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2学期
補習の安らぎ
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いよいよ火曜日。
今日の午前中で授業は終わる。
明日午前中大掃除。
そして明後日が終業式。
この3日間の中、前2日は午後、最終日は午前中で補習が行われる。
実は今回の期末テストは基本、全教科が比較的簡単な物に設定されていた。
補習時間が短いのと年末という事もあり、そうなっている。
だから、夏よりは補習対象者はかなり少ない。
つまり…少ない人数の中の補習…。
下手したらマンツーマン状態も予想される。
想像だけで僕は顔を緩めてしまっていた。
鼻血出さないようにしないと…。
ハンカチ2枚いるかな…。
などという心配をしつつ、僕は旧理科準備室から彼女を覗いていた。
今日の彼女は高めのポニーテールでうなじ全開だ。
耳だって…。
なんか最高のシュチュエーションになりそうな予感に鼓動が高鳴っていた。
マジ自制心と欲望の戦いだ。
出来ればだけど…触れたいな…しばらく田宮に触れてない。
指先だけでもいいから。触れたいな。
午前中の授業はハッキリ言って上の空だった。
浮かれた猿どもの相手などまともにする気はなかった。
早く…早く…午後になれ!
いまだかつて、こんなに補習を楽しみにする教師がいただろうか。
自分でも呆れるくらいに興奮していた。
午前中の授業が終わり、補習まであと1時間。
僕は清水先生と食堂にいた。
「武本…顔!」
「は…い。」
「久々だぞ、その緩みっぱなしの顔!
そんなに補習待ち遠しいのかよ。」
「そういう訳じゃ…。」
そういう訳です。
「デレデレすんのはいいけど他の奴には気付かれないようにしろよ。」
「はい。わかってます。」
言いながら僕は天丼を頬張った。
あ…田宮だ。
田宮は牧田と食堂に来ていた。
今回、牧田は補習対象ではない。
牧田は昼食を取ってから下校するんだろうな。
多分。
田宮は僕と同じ天丼を食べるみたいだ。
あ、笑ってる。
何話してんのかな?
ガッ!
テーブルの下で清水先生に脚を蹴られた。
「痛っ!」
「武本…ガン見してんぞ!」
「もう…!」
わかってますっば!
いいじゃないか…それくらい。
僕の物にはならないのだから。
彼女はクリスマスイブだって別の男と過ごす。
こうやって、遠くから見つめるくらい…。
食事を終えて僕は職員室に戻り、補習の準備を早々に始めた。
落ち着いてなんかいられなかった。
何かしてないと時間が進むのを遅く感じてイライラしてしまう。
早く彼女の側に近づきたい。
彼女の吐息を感じたかった。
早く…早く…早く…。
「よし!時間んん~!行ってきます!」
「気合い入れ過ぎだって…ドン引きされるぞ。」
隣りの清水先生の突っ込みなんて無視して僕は補習の為の教室へと移動した。
ドクンドクンと僕の心臓は喜びを隠せないでいた。
早歩きの歩幅も大きくなる。
補習は1年4組の教室で行われる。
補習人数はだった4人。
しかも、牧田はいない。
田宮に山はってもらって正解!
下手に突かれるのはゴメンだ。
ガラガラ。
「補習始めるぞ!」
前方に2人、後方に2人…田宮は後方向かって右の席に着席していた。
前半1時間は試験範囲の復習授業をして後半1時間はミニテストとその解答解説をする流れになっている。
僕は眼の端っこで何度も彼女を確認しながら授業を行った。
「じゃあ、田宮。
黒板の問題を解いてみろ。」
わざと彼女を当てたりした。
教壇の上で彼女の横顔にうっとりしたりした。
前半終了後、10分の休憩を挟んだ。
休憩中も僕は眼の端っこで彼女を見つめ続けた。
クルクルとシャーペンを回したり、窓の外を見たりする彼女の姿が愛おしく思えた。
後半のミニテストを開始した。
案の定、彼女はすぐに問題を解いてつまらなそうにしていた。
僕は教壇を降りて彼女の左隣の席に座って、新たなプリントを渡した。
「何ですか?」
「どうせ、お前はこんな簡単な問題理解してるんだろ。
意味のない事してもしょうがないから、特別なプリント作ってきた。
時間までそれやっとけ。」
「プッ。イジメですか?」
彼女は小さく笑って言った。
「白紙答案出したんだ。
それくらいで丁度いいだろ。」
僕は椅子に左肘を掛け脚を組んで彼女の方に向き直った。
「本当、変わってますね。
武本先生って。
理解不能です。」
「お互い様だろ。
僕もお前は理解不能だよ。」
彼女はそう言いながら、素直にプリントに取り掛かった。
僕は彼女の隣にそのまま座って、彼女を見ていた。
こんなに近くでまじまじと見つめる事なんてあったかな…。
彼女の耳の形も…きめ細やかな白い肌も…線の綺麗なうなじも…赤く膨らんだ唇も…。
僕は自分の眼に焼き付けるかの如く見つめた。
彼女の息づかいが僕の耳に響く。
心地よくて…本当はもっともっと近くで感じていたかった。
職権乱用してる僕の姿に他の生徒達はまったく気が付いている様子などなかった。
今日の午前中で授業は終わる。
明日午前中大掃除。
そして明後日が終業式。
この3日間の中、前2日は午後、最終日は午前中で補習が行われる。
実は今回の期末テストは基本、全教科が比較的簡単な物に設定されていた。
補習時間が短いのと年末という事もあり、そうなっている。
だから、夏よりは補習対象者はかなり少ない。
つまり…少ない人数の中の補習…。
下手したらマンツーマン状態も予想される。
想像だけで僕は顔を緩めてしまっていた。
鼻血出さないようにしないと…。
ハンカチ2枚いるかな…。
などという心配をしつつ、僕は旧理科準備室から彼女を覗いていた。
今日の彼女は高めのポニーテールでうなじ全開だ。
耳だって…。
なんか最高のシュチュエーションになりそうな予感に鼓動が高鳴っていた。
マジ自制心と欲望の戦いだ。
出来ればだけど…触れたいな…しばらく田宮に触れてない。
指先だけでもいいから。触れたいな。
午前中の授業はハッキリ言って上の空だった。
浮かれた猿どもの相手などまともにする気はなかった。
早く…早く…午後になれ!
いまだかつて、こんなに補習を楽しみにする教師がいただろうか。
自分でも呆れるくらいに興奮していた。
午前中の授業が終わり、補習まであと1時間。
僕は清水先生と食堂にいた。
「武本…顔!」
「は…い。」
「久々だぞ、その緩みっぱなしの顔!
そんなに補習待ち遠しいのかよ。」
「そういう訳じゃ…。」
そういう訳です。
「デレデレすんのはいいけど他の奴には気付かれないようにしろよ。」
「はい。わかってます。」
言いながら僕は天丼を頬張った。
あ…田宮だ。
田宮は牧田と食堂に来ていた。
今回、牧田は補習対象ではない。
牧田は昼食を取ってから下校するんだろうな。
多分。
田宮は僕と同じ天丼を食べるみたいだ。
あ、笑ってる。
何話してんのかな?
ガッ!
テーブルの下で清水先生に脚を蹴られた。
「痛っ!」
「武本…ガン見してんぞ!」
「もう…!」
わかってますっば!
いいじゃないか…それくらい。
僕の物にはならないのだから。
彼女はクリスマスイブだって別の男と過ごす。
こうやって、遠くから見つめるくらい…。
食事を終えて僕は職員室に戻り、補習の準備を早々に始めた。
落ち着いてなんかいられなかった。
何かしてないと時間が進むのを遅く感じてイライラしてしまう。
早く彼女の側に近づきたい。
彼女の吐息を感じたかった。
早く…早く…早く…。
「よし!時間んん~!行ってきます!」
「気合い入れ過ぎだって…ドン引きされるぞ。」
隣りの清水先生の突っ込みなんて無視して僕は補習の為の教室へと移動した。
ドクンドクンと僕の心臓は喜びを隠せないでいた。
早歩きの歩幅も大きくなる。
補習は1年4組の教室で行われる。
補習人数はだった4人。
しかも、牧田はいない。
田宮に山はってもらって正解!
下手に突かれるのはゴメンだ。
ガラガラ。
「補習始めるぞ!」
前方に2人、後方に2人…田宮は後方向かって右の席に着席していた。
前半1時間は試験範囲の復習授業をして後半1時間はミニテストとその解答解説をする流れになっている。
僕は眼の端っこで何度も彼女を確認しながら授業を行った。
「じゃあ、田宮。
黒板の問題を解いてみろ。」
わざと彼女を当てたりした。
教壇の上で彼女の横顔にうっとりしたりした。
前半終了後、10分の休憩を挟んだ。
休憩中も僕は眼の端っこで彼女を見つめ続けた。
クルクルとシャーペンを回したり、窓の外を見たりする彼女の姿が愛おしく思えた。
後半のミニテストを開始した。
案の定、彼女はすぐに問題を解いてつまらなそうにしていた。
僕は教壇を降りて彼女の左隣の席に座って、新たなプリントを渡した。
「何ですか?」
「どうせ、お前はこんな簡単な問題理解してるんだろ。
意味のない事してもしょうがないから、特別なプリント作ってきた。
時間までそれやっとけ。」
「プッ。イジメですか?」
彼女は小さく笑って言った。
「白紙答案出したんだ。
それくらいで丁度いいだろ。」
僕は椅子に左肘を掛け脚を組んで彼女の方に向き直った。
「本当、変わってますね。
武本先生って。
理解不能です。」
「お互い様だろ。
僕もお前は理解不能だよ。」
彼女はそう言いながら、素直にプリントに取り掛かった。
僕は彼女の隣にそのまま座って、彼女を見ていた。
こんなに近くでまじまじと見つめる事なんてあったかな…。
彼女の耳の形も…きめ細やかな白い肌も…線の綺麗なうなじも…赤く膨らんだ唇も…。
僕は自分の眼に焼き付けるかの如く見つめた。
彼女の息づかいが僕の耳に響く。
心地よくて…本当はもっともっと近くで感じていたかった。
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