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3学期
学者と王子のナンパ会議1
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牧田からの電話後、清水先生と金井先生が2人で職員室に入って来た。
「武本先生、お待たせしました。
カウンセリングルームに行きましょう。」
金井先生が僕を手招きした。
「あ、はい。
じゃあ、清水先生、行って来ます。」
「おう!行って来い。行って来い。」
すれ違いざまに清水先生にそう言って、僕は金井先生と職員室を後にした。
「どうぞ、座って下さい。」
カウンセリングルームに入ってすぐに、金井先生の正面に腰掛けた。
「…で、魔女の件ですね。」
「ええ、その前に、1つ質問してもいいですか?」
「質問…?ですか?」
「武本先生はナンパ経験ありますか?」
「はああ?」
「いえね、清水先生とさっき話していて、そこが心配なので。」
「えっ…と無いです。
自分から女の子と付き合った事自体無いです。
いつも相手の告白からでしたから。」
何を聞いてくるんだよ!
恥ずかしい!
「やはり…意外とモテるんですね。」
「それが心配事なんですか?」
金井先生に食い付き気味で突っ込んだ。
「ああ、違います。
魔女を誘い出すにはナンパ術が必要なんですが…武本先生には難しいですね。」
「すいません。」
なんで謝ってんだ?僕は。
「そう言う金井先生はナンパ得意なんですか?」
「うーん。ナンパ術というより、心理学を利用して相手を騙すみたいな事は出来ますが…。
なんか、それはそれで後味悪いですからね。」
「確かに…。」
「あ、でも心配しないでください。
真朝君にはその手は通用しませんから。
むしろだからこそ、好きになれたんです。」
「そう…ですか。」
心理学が通用しない相手に、ツンデレのシカト作戦仕掛けてる僕は何なんだよ~。
「で、話しを戻します。
魔女 美月君を誘い出すにはそれなりのテクニックが必要だと思われます。
警戒心が強いはずですから。」
金井先生の言葉に納得した。
「でしょうね。
事が事だけに本人的には闇に葬り去りたい気分でしょうし。」
難しいな。
そんな女の子を誘い出すなんて、普通のナンパよりも難易度が高いはずだ。
「僕は…どうしたらいいでしょう。
ハッキリ言って自信ありません。
魔女が、話し易いと言ったのは…情けないほど弱くて、簡単に勝てる相手と踏んでの事です。
好意を持ってる訳ではないと思いますし。」
「好意…確かにそれとは違いますが、昨日遊園地に誘った真朝君から聞いた話では…。
魔女は真朝君の事を守ろうとした、武本先生に好感を持ったらしいです。」
「はああ?いやいや、守ったのは金井先生で、むしろぼくは役立たずですよ。」
彼女の腕の左腕キズを作った原因はそもそも僕だ。
護るどころか傷付けた…。
「そうではなくて、長い時間を掛けて、真朝君の陰で悪戦苦闘しながらも一途に見守り、助けようとする姿に好感を抱いたんです。
守りきったかどうかの問題ではないのです。」
「よく…わかりません。
自分では失敗ばっかりで、逆に迷惑を掛けてしまったし…。」
「しかしながら、僕や清水先生の言葉には耳を貸さない事は明白です。」
「そうですね、警戒レベルも高そうです。
やはり…僕ですね。
行きつけの店の場所や時間は把握してるんですか?」
「ええ。天堂が調査済みです。」
「天堂すげぇ…何者なんですかって話しですね。」
あの童顔から想像つかない行動力。
「それは企業秘密という事で。」
「魔女を誘い出す得策は無いんですかね。
僕にはナンパ術は無いし。」
「いいえ…。
まず、誘い出すとか聞き出すという行為はなるべく最後の最後にとっておいて下さい。」
「それが得策ですか?」
「ええ、多分。
下手に動いて尻尾掴まれるよりは、武本先生に合ってる作戦だと思います。
9割、美月君主導で話しをさせて安心させてから、話し合い切り出して欲しいんです。」
「黙って聞いていればいいんですか?」
「黙って、とは行きませんが、相づちを打ったり、頷いたりして共感性をアピールして下さい。」
「敵ではないと判らせるんですね。」
「その通りです。」
何だか、僕にも出来そうな気がしてきた。
「武本先生、お待たせしました。
カウンセリングルームに行きましょう。」
金井先生が僕を手招きした。
「あ、はい。
じゃあ、清水先生、行って来ます。」
「おう!行って来い。行って来い。」
すれ違いざまに清水先生にそう言って、僕は金井先生と職員室を後にした。
「どうぞ、座って下さい。」
カウンセリングルームに入ってすぐに、金井先生の正面に腰掛けた。
「…で、魔女の件ですね。」
「ええ、その前に、1つ質問してもいいですか?」
「質問…?ですか?」
「武本先生はナンパ経験ありますか?」
「はああ?」
「いえね、清水先生とさっき話していて、そこが心配なので。」
「えっ…と無いです。
自分から女の子と付き合った事自体無いです。
いつも相手の告白からでしたから。」
何を聞いてくるんだよ!
恥ずかしい!
「やはり…意外とモテるんですね。」
「それが心配事なんですか?」
金井先生に食い付き気味で突っ込んだ。
「ああ、違います。
魔女を誘い出すにはナンパ術が必要なんですが…武本先生には難しいですね。」
「すいません。」
なんで謝ってんだ?僕は。
「そう言う金井先生はナンパ得意なんですか?」
「うーん。ナンパ術というより、心理学を利用して相手を騙すみたいな事は出来ますが…。
なんか、それはそれで後味悪いですからね。」
「確かに…。」
「あ、でも心配しないでください。
真朝君にはその手は通用しませんから。
むしろだからこそ、好きになれたんです。」
「そう…ですか。」
心理学が通用しない相手に、ツンデレのシカト作戦仕掛けてる僕は何なんだよ~。
「で、話しを戻します。
魔女 美月君を誘い出すにはそれなりのテクニックが必要だと思われます。
警戒心が強いはずですから。」
金井先生の言葉に納得した。
「でしょうね。
事が事だけに本人的には闇に葬り去りたい気分でしょうし。」
難しいな。
そんな女の子を誘い出すなんて、普通のナンパよりも難易度が高いはずだ。
「僕は…どうしたらいいでしょう。
ハッキリ言って自信ありません。
魔女が、話し易いと言ったのは…情けないほど弱くて、簡単に勝てる相手と踏んでの事です。
好意を持ってる訳ではないと思いますし。」
「好意…確かにそれとは違いますが、昨日遊園地に誘った真朝君から聞いた話では…。
魔女は真朝君の事を守ろうとした、武本先生に好感を持ったらしいです。」
「はああ?いやいや、守ったのは金井先生で、むしろぼくは役立たずですよ。」
彼女の腕の左腕キズを作った原因はそもそも僕だ。
護るどころか傷付けた…。
「そうではなくて、長い時間を掛けて、真朝君の陰で悪戦苦闘しながらも一途に見守り、助けようとする姿に好感を抱いたんです。
守りきったかどうかの問題ではないのです。」
「よく…わかりません。
自分では失敗ばっかりで、逆に迷惑を掛けてしまったし…。」
「しかしながら、僕や清水先生の言葉には耳を貸さない事は明白です。」
「そうですね、警戒レベルも高そうです。
やはり…僕ですね。
行きつけの店の場所や時間は把握してるんですか?」
「ええ。天堂が調査済みです。」
「天堂すげぇ…何者なんですかって話しですね。」
あの童顔から想像つかない行動力。
「それは企業秘密という事で。」
「魔女を誘い出す得策は無いんですかね。
僕にはナンパ術は無いし。」
「いいえ…。
まず、誘い出すとか聞き出すという行為はなるべく最後の最後にとっておいて下さい。」
「それが得策ですか?」
「ええ、多分。
下手に動いて尻尾掴まれるよりは、武本先生に合ってる作戦だと思います。
9割、美月君主導で話しをさせて安心させてから、話し合い切り出して欲しいんです。」
「黙って聞いていればいいんですか?」
「黙って、とは行きませんが、相づちを打ったり、頷いたりして共感性をアピールして下さい。」
「敵ではないと判らせるんですね。」
「その通りです。」
何だか、僕にも出来そうな気がしてきた。
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