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004 - まとうきみたいなのがでてるし! -
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ピッ・・・
プシュー・・・
「こちらが勇者様のお部屋です」
あれから僕は玉座の間を出てスチールさん達エンジニア軍団と一緒に長い通路を移動した、扉の前まで来て電子キー的な物を近付けると自動で扉がスライドして開く、彼の話だと僕は今日からこの部屋で生活するらしい。
それにしてもこの建物の構造はとても近未来的だ、通路の床も動いてるし・・・国王が自慢していたようにこの世界の文明レベルは高い。
「いかがでしょうか?」
「うん、すごく広くて綺麗だねー」
部屋に入ると大型のモニターと机、ソファ、ベッドなどの家具が配置よく並べられている、とても快適に過ごせそうだ、モニターの正面には大きな窓があって遠くに巨大な都市の夜景が見えた。
「お疲れのようですので今日はこのままお休み下さい、それと・・・大変申し上げにくいのですが、まだ勇者様は身体の制御が上手く出来ないと思われます・・・安全のために両腕と両脚を取り外させて頂きたいのですが・・・」
なるほど・・・でもそれは建前で僕に勝手に歩き回られると困るって事だね・・・そう口から出そうになったがここで拒否して険悪な感じになっても嫌なので了承した。
「よろしいですか?」
「・・・僕に拒否権は無いよね」
今のも少し嫌味っぽかったかな?、スチールさんが悲しそうな表情をした。
「・・・」
「いいですよ・・・スチールさん達を困らせたいわけじゃないし」
「そういえば勇者様」
「何?」
「私や他のエンジニアには丁寧な言葉遣いをされていますね、陛下にはあんなに叫び散らしていたのに」
「僕の命が貴方達に握られていると思ったら急に怖くなったの・・・下手に逆らってまた痛い思いしたく無いし・・・」
「・・・」
「外さないの?」
「いえ、では失礼します・・・」
しゅっ・・・
かぱっ!
ごろんっ!
「わぁぁぁ!、ぼ・・・僕の腕が本当に取れたぁぁぁ!」
スチールさんが僕の左腕に手を触れるとボタンみたいなのが皮膚の上に現れ、それを押すと腕が肩の下あたりからぽろりと落ちた・・・今から外すって分かっていてもこれは怖い!。
同じような手順で右腕と両脚を外して僕の身体はベッドに寝かされた。
腕は肘の少し上から、脚は太ももの真ん中あたりから無い・・・これはエロ同人誌で見た事のあるダルマ状態というやつだな、もちろん18禁だったが兄さんが隠し持ってるやつを読んだ事あるから僕は詳しいのだ!。
ベッドに伸びているケーブルを首の端子につけるとインターネット的なものが出来るらしく、やりたいと言ったらサポートプログラムのようなものを脳にインストールされてしまった!。
使い方は頭の中でアプリに話しかけると操作方法を教えてくれるらしい、この電脳サービスを利用する場合はモニターやキーボードは必要無くて視覚聴覚センサーに直接映像や音が流れるようだ。
「では勇者様、明日の昼頃またこちらに参りますので」
そう言ってスチールさん達エンジニア軍団は部屋から出て行ってしまった。
「初めまして・・・僕の名前はリィ・ダテハ、どんな事ができるか教えて」
僕はスチールさんに教えられた通りサポートアプリを起動した。
「かしこまりましたマスター、私の名前はシシリィ・アレクサァと申します、これから私がマスターのサポートを・・・」
話しかけるとアニメ調の可愛い緑髪キャラが出てきたぞ、名前はどこかで聞いた事があるような気がするが偶然だろう・・・。
「シシリィ、検索結果を表示して」
「はい、検索条件に一致する画像が28453件ありました、表示します」
「これが前任の勇者かぁ」
操作に慣れて来たのでネット的なもので色々と検索して遊んでいる。
僕の前任の勇者はカウボーイっぽい見た目の渋いおじさんだった、おそらく西部開拓時代のアメリカから召喚されたのだろう、勇者は日本から召喚されるとは限らないし地球からとも限らない。
少しク⚪︎ント・イーストウッドに似ているな、名前はハリー・アルカトラズ、彼はまだこの異世界で生きていて莫大な報酬を貰い優雅なスローライフを満喫しているようだ、住所は非公開・・・まぁ当然か。
前任の勇者が生きてるのなら彼に頼めばいいのに・・・そう思って更に調べると魔王一人に対し勇者一人という謎ルールがあるようだ、勇者は対となる魔王を倒したら魔王耐性と言われる特殊能力が消えるらしい。
映画っぽいのもあった、有料と書いてあったが選択すると普通に再生される・・・おそらく国王が気を利かせて契約しておいてくれたのだろう・・・後で請求されないよね?。
映画の中にはえっちなのもあった、だけど僕が見ようとすると「未成年は視聴できません」の文字が表示される、これもあの国王の仕業か・・・明日年齢制限を解除してもらえるようスチールさんにお願いしよう。
「うぅ・・・ぐすっ・・・」
今僕は映画を見て泣いている・・・この世界の娯楽は凄い、日本でいろんなアニメや映画を見慣れているこの僕を感動させるとはやるじゃないか!。
あ・・・でも結構ガチ泣きしちゃったけど腕が無いから涙が拭けない・・・どうしよう・・・身体を起こせないかな・・・。
「うぐぐ・・・ダメだぁ!腕や足がないと寝返りも出来ない・・・もういいや、眠くなってきたからこのまま寝よう」
本当に今日は最悪な1日だった・・・そう呟きながら僕は深い眠りに落ちた。
・・・
「・・・あの、スチールさん」
「はい、なんでしょうか勇者様」
「この服・・・」
「王国騎士団の女性用制服を少しアレンジして作らせました、半日で仕上げるように言ってあったので今製作者は疲労で倒れておりますが勇者様に着て頂けると大変喜んで・・・」
僕が抗議しようとしたらスチールさんがとてもいい笑顔で服を手に持って自慢している、これじゃぁエロいから着たくないとは言いにくい・・・。
「あ・・・はい」
「では早速試着して頂けますか?」
翌日のお昼頃スチールさんは僕の非戦闘時に装着する両手両脚、それから上に羽織る衣服と靴を持って部屋にやって来た。
ごそごそ・・・
僕は言われるままスチールさんから服とブーツを受け取り試着してみた。
うん、かっこいい服だけど人工皮膚と変わらない薄さだ、ほんのり透けていてラッシュガードっぽい生地、服に指先まで包む手袋が付いたような感じだ、しかも身体にぴったりしているからエロい!、何も着ないよりはいくらかマシになったけど・・・。
「ねぇ」
「はい!(ニコニコ)」
「他の人達もこんな感じの服を着てるの?」
「えぇ、王国騎士団では部分的に機械化改造を受けた者の大半はその制服を着ております」
「もう少し体型がはっきり分からない服って無いのかな?」
「無い訳ではありませんが・・・機械化改造されている団員でそのような服を着ている者は殆ど居ないと思いますが・・・」
「・・・そう」
考えてみると僕が会った人達は皆身体にぴったりとした服を着ているからこの世界ではこれが標準なのだろう、昨日ここに来る途中スカートっぽい姿の女性が通路を歩いているのを見たが生身の身体のようだった。
スチールさんだって筋肉ムキムキの身体にぴったりとした服を着てその上から作業服風の上着を羽織っている・・・股間の膨らみまではっきり見えるから目のやり場にとても困るし!。
「動き易さはいかがです?」
「うん、特に窮屈なところはないけど下半身が無防備で恥ずかしいかも」
「下半身・・・ですか?・・・特におかしなところは無いと思いますが」
スチールさんは意味が分からないという顔をしている、これはもう諦めて慣れるしか無いか・・・。
それから僕は屈んだり腕を伸ばしたり・・・身体に違和感が無いか確認する。
「生身の時と殆ど変わらない感じだね、本当に全身機械なのかな?」
「はい、身体に触れた感覚や動きは生身と極力変わらないように作られております」
やはりこの世界の技術力は半端無い、地球より数百年進んでるかも・・・。
「激しく動いても苦しくない・・・生身の時には走る事もできなかったのに」
「勇者様の身体はこちらに召喚された時に自動修復され健康な状態となっておりました、残念ながら体力的な不安があり魔王討伐を確実なものとする為に機械化手術をさせて頂いた次第で・・・その事につきましては我が国が出来うる限りの金銭的賠償とそれ相応の地位を保証する事でお詫びとさせて頂きたく・・・」
本当なら機械化改造されて悲しい筈なのに今は自由に身体を動かせる事が少しだけ嬉しかったりする・・・でもこれは言わない方がいいかも、賠償してくれると言っているのだから遠慮なく貰う事にしよう。
身体の調子を確認し終えた僕はスチールさんから明日以降の予定を聞かされた。
魔王というのは誕生してから時間が経つほど強くなるので可能な限り急いで討伐に向かって欲しいそうだ、その為の準備として今日「勇者プログラム」というものを僕の脳にインストールするらしい。
この世界の知識や常識は「基本常識プログラム」というものによって一瞬で習得でき、王国の最高機密扱いである「勇者プログラム」は先代から3代前までの勇者の戦闘技術が習得できるらしい・・・便利だなサイバー異世界。
3代より前の時代は人間の電脳化技術が未熟だったので教官が付いて剣技や格闘技術を仕込んでいたそうだ・・・だから昔の勇者が一人前になる頃には魔王が手に追えないほど強くなっている事もあったとか・・・。
「では参る!・・・」
がきっ!・・・きぃぃん!・・・
「わっ・・・待って!、怖い怖い!、ちょっと待ってぇぇぇ!」
「ぬぅん!」
きんっ!・・・きんきんきんっ!・・・
勇者プログラムを脳にインストールされた翌日、僕は騎士団長と模擬戦をしていた!。
団長さんの名前はアルフレッド・ホークトゥ、既視感があると思ったら某世紀末漫画に登場する⚪︎オウによく似ているローズマリー王国の最高戦力だ。
そのラオ⚪︎・・・いや、アルフレッドさんは僕の身長の3倍くらいあって筋肉もムキムキだ、見た目がラ⚪︎ウみたいで凄まじい迫力な上に凶悪な大剣を持って立っている、秘孔を突かれて爆散させられそうでとても怖い!。
でも何故か僕は団長さんと互角に打ち合っている・・・勇者プログラムと機械化改造のおかげだろう。
がきぃぃん!
「ふしゅぅぅぅぅ・・・」
ラオ⚪︎・・・いや、アルフレッドさんは本当に怖い!、汗が蒸発しているのか全身から魔闘気みたいなのが出てるし!。
「せぇぇぇいっ!」
身体が大きいのに信じられないほどのスピードで僕に向かって剣が振り下ろされた!、この人僕を本気で殺しに来てる!。
きんっ!・・・
不意に身体が勝手に動いて頭上に迫る剣を払い落とし、僕の剣がアルフレッドさんの喉元に突き付けられて止まる。
「っ・・・見事です勇者殿・・・参りました・・・」
ぺたん・・・
「あぅ・・・ぐすっ・・・えぐっ・・・ごわがっだよぉ・・・」
本当に怖かった・・・何故か僕が勝ってしまったのだが涙が止まらない、生身の身体だったら漏らしてたよ!、スチールさんが駆け寄って来て僕の顔を拭いてくれた。
「これなら今の魔王に万が一にも負ける事はないでしょうな、国王陛下に報告し急ぎ討伐へ出発いたしましょう」
スチールさんと一緒に少し離れて模擬戦の様子を見ていた宰相がそう言って格闘場を出て行った。
伊達覇理衣さん(改造後、裸)
伊達覇理衣さん(改造後、服+靴)
プシュー・・・
「こちらが勇者様のお部屋です」
あれから僕は玉座の間を出てスチールさん達エンジニア軍団と一緒に長い通路を移動した、扉の前まで来て電子キー的な物を近付けると自動で扉がスライドして開く、彼の話だと僕は今日からこの部屋で生活するらしい。
それにしてもこの建物の構造はとても近未来的だ、通路の床も動いてるし・・・国王が自慢していたようにこの世界の文明レベルは高い。
「いかがでしょうか?」
「うん、すごく広くて綺麗だねー」
部屋に入ると大型のモニターと机、ソファ、ベッドなどの家具が配置よく並べられている、とても快適に過ごせそうだ、モニターの正面には大きな窓があって遠くに巨大な都市の夜景が見えた。
「お疲れのようですので今日はこのままお休み下さい、それと・・・大変申し上げにくいのですが、まだ勇者様は身体の制御が上手く出来ないと思われます・・・安全のために両腕と両脚を取り外させて頂きたいのですが・・・」
なるほど・・・でもそれは建前で僕に勝手に歩き回られると困るって事だね・・・そう口から出そうになったがここで拒否して険悪な感じになっても嫌なので了承した。
「よろしいですか?」
「・・・僕に拒否権は無いよね」
今のも少し嫌味っぽかったかな?、スチールさんが悲しそうな表情をした。
「・・・」
「いいですよ・・・スチールさん達を困らせたいわけじゃないし」
「そういえば勇者様」
「何?」
「私や他のエンジニアには丁寧な言葉遣いをされていますね、陛下にはあんなに叫び散らしていたのに」
「僕の命が貴方達に握られていると思ったら急に怖くなったの・・・下手に逆らってまた痛い思いしたく無いし・・・」
「・・・」
「外さないの?」
「いえ、では失礼します・・・」
しゅっ・・・
かぱっ!
ごろんっ!
「わぁぁぁ!、ぼ・・・僕の腕が本当に取れたぁぁぁ!」
スチールさんが僕の左腕に手を触れるとボタンみたいなのが皮膚の上に現れ、それを押すと腕が肩の下あたりからぽろりと落ちた・・・今から外すって分かっていてもこれは怖い!。
同じような手順で右腕と両脚を外して僕の身体はベッドに寝かされた。
腕は肘の少し上から、脚は太ももの真ん中あたりから無い・・・これはエロ同人誌で見た事のあるダルマ状態というやつだな、もちろん18禁だったが兄さんが隠し持ってるやつを読んだ事あるから僕は詳しいのだ!。
ベッドに伸びているケーブルを首の端子につけるとインターネット的なものが出来るらしく、やりたいと言ったらサポートプログラムのようなものを脳にインストールされてしまった!。
使い方は頭の中でアプリに話しかけると操作方法を教えてくれるらしい、この電脳サービスを利用する場合はモニターやキーボードは必要無くて視覚聴覚センサーに直接映像や音が流れるようだ。
「では勇者様、明日の昼頃またこちらに参りますので」
そう言ってスチールさん達エンジニア軍団は部屋から出て行ってしまった。
「初めまして・・・僕の名前はリィ・ダテハ、どんな事ができるか教えて」
僕はスチールさんに教えられた通りサポートアプリを起動した。
「かしこまりましたマスター、私の名前はシシリィ・アレクサァと申します、これから私がマスターのサポートを・・・」
話しかけるとアニメ調の可愛い緑髪キャラが出てきたぞ、名前はどこかで聞いた事があるような気がするが偶然だろう・・・。
「シシリィ、検索結果を表示して」
「はい、検索条件に一致する画像が28453件ありました、表示します」
「これが前任の勇者かぁ」
操作に慣れて来たのでネット的なもので色々と検索して遊んでいる。
僕の前任の勇者はカウボーイっぽい見た目の渋いおじさんだった、おそらく西部開拓時代のアメリカから召喚されたのだろう、勇者は日本から召喚されるとは限らないし地球からとも限らない。
少しク⚪︎ント・イーストウッドに似ているな、名前はハリー・アルカトラズ、彼はまだこの異世界で生きていて莫大な報酬を貰い優雅なスローライフを満喫しているようだ、住所は非公開・・・まぁ当然か。
前任の勇者が生きてるのなら彼に頼めばいいのに・・・そう思って更に調べると魔王一人に対し勇者一人という謎ルールがあるようだ、勇者は対となる魔王を倒したら魔王耐性と言われる特殊能力が消えるらしい。
映画っぽいのもあった、有料と書いてあったが選択すると普通に再生される・・・おそらく国王が気を利かせて契約しておいてくれたのだろう・・・後で請求されないよね?。
映画の中にはえっちなのもあった、だけど僕が見ようとすると「未成年は視聴できません」の文字が表示される、これもあの国王の仕業か・・・明日年齢制限を解除してもらえるようスチールさんにお願いしよう。
「うぅ・・・ぐすっ・・・」
今僕は映画を見て泣いている・・・この世界の娯楽は凄い、日本でいろんなアニメや映画を見慣れているこの僕を感動させるとはやるじゃないか!。
あ・・・でも結構ガチ泣きしちゃったけど腕が無いから涙が拭けない・・・どうしよう・・・身体を起こせないかな・・・。
「うぐぐ・・・ダメだぁ!腕や足がないと寝返りも出来ない・・・もういいや、眠くなってきたからこのまま寝よう」
本当に今日は最悪な1日だった・・・そう呟きながら僕は深い眠りに落ちた。
・・・
「・・・あの、スチールさん」
「はい、なんでしょうか勇者様」
「この服・・・」
「王国騎士団の女性用制服を少しアレンジして作らせました、半日で仕上げるように言ってあったので今製作者は疲労で倒れておりますが勇者様に着て頂けると大変喜んで・・・」
僕が抗議しようとしたらスチールさんがとてもいい笑顔で服を手に持って自慢している、これじゃぁエロいから着たくないとは言いにくい・・・。
「あ・・・はい」
「では早速試着して頂けますか?」
翌日のお昼頃スチールさんは僕の非戦闘時に装着する両手両脚、それから上に羽織る衣服と靴を持って部屋にやって来た。
ごそごそ・・・
僕は言われるままスチールさんから服とブーツを受け取り試着してみた。
うん、かっこいい服だけど人工皮膚と変わらない薄さだ、ほんのり透けていてラッシュガードっぽい生地、服に指先まで包む手袋が付いたような感じだ、しかも身体にぴったりしているからエロい!、何も着ないよりはいくらかマシになったけど・・・。
「ねぇ」
「はい!(ニコニコ)」
「他の人達もこんな感じの服を着てるの?」
「えぇ、王国騎士団では部分的に機械化改造を受けた者の大半はその制服を着ております」
「もう少し体型がはっきり分からない服って無いのかな?」
「無い訳ではありませんが・・・機械化改造されている団員でそのような服を着ている者は殆ど居ないと思いますが・・・」
「・・・そう」
考えてみると僕が会った人達は皆身体にぴったりとした服を着ているからこの世界ではこれが標準なのだろう、昨日ここに来る途中スカートっぽい姿の女性が通路を歩いているのを見たが生身の身体のようだった。
スチールさんだって筋肉ムキムキの身体にぴったりとした服を着てその上から作業服風の上着を羽織っている・・・股間の膨らみまではっきり見えるから目のやり場にとても困るし!。
「動き易さはいかがです?」
「うん、特に窮屈なところはないけど下半身が無防備で恥ずかしいかも」
「下半身・・・ですか?・・・特におかしなところは無いと思いますが」
スチールさんは意味が分からないという顔をしている、これはもう諦めて慣れるしか無いか・・・。
それから僕は屈んだり腕を伸ばしたり・・・身体に違和感が無いか確認する。
「生身の時と殆ど変わらない感じだね、本当に全身機械なのかな?」
「はい、身体に触れた感覚や動きは生身と極力変わらないように作られております」
やはりこの世界の技術力は半端無い、地球より数百年進んでるかも・・・。
「激しく動いても苦しくない・・・生身の時には走る事もできなかったのに」
「勇者様の身体はこちらに召喚された時に自動修復され健康な状態となっておりました、残念ながら体力的な不安があり魔王討伐を確実なものとする為に機械化手術をさせて頂いた次第で・・・その事につきましては我が国が出来うる限りの金銭的賠償とそれ相応の地位を保証する事でお詫びとさせて頂きたく・・・」
本当なら機械化改造されて悲しい筈なのに今は自由に身体を動かせる事が少しだけ嬉しかったりする・・・でもこれは言わない方がいいかも、賠償してくれると言っているのだから遠慮なく貰う事にしよう。
身体の調子を確認し終えた僕はスチールさんから明日以降の予定を聞かされた。
魔王というのは誕生してから時間が経つほど強くなるので可能な限り急いで討伐に向かって欲しいそうだ、その為の準備として今日「勇者プログラム」というものを僕の脳にインストールするらしい。
この世界の知識や常識は「基本常識プログラム」というものによって一瞬で習得でき、王国の最高機密扱いである「勇者プログラム」は先代から3代前までの勇者の戦闘技術が習得できるらしい・・・便利だなサイバー異世界。
3代より前の時代は人間の電脳化技術が未熟だったので教官が付いて剣技や格闘技術を仕込んでいたそうだ・・・だから昔の勇者が一人前になる頃には魔王が手に追えないほど強くなっている事もあったとか・・・。
「では参る!・・・」
がきっ!・・・きぃぃん!・・・
「わっ・・・待って!、怖い怖い!、ちょっと待ってぇぇぇ!」
「ぬぅん!」
きんっ!・・・きんきんきんっ!・・・
勇者プログラムを脳にインストールされた翌日、僕は騎士団長と模擬戦をしていた!。
団長さんの名前はアルフレッド・ホークトゥ、既視感があると思ったら某世紀末漫画に登場する⚪︎オウによく似ているローズマリー王国の最高戦力だ。
そのラオ⚪︎・・・いや、アルフレッドさんは僕の身長の3倍くらいあって筋肉もムキムキだ、見た目がラ⚪︎ウみたいで凄まじい迫力な上に凶悪な大剣を持って立っている、秘孔を突かれて爆散させられそうでとても怖い!。
でも何故か僕は団長さんと互角に打ち合っている・・・勇者プログラムと機械化改造のおかげだろう。
がきぃぃん!
「ふしゅぅぅぅぅ・・・」
ラオ⚪︎・・・いや、アルフレッドさんは本当に怖い!、汗が蒸発しているのか全身から魔闘気みたいなのが出てるし!。
「せぇぇぇいっ!」
身体が大きいのに信じられないほどのスピードで僕に向かって剣が振り下ろされた!、この人僕を本気で殺しに来てる!。
きんっ!・・・
不意に身体が勝手に動いて頭上に迫る剣を払い落とし、僕の剣がアルフレッドさんの喉元に突き付けられて止まる。
「っ・・・見事です勇者殿・・・参りました・・・」
ぺたん・・・
「あぅ・・・ぐすっ・・・えぐっ・・・ごわがっだよぉ・・・」
本当に怖かった・・・何故か僕が勝ってしまったのだが涙が止まらない、生身の身体だったら漏らしてたよ!、スチールさんが駆け寄って来て僕の顔を拭いてくれた。
「これなら今の魔王に万が一にも負ける事はないでしょうな、国王陛下に報告し急ぎ討伐へ出発いたしましょう」
スチールさんと一緒に少し離れて模擬戦の様子を見ていた宰相がそう言って格闘場を出て行った。
伊達覇理衣さん(改造後、裸)
伊達覇理衣さん(改造後、服+靴)
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