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3章 まきしまのまち〜まじょさまのでし〜

Side LE - 15 - 30 - まじょさまのでし -(えっち)(挿絵あり)

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Side LE - 15 - 30 - まじょさまのでし -


「・・・ユッキィさん・・・これはどういう事だろうか」

「何の事だ?」

「・・・お嬢・・・じゃなくてそいつは・・・」

「きしゃぁぁ、きしゃぁぁ、きゃっ、きゃっ、・・・ままぁ!、ままぁ!」

「あぁ、この前一緒に薬草を採りに行った時に話しただろう、お嬢様が居座って出て行かないから酷い目に遭わせる予定だと」

「酷い目に・・・」

「そうだ、たっぷり時間をかけて(自分の立場を)分からせてやった」

「・・・分からせた・・・のか・・・どうやって・・・いや!、言わなくてもいい!、知らない方が幸せな事もあるだろうし・・・」

「ぴぃ!、ぴぃ!、きしゃぁぁ・・・」

「ほら、カリンお姉さんだぞ」

「ぴ?」

「カリンお姉さんだ」

「かりんねえしゃま?・・・きしゃぁぁ!、かりんねえしゃまぁ!、きゃはは!」

「私の方が年下なのだが・・・」

「そうなのか?、落ち着いてるからカリンが年上だと思ってた」

「私も借りた金を返さなければ分からせられるのか・・・」

「ん?、何か言ったか?」

「い・・・いや、何でもない・・・よ、ははは・・・」





「そういえば、カリンは何故ここに?」

「・・・腕の調子も良くなってきたから少し遠くまで薬草を採りに来た、それで、お嬢・・・あいつの事が気になったから寄ってみた」

「そうか、だが街の人達にはここに来る姿を見られない方が良い、余所者が「魔女様の家」に近付くのを嫌うからな」

「何故だろう?」

「知りたいか(ニコッ)」

「いやいい、では私はこれで・・・」

「あぁ、金は足りてるか、足りなければ遠慮なく言えよ、また口座に入れといてやるから」

「感謝する、だが薬草採りも慣れてきて宿代と食事代くらいは稼げてる、あとは借りた金を返す準備をしないと」

「あまり急がなくていいぞ、心配するな、利子は取らないから」

「うん、ありがとう・・・」





「ままぁ・・・つかれた・・・」

「そうか、長くても半日保たないか」

「あぅ・・・身体が自由になった・・・私に何をしたのです!、戻して!、お願いだから元に戻して!」

「だから何度も言ってるだろう、お前にベンダルワームの幼虫を寄生させたのだ、それに魔石まで埋め込んだから元には戻れないぞ」

「嫌です!、こんなのいやぁ!」

「面倒くさいなぁ・・・ほら屋敷に入って大人しくしてろ、あの部屋の隣を昨日掃除したから綺麗になってるし食事も持って行ってやる、お前が表に出てる時は地下の部屋には入れないからな」

バタン・・・





「くっ・・・こんな屋敷、逃げ出してやる、それから街に行って魔物が居るって言いふらして・・・あぅ、そういえば言葉が通じなかったのですわ、・・・ぐすっ、・・・どうしてこんな事に」

「それにこのような恥ずかしい服じゃ街に出られませんわ、・・・うぅ・・・昨日・・・身体の中に変な・・・温かいものを流し込まれてから、身体が変・・・熱くて疼いて・・・切ない・・・」

さわさわ・・・くちゅっ・・・

びくっ!

「んふぅ!・・・はぁ・・・はぁ・・・、こんなの嫌、恥ずかしい、・・・どうして私、触っただけなのに気持ち良くなっていますの?」

くちゃ・・・こりこりっ・・・

「あはぁん!・・・ここ持ちいい・・・はぁ・・・はぁ・・・それに痛くされた穴の中・・・まだ入ってる、・・・何か入ってるの・・・怖いよぉ」

ちょろっ・・・

「ひぃっ!、何か・・・出てきた!、いやぁぁ!、何ですのこれ!、嫌だ気持ち悪い・・・あぁ・・・んっ・・・くぁぁぁん!・・・あぁぁぁ!」

ぎしっ・・・ぎしっ・・・

「あぁぁん!、いやぁ!・・・だめ!、だめぇ!、誰か!、んうぅぅ!・・・・穴から何か出てる!、掻き混ぜないで!、やだ!、いやだぁ!・・・あん!・・・あん!」

ぎしっ・・・ぎしっ・・・

「んぅ・・・気持ちいい!、気持ちいいの!、嫌だ、変になる!、お願いやめてぇ!、あぅ!・・・もう許してぇ!」

くちゃっ・・・

「ぐっ・・・んっ・・・あぁぁん!」

びくん!、びくん!、・・・びくっ・・・

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あん!、また!、もうやだ!、苦しいの!・・・気持ちいいの!、いやぁぁぁ!」

うぞうぞっ・・・

「ああああ!、動いちゃ嫌!、出てこないで!、お願い!、嫌だ!、もうやだぁ!・・・ぐすっ・・・うわぁぁん・・・」





ぎしっ・・・ぎしっ・・・

「はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・あぁん!」

ぎしっ・・・ぎしっ・・・ぎしっ・・・

「あぅ・・・ぐすっ・・・まだ身体が切ないの・・・欲しい・・・欲しいよぉ・・・んぅ・・・昨日の暖かいの・・・お腹の中に欲しいの・・・もっと気持ち良くなりたい・・・穴の中に・・・痛くて気持ちいいの欲しい・・・」





「ぴ?、・・・ままぁ?」

「(あぅ・・・また身体の自由が・・・)」

「とりすしゃん?・・・ぬれてる・・・おいしいの・・・きしゃぁぁ・・・」

ぺろぺろ・・・ちゅぅ・・・

「(いやぁ!、舐めないで!、吸っちゃやだぁ!)」

びくっ!・・・びくっ!・・・







「ほう、外壁の上はこんな造りになってるのか」

「驚きましたねー、外壁は石を積み上げてるだけかと思ってましたけど・・・これは」

「石造り二重構造の外壁か、その中は水で満たされている、雨水が勝手に溜まる仕組みだな」

「ハンターや旅人向けに下の階段の所に説明が書かれてましたよ、1年の半分以上雨が降るこのマキシマの街は水不足とは無縁、街のすぐ東を流れるマキシマ川には豊かな水量の雪解け水、飲料水はそれを汲み上げ、雨水は外壁に溜めて農業や工業用水として利用・・・万一魔物の襲撃で外側の壁が破られた時は溜めてある大量の水が外堀に流れ込み、魔物を押し流してここは要塞と化す・・・凄いですねー、誰が考えたんでしょう」

「それに北側あるマキシマ橋、あそこに見える川に掛かってる奴だが・・・魔物に襲撃された時には人の手で落とせるようになってるな、下は深い渓谷だからあれを落とすと川の向こうの魔物はこちら側に渡って来れない、だから警戒するのは川より東側の魔物だけでいい」

「確かに・・・」

「しかも警戒区域の山の上には「刻を告げる砦」・・・魔女様の家がある、昔から繰り返される大森林からの魔物の襲撃に耐えて大きな街が作られたのはこの土地の構造と、それを利用した先人の知恵があるようだ」

「昔はあの砦には領主率いる騎士団部隊がいて、魔物と戦っていたそうです、宿の親父さんが言ってました」

「それで、この街の地下街について何か分かったか?」

「あー、予想以上に大規模ですねー、500年以上かけて何世代にもわたる工事が行われていて、今も工事中、まだ街の東側や下層に向けて広がっているようです、今は地下5層・・・」

「何だって!」

「よく掘りましたよねー、硬い岩盤を掘って、その岩はこの外壁に使われたそうです、一番古い層は地下1層、ここは宿やハンター関連の商店が多いです、それから第2層は商会の事務所や民家、第3層と第4艘は比較的最近・・・と言っても100年以上歴史がありますけど、商店や民家、特に4層は鉄道工事が行われています」

「地下に魔導列車が走るのか?」

「はい、西にある町と接続するのだとか・・・、南にも伸ばして私達が乗って来た鉄道をそのまま地下にって計画もあるらしいですが、それは距離が長過ぎて私達が生きてるうちには実現しないでしょうね」

「・・・」

「最後の第5層は住民の憩いの広場的な感じで、万一の時の避難場所、まだ何に利用するか特に決められてないみたいですが・・・勝手に住み着いた連中が店を開いているようです、闇市っぽい感じのやつでしょうかね」

「捜索範囲が広過ぎる、表に見える街だけだと思ったが・・・広大な地下か・・・頭が痛いな、どうやってレイア嬢を探そうか・・・」

「それで、旦那様はレイアちゃんの情報探ってたんですよね、どうでした?」

「ここじゃまずい、一旦宿に帰って話そう」





「ここの飯は美味いな」

「魔物に追いかけ回されて育った野生動物は身が締まって美味しいらしいですよ、あ、旦那さま後ろ人が通ります」

「ん?、あぁすまん、椅子が通路に出過ぎていたか・・・」

「こんばんは!、ごめんねうちの旦那さま気が利かなくて・・・」

ぺこり・・・

「・・・」





「剣士かな、両手を怪我してるようだ・・・」

「分かるんです?」

「あぁ、皿を持つ手が震えてたし、スプーンやナイフの持ち方にも違和感がある、魔法使いの格好をしているが体幹が安定しているから剣の訓練を受けた事があるのだろう」

「旦那さま人を観察する趣味でもあるんです?、あ、可愛い女の子だけとか?」

「こいつ・・・人は常に観察している、仕事柄身に付いてしまった職業病のようなものだ・・・、お前ももう少し鍛錬しておけ、それが自分の命を助けてくれる事もある」

「そんなもんですかねー」

「気付かれないように注意して彼女を見てみろ・・・首に巻いているマフラー、左頬に貼られた傷当て・・・デボネア帝国から逃げて来た貴族ってとこだろうな」

「なるほど・・・そうみたいですね、どうします?、通報しますか?」

「通報しても私達の得にはならないし、ここはオースター帝国だ、放っておけ」





バタン・・・

「ふぅ・・・食い過ぎた・・・少し横になっていいか」

「はいどうぞ、それで、レイアちゃんの情報どうでした?」

「街の奴らは相変わらず知らない、覚えてないだとさ、だから私はハンターを装ってギルドで聞き込みをした」

「旦那様、鉄級のハンター資格持ってるんでしたっけ」

「仕事上必要になる事もあるからな、休みの時には時々依頼も受けてるぞ」

「何か分かりました?」

「この街を拠点にして長く活動してるハンターほど街の住民と同じ答えだった、だが最近ここに来たっていう奴等に聞いたら数日前に青い髪の少女を見たって証言が2件あった、ハンターギルドの中と、あとはエルと呼ばれている駅前の大通りを歩いてる所を目撃されている」

「どういう事なんでしょう」

「さぁ・・・ハンターの奴らは街の住民には興味が無いから本当に知らないだけかもしれんがな、大森林の魔物を狩って稼ぐ事しか考えてない感じだった」

「でもこの街に居る可能性は高くなりましたね」

「そうだな、それから・・・この街の子供達に聞いたら妙な話が出た」

「何です?」

「魔女様の弟子に関してだ、大人達に聞いても何かを隠してるように思えてな、子供に聞いてみたら・・・魔女様の弟子は歳を取らないらしい」

「は?」

「親が話しているのを聞いたようだ・・・魔女様の弟子は時々交代するが、30年交代しなかった時もあるそうだ、だが・・・ずっと歳を取らないし、魔物に襲われた住民を助ける程に強い、子供達は皆、親から魔女様の家には絶対に近付くなと教わっている、近付くと捕まって喰われる、そして弟子にされるそうだ」

「子供に言う事を聞かせる為の脅しじゃないですかね」

「私もそう思う、だがこの街は魔女様について何か隠してるし、同じようにレイア嬢も隠そうとしてるようだ」

「レイアちゃんが魔女様の弟子になったとか?、住民は「街にやって来たレイアちゃん」じゃなくて「魔女様の弟子」だから隠そうとしてる・・・」

ばさっ!、がしっ!

「わ、びっくりした、襲われるかと思ったぁ」

「それだ!・・・まだ推測の段階だがそれなら全て辻褄が合う」

「普通は信じられませんけどね、歳を取らない・・・なんて、方法があるなら私が教えて欲しいくらいですよー、・・・もしかしてレイアちゃん、魔女様に何かされてたりしないですか?」

「あ・・・」

「将来の王妃様が何年経っても歳を取らないってやばくないですかね?」

「・・・一度・・・魔女様の家に行ってみた方が良さそうだな」

「そうですねー」





マキシマの街(広域)


マキシマの街(地下一層)


マキシマの街(地下二層)


マキシマの街(地下三層)


マキシマの街(地下四層)


マキシマの街(地下五層)


(柚亜紫翼からのお知らせ)
第3章終わりです、次は「リーゼロッテさん」の方を150話まで投稿したいので4章は少しお待ちください。
(150話達成記念で何か呟いたり、「スペースシエルさん」の何かを書くかも?)
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