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冬休み
今年もよろしく その1
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大晦日…。
開けとけって言った割にあれから久瀬が
連絡して来ない。
《勉強会》についての事もあのままだし。
僕は少し焦っているのかもしれない。
早く問題解決したい。
クリスマスイブに彼女に急接近してからその気持ちは加速して行った。
今日、田宮も来ると言っていた。
ブレスレットをして行こうかな…もし彼女もしていてくれたら嬉しい。
でも、勘のいい久瀬には直ぐにバレそうだな。
恋愛成就って…かなり確率低いんだけど…それこそ神頼みするしかないのかもしれない。
彼女からの《好き》は今だに聞く事は出来ない。
けれど…年明けからは…僕は彼女が好きだと伝えられたらと思う。
クリスマスイブ前の自分よりは少しだけ勇気を出せる気がしていた。
ブルルルブルルル。
携帯が鳴った。
待ってました。
久瀬からだ。
「武本っちやん。こんち~。」
「お前な、連絡遅いよ。もう夕方だぞ。」
「まあまあ。
俺だって忙しかったんだって。
田宮にOK出して貰ってるから安心しろよ。
ってか…本当はもう俺ん家来てるからね~。」
「はああ?どういうつもりで…。」
「バカだなぁもお~~!
女の子には記念日の支度が大事なの!
わかる?田宮今、支度中だから。」
「支度って…。」
「そうだな夜10時くらいに車でそっちに行くから。
武本っちやんもセクシーに決めてよ!
頼んだよ。」
「お前!面白がってるだろ!」
「あったり前~。
じゃあね。お楽しみに~。」
久瀬の電話を切って僕はソワソワし始めた。
セクシーに決めろって何!?
どうすればいいんだよ!
逆にわかんね~~!
僕はクローゼットを開け、着る服を探した。
とにかく、ヘアスタイルはやっぱり大人っぽいオールバックだよな。
それに合う服かぁ。
ブランドの服なんてそう持ってない。
確か1着だけあった気が…。
クローゼットの端に1度も袖を通してないスーツがあった。
光沢のある黒のスーツ。
裏地の刺繍が凝ってるやつ。
買ったはいいものの、自分が似合うようになるまではとしまい込んでいた物だ。
そして…久瀬に以前アドバイスされて急遽購入したオススメのランバンの香水…。
最後は田宮とのラブブレス…。
僕はまずシャワーを浴びてから準備をし始めた。
ピンポンピンポーン。
ガチャ。
午後10時過ぎ、久瀬に達がやって来た。
「おっつ~!」
「うわっ!久瀬がスーツ!?」
「渋いっしょ。年明けから挨拶周りもあるんでね。ついでに。」
紺色のスーツは久瀬似合って、イケメンに更に拍車が掛かっていた。
「お邪魔します。」
安東もストライプの入った黒のスーツだった。
2人が中に入った後、ふわふわのハーフコートにワンピース姿の田宮が現れた。
髪は後ろでお団子にしてるみたいだ。
白の網タイツがエロい!
「お邪魔しますね。」
彼女はゆっくりと中に入った。
「!!」
コートを脱いだ彼女に僕は興奮した。
肩が…肌が…。
「可愛いでしょ~。
新作の白地にスカイブルーの花柄のキャミソールドレス。」
可愛いどころじゃない!エロい!
胸元全開じゃないか!
あ…口紅…僕のプレゼントした色だ。
ブレスレットもちゃんと付けてくれてる。
うわ!うわ!うわー!
嬉し過ぎるーー!
やべえ~!直視出来ない!
心臓がビッグバン起こしそう!
「さ…寒そうだな田宮の格好。」
マジに布地少ねーだろ!
「いやいや、コートモフモフだしね。
人混み入っちゃうとさ、暑いでしょ。
第1ファッションは実用性より見た目重視だからね。」
久瀬が熱弁した。
「実用性ないって認めてるじゃないか。」
「可愛いけりゃいいの!
あっと…武本っちやん。
ちょっと話しあるんで、寝室行こう。」
「……話し?寝室で?」
「何、疑いの目で見てんだよ!
真剣な話しだからね!」
「わかった。」
僕は久瀬と2人きりで話す事になった。
「話しって…?」
「いくつかあるけど…《勉強会》の事は3日か4日に話したいんだけど、どう?」
「大丈夫。何も予定ないし。」
「じゃあ3日の午後2時か3時…で、今日の初詣の事だけど…。
実は金井先生も田宮誘ってたんだ。」
「えっ…。
じゃあ何でここにいるんだよ。
お前…何かしたのか?」
「しようかな~って考えてたんだけど…、神様が舞い降りたんだよなぁ、これが。」
「神様?」
何、清水先生みたいな事言ってんだよ。
「学校で何かあったみたいなんだよね。」
「学校で?今冬休みだぞ。」
「詳しくは知らないけど。
んで、…後から来る。」
「…後から…来る?って!金井先生来るのかよ!」
「多分、間に合わないんじゃないとは言ったんだけどさ、どうしても来るって聞かないからさ。」
「お前、言ってる意味…わかってるんだろうな。」
「修羅場…かもね。」
「なんで、嬉しそうな顔してんだよ!」
「な~んて。
そこは金井先生。
俺はともかく、事情の知らない安東先輩の前ではその話しは出ないと踏んでる。
クリスマスイブに女取られました…なんて他人には聞かれたくないでしょ。
それに、金井先生遅れて来るからじっくり話しする時間もないだろ。
この件は、金井先生もじっくりと話したいはずだよ。」
「にしても…。」
こっちの心中は穏やかではない。
金井先生が来る…それだけで浮かれ気分だったのが緊張感に変わった。
開けとけって言った割にあれから久瀬が
連絡して来ない。
《勉強会》についての事もあのままだし。
僕は少し焦っているのかもしれない。
早く問題解決したい。
クリスマスイブに彼女に急接近してからその気持ちは加速して行った。
今日、田宮も来ると言っていた。
ブレスレットをして行こうかな…もし彼女もしていてくれたら嬉しい。
でも、勘のいい久瀬には直ぐにバレそうだな。
恋愛成就って…かなり確率低いんだけど…それこそ神頼みするしかないのかもしれない。
彼女からの《好き》は今だに聞く事は出来ない。
けれど…年明けからは…僕は彼女が好きだと伝えられたらと思う。
クリスマスイブ前の自分よりは少しだけ勇気を出せる気がしていた。
ブルルルブルルル。
携帯が鳴った。
待ってました。
久瀬からだ。
「武本っちやん。こんち~。」
「お前な、連絡遅いよ。もう夕方だぞ。」
「まあまあ。
俺だって忙しかったんだって。
田宮にOK出して貰ってるから安心しろよ。
ってか…本当はもう俺ん家来てるからね~。」
「はああ?どういうつもりで…。」
「バカだなぁもお~~!
女の子には記念日の支度が大事なの!
わかる?田宮今、支度中だから。」
「支度って…。」
「そうだな夜10時くらいに車でそっちに行くから。
武本っちやんもセクシーに決めてよ!
頼んだよ。」
「お前!面白がってるだろ!」
「あったり前~。
じゃあね。お楽しみに~。」
久瀬の電話を切って僕はソワソワし始めた。
セクシーに決めろって何!?
どうすればいいんだよ!
逆にわかんね~~!
僕はクローゼットを開け、着る服を探した。
とにかく、ヘアスタイルはやっぱり大人っぽいオールバックだよな。
それに合う服かぁ。
ブランドの服なんてそう持ってない。
確か1着だけあった気が…。
クローゼットの端に1度も袖を通してないスーツがあった。
光沢のある黒のスーツ。
裏地の刺繍が凝ってるやつ。
買ったはいいものの、自分が似合うようになるまではとしまい込んでいた物だ。
そして…久瀬に以前アドバイスされて急遽購入したオススメのランバンの香水…。
最後は田宮とのラブブレス…。
僕はまずシャワーを浴びてから準備をし始めた。
ピンポンピンポーン。
ガチャ。
午後10時過ぎ、久瀬に達がやって来た。
「おっつ~!」
「うわっ!久瀬がスーツ!?」
「渋いっしょ。年明けから挨拶周りもあるんでね。ついでに。」
紺色のスーツは久瀬似合って、イケメンに更に拍車が掛かっていた。
「お邪魔します。」
安東もストライプの入った黒のスーツだった。
2人が中に入った後、ふわふわのハーフコートにワンピース姿の田宮が現れた。
髪は後ろでお団子にしてるみたいだ。
白の網タイツがエロい!
「お邪魔しますね。」
彼女はゆっくりと中に入った。
「!!」
コートを脱いだ彼女に僕は興奮した。
肩が…肌が…。
「可愛いでしょ~。
新作の白地にスカイブルーの花柄のキャミソールドレス。」
可愛いどころじゃない!エロい!
胸元全開じゃないか!
あ…口紅…僕のプレゼントした色だ。
ブレスレットもちゃんと付けてくれてる。
うわ!うわ!うわー!
嬉し過ぎるーー!
やべえ~!直視出来ない!
心臓がビッグバン起こしそう!
「さ…寒そうだな田宮の格好。」
マジに布地少ねーだろ!
「いやいや、コートモフモフだしね。
人混み入っちゃうとさ、暑いでしょ。
第1ファッションは実用性より見た目重視だからね。」
久瀬が熱弁した。
「実用性ないって認めてるじゃないか。」
「可愛いけりゃいいの!
あっと…武本っちやん。
ちょっと話しあるんで、寝室行こう。」
「……話し?寝室で?」
「何、疑いの目で見てんだよ!
真剣な話しだからね!」
「わかった。」
僕は久瀬と2人きりで話す事になった。
「話しって…?」
「いくつかあるけど…《勉強会》の事は3日か4日に話したいんだけど、どう?」
「大丈夫。何も予定ないし。」
「じゃあ3日の午後2時か3時…で、今日の初詣の事だけど…。
実は金井先生も田宮誘ってたんだ。」
「えっ…。
じゃあ何でここにいるんだよ。
お前…何かしたのか?」
「しようかな~って考えてたんだけど…、神様が舞い降りたんだよなぁ、これが。」
「神様?」
何、清水先生みたいな事言ってんだよ。
「学校で何かあったみたいなんだよね。」
「学校で?今冬休みだぞ。」
「詳しくは知らないけど。
んで、…後から来る。」
「…後から…来る?って!金井先生来るのかよ!」
「多分、間に合わないんじゃないとは言ったんだけどさ、どうしても来るって聞かないからさ。」
「お前、言ってる意味…わかってるんだろうな。」
「修羅場…かもね。」
「なんで、嬉しそうな顔してんだよ!」
「な~んて。
そこは金井先生。
俺はともかく、事情の知らない安東先輩の前ではその話しは出ないと踏んでる。
クリスマスイブに女取られました…なんて他人には聞かれたくないでしょ。
それに、金井先生遅れて来るからじっくり話しする時間もないだろ。
この件は、金井先生もじっくりと話したいはずだよ。」
「にしても…。」
こっちの心中は穏やかではない。
金井先生が来る…それだけで浮かれ気分だったのが緊張感に変わった。
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