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3学期
教師の品格
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4時限目を終えて、昼休み。
僕は清水先生と食堂で昼飯を食べていた。
「じゃあ、上手く話せたんだな?」
「はい。お掛け様で。
ありがとうございます。
感謝してます。清水先生。」
僕と清水先生は向かい合って蕎麦をすすった。
「そっか。良かった。
…で姫と何話したんだ?」
「…やっぱり、話が聞きたくて旧資料室を貸してくれたんですね。」
「当たり前だろ!
それ以外の何だっつーの?」
やっぱり、清水先生は下衆牧師だ。
「はあ。」
《勉強会》の事を清水先生に話すのはちょっと…。
「昼飯…どうしても田宮の作ったおにぎりを食べたくて。
頼んだんです。
来週の月曜日に作ってくれって。」
「何だよそれ!それっぽっちかよ。」
「そうですよ。
一個100円で作って貰うんです。」
「有料!?お前、有料で昼飯頼んだのかよ!
愛情も何も無ぇーだろ!」
「いいんですよ。
この方が周りに気を使わずに済みますから。」
「ったくよぉ~!人がせっかく協力して、その結果がコレか?
せめてキスとかして来いよ!」
「担任のセリフとは思えないセリフですね。それ。」
「キス以外にも乳くらい揉めただろ!
2人きりの室内なんだから!」
「ぶっほっ!乳…ってキス以上じゃないですか!出来るかンなもん!」
思わず蕎麦を拭いてしまった。
「俺なんか、毎晩メグちゃんの乳揉んでるぜ!」
「何の自慢してんすか!あんたは!」
毎晩って…おい!
いきなりエロネタぶっ込まれた。
「つまんねぇー!
先進むどころか後退してんじやねーか!
クリスマスイブの勢いはどうしたんだよ!」
「大きな声で言わないで下さいよ!
まったく。
こっちにはこっちの事情があってですね…。」
「そんな悠長な事を言ってると、今度は逆に金井先生にかっさわれちまうぞ!」
「それは…。」
それはわかってる。明日だって…。
けど…僕の気持ちだけで突っ走っていい問題じゃないし。
彼女が今、僕に1番望んでるのはそんな事じゃないんだ。
だから…僕は…。
彼女の望んでる僕になる為に…。
今までの僕の恋愛は確かに、気持ちよりも欲望優先だったと思う。
しかも相手の言うがまま…。
でも…本気で思う。
この彼女への想いだけは違う…。
欲望なんかよりも…彼女為なら…僕は全てを…。
「まっ、姫相手じゃ金井先生も苦労するとは思うけどな。
ウブなくせに変にガード固いし。」
「あはは。言えてますソレ。」
「笑い事かよ。ソレお前だってそうだろ。」
「まぁ…そこが可愛いとこなんで。」
「けっ!M男だな。」
「よく言われますよ。はは。」
僕は清水先生と食後しばらくそんな話しをしてから職員室へと戻った。
職員室で資料室整理をしてると、塚本と望月がロバ先生の用事を終えて、僕の所に寄り道して来た。
「武本先生。
先生もスキー体験合宿参加でしたよね。」
塚本がやけにニヤニヤしながら話しかけて来た。
「一応担任だからな。
2年と合同だからよろしくな。」
「本当に楽しみです。
色々聞きたくてウズウズしてるんですよ!」
「えっ…?何が?」
おいおい、嫌な予感するぞ!
「今はとっておきます。
スキー体験合宿の夜に…うふふ。」
「ちょっと待て。
前々から言ってるが勝手な妄想はよせ。
僕は別に…。」
「別に男同士の恋愛だけじゃなくていいんですよ。
参考にしたいだけですから。
経験豊富な武本先生にご教授お願いしたいの。」
「誰が…経験豊富だ!」
「スキャンダル王子には2年の女子は興味深々なんですよ。」
「はああ?ふざけるなー!」
「あははー。先生よろしくね!」
塚本と望月は逃げるように去って行った。
嘘だろ…牧田もなに企んでるかわかんねぇのに…。
2年は一切担当していない分、何考えてんのか予想がつかない。
「マジか…。」
スキー体験合宿に行く前から、僕は疲れてしまった。
清水先生が自席に戻って来たので、2年の事を少し聞いてみた。
「2年?ああ。確かにゴシップ好きな生徒が多いかもな。」
「やっぱり…。」
「でも、ネガティヴな噂よりポジティブな方が多いかもなノリがいいって言うか。」
「ポジティブだからいいってもんじゃないんだよな。なんだかな~。」
「噂されてるうちが華だよ。
ジジイになったら関心すら持ってもらえなくなるからな。」
「そういうもんですかね。はぁ。」
「そういや、1年3組は特進だからか雰囲気違うよな。
堅苦しい感じとかギスギスした感じがあんまり合わね~な。俺には。」
「すいません。僕自身そう思います。」
「コミュニケーション足んねぇんだよ。もっと打ち解けないとな。」
「ですね…。
1年4組はその点やり易いんですよね。
出来上がった感あるし。
やっぱり、腕の違いを感じますよ。」
「おっ。褒めてんのか?俺を。」
「ええ、その点では尊敬してますよ。」
「その点ってなんだよ!その点てのは。
まったく可愛げないんだよ。お前は。」
僕は周りのせいにしてばかりじゃ自分のクラスは良くならないと、最近になってやっと気が付いた。
僕は清水先生と食堂で昼飯を食べていた。
「じゃあ、上手く話せたんだな?」
「はい。お掛け様で。
ありがとうございます。
感謝してます。清水先生。」
僕と清水先生は向かい合って蕎麦をすすった。
「そっか。良かった。
…で姫と何話したんだ?」
「…やっぱり、話が聞きたくて旧資料室を貸してくれたんですね。」
「当たり前だろ!
それ以外の何だっつーの?」
やっぱり、清水先生は下衆牧師だ。
「はあ。」
《勉強会》の事を清水先生に話すのはちょっと…。
「昼飯…どうしても田宮の作ったおにぎりを食べたくて。
頼んだんです。
来週の月曜日に作ってくれって。」
「何だよそれ!それっぽっちかよ。」
「そうですよ。
一個100円で作って貰うんです。」
「有料!?お前、有料で昼飯頼んだのかよ!
愛情も何も無ぇーだろ!」
「いいんですよ。
この方が周りに気を使わずに済みますから。」
「ったくよぉ~!人がせっかく協力して、その結果がコレか?
せめてキスとかして来いよ!」
「担任のセリフとは思えないセリフですね。それ。」
「キス以外にも乳くらい揉めただろ!
2人きりの室内なんだから!」
「ぶっほっ!乳…ってキス以上じゃないですか!出来るかンなもん!」
思わず蕎麦を拭いてしまった。
「俺なんか、毎晩メグちゃんの乳揉んでるぜ!」
「何の自慢してんすか!あんたは!」
毎晩って…おい!
いきなりエロネタぶっ込まれた。
「つまんねぇー!
先進むどころか後退してんじやねーか!
クリスマスイブの勢いはどうしたんだよ!」
「大きな声で言わないで下さいよ!
まったく。
こっちにはこっちの事情があってですね…。」
「そんな悠長な事を言ってると、今度は逆に金井先生にかっさわれちまうぞ!」
「それは…。」
それはわかってる。明日だって…。
けど…僕の気持ちだけで突っ走っていい問題じゃないし。
彼女が今、僕に1番望んでるのはそんな事じゃないんだ。
だから…僕は…。
彼女の望んでる僕になる為に…。
今までの僕の恋愛は確かに、気持ちよりも欲望優先だったと思う。
しかも相手の言うがまま…。
でも…本気で思う。
この彼女への想いだけは違う…。
欲望なんかよりも…彼女為なら…僕は全てを…。
「まっ、姫相手じゃ金井先生も苦労するとは思うけどな。
ウブなくせに変にガード固いし。」
「あはは。言えてますソレ。」
「笑い事かよ。ソレお前だってそうだろ。」
「まぁ…そこが可愛いとこなんで。」
「けっ!M男だな。」
「よく言われますよ。はは。」
僕は清水先生と食後しばらくそんな話しをしてから職員室へと戻った。
職員室で資料室整理をしてると、塚本と望月がロバ先生の用事を終えて、僕の所に寄り道して来た。
「武本先生。
先生もスキー体験合宿参加でしたよね。」
塚本がやけにニヤニヤしながら話しかけて来た。
「一応担任だからな。
2年と合同だからよろしくな。」
「本当に楽しみです。
色々聞きたくてウズウズしてるんですよ!」
「えっ…?何が?」
おいおい、嫌な予感するぞ!
「今はとっておきます。
スキー体験合宿の夜に…うふふ。」
「ちょっと待て。
前々から言ってるが勝手な妄想はよせ。
僕は別に…。」
「別に男同士の恋愛だけじゃなくていいんですよ。
参考にしたいだけですから。
経験豊富な武本先生にご教授お願いしたいの。」
「誰が…経験豊富だ!」
「スキャンダル王子には2年の女子は興味深々なんですよ。」
「はああ?ふざけるなー!」
「あははー。先生よろしくね!」
塚本と望月は逃げるように去って行った。
嘘だろ…牧田もなに企んでるかわかんねぇのに…。
2年は一切担当していない分、何考えてんのか予想がつかない。
「マジか…。」
スキー体験合宿に行く前から、僕は疲れてしまった。
清水先生が自席に戻って来たので、2年の事を少し聞いてみた。
「2年?ああ。確かにゴシップ好きな生徒が多いかもな。」
「やっぱり…。」
「でも、ネガティヴな噂よりポジティブな方が多いかもなノリがいいって言うか。」
「ポジティブだからいいってもんじゃないんだよな。なんだかな~。」
「噂されてるうちが華だよ。
ジジイになったら関心すら持ってもらえなくなるからな。」
「そういうもんですかね。はぁ。」
「そういや、1年3組は特進だからか雰囲気違うよな。
堅苦しい感じとかギスギスした感じがあんまり合わね~な。俺には。」
「すいません。僕自身そう思います。」
「コミュニケーション足んねぇんだよ。もっと打ち解けないとな。」
「ですね…。
1年4組はその点やり易いんですよね。
出来上がった感あるし。
やっぱり、腕の違いを感じますよ。」
「おっ。褒めてんのか?俺を。」
「ええ、その点では尊敬してますよ。」
「その点ってなんだよ!その点てのは。
まったく可愛げないんだよ。お前は。」
僕は周りのせいにしてばかりじゃ自分のクラスは良くならないと、最近になってやっと気が付いた。
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