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初夜

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と言うことがあり、本日クラウスはめでたく18歳の誕生日を迎え、晴れてクラウスと夫婦となった。
結婚式はもちろん盛大に行われ、 わたくしは毎日のように通った王宮に住まいを移すことになった。

寝衣のネグリジェに着替えるのを侍女に手伝ってもらっている時、侍女はとてもニコニコとしていた。

「何か良い事があった?」
わたくしがそう尋ねると、とても驚いた顔で
「今日はクラウス王子とサーシャ王子妃の初夜ではございませんか!ぜひ一日も早く、お子をご懐妊くださいませね。」

そう言って鼻歌を歌いながら わたくしの身支度を済ませていく。


そうだわ・・・!
わたくしとした事が、初夜の存在を忘れていた。



上質な布で作られた純白の寝衣に身を包んで今日から夫であるクラウスと共に同じベッドで就寝するのだ。

淑女として、また王子妃候補として夜伽の教育もそれなりに受けてきた。
が、座学のみだ。
実践などもちろんない。


男性として見られない。と言ったものの、この行為に関しては別だ。




わたくしは緊張を隠すこともできず、クラウスが部屋に来るのをベッドの上で待った。

10分程経った頃、同じく純白の寝衣に身を包んだクラウスが部屋に入ってきてベッドに腰をおろした。
シーンっと静まり返っている部屋にクラウスの声が響く。

「サーシャ。緊張してる?」
「・・・えぇ。まぁ・・・」
子どもの頃からずっとそばにいたけれど、こんなに緊張したのははじめての事だ。

「僕もね、緊張してるよ。」
ほら、とわたくしの手を取りクラウスは自分の胸に私の手を押し当てる。

ドキドキと早鐘のように響く鼓動は、わたくしも同じで、どちらの音かわからない位だった。

「サーシャ、僕も君も初めてだから、一緒に頑張ろう? 僕たちの為にも、国の為にも。」
「そうね、初めては痛いと聞いたから、優しくしてね・・・」
「もちろんだよ。僕の妃」

そう言ってクラウスとわたくしは微笑み合い、どちらともなく唇を重ねた。





寝衣をはだけさせてクラウスの手がわたくしの肌に触る。
優しく撫でるように。
胸に手を這わせやわやわと揉みしだかれると、感じたことのないようなゾクゾクとした感覚が押し寄せてきた。

「ふっ・・・っ」
淑女は夜伽の時、声をあげてはいけない。
そう教えられた事を思い出し、声が出そうになるのを慌てて抑える。
何を勘違いしたのか、クラウスはわたくしの胸から手を離し
「ごめん・・・痛かった?」
そう聞いてきた。

「ち、違うの・・・大丈夫だから、続けてちょうだい?痛かったら痛いと言うわ。それに、痛くとも進めないと子を懐妊する事も出来ないから・・・」
「そっか・・・うん。わかった。」

クラウスはわたくしの説得に納得して、また同じように胸を触る。
少しずつ少しずつ愛撫してくれたおかげで、緊張も解れてきた。

緊張が解れると、クラウスのモノが少しずつ大きくなっている事に気付いた。
クラウスが、わたくしで興奮してくれていると気づきホッとする。
姉弟のように育ったから、クラウスもまた、わたくしに恋心を抱いているわけではないのだ。
だから、このようにクラウスのモノが反応してくれている事に心から良かったと思った。
これで反応しなければ、王子妃の座は降りなければいけないから。

「クラウス。貴方もその状態では辛いでしょう?そろそろわたくしに挿れて子種を頂戴?」
女性として、王子妃としてはあまりにも品がないけれど、なにぶんお互い初めてな上に必要以上の知識がない。
とりあえず、この行為は子どもを懐妊する為に必要だ。という事だけ植え付けられているから。

「う、ん。 サーシャ・・・痛かったら、ごめんね。」
「大丈夫よ。・・・早く」
「うん・・・っぁ・・・」
「んっ・・・・・っっ!!痛っ」
「はっ・・・ぁ。ごめっ」
「・・・だ、いじょうぶ。・・・っ早くっ・・・全部、挿れて・・・」
「んっ・・・・くっ・・・ぁ・・・はいった・・・っっ」
クラウスのモノが全て挿ったとたん、クラウスは凄い速さで腰を動かし出した。

「・・・・あっ!!まっ、・・・っ待って、クラッ」
「っ・・・サーシャッ・・・ごめっ・・・気持ち良すぎて・・・はっ・・・止まらないっっ・・・ぁっ・・・何か出るっ・・・んっっ!!!」
「ゃ・・・んっ・・・っっっ!!!」 
パンパンっと下品にも肌と肌がぶつかる大きな音が部屋に響きまだピリピリズキズキと痛む膣の中に熱い液体が注がれる。
何か感じる間もなく子種が注がれ、わたくしの初めては済んでしまった。

悲しさも特になく、かと言って喜びもない。

わたくしとクラウスにとって、この行為は世継ぎを産むための行為だ。

クラウスもそう思っているからか、必要以上に求めてくる事はない。
が、やはりまずは王になるまでに1日でも早く子をもうけておきたいと、わたくし達は毎日のように子作りに励んだ。

そのおかげか、わたくしも膣が痛むこともなくなり、少しずつではあるけれどきちんと濡れるようになってきた。


「んっ・・・・は、・・・」
「サーシャっ・・・僕っ・・・出るっ」
「ええ・・・・っ、出してっ」
「くっ・・・~っっ!!」
ビュクビュクと白濁の液体を膣内に出して果てるクラウス。

そんな日々が1年、2年・・・そして5年経った。
だが、子ができる事はなかった。
そしてとうとう痺れを臣下がクラウスに申し入れてきた。



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