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2学期
天使達との休日その3
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ロバ先生と僕は一仕事終えて庭で子供の相手をする田宮達と合流した。
子供がワラワラと集まって来る。
「おじさん清水のおじさんの友達?」
「えっ…清水先生?えっと…。」
子供の急な質問に戸惑った。
「友達よ。みんな友達。ね。先生。」
田宮が代わりに答えてくれた。
「ああ。そう。」
友達…か…。
「違うんじゃん!その2人!
デキてるよ!どう見てもカップルじゃん?」
マセガキがからかい始めた。
「きゃ~恋人?キスしたの?キスしたの?」
小学生高学年らしき女の子が騒ぎ始めた。
「キスって…なぁ。」
僕は思わず呟いてしまった。
したんだよな。これが。はぁ。
「キスしたら、結婚だろ結婚!」
「きゃあ~~結婚だって!」
何だか収拾が付かなくなってきた。
田宮は反論せずに呆れた顔をしながら笑っていた。
「僕と彼女…お似合いか?」
ふざけて子供に聞いてみた。
「やっぱり結婚すんの?お似合い!」
「お姉さんウエディングドレス着るの?」
「いいなぁ~~。」
僕は子供達の反応に嬉しくなった。
ひとしきり子供の相手をした後、僕等は
帰る支度をした。
帰宅の為にロバ先生の車に4人共乗り込んだ。
「先生、欲求不満にも程がありますね。
あんな事子供に言うなんて。」
窓の外を見ながら呆れた顔で田宮が隣で言った。
「そうだな…。欲求不満かもな。」
「寂しがりやなんですね~。」
クスクス笑いながら言われた。
「おう。めちゃ寂しい。
…だから、どっかで不満解消しないと!」
「えっ…?」
僕は彼女との間にあるコートの下で、田宮の手に指先を絡めて握った。
「プッ。本当。変な先生。」
彼女はただ笑っていた。
「知ってるくせに!」
さっきの子供達がほんの少しだけ、僕に勇気を与えてくれた。
僕もトボけて窓の外を眺めた。
時折、僕の手にブレスレットが当たり、現実だと実感出来た。
まだ…僕は君に触れる事が出来ている。
その実感が僕の幸せだった。
ほんの短い時間なのに…彼女がそこにいるだけで…永遠なんじゃないかと錯覚する程…時間の流れがゆっくりになる。
心地いい…緩やかな時間の流れが…愛おしい。
「んじゃ、武ちゃん明日ね~。」
僕はロバ先生の車を降りてマンションに戻った。
右手にはまだ、彼女の感触が残っていた。
玄関のドアを背にして僕はもたれかかった。
自分の左手にキスをした。
…大好きだ…君が…大好きだ…。
僕はその夜、彼女の事だけを思い浮かべてベッドに潜り込んだ。
夢の中だけでも…君を…。
白い…ドレス…長くて…
ああ…ウエディングドレスだ…
綺麗だ…とても…君に似合って…
何で…泣いてるんだ…
胸が痛い…苦しい…
僕が泣かせた…?僕が君を…?
ドレスが…赤く…なっていく…
これは血…!!
ダメだ…!ダメだ…!
僕のせいだ…!僕のせいだ…!
僕が…全部…悪いんだ…!
「ああああ…!」
僕の寝覚めは最悪だった。
これは警告か…!?
僕が彼女を好きになってしまった罰なのか?
僕は朝からテンションだだ下がりだった。
また…金井先生が旧理科準備室に来たらどうしよう。
「はぁ。」
旧理科準備室には誰もいなかった。
田宮もまだ登校していない。
僕は急いで旧理科室に入り7体目の天使の人形を飾った。
次は何て書いてくれるかな…。
少し期待しながら、早足で旧理科準備室に移動した。
今週は明後日からテスト期間に入る。
今日と明日は授業も4時限目で終わる。
田宮は必ず食堂に来る。
昼飯…一緒に食べたいな…。
2人で向かい合って…話しして…たまに足がぶつかって…。
「やっべー!マジ欲求不満だ!」
僕はクマのクッションに顔を埋めた。
そういえば…金井先生は田宮にキスしたのだろうか…?
キスの上書き…くそっ!されたくねー!
僕は足をバタつかせた。
ムカムカ、イライラ、ドキドキ、何が何だかわからなくなる。
彼女の事を考えるだけで…正気を失ってしまいそうだ。
僕は精神を落ち着ける為に濃いブラックコーヒーを入れて一気に飲み干した。
「だーもうっ!」
しばらく待つと彼女が登校してきた。
旧理科室を開け暖房をつけた。
僕は中扉の小窓から彼女をみつめた。
寒かったせいか、頬が赤みを帯びている。
唇も紅色に色づいていた。
キス…したい…。抱きしめたい…。
僕は苦しさのあまり、中扉の下に座り込んだ。
心の中で何度も彼女の名前を呼んだ。
田宮…真朝…真朝…真…朝。
壁1枚が遠すぎるくらいに遠くに感じた。
彼女は僕を好きじゃない…わかってる。
そんな事…。
どんなに僕が彼女を好きになっても…彼女は僕を好きにならない…。
教師のままでいなければ…。
せめて…彼女の側にいられるように…。
僕の気持ちなんか…関係ない…関係ないんだ…!
じゃまなだけなんだ…この切ない気持ちは…。
僕の気持ちなんて……。
…ボクノキモチハイラナイ…。
子供がワラワラと集まって来る。
「おじさん清水のおじさんの友達?」
「えっ…清水先生?えっと…。」
子供の急な質問に戸惑った。
「友達よ。みんな友達。ね。先生。」
田宮が代わりに答えてくれた。
「ああ。そう。」
友達…か…。
「違うんじゃん!その2人!
デキてるよ!どう見てもカップルじゃん?」
マセガキがからかい始めた。
「きゃ~恋人?キスしたの?キスしたの?」
小学生高学年らしき女の子が騒ぎ始めた。
「キスって…なぁ。」
僕は思わず呟いてしまった。
したんだよな。これが。はぁ。
「キスしたら、結婚だろ結婚!」
「きゃあ~~結婚だって!」
何だか収拾が付かなくなってきた。
田宮は反論せずに呆れた顔をしながら笑っていた。
「僕と彼女…お似合いか?」
ふざけて子供に聞いてみた。
「やっぱり結婚すんの?お似合い!」
「お姉さんウエディングドレス着るの?」
「いいなぁ~~。」
僕は子供達の反応に嬉しくなった。
ひとしきり子供の相手をした後、僕等は
帰る支度をした。
帰宅の為にロバ先生の車に4人共乗り込んだ。
「先生、欲求不満にも程がありますね。
あんな事子供に言うなんて。」
窓の外を見ながら呆れた顔で田宮が隣で言った。
「そうだな…。欲求不満かもな。」
「寂しがりやなんですね~。」
クスクス笑いながら言われた。
「おう。めちゃ寂しい。
…だから、どっかで不満解消しないと!」
「えっ…?」
僕は彼女との間にあるコートの下で、田宮の手に指先を絡めて握った。
「プッ。本当。変な先生。」
彼女はただ笑っていた。
「知ってるくせに!」
さっきの子供達がほんの少しだけ、僕に勇気を与えてくれた。
僕もトボけて窓の外を眺めた。
時折、僕の手にブレスレットが当たり、現実だと実感出来た。
まだ…僕は君に触れる事が出来ている。
その実感が僕の幸せだった。
ほんの短い時間なのに…彼女がそこにいるだけで…永遠なんじゃないかと錯覚する程…時間の流れがゆっくりになる。
心地いい…緩やかな時間の流れが…愛おしい。
「んじゃ、武ちゃん明日ね~。」
僕はロバ先生の車を降りてマンションに戻った。
右手にはまだ、彼女の感触が残っていた。
玄関のドアを背にして僕はもたれかかった。
自分の左手にキスをした。
…大好きだ…君が…大好きだ…。
僕はその夜、彼女の事だけを思い浮かべてベッドに潜り込んだ。
夢の中だけでも…君を…。
白い…ドレス…長くて…
ああ…ウエディングドレスだ…
綺麗だ…とても…君に似合って…
何で…泣いてるんだ…
胸が痛い…苦しい…
僕が泣かせた…?僕が君を…?
ドレスが…赤く…なっていく…
これは血…!!
ダメだ…!ダメだ…!
僕のせいだ…!僕のせいだ…!
僕が…全部…悪いんだ…!
「ああああ…!」
僕の寝覚めは最悪だった。
これは警告か…!?
僕が彼女を好きになってしまった罰なのか?
僕は朝からテンションだだ下がりだった。
また…金井先生が旧理科準備室に来たらどうしよう。
「はぁ。」
旧理科準備室には誰もいなかった。
田宮もまだ登校していない。
僕は急いで旧理科室に入り7体目の天使の人形を飾った。
次は何て書いてくれるかな…。
少し期待しながら、早足で旧理科準備室に移動した。
今週は明後日からテスト期間に入る。
今日と明日は授業も4時限目で終わる。
田宮は必ず食堂に来る。
昼飯…一緒に食べたいな…。
2人で向かい合って…話しして…たまに足がぶつかって…。
「やっべー!マジ欲求不満だ!」
僕はクマのクッションに顔を埋めた。
そういえば…金井先生は田宮にキスしたのだろうか…?
キスの上書き…くそっ!されたくねー!
僕は足をバタつかせた。
ムカムカ、イライラ、ドキドキ、何が何だかわからなくなる。
彼女の事を考えるだけで…正気を失ってしまいそうだ。
僕は精神を落ち着ける為に濃いブラックコーヒーを入れて一気に飲み干した。
「だーもうっ!」
しばらく待つと彼女が登校してきた。
旧理科室を開け暖房をつけた。
僕は中扉の小窓から彼女をみつめた。
寒かったせいか、頬が赤みを帯びている。
唇も紅色に色づいていた。
キス…したい…。抱きしめたい…。
僕は苦しさのあまり、中扉の下に座り込んだ。
心の中で何度も彼女の名前を呼んだ。
田宮…真朝…真朝…真…朝。
壁1枚が遠すぎるくらいに遠くに感じた。
彼女は僕を好きじゃない…わかってる。
そんな事…。
どんなに僕が彼女を好きになっても…彼女は僕を好きにならない…。
教師のままでいなければ…。
せめて…彼女の側にいられるように…。
僕の気持ちなんか…関係ない…関係ないんだ…!
じゃまなだけなんだ…この切ない気持ちは…。
僕の気持ちなんて……。
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