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3学期
町娘の告白3
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なんか…僕の方が逃げ出したい。
「そして…武本先生から招集された僕達が、葉月さんを助けに行った…というのが全体の流れですかね。」
「はい。その通りです。」
金井先生は少し考え込んだあと、清水先生に声をかけた。
「清水先生は里中と連絡を内密に取れますか?」
「出来るように手は打ってある。」
「では、今の内容の裏を取って下さい。」
「あの…この件は学校に報告されるんですよね。私…どうなりますか?」
すがりつくような視線で僕等を葉月は見た。
震えるウサギのような不安いっぱいのか細い視線。
「安心しろ。葉月。学校には報告しない。
お前はもう。充分傷付いた。
あとは…僕達に任せてくれ。
そうですよね。金井先生、清水先生。」
僕は葉月をしっかり見つめて言った。
「そうですよ。
葉月さんは、きちんと僕等に協力までしてくれました。
もう、気に病む事はありません。」
「だな!あとは、仮にも先生と呼ばれる俺等に任せろや。
こんな下らない事より、もっと楽しめ!学校生活なんて短期間だぞ。」
「はい。ふふふ。」
葉月は清水先生の言い方に思わず笑いを漏らした。
「でも…本当の首謀者は誰なんですか?
先生方は知ってるんですか?」
落ち着きを取り戻した葉月が、質問して来た。
「魔女だよ。魔女。」
清水先生の答えに葉月はギョッとなった。
「えっ…魔女ですか?」
「そうですよ。
魔女のした事ですから、警察沙汰にも出来ないんです。ね。武本先生。」
金井先生が僕に振ってきた。
「魔女ですね。どうみても。
だから、葉月は祈っててくれ。
教師が魔女退治出来る事を。」
僕はそう言って葉月に笑顔を見せた。
「よろしくお願いします。
魔女退治…頑張って下さい。」
葉月も笑いながら言った。
「明後日からは登校して来いよ。
俺達がいるんだ。何かあれば飛んでくさ。」
清水先生が葉月の肩をポンと叩いた。
「そうですよ。魔女は警戒心が強い。
僕等が貴方の周りで動いてると知れば、もう2度と近づいて来ません。
安心して下さい。」
ゆっくりと席を立ちながら金井先生は葉月に言った。
「そうだなぁ。
ウチのクラスの委員長不在が長く続くのも困るんだ。
明後日からは通常通りに来いよ。葉月。」
「はい!武本先生…。本当に…。
ありがとうございました。」
葉月は目に涙を浮かべながら笑って応えた。
「んじゃ、ちょっくら葉月を送ってから、里中に接触して来る。
会議室の鍵だ、武本。
後の戸締りよろしくな。
俺がいない間ケンカすんなよ!2人とも!」
「清水先生!葉月の前で変な事言わないで下さい!」
清水先生も立ち上がり、葉月を連れて会議室を出ようとした。
僕は会議室の鍵を握り締め、歯ぎしりした。
「あら、本当。
武本先生と金井先生ってライバルになってしまうんですね。
…お気の毒ですね…武本先生。」
葉月は目を伏せて視線を逸らしながら呟いた。
「な!葉月!お前は!」
お気の毒って、僕が完敗って意味だよねー!
明らかに金井先生が勝ってるって言ってるよね!
どいつもこいつも!
どうせ、ずっと振られてますよ!くそっ!
「ふふふっ冗談ですよ!これくらいのイジワルは許して下さい。
では、さようなら。」
バタン。
葉月と清水先生が出て行った後、僕はゆっくりと金井先生の側まで歩いた。
「さて、これからの話しをしましょうか。」
金井先生が前髪を掻き上げて、僕を見た。
「そして…武本先生から招集された僕達が、葉月さんを助けに行った…というのが全体の流れですかね。」
「はい。その通りです。」
金井先生は少し考え込んだあと、清水先生に声をかけた。
「清水先生は里中と連絡を内密に取れますか?」
「出来るように手は打ってある。」
「では、今の内容の裏を取って下さい。」
「あの…この件は学校に報告されるんですよね。私…どうなりますか?」
すがりつくような視線で僕等を葉月は見た。
震えるウサギのような不安いっぱいのか細い視線。
「安心しろ。葉月。学校には報告しない。
お前はもう。充分傷付いた。
あとは…僕達に任せてくれ。
そうですよね。金井先生、清水先生。」
僕は葉月をしっかり見つめて言った。
「そうですよ。
葉月さんは、きちんと僕等に協力までしてくれました。
もう、気に病む事はありません。」
「だな!あとは、仮にも先生と呼ばれる俺等に任せろや。
こんな下らない事より、もっと楽しめ!学校生活なんて短期間だぞ。」
「はい。ふふふ。」
葉月は清水先生の言い方に思わず笑いを漏らした。
「でも…本当の首謀者は誰なんですか?
先生方は知ってるんですか?」
落ち着きを取り戻した葉月が、質問して来た。
「魔女だよ。魔女。」
清水先生の答えに葉月はギョッとなった。
「えっ…魔女ですか?」
「そうですよ。
魔女のした事ですから、警察沙汰にも出来ないんです。ね。武本先生。」
金井先生が僕に振ってきた。
「魔女ですね。どうみても。
だから、葉月は祈っててくれ。
教師が魔女退治出来る事を。」
僕はそう言って葉月に笑顔を見せた。
「よろしくお願いします。
魔女退治…頑張って下さい。」
葉月も笑いながら言った。
「明後日からは登校して来いよ。
俺達がいるんだ。何かあれば飛んでくさ。」
清水先生が葉月の肩をポンと叩いた。
「そうですよ。魔女は警戒心が強い。
僕等が貴方の周りで動いてると知れば、もう2度と近づいて来ません。
安心して下さい。」
ゆっくりと席を立ちながら金井先生は葉月に言った。
「そうだなぁ。
ウチのクラスの委員長不在が長く続くのも困るんだ。
明後日からは通常通りに来いよ。葉月。」
「はい!武本先生…。本当に…。
ありがとうございました。」
葉月は目に涙を浮かべながら笑って応えた。
「んじゃ、ちょっくら葉月を送ってから、里中に接触して来る。
会議室の鍵だ、武本。
後の戸締りよろしくな。
俺がいない間ケンカすんなよ!2人とも!」
「清水先生!葉月の前で変な事言わないで下さい!」
清水先生も立ち上がり、葉月を連れて会議室を出ようとした。
僕は会議室の鍵を握り締め、歯ぎしりした。
「あら、本当。
武本先生と金井先生ってライバルになってしまうんですね。
…お気の毒ですね…武本先生。」
葉月は目を伏せて視線を逸らしながら呟いた。
「な!葉月!お前は!」
お気の毒って、僕が完敗って意味だよねー!
明らかに金井先生が勝ってるって言ってるよね!
どいつもこいつも!
どうせ、ずっと振られてますよ!くそっ!
「ふふふっ冗談ですよ!これくらいのイジワルは許して下さい。
では、さようなら。」
バタン。
葉月と清水先生が出て行った後、僕はゆっくりと金井先生の側まで歩いた。
「さて、これからの話しをしましょうか。」
金井先生が前髪を掻き上げて、僕を見た。
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