、僕を細目で見た。
「強いね…。
本当の強さって…人間が弱肉強食から抜け出した本当の強さって…きっと、今みたいな君の考え方をした人間達が持ってた物なのかもね。
君の持つ理性的な正義感が、人間の持つ野生的な感情を上回る事を願うよ。
ボクも…未来はそう言う世界であって欲しい。」
僕は少し照れくさかったけど…、田中や安村についても聞かなきゃならないと再び、襟を正して向井君に聞いてみた。
「ん…、ああ、そうか。
早川も同じ高校に行ったんだっけ。
まあ、家が近所で幼馴染みだから、高校行っても付き合いがあるんだな。
あ、もしかして彼女だとか思ってる?」
「さあ…つい最近、1.2度話しただけなので。
でも、早川さんが宮地を気に掛けているのはわかります。」
「ほら、宮地のおばさんが借金返すのにパートに出てるから、家事が思うように出来ないのを早川が助けてるらしい。
宮地の妹も早川に懐いているからって。
そういう面もあって、宮地は早川に頭が上がらないんだよ。」
「そんなに…宮地の家は大変なんですか?」
「どうかな?
ただ、どんなに貧乏しても会社を手放す気が父親にはないらしいからね。
宮地としては、自己破産でも何でもして別な仕事でやり直して欲しいくらいなんだろうけど。」
「…確かに。
僕だったら同じ考えになると思います。」
印刷業界がこの先発展するとは思えない。
何故なら紙そのものへの媒体の必要性が無くなる可能性の方が高いからだ。
大きな企業なら関係したほかの事業移行も可能だろう…細々と印刷事業を残す事も不可能ではない。
けど…中小企業は別だ。
どう見ても時代の流れで更なる発展は望めない。
きっと、職人気質の父親と違って、宮地はそこをキチンと理解している分、歯がゆくて仕方ないはずだ。
そして…そんな宮地を早川さんは間近で見ているんだ…。
「有村君って…なんていうか、変わってるね。」
「はっ?えっ僕、へんな事言いましたっけ?」
「いやいや、普通さイジメにあってて、イジメる奴の立場を想像して、同じ考えになると思う…なんて!
普通は意地でも同調しないんじゃない?」
「そ、そうですか…でも、僕は素直にそう思います。」
「優しすぎるくらい優しいんだ。
けど…それは攻撃性のある奴には格好のスキになると思うよ。」
「えっ…。」
僕は向井君の言っている意味が理解出来ずにポカンとしてしまった。
「人間の野生的な性質ってスポーツに如実に現れてると思うんだよね。
確かにスポーツマンと言えば、真面目で正直者で…なんてイメージ先行してるかもしれないけど。
実情は人間臭いんだよ。
つまり…反則も審判が判断しなきゃ反則じゃないし、怪我をしてる奴に気を遣うどころか、それは自分にとってラッキーな事になる。
勝てば楽しくて負けた相手の事なんて考えちゃいないし、負ければ悔しくて相手を次は踏み潰してやる!って思っちまう。
わかるかい?」
「…結局、自己中で…バレなければ悪い事をしても、それでストレス解消できればいいって言う…イジメの本質を言ってるんですよね。
スポーツでさえ、そうだと。
イジメをしてる事がバレだ時…首謀者はイジメられる方も悪いと言うけど…本当はそんな後付けの大義名分なんて無くて…野生的な感情から来る物…当たり前と言われれば当たり前の感情だと。」
「うーん。
そこまで細かく考えて行った訳じゃないけど。
多分当たってる。
イジメを撲滅するとか解決するって、その本質に立ち向かうって事…完全なる理性でね。」
「果てしないですよね…でも、だからってイジメられてる方が我慢しろってのも、僕はおかしい事だと思います。
生物は確かに弱肉強食で成り立ってました。
けど…人間はそこから脱却できる種族です。
だから…出来ない事ではないと僕は信じてます。」
向井君は腕組みしながら、僕を細目で見た。
「強いね…。
本当の強さって…人間が弱肉強食から抜け出した本当の強さって…きっと、今みたいな君の考え方をした人間達が持ってた物なのかもね。
君の持つ理性的な正義感が、人間の持つ野生的な感情を上回る事を願うよ。
ボクも…未来はそう言う世界であって欲しい。」
僕は少し照れくさかったけど…、田中や安村についても聞かなきゃならないと再び、襟を正して向井君に聞いてみた。
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