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3学期
5回目の『勉強会』2
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コトンコトン。
実験台の上に、田宮は天使の人形を置き始めた。
「おい…それ!」
「この1つに、メガネを書きます。
これが、武本先生です。」
そこまで寄せなくてもいいだろ…。
「ヘェ~。何この人形。
ん?裏に…何か…『8』…?」
「わー!裏返すな馬鹿!」
僕は慌てて、久瀬から人形を引ったくって、実験台の上に戻した。
「あ…なるほど…何かしら2人だけの秘密の人形なんだ。これ。」
ニヤニヤしながら久瀬が、いやらしい視線を投げかけて来た。
僕は相手をするのも面倒なんで、ガン無視した。
「この星のシールが【彼】。
ハートのシールが、武本先生のお母さん。
ダイヤのシールが、【彼】の両親。
スペードのシールが、事件で倒れていた少年達。
クローバーのシールが、教師や児童保護施設関係者、警察など。
何もないのが、その他大勢の役割りです。」
「人形劇でも始めるのか?」
「記憶を整理するのに、視覚化した方が整理しやすいかと思いまして。
原作 武本、演出 田宮 ってところでしょうか。」
クスクスと顔を斜めにしながら、こちらを見てる姿に癒される。
これもまた、田宮なりの演出なんだろう。
お掛けで場の緊張感が和んで、話しやすい空気になった。
おそらく、これも計算済みの行動なんだろう…全く、田宮の頭脳には脱帽してしまうな。
「舞台は三幕構成です。
小学生時代、中学に上がった頃、事件前後。
先生の話しに合わせて、人形を動かして行きます。
もし…記憶が途切れたり、何かしら体調に異変があったら中断しますので、ストップをかけてください。」
「わかった…つまりなるべく、覚えてる限りの事を、時系列的に話せばいいんだな。」
「はい。よろしくお願いします。
…では、こちらの準備は出来ましたので、話しを始めて下さい。」
僕はそっと、目を伏せながら…意識を過去へとダイブさせた。
深く…深く…過去へと…。
映像が頭の中で、流れるように映し出されていく。
まるで、映画を早戻ししてるかのように…。
もっと…前に…もっと…過去に…。
意識はどんどん深くまでダイブしていく…。
僕と【彼】の出逢いの場面まで…。
室内は静まり返り、人形劇の開幕を待っている。
久瀬も微動だにしないで、待っている。
僕は再び、ゆっくりと口を開いた。
「あれは小学5年の時…夏休み明け…転校して来たんだ…。」
僕はなるべく、正確にゆっくりと2人に伝わるように話しを始めた。
『勉強会』のスタートだ!
実験台の上に、田宮は天使の人形を置き始めた。
「おい…それ!」
「この1つに、メガネを書きます。
これが、武本先生です。」
そこまで寄せなくてもいいだろ…。
「ヘェ~。何この人形。
ん?裏に…何か…『8』…?」
「わー!裏返すな馬鹿!」
僕は慌てて、久瀬から人形を引ったくって、実験台の上に戻した。
「あ…なるほど…何かしら2人だけの秘密の人形なんだ。これ。」
ニヤニヤしながら久瀬が、いやらしい視線を投げかけて来た。
僕は相手をするのも面倒なんで、ガン無視した。
「この星のシールが【彼】。
ハートのシールが、武本先生のお母さん。
ダイヤのシールが、【彼】の両親。
スペードのシールが、事件で倒れていた少年達。
クローバーのシールが、教師や児童保護施設関係者、警察など。
何もないのが、その他大勢の役割りです。」
「人形劇でも始めるのか?」
「記憶を整理するのに、視覚化した方が整理しやすいかと思いまして。
原作 武本、演出 田宮 ってところでしょうか。」
クスクスと顔を斜めにしながら、こちらを見てる姿に癒される。
これもまた、田宮なりの演出なんだろう。
お掛けで場の緊張感が和んで、話しやすい空気になった。
おそらく、これも計算済みの行動なんだろう…全く、田宮の頭脳には脱帽してしまうな。
「舞台は三幕構成です。
小学生時代、中学に上がった頃、事件前後。
先生の話しに合わせて、人形を動かして行きます。
もし…記憶が途切れたり、何かしら体調に異変があったら中断しますので、ストップをかけてください。」
「わかった…つまりなるべく、覚えてる限りの事を、時系列的に話せばいいんだな。」
「はい。よろしくお願いします。
…では、こちらの準備は出来ましたので、話しを始めて下さい。」
僕はそっと、目を伏せながら…意識を過去へとダイブさせた。
深く…深く…過去へと…。
映像が頭の中で、流れるように映し出されていく。
まるで、映画を早戻ししてるかのように…。
もっと…前に…もっと…過去に…。
意識はどんどん深くまでダイブしていく…。
僕と【彼】の出逢いの場面まで…。
室内は静まり返り、人形劇の開幕を待っている。
久瀬も微動だにしないで、待っている。
僕は再び、ゆっくりと口を開いた。
「あれは小学5年の時…夏休み明け…転校して来たんだ…。」
僕はなるべく、正確にゆっくりと2人に伝わるように話しを始めた。
『勉強会』のスタートだ!
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