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2学期
仕返しのキス
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翌日土曜日、テニス部の練習があり、2日酔いの状態で練習に参加した。
しかし立っているのも辛く、田中先生に断って保健室で休む事にした。
「うっ、気持ち悪い…。頭がグルグル回ってる。」
田宮と花火を見た保健室…。
時間は…なぜ進んでしまうのだろう。
あの時あのまま永遠にいたかった。
幸せだったあの時に戻れない…。
僕は眼を閉じた。
細く美しい指先が僕の頬を触る…。
ああ…田宮の手か…。
『泣かないで…。』
指先が頬から僕の唇に流れる…。
唇の上を2回なぞった…。
彼女の唇が僕の唇と重なる…。
柔らかくて心地よい弾力があって、暖かくて…。
「夢…か…。」
欲求不満だな…最悪だ。
僕は身体か暑くなり、着ていたTシャツを脱いだ。
「はぁ。」
ベッドに腰掛け頭を抱えた。
妄想でしか彼女を抱きしめられない…。
早く、この状態に慣れなきゃ。
ガラガラ。
誰かが保健室に入ってきた。
仕切りの隙間から覗き込んだ。
…田宮 真朝!
彼女は何かを探していた。
体温計を見つけると、椅子に腰掛けて胸のボタンを2つ外して、体温計を脇に挟んだ。
アレ?もしかして、一昨日の水浸しで風邪を引いたんじゃ…。
顔も心なしか、頬が赤い。
ピピピピ。
バッ。
僕は仕切りを退けて、彼女の前に出た。
「田宮!お前、熱あるのか!?」
「…先生、他人が見たら痴漢かと思われますよ。」
「えっ、あ…。」
上半身裸なの忘れてたー!しかも下が変なジャージだし。
僕は慌ててTシャツを着た。
「で、熱はどうなんだ?」
彼女のおデコに手をあてた。結構熱い。
「38度ちょっと…寝てれば治ります。」
「治るか!薬出してやるから、そこに寝てろ!」
僕は田宮をベッドに引っ張り、座らせた後、薬箱から風邪薬を出してコップに水を入れた。
「ほら!飲め!」
「ありがとうございます。」
彼女は薬をゴクリと飲んだ。
「さっさと寝ろ!風邪は始めが肝心だ…」
言いかけた時、彼女は急に僕のTシャツの襟首を引っ張った。
「何する…。!!」
彼女は自らの唇を僕に重ねた。
柔らかくてふっくらした彼女の唇の感触がダイレクトに伝わった。
えっえええ~~!?
「仕返しです。これで風邪を伝染しました。」
「はっ?なっ!えっ…!!」
それだけ言うと彼女は布団を被ってしまった。
仕返しって!?えっ?
この前そっちが唇奪ったから、今度は奪い返してやったぞ…みたいな??
えっ…キスってそんなん?
はっ??
キスをしてもらった感動よりも困惑しまくった。
意味わかんねー!!
これで貸し借りなしでチャラですよって事なのか?
僕の頭の中がパニックを起こしていた。
僕は保健室を出て旧理科準備室へ着くまでの記憶が無かった。
とりあえず、コーヒーを入れて白衣を着て落ち着こうとした。
「彼女からのキス…。」
僕は自分の唇を指先でなぞった。
今回は震えて無かった…。
嬉しいはずなのに、複雑な意味すぎて嬉しさ半減だった。
「はぁ。どうしていつも混乱させる事ばかりするんだよ。」
机の上でうな垂れた。
16歳の少女に翻弄されまくってんじゃんか…僕は…。
どうせ仕返しのキスなら夏のあの…大人のキスが欲しかったな…。
僕は思わずよこしまな考えをしてしまった。
ああ…田宮を理解出来るスキルと経験値が欲しい。
これくらいの事で僕の頭の中は彼女だらけでキャパオーバーしてしまう。
しっかり、しなきゃ。
こんなんじゃ彼女を守れない。
午後2時過ぎ、僕はスポーツドリンクとゼリーとバナナを持って、保健室へと向かった。
「田宮!いるか?」
「あ…はい。」
彼女がベッドから起き上がった。
「食欲ないだろうけど、水分とか少しだけでも栄養のあるもの食え。」
ドサッとベッド横の小さな机の上に、少し乱暴気味に買ってきたものを置いた。
彼女は少しばかり寝ぼけているようだ。
「もう…お昼ですか?」
「とっくに過ぎてる。とりあえず、ほら飲め!」
僕はスポーツドリンクを手渡した。
彼女は素直にいわれるままにスポーツドリンクを口にした。
「なんか食ってから薬飲めよ。」
「はい…。」
ガサゴソとビニール袋の中を探して、彼女はバナナを取り出した。
「栄養価高いですよね。」
ボーとした表情でバナナを剥き始めた。
アレ…。
何で僕はバナナなんかチョイスしたんだ…!?
ちょっとまて!なんか…。
彼女は小さな赤い口を開きバナナを咥えた。
咥え方エロい~!
「田宮…そのバナナ、折って食え!」
変な想像しちまう!
「なんれれふか?」
咥えながら喋るなー!もう…目のやり場に困る!
僕は視線を逸らした。
「飲み込むと…詰まるだろう。」
無理くりごまかした。
心臓がバックンバックンと響きだす。
「残りは持って帰れよ。ほら薬もここに置いとくから。」
「ふぁい。」
だから、咥えながら喋んなっつてんだろ!!
もーっ!
わざとか?わざとなのかー??
僕は逃げるように保健室を後にした。
何やってんだか…はぁ。
しかし立っているのも辛く、田中先生に断って保健室で休む事にした。
「うっ、気持ち悪い…。頭がグルグル回ってる。」
田宮と花火を見た保健室…。
時間は…なぜ進んでしまうのだろう。
あの時あのまま永遠にいたかった。
幸せだったあの時に戻れない…。
僕は眼を閉じた。
細く美しい指先が僕の頬を触る…。
ああ…田宮の手か…。
『泣かないで…。』
指先が頬から僕の唇に流れる…。
唇の上を2回なぞった…。
彼女の唇が僕の唇と重なる…。
柔らかくて心地よい弾力があって、暖かくて…。
「夢…か…。」
欲求不満だな…最悪だ。
僕は身体か暑くなり、着ていたTシャツを脱いだ。
「はぁ。」
ベッドに腰掛け頭を抱えた。
妄想でしか彼女を抱きしめられない…。
早く、この状態に慣れなきゃ。
ガラガラ。
誰かが保健室に入ってきた。
仕切りの隙間から覗き込んだ。
…田宮 真朝!
彼女は何かを探していた。
体温計を見つけると、椅子に腰掛けて胸のボタンを2つ外して、体温計を脇に挟んだ。
アレ?もしかして、一昨日の水浸しで風邪を引いたんじゃ…。
顔も心なしか、頬が赤い。
ピピピピ。
バッ。
僕は仕切りを退けて、彼女の前に出た。
「田宮!お前、熱あるのか!?」
「…先生、他人が見たら痴漢かと思われますよ。」
「えっ、あ…。」
上半身裸なの忘れてたー!しかも下が変なジャージだし。
僕は慌ててTシャツを着た。
「で、熱はどうなんだ?」
彼女のおデコに手をあてた。結構熱い。
「38度ちょっと…寝てれば治ります。」
「治るか!薬出してやるから、そこに寝てろ!」
僕は田宮をベッドに引っ張り、座らせた後、薬箱から風邪薬を出してコップに水を入れた。
「ほら!飲め!」
「ありがとうございます。」
彼女は薬をゴクリと飲んだ。
「さっさと寝ろ!風邪は始めが肝心だ…」
言いかけた時、彼女は急に僕のTシャツの襟首を引っ張った。
「何する…。!!」
彼女は自らの唇を僕に重ねた。
柔らかくてふっくらした彼女の唇の感触がダイレクトに伝わった。
えっえええ~~!?
「仕返しです。これで風邪を伝染しました。」
「はっ?なっ!えっ…!!」
それだけ言うと彼女は布団を被ってしまった。
仕返しって!?えっ?
この前そっちが唇奪ったから、今度は奪い返してやったぞ…みたいな??
えっ…キスってそんなん?
はっ??
キスをしてもらった感動よりも困惑しまくった。
意味わかんねー!!
これで貸し借りなしでチャラですよって事なのか?
僕の頭の中がパニックを起こしていた。
僕は保健室を出て旧理科準備室へ着くまでの記憶が無かった。
とりあえず、コーヒーを入れて白衣を着て落ち着こうとした。
「彼女からのキス…。」
僕は自分の唇を指先でなぞった。
今回は震えて無かった…。
嬉しいはずなのに、複雑な意味すぎて嬉しさ半減だった。
「はぁ。どうしていつも混乱させる事ばかりするんだよ。」
机の上でうな垂れた。
16歳の少女に翻弄されまくってんじゃんか…僕は…。
どうせ仕返しのキスなら夏のあの…大人のキスが欲しかったな…。
僕は思わずよこしまな考えをしてしまった。
ああ…田宮を理解出来るスキルと経験値が欲しい。
これくらいの事で僕の頭の中は彼女だらけでキャパオーバーしてしまう。
しっかり、しなきゃ。
こんなんじゃ彼女を守れない。
午後2時過ぎ、僕はスポーツドリンクとゼリーとバナナを持って、保健室へと向かった。
「田宮!いるか?」
「あ…はい。」
彼女がベッドから起き上がった。
「食欲ないだろうけど、水分とか少しだけでも栄養のあるもの食え。」
ドサッとベッド横の小さな机の上に、少し乱暴気味に買ってきたものを置いた。
彼女は少しばかり寝ぼけているようだ。
「もう…お昼ですか?」
「とっくに過ぎてる。とりあえず、ほら飲め!」
僕はスポーツドリンクを手渡した。
彼女は素直にいわれるままにスポーツドリンクを口にした。
「なんか食ってから薬飲めよ。」
「はい…。」
ガサゴソとビニール袋の中を探して、彼女はバナナを取り出した。
「栄養価高いですよね。」
ボーとした表情でバナナを剥き始めた。
アレ…。
何で僕はバナナなんかチョイスしたんだ…!?
ちょっとまて!なんか…。
彼女は小さな赤い口を開きバナナを咥えた。
咥え方エロい~!
「田宮…そのバナナ、折って食え!」
変な想像しちまう!
「なんれれふか?」
咥えながら喋るなー!もう…目のやり場に困る!
僕は視線を逸らした。
「飲み込むと…詰まるだろう。」
無理くりごまかした。
心臓がバックンバックンと響きだす。
「残りは持って帰れよ。ほら薬もここに置いとくから。」
「ふぁい。」
だから、咥えながら喋んなっつてんだろ!!
もーっ!
わざとか?わざとなのかー??
僕は逃げるように保健室を後にした。
何やってんだか…はぁ。
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