162 / 280
ハードで楽しい深夜のお仕事
第8話
しおりを挟む
宮地の事を知れば知るほど…あいつを嫌いになれなくなってる自分がそこにいた…。
家庭環境が悪いからといって、イジメを肯定なんて死んでもしないけど…ただ、切ない…本当は分かり合えるんじゃないかって、幻想さえ持ってしまいそうになる。
以前は直接手を下す事は少なかったのに、最近は直接手を出したり皆の前で服を破いたり、これはエスカレートしていると言ってもいいのかな。
つまり宮地の状態は悪い方向にあるという事かな。
ストレスはいつ爆発してもおかしくない。
そして、そのベクトルの方向に僕がいる。
僕の中に宮地にとって、とても不快なものが見えているに違いない。
宮地…お前が僕を通して見てるのは…誰だ…父親…?母親…?不公平な世の中…?
帰宅するまで、頭の中をその事ばかりグルグルと巡っていた。
自宅アパートに着いて、自転車を駐輪した後スマホを見てみるとメッセージが届いていた。
あ!槇さんからだ!
僕は大急ぎで アパートの鍵を開けて、バタバタしながら自分の部屋に入って、正座してメッセージを読んだ。
『こんにちは。
明日の件だけど、朝8時前には事務所にいるから入って来て。
インターホン押してくれれば、オートロック解除するから。
あと、豊田さんが9時頃来てくれるそうだ。
…そこで、前作業としてやってもらいたいんだけど、大まかな衣装のラフ画を数枚。
これがあると話しがスムーズに進む。
イメージ湧きやすいし、相手にも伝わりやすい。
あとステージでの工夫などもあれば、アイデアメモでいいから持ってきて欲しい。
時間がないから話し合いを円滑に進めて作業に時間を費やしたい。
よろしく頼む。
食事はこちらで用意するから、安心してくれ。
なんなら朝食も出せる。
奈落の分は検討するけどね。
じゃあ、明日楽しみに待ってるよ。』
う~~槇さんからの仕事の指示!
何だかワクワクして正座していた膝を揺らした。
あー!前作業!前作業!急がなきゃ。
僕は慌ただしくノートを取り出した。
意気揚々と取り組んだものの…いざ、ラフ画を描こうとしても、やった事ないせいか上手くいかない。
頭の中の映像が手元の紙の絵とは似ても似つかない。
「あ~。やっぱり、才能無いんじゃないのかな僕には。
この画力で伝わるかなぁ。
相手に伝える絵って難しいんだなあ。」
ふと僕は自分のノートパソコンを引っ張り出した。
これは、父親の弟の叔父さんが父の最期の頼みで買ってきた物…。
結局、父は一度もこれを触らずに逝ってしまった。
古いパソコンなので、それ程容量も無い。
一応インターネットに繋げてはいるけど、容量の多いゲームなんかはすぐにフリーズしてしまう。
だから、ネット鑑賞や写真のデータ、宮地達イジメの音声専門にだけ使用していた。
僕は写真画像加工のソフトを初めて立ち上げてみた。
「これ…使えるかも。
コラージュ…。
貼り付け写真ならイメージ伝わるよなぁ。
画素数は低くして色合いのイメージを伝えてみよう。
あ…!」
僕はUSBメモリーカードを持ってなかった。
今まではそれすら、購入出来なかったからだ。
僕は慌ててコンビニに走って、USBメモリーを購入した。
…僕は購入したUSBメモリーを握りしめて、走った。
時間が足りない…始めてそう思った。
今まで、時間が長くて長くて早く過ぎて行く事ばかり考えていたのに…ほんの少しの時間さえ、惜しくて…時間が、大切な事に気がついた。
家庭環境が悪いからといって、イジメを肯定なんて死んでもしないけど…ただ、切ない…本当は分かり合えるんじゃないかって、幻想さえ持ってしまいそうになる。
以前は直接手を下す事は少なかったのに、最近は直接手を出したり皆の前で服を破いたり、これはエスカレートしていると言ってもいいのかな。
つまり宮地の状態は悪い方向にあるという事かな。
ストレスはいつ爆発してもおかしくない。
そして、そのベクトルの方向に僕がいる。
僕の中に宮地にとって、とても不快なものが見えているに違いない。
宮地…お前が僕を通して見てるのは…誰だ…父親…?母親…?不公平な世の中…?
帰宅するまで、頭の中をその事ばかりグルグルと巡っていた。
自宅アパートに着いて、自転車を駐輪した後スマホを見てみるとメッセージが届いていた。
あ!槇さんからだ!
僕は大急ぎで アパートの鍵を開けて、バタバタしながら自分の部屋に入って、正座してメッセージを読んだ。
『こんにちは。
明日の件だけど、朝8時前には事務所にいるから入って来て。
インターホン押してくれれば、オートロック解除するから。
あと、豊田さんが9時頃来てくれるそうだ。
…そこで、前作業としてやってもらいたいんだけど、大まかな衣装のラフ画を数枚。
これがあると話しがスムーズに進む。
イメージ湧きやすいし、相手にも伝わりやすい。
あとステージでの工夫などもあれば、アイデアメモでいいから持ってきて欲しい。
時間がないから話し合いを円滑に進めて作業に時間を費やしたい。
よろしく頼む。
食事はこちらで用意するから、安心してくれ。
なんなら朝食も出せる。
奈落の分は検討するけどね。
じゃあ、明日楽しみに待ってるよ。』
う~~槇さんからの仕事の指示!
何だかワクワクして正座していた膝を揺らした。
あー!前作業!前作業!急がなきゃ。
僕は慌ただしくノートを取り出した。
意気揚々と取り組んだものの…いざ、ラフ画を描こうとしても、やった事ないせいか上手くいかない。
頭の中の映像が手元の紙の絵とは似ても似つかない。
「あ~。やっぱり、才能無いんじゃないのかな僕には。
この画力で伝わるかなぁ。
相手に伝える絵って難しいんだなあ。」
ふと僕は自分のノートパソコンを引っ張り出した。
これは、父親の弟の叔父さんが父の最期の頼みで買ってきた物…。
結局、父は一度もこれを触らずに逝ってしまった。
古いパソコンなので、それ程容量も無い。
一応インターネットに繋げてはいるけど、容量の多いゲームなんかはすぐにフリーズしてしまう。
だから、ネット鑑賞や写真のデータ、宮地達イジメの音声専門にだけ使用していた。
僕は写真画像加工のソフトを初めて立ち上げてみた。
「これ…使えるかも。
コラージュ…。
貼り付け写真ならイメージ伝わるよなぁ。
画素数は低くして色合いのイメージを伝えてみよう。
あ…!」
僕はUSBメモリーカードを持ってなかった。
今まではそれすら、購入出来なかったからだ。
僕は慌ててコンビニに走って、USBメモリーを購入した。
…僕は購入したUSBメモリーを握りしめて、走った。
時間が足りない…始めてそう思った。
今まで、時間が長くて長くて早く過ぎて行く事ばかり考えていたのに…ほんの少しの時間さえ、惜しくて…時間が、大切な事に気がついた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
異世界で姪が勇者になったけれど、俺はのんびり料理屋を開く
夕日(夕日凪)
ファンタジー
突然姉が亡くなり、その遺児である姪の『椛音』を男手一つで育てていた元料理人の『翔』。
椛音が十六歳になった時。二人は異世界に召喚されて…!?
椛音は勇者として異世界を飛び回ることになり、椛音のおまけとして召喚された翔は憧れていた料理人の夢を異世界で叶えることに。
デスクレイフィッシュ、大猪、オボロアナグマ──。
姪が旅先から持ち込む数々の食材(モンスター)を使った店を、翔は異世界で開店する。
翔の料理を食べると不思議と力が湧くようで、いろいろな人物が店を来訪するように──。
※表紙は小鶴先生に描いていただきました!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
【1部完・2部準備中】人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる