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3学期
『勉強会』への秒読み開始2
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「痛っ!」
職員室へ一歩入った途端に思いっきり、左耳をグイッと掴まれた。
「おはようございます~。武本先生。」
「げ!田宮…美月…!」
半ギレの顔で口だけ笑ってる田宮 美月が僕を待ち構えていた。
「お…おはよう。」
昨夜の仕掛人本人じゃないか!
何で職員室で待ってんだよ!
僕はその場から逃げようと自席に向かって一歩前に出た。
ガッ!
コートを鷲掴みで引っ張られた。
「あら…せっかくお話ししたいのに!」
「朝は忙しいんだ!後にしてくれー!」
「あら、そう。」
パッと掴んだ手を離されたので、コケそうになりながら自席に倒れこむように座った。
「じゃあ、御予約頂こうかしら。
昼休みにお話ししましょう。
先生。」
げっ…せっかくのこのテンションアゲアゲの気分を…くそっ!
でも、彼女がいなければ昨夜は無かった訳で…仕方ない功労者に配慮しよう。
「はあ。わかった。
卒業までわずかだしな。
最後のランチを食堂でしょう。」
「相変わらず、失礼だこと。
ま、いいわ。
では、昼休みに食堂で。」
背中越しに手を振って田宮 美月は出て行った。
「はああああ。」
一気に疲れた。
昨夜だって眠っりに着いたのは遅かったんだぞ~。
まぁ、僕達の応援してくれてる事には間違いないだろうし…しょうがないか。
「お前、まさか姉妹共に手を出すつもりじゃないだろうな?」
また…隣のオッさんが変な事を言い出した。
「おはようございます。清水先生。
下衆過ぎですよ。
僕は不器用なので2人相手は出来ません。
1人でも手こずってるんですから。」
「がはは!確かにそうだな!ヘタレだし!」
「あー、そうですよ。わかってますって!」
嫌味か?嫌味を言いたいだけかよ!
「昨日のバレンタイン…。」
「へっ?ハッ?何にもありません!
何にもないですってば!」
僕は反射的に不自然な否定をしてしまった。
清水先生の目が細くなった…。
下手こいた!
やっちまった…問いただされる!
「ふ~ん。聞いてないけど。
そっか、そうかそうか。」
それだけ言うと席を立ってお茶を汲みに行ってしまった。
あれ…?
問いただされると思ってたのに…。
何も聞かれない?
なんか納得してたみたいにだけど…。
ちょっと、気持ち悪い。
「えー!皆さんチョコを頂いた先生方は、ホワイトデーのお返しのお金を集金します。
自分が貰った個数×五百円の合計を明記した封筒に入れて出して下さい。
こちらで購入した物を前日にお渡しします。」
ロバート先生がホワイトデーの集金に回っていた。
確かに、このやり方で感動する女子はいないな。
逆に貰っても嬉しくないかも。
僕も早々とお金を払った。
面倒な事を後にまで引きずってはいたくない。
「ありがとうございます。
払いが早い方は助かりますよ。
これも、ボランティアの仕事なので。」
だよなぁ。
本当に教師ってのはボランティア仕事が多い。
ロバート先生も大変だ。
来年は僕に回って来そうな予感がした。
朝のミーティングやホームルームを終えて授業の準備をしてると、職員室に入って来た牧田が声をかけて来た。
「武ちゃん!武ちゃん!
ご機嫌いかがー?」
「別に普通だよ。」
「あ、そう。
じゃあ、あれは…?ん…?」
「何だよ奥歯に物が挟まったような物の言い方して。
ハッキリ言えよ。」
「真朝がね。
普通なんだけどぉ。
嬉しそうかな…って思ったら、すぐに何かに悩んだり、複雑で変なんよ。
何か強引な事とかしたのかなー?って。」
「なっ!してねぇわ!ンな事!」
…そうか、『勉強会』の事を考えてるんだな。
君の考える事がすぐに察する事が出来た。
繋がって来てる…本当に。
僕はまた嬉しくなったのを顔に出してしまった。
「武ちゃん何?エロい顔~!
妄想ばっかしないでよ。
生徒の前では抑えてちょ!」
「うるさいな!
エロいお前に言われたかないわ!」
漫才師のようなやり取りをしてる間に始業時間になり、慌てて牧田と僕は職員室を出て教室に向かった。
職員室へ一歩入った途端に思いっきり、左耳をグイッと掴まれた。
「おはようございます~。武本先生。」
「げ!田宮…美月…!」
半ギレの顔で口だけ笑ってる田宮 美月が僕を待ち構えていた。
「お…おはよう。」
昨夜の仕掛人本人じゃないか!
何で職員室で待ってんだよ!
僕はその場から逃げようと自席に向かって一歩前に出た。
ガッ!
コートを鷲掴みで引っ張られた。
「あら…せっかくお話ししたいのに!」
「朝は忙しいんだ!後にしてくれー!」
「あら、そう。」
パッと掴んだ手を離されたので、コケそうになりながら自席に倒れこむように座った。
「じゃあ、御予約頂こうかしら。
昼休みにお話ししましょう。
先生。」
げっ…せっかくのこのテンションアゲアゲの気分を…くそっ!
でも、彼女がいなければ昨夜は無かった訳で…仕方ない功労者に配慮しよう。
「はあ。わかった。
卒業までわずかだしな。
最後のランチを食堂でしょう。」
「相変わらず、失礼だこと。
ま、いいわ。
では、昼休みに食堂で。」
背中越しに手を振って田宮 美月は出て行った。
「はああああ。」
一気に疲れた。
昨夜だって眠っりに着いたのは遅かったんだぞ~。
まぁ、僕達の応援してくれてる事には間違いないだろうし…しょうがないか。
「お前、まさか姉妹共に手を出すつもりじゃないだろうな?」
また…隣のオッさんが変な事を言い出した。
「おはようございます。清水先生。
下衆過ぎですよ。
僕は不器用なので2人相手は出来ません。
1人でも手こずってるんですから。」
「がはは!確かにそうだな!ヘタレだし!」
「あー、そうですよ。わかってますって!」
嫌味か?嫌味を言いたいだけかよ!
「昨日のバレンタイン…。」
「へっ?ハッ?何にもありません!
何にもないですってば!」
僕は反射的に不自然な否定をしてしまった。
清水先生の目が細くなった…。
下手こいた!
やっちまった…問いただされる!
「ふ~ん。聞いてないけど。
そっか、そうかそうか。」
それだけ言うと席を立ってお茶を汲みに行ってしまった。
あれ…?
問いただされると思ってたのに…。
何も聞かれない?
なんか納得してたみたいにだけど…。
ちょっと、気持ち悪い。
「えー!皆さんチョコを頂いた先生方は、ホワイトデーのお返しのお金を集金します。
自分が貰った個数×五百円の合計を明記した封筒に入れて出して下さい。
こちらで購入した物を前日にお渡しします。」
ロバート先生がホワイトデーの集金に回っていた。
確かに、このやり方で感動する女子はいないな。
逆に貰っても嬉しくないかも。
僕も早々とお金を払った。
面倒な事を後にまで引きずってはいたくない。
「ありがとうございます。
払いが早い方は助かりますよ。
これも、ボランティアの仕事なので。」
だよなぁ。
本当に教師ってのはボランティア仕事が多い。
ロバート先生も大変だ。
来年は僕に回って来そうな予感がした。
朝のミーティングやホームルームを終えて授業の準備をしてると、職員室に入って来た牧田が声をかけて来た。
「武ちゃん!武ちゃん!
ご機嫌いかがー?」
「別に普通だよ。」
「あ、そう。
じゃあ、あれは…?ん…?」
「何だよ奥歯に物が挟まったような物の言い方して。
ハッキリ言えよ。」
「真朝がね。
普通なんだけどぉ。
嬉しそうかな…って思ったら、すぐに何かに悩んだり、複雑で変なんよ。
何か強引な事とかしたのかなー?って。」
「なっ!してねぇわ!ンな事!」
…そうか、『勉強会』の事を考えてるんだな。
君の考える事がすぐに察する事が出来た。
繋がって来てる…本当に。
僕はまた嬉しくなったのを顔に出してしまった。
「武ちゃん何?エロい顔~!
妄想ばっかしないでよ。
生徒の前では抑えてちょ!」
「うるさいな!
エロいお前に言われたかないわ!」
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