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3学期
王子と白衣の天使1
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『先生…私…先生の事…。』
ドクンドクンドクン。
うるさい!心臓!今、大事な事を彼女は…。
うつむき加減で頬を赤らめてこちらをチラ見している。
いよいよ…彼女から…夢にまで見た…セリフが…。
『ダメよ!武本先生は私と付き合うの!』
グイッと左腕を引っ張られた。
『ねぇ先生。私を助けてくれるわよね。』
僕の腕を引っ張っていたのは…魔女!!
助けるって…そりゃ生徒は助けたい…けど…。
今は…。
『大丈夫…私は大丈夫だから。
姉をよろしくね…。』
だ…大丈夫、大丈夫っておい!
待て!待てよ!そんな…せっかく…!
ガバッ!
「待てって言ってんだろー!」
…悪夢だ。
最悪の夢だ。
よりによって魔女にジャマされて、彼女からの【好き】を聞けなかった。
夢でさえ聞けないのかよ~!
正夢じゃないよな…魔女を誘い出すのを見られでもしたら…ああ。
修羅場にすらならずに、離れてく彼女の姿が見えるようだ。
寝覚めの悪い状態を切り替えるため、シャワーを浴びてスッキリさせた。…つもりだ。
ネクタイを締めて気を引き締めた。…つもりだ。
ダメだ。全然気合いが入らない!
くそっ!君に触れたい!キスしたい!抱きしめて、そして…そして…!あ~~!
禁断症状MAX!
僕はとうとう我慢出来なくなって、旧理科準備室で彼女を見る事にした。
どうか…今日だけは、金井先生が来ませんように。
大急ぎで支度を終えて、学校に出勤した。
久しぶりに急理科準備室に入った。
少し、埃っぽいかな。
まだ、彼女は来ていない。
電気ストーブをつけて、サッと掃除をした。
コーヒーを入れて、椅子に座って携帯のGPSを調べた。
もう少しで学校に着く。
カッカッカッ。
興奮で脚がふるえる。
マジ禁断症状だよ~。
もう、彼女のいない世界なんて考えられないし、考えたくない。
朝の悪夢を消し去る為にも、早く彼女の顔を見たかった。
例え魔女に言い寄られたって、本当なら絶対に揺らいだりしない。
あ!足音が聞こえて来た!
久しぶりの軽やかな足音…。
慌てて、中扉の小窓を覗いた。
ガチャ。
マフラーを解き、コートを脱ぎながら彼女が中に入って来た。
外の寒さで唇が真っ赤に艶やかに膨れてる。
ポニーテールのせいか、耳も赤みの強いピンクになっていた。
ドキドキが止まらない。
鼻息が荒くなっちゃうだろ!
もー!
僕はドア越しに、興奮しまくっていた。
ハッキリ言って変態状態だ。
久しぶりの彼女を見つめられた興奮で、僕の視線は舐めるように彼女の隅々を見つめていた。
触れたい…出来ないけど。
切なくて胸がギュッとなった。
君と話せないのに…今夜僕は魔女を誘いださなきゃならない…。
こんなんで上手くいくのかな…。
「あ…。」
彼女が白衣を着出した。
僕のあげた白衣…。
彼女は白衣を着たまま、丸椅子に座り、膝を抱えて壁にもたれかかった。
そして…まぶたを閉じた。
なんだ…すごく…ドキドキしてきた。
え…まさか…違うよな…そんな事…。
僕の白衣に包まれて丸くなる彼女…。
まるで…後ろから…僕が抱きしめてるかのような幻覚に捕らわれた。
時間が…一瞬止まって、ゆっくりと流れ出す。
暖かい物が胸に広がる。
音のない美しい花火が僕の中で弾けて輝いていた。
さっきまでのイライラなんがどこかに吹っ飛んだ。
「よし…頑張れる…。」
遠くて遠くて…あんなに苦しかったのに。
今、確実に君の姿を感じる。
息遣いまで聞こえて来そうなくらいに。
僕の心の中で一切の不安が、彼女の魔法で吹き飛ばされていた。
ドクンドクンドクン。
うるさい!心臓!今、大事な事を彼女は…。
うつむき加減で頬を赤らめてこちらをチラ見している。
いよいよ…彼女から…夢にまで見た…セリフが…。
『ダメよ!武本先生は私と付き合うの!』
グイッと左腕を引っ張られた。
『ねぇ先生。私を助けてくれるわよね。』
僕の腕を引っ張っていたのは…魔女!!
助けるって…そりゃ生徒は助けたい…けど…。
今は…。
『大丈夫…私は大丈夫だから。
姉をよろしくね…。』
だ…大丈夫、大丈夫っておい!
待て!待てよ!そんな…せっかく…!
ガバッ!
「待てって言ってんだろー!」
…悪夢だ。
最悪の夢だ。
よりによって魔女にジャマされて、彼女からの【好き】を聞けなかった。
夢でさえ聞けないのかよ~!
正夢じゃないよな…魔女を誘い出すのを見られでもしたら…ああ。
修羅場にすらならずに、離れてく彼女の姿が見えるようだ。
寝覚めの悪い状態を切り替えるため、シャワーを浴びてスッキリさせた。…つもりだ。
ネクタイを締めて気を引き締めた。…つもりだ。
ダメだ。全然気合いが入らない!
くそっ!君に触れたい!キスしたい!抱きしめて、そして…そして…!あ~~!
禁断症状MAX!
僕はとうとう我慢出来なくなって、旧理科準備室で彼女を見る事にした。
どうか…今日だけは、金井先生が来ませんように。
大急ぎで支度を終えて、学校に出勤した。
久しぶりに急理科準備室に入った。
少し、埃っぽいかな。
まだ、彼女は来ていない。
電気ストーブをつけて、サッと掃除をした。
コーヒーを入れて、椅子に座って携帯のGPSを調べた。
もう少しで学校に着く。
カッカッカッ。
興奮で脚がふるえる。
マジ禁断症状だよ~。
もう、彼女のいない世界なんて考えられないし、考えたくない。
朝の悪夢を消し去る為にも、早く彼女の顔を見たかった。
例え魔女に言い寄られたって、本当なら絶対に揺らいだりしない。
あ!足音が聞こえて来た!
久しぶりの軽やかな足音…。
慌てて、中扉の小窓を覗いた。
ガチャ。
マフラーを解き、コートを脱ぎながら彼女が中に入って来た。
外の寒さで唇が真っ赤に艶やかに膨れてる。
ポニーテールのせいか、耳も赤みの強いピンクになっていた。
ドキドキが止まらない。
鼻息が荒くなっちゃうだろ!
もー!
僕はドア越しに、興奮しまくっていた。
ハッキリ言って変態状態だ。
久しぶりの彼女を見つめられた興奮で、僕の視線は舐めるように彼女の隅々を見つめていた。
触れたい…出来ないけど。
切なくて胸がギュッとなった。
君と話せないのに…今夜僕は魔女を誘いださなきゃならない…。
こんなんで上手くいくのかな…。
「あ…。」
彼女が白衣を着出した。
僕のあげた白衣…。
彼女は白衣を着たまま、丸椅子に座り、膝を抱えて壁にもたれかかった。
そして…まぶたを閉じた。
なんだ…すごく…ドキドキしてきた。
え…まさか…違うよな…そんな事…。
僕の白衣に包まれて丸くなる彼女…。
まるで…後ろから…僕が抱きしめてるかのような幻覚に捕らわれた。
時間が…一瞬止まって、ゆっくりと流れ出す。
暖かい物が胸に広がる。
音のない美しい花火が僕の中で弾けて輝いていた。
さっきまでのイライラなんがどこかに吹っ飛んだ。
「よし…頑張れる…。」
遠くて遠くて…あんなに苦しかったのに。
今、確実に君の姿を感じる。
息遣いまで聞こえて来そうなくらいに。
僕の心の中で一切の不安が、彼女の魔法で吹き飛ばされていた。
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