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3学期
スキー体験合宿1日目その4
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昼食休憩後、2時間…彼女と滑れる。
僕の胸は期待で高鳴っていた。
期待してなかった分、僕は今の現状に有頂天になっていた。
1年Aグループは全員頂上に登った。
偶然、先に行った2年と被る形になった。
すると2年の男子生徒が2人、田宮に近づいて来た。
「君、午前中凄い速さで滑ってたよね。
1年だったんだ。」
「僕等と滑らない?他の2年の女子は滑れる子少なくてさ。」
「………。」
2人は田宮を囲う様に迫る。
彼女は戸惑っていた。
「おい!2年と1年は別行動だ。」
僕は田宮と彼等2人の間に入った。
「それに、今は体験合宿の講習時間中だ!ナンパなら自由時間にしろ!」
「なんだ…先生いたのか。ちぇっ。」
「一般人かと思った。」
2人はぶつくさ文句を言いながら滑り出した。
「田宮…大丈…。」
彼女は僕のウエアを掴んでいた。
怖かったのかな…。
「僕と一緒に滑ろう。大丈夫だから。」
「…はい。」
小さく返事をする彼女が愛おしかった。
僕は手袋を外して彼女の頬を撫でた。
「…!」
「怖がりだなぁ…。
そんなに怖がりだと僕が側にいない時はどうするつもりなんだ?」
「…だって…見ていてくれるんですよね。私の事を…。」
彼女が微笑んで僕を見た。
「ああ…。見てるよ…。
ずっと…見てる。君を見てる。」
君だけを見てる。
もう何1つ目に入らないくらいに。
僕の眼には君しか映らない…。
「ほら、滑る時間が勿体無い。
行くぞ!」
「はい!」
僕等は2人一緒に山を滑り降りた。
軽快に山を滑り、2人でシュプールを描く。
彼女と僕の動きが度々シンクロして、同じリズムを刻んだ。
時間の流れを感じる暇なんか無いくらいに。
ピピピピピピピピ。
腕時計のアラームが2人の時間の終わりを告げた。
「そろそろ集合時間だ。
ロッジまで行くぞ。」
「はい。」
僕等はロッジまで滑り降りた。
集合時間になり、ロバート先生が全参加者の確認をして、ロッカーで着替えをさせた。
レンタル品を返却確認した後、再度集合して全員でホテルへ移動した。
「はーい!注目!現在午後4時40分より自由時間となります。
午後6時の夕食時間には食堂の方に各クラス点呼を終えた状態で集まって下さい。
以上解散!」
ホテルのロビーで清水先生の掛け声と共に生徒達が騒ぎながら散らばって行った。
「真朝どうする?」
「とにかくシャワーを浴びたいわ。
汗いっぱいかいたし。
ジャージも新しいのに着替えてコインランドリーで一旦洗うわ。」
「じゃあ、銀子ちゃんの洗濯も頼んでいい?
午後5時半から実行委員があるの。」
「いいわよ。」
僕はロビーの柱に寄りかかり、田宮と牧田の会話を耳を大きくして聞いていた。
シャワーのあとコインランドリーか…。
あ、いや別にストーカーしようとかではなくて…。
さっきみたいな2年もいるから…。
シャワー…上がりの…彼女…!!
うっ。また想像してしまった。
バコン!!
「お前、また何エロい事考えてんだよ!」
「す、すいません。」
清水先生は空かさず僕の頭を丸めたファイルで叩いた。
「ほら、部屋行くぞ。」
「はい。」
部屋についた僕は急いでシャワーを浴びて、ロンTとデニムに着替えて、着替えたジャージを袋に詰めた。
「ん?どこ行くんだ?」
「洗濯です!汗臭いので!」
僕は清水先生にそう言ってすぐに部屋を飛び出した。
地下一階にあるコインランドリールームへ髪が生乾きのまま猛ダッシュした。
コインランドリーには数名の生徒がいた。
やはり男子も何名かいた。
田宮はまだ来ていない。
「先生、そこに立たれるとじゃまです。
入れません。」
「うわっ!」
田宮!後ろにいたー!
「ひどい驚き方ですね。
いいですけど。
繊細な女子なら傷つきますよ。」
「あ…いや…すまん。」
彼女は僕の横を擦り抜けてコインランドリーに洗濯物を入れた。
僕も慌てて洗濯物をコインランドリーに入れた。
彼女は中央のテーブルに寝そべって、椅子に座っていた。
と…隣に座っても変じゃないよな。
他の奴に座られるのは嫌だし、ナンパなんかされたらそれこそ最悪だ。
僕は平静を装って、彼女の隣りに座った。
「結構疲れたろ。
滑りっぱなしだと。」
僕は彼女に視線を合わせずに話しかけた。
「そうですね。
久しぶりに身体の筋肉フル活用しました。」
髪をアップにして寝そべってる彼女のうなじから首筋にかけて淡いピンク色になっていた。
シャワー上がりのせいか、ボディソープの香りが僕の方まで香ってくる。
ううっ!たまんねー!ちくしょう!
僕は緩んだ口元を押さえた。
「先生…少しだけ寝ます。
洗濯終わったら起こして下さい。」
「はあ?バカ!ンなとこで寝たら…。」
彼女はすぐにまぶたを閉じてしまった。
僕がいなかったら危ないだろ!
僕が…いるから…安心してるのか?
参ったな…それこそ男としては失格なんだけどな…。
「ったく。仕方ねぇな。」
僕は寝そべって、彼女と同じ目線の高さで彼女を見た。
手を繋げるのも、こうやって側で眠ってしまうのも…いずれ意味を変えてくれると嬉しいんだけどな。
愛する人との…安心感に…。
僕の胸は期待で高鳴っていた。
期待してなかった分、僕は今の現状に有頂天になっていた。
1年Aグループは全員頂上に登った。
偶然、先に行った2年と被る形になった。
すると2年の男子生徒が2人、田宮に近づいて来た。
「君、午前中凄い速さで滑ってたよね。
1年だったんだ。」
「僕等と滑らない?他の2年の女子は滑れる子少なくてさ。」
「………。」
2人は田宮を囲う様に迫る。
彼女は戸惑っていた。
「おい!2年と1年は別行動だ。」
僕は田宮と彼等2人の間に入った。
「それに、今は体験合宿の講習時間中だ!ナンパなら自由時間にしろ!」
「なんだ…先生いたのか。ちぇっ。」
「一般人かと思った。」
2人はぶつくさ文句を言いながら滑り出した。
「田宮…大丈…。」
彼女は僕のウエアを掴んでいた。
怖かったのかな…。
「僕と一緒に滑ろう。大丈夫だから。」
「…はい。」
小さく返事をする彼女が愛おしかった。
僕は手袋を外して彼女の頬を撫でた。
「…!」
「怖がりだなぁ…。
そんなに怖がりだと僕が側にいない時はどうするつもりなんだ?」
「…だって…見ていてくれるんですよね。私の事を…。」
彼女が微笑んで僕を見た。
「ああ…。見てるよ…。
ずっと…見てる。君を見てる。」
君だけを見てる。
もう何1つ目に入らないくらいに。
僕の眼には君しか映らない…。
「ほら、滑る時間が勿体無い。
行くぞ!」
「はい!」
僕等は2人一緒に山を滑り降りた。
軽快に山を滑り、2人でシュプールを描く。
彼女と僕の動きが度々シンクロして、同じリズムを刻んだ。
時間の流れを感じる暇なんか無いくらいに。
ピピピピピピピピ。
腕時計のアラームが2人の時間の終わりを告げた。
「そろそろ集合時間だ。
ロッジまで行くぞ。」
「はい。」
僕等はロッジまで滑り降りた。
集合時間になり、ロバート先生が全参加者の確認をして、ロッカーで着替えをさせた。
レンタル品を返却確認した後、再度集合して全員でホテルへ移動した。
「はーい!注目!現在午後4時40分より自由時間となります。
午後6時の夕食時間には食堂の方に各クラス点呼を終えた状態で集まって下さい。
以上解散!」
ホテルのロビーで清水先生の掛け声と共に生徒達が騒ぎながら散らばって行った。
「真朝どうする?」
「とにかくシャワーを浴びたいわ。
汗いっぱいかいたし。
ジャージも新しいのに着替えてコインランドリーで一旦洗うわ。」
「じゃあ、銀子ちゃんの洗濯も頼んでいい?
午後5時半から実行委員があるの。」
「いいわよ。」
僕はロビーの柱に寄りかかり、田宮と牧田の会話を耳を大きくして聞いていた。
シャワーのあとコインランドリーか…。
あ、いや別にストーカーしようとかではなくて…。
さっきみたいな2年もいるから…。
シャワー…上がりの…彼女…!!
うっ。また想像してしまった。
バコン!!
「お前、また何エロい事考えてんだよ!」
「す、すいません。」
清水先生は空かさず僕の頭を丸めたファイルで叩いた。
「ほら、部屋行くぞ。」
「はい。」
部屋についた僕は急いでシャワーを浴びて、ロンTとデニムに着替えて、着替えたジャージを袋に詰めた。
「ん?どこ行くんだ?」
「洗濯です!汗臭いので!」
僕は清水先生にそう言ってすぐに部屋を飛び出した。
地下一階にあるコインランドリールームへ髪が生乾きのまま猛ダッシュした。
コインランドリーには数名の生徒がいた。
やはり男子も何名かいた。
田宮はまだ来ていない。
「先生、そこに立たれるとじゃまです。
入れません。」
「うわっ!」
田宮!後ろにいたー!
「ひどい驚き方ですね。
いいですけど。
繊細な女子なら傷つきますよ。」
「あ…いや…すまん。」
彼女は僕の横を擦り抜けてコインランドリーに洗濯物を入れた。
僕も慌てて洗濯物をコインランドリーに入れた。
彼女は中央のテーブルに寝そべって、椅子に座っていた。
と…隣に座っても変じゃないよな。
他の奴に座られるのは嫌だし、ナンパなんかされたらそれこそ最悪だ。
僕は平静を装って、彼女の隣りに座った。
「結構疲れたろ。
滑りっぱなしだと。」
僕は彼女に視線を合わせずに話しかけた。
「そうですね。
久しぶりに身体の筋肉フル活用しました。」
髪をアップにして寝そべってる彼女のうなじから首筋にかけて淡いピンク色になっていた。
シャワー上がりのせいか、ボディソープの香りが僕の方まで香ってくる。
ううっ!たまんねー!ちくしょう!
僕は緩んだ口元を押さえた。
「先生…少しだけ寝ます。
洗濯終わったら起こして下さい。」
「はあ?バカ!ンなとこで寝たら…。」
彼女はすぐにまぶたを閉じてしまった。
僕がいなかったら危ないだろ!
僕が…いるから…安心してるのか?
参ったな…それこそ男としては失格なんだけどな…。
「ったく。仕方ねぇな。」
僕は寝そべって、彼女と同じ目線の高さで彼女を見た。
手を繋げるのも、こうやって側で眠ってしまうのも…いずれ意味を変えてくれると嬉しいんだけどな。
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