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2学期
愛憎の罠の中 その2
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朝のミーティングはもちろん、あの写真について話し合われた。
「とりあえず、イタズラである事は間違いありません。
今後このような事の無いよう。
生徒にはそのようにご指導お願いします。」
ミーティング後他の先生方が次々と僕に励ましの言葉を掛けて行った。
「武本、どうする?
担任クラス行くのやめとくか?
葉月もいるからな。」
心配そうに清水先生が寄ってきた。
「いえ、なおの事行かないと。
イタズラなんですから堂々としますよ。」
僕は苛立ちを抑えつつ、職員室を出た。
1年の廊下に差し掛かると生徒達は一斉に視線を僕に集中させてヒソヒソと話し始めた。
くそっ!なんでこんな目に合わなきゃならないんだ。
冷たい視線を浴びつつ1年3組のドアに手を掛けた。
ふと、騒めく生徒達の中に田宮の姿が眼に入った。
困惑した表情で僕を見ている。
心配掛けたかな…やっぱり。
僕は勢いよく1年3組のドアを開けて入って行った。
葉月は教室で恥ずかしそうに席に座っていた。
思ったほどショックを受けてる様子は感じられなかった。
「ホームルーム前に皆んなに説明する事がある。」
僕は教壇の上に両手をついて第一声を発した。
彼女の困惑した表情が脳裏に焼き付いた。
あんな顔をさせるなんて…。
そうでなくても彼女は僕を気に掛けていた。
《勉強会》を開くほどに…。
一通りイタズラである事を生徒達に説明はした物の予想外に生徒達は盛り上がっていた。
「先生、やっぱり葉月の事好きなんだ。」
「前からラブラブだったし。」
今まで田宮を守る為にやっていた事が裏目に出てしまっていた。
僕の頭の中は田宮への心配でいっぱいになっていた。
ホームルーム後、葉月が僕の前にモジモジしながらやって来た。
「先生、私別に平気ですから。
なんならこのまま、お付き合いしたって…。」
また、ややこしい事をいい始めた。
今の僕には葉月を気遣う余裕なんてなかった。
「葉月、すまない。
もう、僕には構うな。」
僕は冷たく葉月をあしらったつもりだった…。
廊下に出て職員室を目指す僕の腰に細い腕が絡まった。
「先生…気を使ってくれてありがとう。
やっぱり武本先生が好きです。」
他の大勢の生徒達のいる前で葉月は僕に抱きつき告白をした。
最悪だ…!やっぱり運命なんて…僕に逆らうだけなんだ。
生徒達が囃し立てたり騒ぎ出した。
僕は思考が停止して何も考えられなくなった。
「おい!葉月!離れろ!
ここは廊下だ!武本先生の立場を考えろ!」
隣のクラスから出て来た清水先生に助けられた。
清水先生は葉月を引き剥がすと、僕の腕を持って引っ張った。
「田宮が見てる。
ちゃんと歩け!」
清水先生が小さな声で呟いた。
「あ…!」
4組のドアの前に立つ田宮と視線があった。
僕はその視線を振り切り、清水先生と職員室へ向かった。
ごめん…ごめん…ごめん…。
僕は心の中で何度も彼女に謝った。
職員室に戻った僕の気力は残っていないほどだった。
清水先生がコーヒーを入れてくれた。
「やっかいな相手だな。葉月。」
「僕が…悪いんです。」
「おい!やめろ!
お前はいつも、そうやって自分を追い込みやがって。
少しは図太くしろ。」
写真よりも…葉月よりも…彼女に迷惑を掛けてる自分に腹が立って…悔しくて…辛かった。
「お前がそんな顔をしてると…1番困るのは田宮なんじゃないか?」
「はい…わかってます。」
「だったら営業スマイル!
顔で笑って心で泣け!」
清水先生が僕の頭を小突いた。
「はい…。」
携帯にメールが入っているのに気が付いた。
「あ…。」
田宮からのメールだった。
『泣かないで下さい。大丈夫です。』
「まったく…もう…。」
僕は泣きそうだった。
あの屋上で抱き合った時のように…彼女の胸で泣きたい気持ちだった。
胸ポケットの手帳とストラップを握りしめた。
結局、僕は今日一日職員室で自粛する事になった。
予想以上に生徒達が騒ぎ立てていて授業にならないと判断されたのだ。
「武本先生。
大丈夫ですか?
生徒達から話しを聞きました。」
金井先生が僕を心配して職員室に入って来た。
「ええ。何とか。」
「単なるイタズラだと思いますが…悪質ですね。」
「ええ。
そのうち噂に飽きてくれればいいんですけど。」
「もし、精神的に辛かったら言って下さい。
軽い精神安定剤を持ってますので。」
「ありがとうございます。」
僕は軽く笑顔でお礼を言った。
しばらくして清水先生が授業を終えて職員室に入って来た。
「清水先生!」
金井先生が清水先生に声を掛けた。
「おう。
武本心配してくれたのか?」
「ええ。
それもありますが…。
実は昨日…。」
「何だって?本当かそれ。」
金井先生と清水先生は入り口で何やらヒソヒソ話しを始めた。
何かあったのか?
あの様子だと…また田宮 美月?
2人は話し終えると、金井先生はカウンセリングルームに戻り、清水先生は僕の隣りの自席に着いた。
「あの…清水先生。」
「気にすんな。
お前には関係ねぇ。
自分の事だけ考えろ!」
清水先生はそれ以上何も教えてくれなかった。
「とりあえず、イタズラである事は間違いありません。
今後このような事の無いよう。
生徒にはそのようにご指導お願いします。」
ミーティング後他の先生方が次々と僕に励ましの言葉を掛けて行った。
「武本、どうする?
担任クラス行くのやめとくか?
葉月もいるからな。」
心配そうに清水先生が寄ってきた。
「いえ、なおの事行かないと。
イタズラなんですから堂々としますよ。」
僕は苛立ちを抑えつつ、職員室を出た。
1年の廊下に差し掛かると生徒達は一斉に視線を僕に集中させてヒソヒソと話し始めた。
くそっ!なんでこんな目に合わなきゃならないんだ。
冷たい視線を浴びつつ1年3組のドアに手を掛けた。
ふと、騒めく生徒達の中に田宮の姿が眼に入った。
困惑した表情で僕を見ている。
心配掛けたかな…やっぱり。
僕は勢いよく1年3組のドアを開けて入って行った。
葉月は教室で恥ずかしそうに席に座っていた。
思ったほどショックを受けてる様子は感じられなかった。
「ホームルーム前に皆んなに説明する事がある。」
僕は教壇の上に両手をついて第一声を発した。
彼女の困惑した表情が脳裏に焼き付いた。
あんな顔をさせるなんて…。
そうでなくても彼女は僕を気に掛けていた。
《勉強会》を開くほどに…。
一通りイタズラである事を生徒達に説明はした物の予想外に生徒達は盛り上がっていた。
「先生、やっぱり葉月の事好きなんだ。」
「前からラブラブだったし。」
今まで田宮を守る為にやっていた事が裏目に出てしまっていた。
僕の頭の中は田宮への心配でいっぱいになっていた。
ホームルーム後、葉月が僕の前にモジモジしながらやって来た。
「先生、私別に平気ですから。
なんならこのまま、お付き合いしたって…。」
また、ややこしい事をいい始めた。
今の僕には葉月を気遣う余裕なんてなかった。
「葉月、すまない。
もう、僕には構うな。」
僕は冷たく葉月をあしらったつもりだった…。
廊下に出て職員室を目指す僕の腰に細い腕が絡まった。
「先生…気を使ってくれてありがとう。
やっぱり武本先生が好きです。」
他の大勢の生徒達のいる前で葉月は僕に抱きつき告白をした。
最悪だ…!やっぱり運命なんて…僕に逆らうだけなんだ。
生徒達が囃し立てたり騒ぎ出した。
僕は思考が停止して何も考えられなくなった。
「おい!葉月!離れろ!
ここは廊下だ!武本先生の立場を考えろ!」
隣のクラスから出て来た清水先生に助けられた。
清水先生は葉月を引き剥がすと、僕の腕を持って引っ張った。
「田宮が見てる。
ちゃんと歩け!」
清水先生が小さな声で呟いた。
「あ…!」
4組のドアの前に立つ田宮と視線があった。
僕はその視線を振り切り、清水先生と職員室へ向かった。
ごめん…ごめん…ごめん…。
僕は心の中で何度も彼女に謝った。
職員室に戻った僕の気力は残っていないほどだった。
清水先生がコーヒーを入れてくれた。
「やっかいな相手だな。葉月。」
「僕が…悪いんです。」
「おい!やめろ!
お前はいつも、そうやって自分を追い込みやがって。
少しは図太くしろ。」
写真よりも…葉月よりも…彼女に迷惑を掛けてる自分に腹が立って…悔しくて…辛かった。
「お前がそんな顔をしてると…1番困るのは田宮なんじゃないか?」
「はい…わかってます。」
「だったら営業スマイル!
顔で笑って心で泣け!」
清水先生が僕の頭を小突いた。
「はい…。」
携帯にメールが入っているのに気が付いた。
「あ…。」
田宮からのメールだった。
『泣かないで下さい。大丈夫です。』
「まったく…もう…。」
僕は泣きそうだった。
あの屋上で抱き合った時のように…彼女の胸で泣きたい気持ちだった。
胸ポケットの手帳とストラップを握りしめた。
結局、僕は今日一日職員室で自粛する事になった。
予想以上に生徒達が騒ぎ立てていて授業にならないと判断されたのだ。
「武本先生。
大丈夫ですか?
生徒達から話しを聞きました。」
金井先生が僕を心配して職員室に入って来た。
「ええ。何とか。」
「単なるイタズラだと思いますが…悪質ですね。」
「ええ。
そのうち噂に飽きてくれればいいんですけど。」
「もし、精神的に辛かったら言って下さい。
軽い精神安定剤を持ってますので。」
「ありがとうございます。」
僕は軽く笑顔でお礼を言った。
しばらくして清水先生が授業を終えて職員室に入って来た。
「清水先生!」
金井先生が清水先生に声を掛けた。
「おう。
武本心配してくれたのか?」
「ええ。
それもありますが…。
実は昨日…。」
「何だって?本当かそれ。」
金井先生と清水先生は入り口で何やらヒソヒソ話しを始めた。
何かあったのか?
あの様子だと…また田宮 美月?
2人は話し終えると、金井先生はカウンセリングルームに戻り、清水先生は僕の隣りの自席に着いた。
「あの…清水先生。」
「気にすんな。
お前には関係ねぇ。
自分の事だけ考えろ!」
清水先生はそれ以上何も教えてくれなかった。
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