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3学期
4回目の勉強会その3
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僕はブラックコーヒーを彼女ははちみつレモンを飲んだ。
少し水分をとって落ち着いた。
「もし…辛かったり、苦しかったりしたら言って下さい。
危険と感じたらまた次回にしますから。」
「いや。大丈夫だむしろ絡んだ糸がほどけて来てる…そんな気がする。」
「良かったです。」
彼女はそう言って首を傾げで微笑んだ。
「…あの、また手を握ってても構わないかな?」
「はい…。どうぞ。」
僕は彼女の指先に僕の指をからめて握った。
離さないようにしっかりと握りたかった。
「では…お友達の事を少し聞かせて下さい。
さっき、先生は青アザがあって…おそらく家族に虐待を受けていたと…。
それは本人には確認しなかったのですか?」
「しなかったと思う。
彼は繊細で刃物のように鋭かった。
だから、直接は僕も聞けなかったはずだ。」
「周りの人は彼の青アザについては?」
「気にしてなかったと思う。
素行が良い方じゃなかったから。」
「そうですか…先生だけが気づいてあげられたんですね。」
「でも…僕は何も……?」
アレ…何だ?頭の中に砂嵐が…。
何もしなかったんじゃないのか?
何をしたんだ僕は…。
くそっ!全然思い出せない!
「先生は大好きだったんですね。」
「えっ…。」
「彼が先生にとっては存在が大きかった。
では…彼はどうでしょう。」
「彼は…僕を遠ざけていた。」
「ノートの件の直後からですね。」
「そう…。…!」
彼女は握った手を自分の頬に当てた。
バカ!興奮させるなよ!
「それは…嫌いになったからと…思いましたか?」
「い…いや。僕を庇っての事だと思う。」
「彼もまた先生が大好きだったんですね。」
「わからない…。そこはわからない。」
だって…あの…雨の中に立つ彼はどう見ても悲しそうで…苦しそうだった。
「わっ!田宮!」
彼女は僕の手に唇をつけた。
「大丈夫です。
こんなに優しい手を嫌いなはずありません。
先生が差し伸べた手を握る勇気がなかっただけです。」
「えっ…何?」
捻ってるのか…?
彼女は僕の手を愛おしそうに頬擦りした。
ダメだそんなんされたら思うように思考出来ない!
けど…僕はその手を払う事なんて出来なかった。
むしろ…もっと硬く…しっかりと握っていた。
「信じて下さい。
彼もまた先生と同じ…悩んでしまうくらい…先生が大好きで…大切だったんです。」
「えっ…。
恨んでないのか…?憎んでないのか?
おかしいだろう!僕は彼を…!」
彼を傷つけ…壊して…失った。
「憎しみの定義を先生は間違えてるんだと思います。」
「憎しみの定義…?」
彼女はすっと手を放した。
「ここまでで辞めておきましょう。
この先はとても危険です。」
「おい!何で急に!」
「落ち着いて下さい。
次回は…そうですね…金井先生に来てもらいましょう。」
「はっ?何で金井先生が急に出てくるんだ?」
「危険と…言いました。
それは…精神的なものと限らないんです。」
「僕が暴れ出すとかなのか?」
どう言う事だ…全然わからない。
「とにかく…非力な私では…。」
「久瀬ならどうだ?」
「久瀬君ですか…?」
彼女は眉をひそめて警戒するような仕草をした。
「…わかりました。
久瀬君で良いです。」
「次回もやらなきゃならないんだな。」
僕は溜息混じりにそう言ってうな垂れた。
「すいません。
一気にしてしまうと対応が追いつかなくなってしまうので。」
「久瀬には僕から連絡を入れるよ。」
「はい…。」
彼女は何故だか下を向いて深く考え込んでしまった。
次回の《勉強会》が…最終ステップなのか?
僕は逆に次回への不安で胸が押し潰されそうになっていた。
僕が暴れる…?何でそうなる…?
彼女は立ち上がり、僕の方に歩いてきた。
「えっ…。」
彼女は座ってる僕を優しく抱えるように抱きしめた。
「すいません…。
もう少し…私に力があれば…。
しばらく辛いかもしれません。
だから…辛い時は言ってください。
私も一緒に…。」
僕はその体制のまま彼女の腰を引き寄せた。
そして僕は顎を上げて彼女の首筋に口づけをした。
ビクッと彼女の身体が反応した。
「ん、大丈夫。
君に勇気を貰ってる。」
僕は彼女を見上げてそう言ってみせた。
少し水分をとって落ち着いた。
「もし…辛かったり、苦しかったりしたら言って下さい。
危険と感じたらまた次回にしますから。」
「いや。大丈夫だむしろ絡んだ糸がほどけて来てる…そんな気がする。」
「良かったです。」
彼女はそう言って首を傾げで微笑んだ。
「…あの、また手を握ってても構わないかな?」
「はい…。どうぞ。」
僕は彼女の指先に僕の指をからめて握った。
離さないようにしっかりと握りたかった。
「では…お友達の事を少し聞かせて下さい。
さっき、先生は青アザがあって…おそらく家族に虐待を受けていたと…。
それは本人には確認しなかったのですか?」
「しなかったと思う。
彼は繊細で刃物のように鋭かった。
だから、直接は僕も聞けなかったはずだ。」
「周りの人は彼の青アザについては?」
「気にしてなかったと思う。
素行が良い方じゃなかったから。」
「そうですか…先生だけが気づいてあげられたんですね。」
「でも…僕は何も……?」
アレ…何だ?頭の中に砂嵐が…。
何もしなかったんじゃないのか?
何をしたんだ僕は…。
くそっ!全然思い出せない!
「先生は大好きだったんですね。」
「えっ…。」
「彼が先生にとっては存在が大きかった。
では…彼はどうでしょう。」
「彼は…僕を遠ざけていた。」
「ノートの件の直後からですね。」
「そう…。…!」
彼女は握った手を自分の頬に当てた。
バカ!興奮させるなよ!
「それは…嫌いになったからと…思いましたか?」
「い…いや。僕を庇っての事だと思う。」
「彼もまた先生が大好きだったんですね。」
「わからない…。そこはわからない。」
だって…あの…雨の中に立つ彼はどう見ても悲しそうで…苦しそうだった。
「わっ!田宮!」
彼女は僕の手に唇をつけた。
「大丈夫です。
こんなに優しい手を嫌いなはずありません。
先生が差し伸べた手を握る勇気がなかっただけです。」
「えっ…何?」
捻ってるのか…?
彼女は僕の手を愛おしそうに頬擦りした。
ダメだそんなんされたら思うように思考出来ない!
けど…僕はその手を払う事なんて出来なかった。
むしろ…もっと硬く…しっかりと握っていた。
「信じて下さい。
彼もまた先生と同じ…悩んでしまうくらい…先生が大好きで…大切だったんです。」
「えっ…。
恨んでないのか…?憎んでないのか?
おかしいだろう!僕は彼を…!」
彼を傷つけ…壊して…失った。
「憎しみの定義を先生は間違えてるんだと思います。」
「憎しみの定義…?」
彼女はすっと手を放した。
「ここまでで辞めておきましょう。
この先はとても危険です。」
「おい!何で急に!」
「落ち着いて下さい。
次回は…そうですね…金井先生に来てもらいましょう。」
「はっ?何で金井先生が急に出てくるんだ?」
「危険と…言いました。
それは…精神的なものと限らないんです。」
「僕が暴れ出すとかなのか?」
どう言う事だ…全然わからない。
「とにかく…非力な私では…。」
「久瀬ならどうだ?」
「久瀬君ですか…?」
彼女は眉をひそめて警戒するような仕草をした。
「…わかりました。
久瀬君で良いです。」
「次回もやらなきゃならないんだな。」
僕は溜息混じりにそう言ってうな垂れた。
「すいません。
一気にしてしまうと対応が追いつかなくなってしまうので。」
「久瀬には僕から連絡を入れるよ。」
「はい…。」
彼女は何故だか下を向いて深く考え込んでしまった。
次回の《勉強会》が…最終ステップなのか?
僕は逆に次回への不安で胸が押し潰されそうになっていた。
僕が暴れる…?何でそうなる…?
彼女は立ち上がり、僕の方に歩いてきた。
「えっ…。」
彼女は座ってる僕を優しく抱えるように抱きしめた。
「すいません…。
もう少し…私に力があれば…。
しばらく辛いかもしれません。
だから…辛い時は言ってください。
私も一緒に…。」
僕はその体制のまま彼女の腰を引き寄せた。
そして僕は顎を上げて彼女の首筋に口づけをした。
ビクッと彼女の身体が反応した。
「ん、大丈夫。
君に勇気を貰ってる。」
僕は彼女を見上げてそう言ってみせた。
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