33 / 51
第三章 蔑むべきもの
死の入り口
しおりを挟む
「二人で黄泉の国へ行きましょう」
桃子は凍りついたように動けなくなっていた。
そんな娘の頬を、雪江がいとおしげに撫でる。
「憑坐も、ここまでは追ってこられない。一度は黄泉の国に属した須佐之男命ですが、再び人の世に舞い戻るため、黄泉の国とは決別しています。私はどうしようもない母親だったけれど、なんのしがらみもない黄泉の国でなら、あなたを慈しんであげられる」
初めて聞いた母の本音だった。桃子は、やっとの思いでその震える唇を開いた。
「お母様。なぜ、私は死ななくてはならないの……?」
「あなたが荒神を滅ぼす存在――最後の巫女姫だからよ。初めから占にはそう出ていた。なんとかこの結果を覆そうと、あなたの神力を抑え続けてきたけれど、それももう限界。あなたは昨夜、巫女姫としての覚醒を遂げてしまった。
私は、あなたが書道をすることにずっと反対してきたわよね。それは、書に耽っているときのあなたは、唯一私の抑制を振り切って、自由に力を扱えていたからなのよ。書に向かっているとき、あなたは一種のトランス状態になるの。あなた自身は、少しも気づいていなかったけれど」
何もかもが寝耳に水だった。ここにきて、母が嘘を吐いているとは思えなかったが、それでも何かの間違いであってほしかった。
雪江が優しい声音で語る。
「選定の儀であなたが消えたあと、中の大巫女様にお呼びだてされて、内密に告げられたわ。大巫女様も私と同じ結果の占を出しておられた。目の前が真っ暗になったわ。そのとき同時に、憑坐や巫女姫の普遍性が失われるおそれがあることも告げられた。私は、そこに一縷の希望を見出したの。選定の儀で正式に選ばれた者であっても、今後巫女姫ではなくなる可能性が残っているなら、そこに懸けるしかないと。
あなたが妊娠できない体になれば憑坐も興味をなくすかもしれないと思って、避妊手術を受けさせようともした。すべてはあなたを守るため。この地に災厄を招く巫女姫になど、なってほしくなかったからよ。――けれども、あなたが憑坐の子を妊娠してしまえば、もう巫女姫が変わる可能性は絶たれてしまう。だから妊娠してしまう前に、あなたを殺して私も死ぬわ」
言い切ると、雪江は一筋の涙をこぼした。
初めて見た、母の泣き顔だった。
「桃子さん、最後までだめな母親で、ごめんね……」
雪江は娘にすがりつくように泣いた。やせ細った肩を抱きながら、桃子は胸が締めつけられた。
今まで、どうして母は自分に辛く当たるのだろうと、恨みにも似た気持ちを抱くこともあった。
実の親を嫌いたくなどないのに、そうさせてはくれない母を、心の中で何度もなじった。そのうちに、「自分が母を嫌な人にした、自分に否があったのだ」と思考を停止させることで己を守っていた。
みじめでかわいそうな私、誰も憐れんではくれない私。
だからせめて、私だけは私のことを慰めてあげよう……。
今思えば自己陶酔でしかなかった。母自身の事情など、考えもしなかった。雪江も同じように、もしくは桃子以上に苦しんでいたのかもしれない。
そう思うと、たまらなくなった。
「お母様、本当のことを話してくださってありがとうございます。私は幸せ者です」
雪江が目を見開く。
桃子はしっかりと母を見据えていた。
「私は、お母様に嫌われているわけではなかったのですね。それどころか、いつだって案じてくださっていた。それがわかって今とても嬉しいのです。お母様が手を下してくださるなら、私は安心して死ねます。お母様から生まれた私だから、最後はあなたの中に帰りたい」
「桃子――」
雪江は、こらえきれずに嗚咽をもらした。
すっかり痩せこけ生気を失っていても、やはり美しい人だなぁと、桃子は母の涙を見つめて思った。
「桃子さん、大丈夫。少しも苦しむことなく楽にしてあげられるから。これからはずっと一緒よ」
雪江がふわりと桃子を抱きしめる。金色に輝く温かな気が、周囲に満ちていた。
母の鼓動が伝わり、まるで胎内に戻ったような心地がした。そっと目を閉じる。長年切望していた母の愛に包まれて、桃子は至上の幸福を感じていた。
遠くで美しい旋律が流れている。
どこか耳に懐かしい音色は、まるで自分たち母娘のための鎮魂曲のようであり、桃子はとても穏やかな気持ちで耳を傾けていた。
しかし、雪江にはその音色が不快だったらしく、結びの力の集中が一瞬だけ途切れてしまう。
まるで夢から醒まされる思いで桃子が見上げると、そこには鬼の形相で彼方を睨みつける母がいたので、驚いて完全に我に返っていた。
「お、お母様……?」
そのとき、突然目の前の景色が真っ黒に染まった。
ごうごうと荒れ狂う嵐のように、黒く渦巻く天が、ものすごい勢いで急降下してくる。
降りてきた黒い巨大な塊は、よく見ると、ひとつひとつが別の物体としてうごめいていた。大量の黒い鳥――カラスだ。
見たこともない数のカラスの大群が、押し寄せてくる。
ごうごうと聞こえていたのは、カラスたちが一斉に羽ばたく羽音だった。
カラスは明確に、雪江だけを狙って襲いかかってくる。
雪江はそれらを、神力で容赦なく振り落としていた。
「獣風情が、どこまでも目障りな」
雪江は尋常でないほどの怒りをこめて、カラスの群れを睨み据えた。
しかし、彼女の怒りの矛先は、カラスなどではない。
鳥の大群の中からふいに現れた、一人の少年に対して向けられたものだった。
眼鏡をかけた少年――春彦が、笛を手に携えている。
桃子はその姿を目の当たりにして、これ以上ないほど驚愕した。
桃子は凍りついたように動けなくなっていた。
そんな娘の頬を、雪江がいとおしげに撫でる。
「憑坐も、ここまでは追ってこられない。一度は黄泉の国に属した須佐之男命ですが、再び人の世に舞い戻るため、黄泉の国とは決別しています。私はどうしようもない母親だったけれど、なんのしがらみもない黄泉の国でなら、あなたを慈しんであげられる」
初めて聞いた母の本音だった。桃子は、やっとの思いでその震える唇を開いた。
「お母様。なぜ、私は死ななくてはならないの……?」
「あなたが荒神を滅ぼす存在――最後の巫女姫だからよ。初めから占にはそう出ていた。なんとかこの結果を覆そうと、あなたの神力を抑え続けてきたけれど、それももう限界。あなたは昨夜、巫女姫としての覚醒を遂げてしまった。
私は、あなたが書道をすることにずっと反対してきたわよね。それは、書に耽っているときのあなたは、唯一私の抑制を振り切って、自由に力を扱えていたからなのよ。書に向かっているとき、あなたは一種のトランス状態になるの。あなた自身は、少しも気づいていなかったけれど」
何もかもが寝耳に水だった。ここにきて、母が嘘を吐いているとは思えなかったが、それでも何かの間違いであってほしかった。
雪江が優しい声音で語る。
「選定の儀であなたが消えたあと、中の大巫女様にお呼びだてされて、内密に告げられたわ。大巫女様も私と同じ結果の占を出しておられた。目の前が真っ暗になったわ。そのとき同時に、憑坐や巫女姫の普遍性が失われるおそれがあることも告げられた。私は、そこに一縷の希望を見出したの。選定の儀で正式に選ばれた者であっても、今後巫女姫ではなくなる可能性が残っているなら、そこに懸けるしかないと。
あなたが妊娠できない体になれば憑坐も興味をなくすかもしれないと思って、避妊手術を受けさせようともした。すべてはあなたを守るため。この地に災厄を招く巫女姫になど、なってほしくなかったからよ。――けれども、あなたが憑坐の子を妊娠してしまえば、もう巫女姫が変わる可能性は絶たれてしまう。だから妊娠してしまう前に、あなたを殺して私も死ぬわ」
言い切ると、雪江は一筋の涙をこぼした。
初めて見た、母の泣き顔だった。
「桃子さん、最後までだめな母親で、ごめんね……」
雪江は娘にすがりつくように泣いた。やせ細った肩を抱きながら、桃子は胸が締めつけられた。
今まで、どうして母は自分に辛く当たるのだろうと、恨みにも似た気持ちを抱くこともあった。
実の親を嫌いたくなどないのに、そうさせてはくれない母を、心の中で何度もなじった。そのうちに、「自分が母を嫌な人にした、自分に否があったのだ」と思考を停止させることで己を守っていた。
みじめでかわいそうな私、誰も憐れんではくれない私。
だからせめて、私だけは私のことを慰めてあげよう……。
今思えば自己陶酔でしかなかった。母自身の事情など、考えもしなかった。雪江も同じように、もしくは桃子以上に苦しんでいたのかもしれない。
そう思うと、たまらなくなった。
「お母様、本当のことを話してくださってありがとうございます。私は幸せ者です」
雪江が目を見開く。
桃子はしっかりと母を見据えていた。
「私は、お母様に嫌われているわけではなかったのですね。それどころか、いつだって案じてくださっていた。それがわかって今とても嬉しいのです。お母様が手を下してくださるなら、私は安心して死ねます。お母様から生まれた私だから、最後はあなたの中に帰りたい」
「桃子――」
雪江は、こらえきれずに嗚咽をもらした。
すっかり痩せこけ生気を失っていても、やはり美しい人だなぁと、桃子は母の涙を見つめて思った。
「桃子さん、大丈夫。少しも苦しむことなく楽にしてあげられるから。これからはずっと一緒よ」
雪江がふわりと桃子を抱きしめる。金色に輝く温かな気が、周囲に満ちていた。
母の鼓動が伝わり、まるで胎内に戻ったような心地がした。そっと目を閉じる。長年切望していた母の愛に包まれて、桃子は至上の幸福を感じていた。
遠くで美しい旋律が流れている。
どこか耳に懐かしい音色は、まるで自分たち母娘のための鎮魂曲のようであり、桃子はとても穏やかな気持ちで耳を傾けていた。
しかし、雪江にはその音色が不快だったらしく、結びの力の集中が一瞬だけ途切れてしまう。
まるで夢から醒まされる思いで桃子が見上げると、そこには鬼の形相で彼方を睨みつける母がいたので、驚いて完全に我に返っていた。
「お、お母様……?」
そのとき、突然目の前の景色が真っ黒に染まった。
ごうごうと荒れ狂う嵐のように、黒く渦巻く天が、ものすごい勢いで急降下してくる。
降りてきた黒い巨大な塊は、よく見ると、ひとつひとつが別の物体としてうごめいていた。大量の黒い鳥――カラスだ。
見たこともない数のカラスの大群が、押し寄せてくる。
ごうごうと聞こえていたのは、カラスたちが一斉に羽ばたく羽音だった。
カラスは明確に、雪江だけを狙って襲いかかってくる。
雪江はそれらを、神力で容赦なく振り落としていた。
「獣風情が、どこまでも目障りな」
雪江は尋常でないほどの怒りをこめて、カラスの群れを睨み据えた。
しかし、彼女の怒りの矛先は、カラスなどではない。
鳥の大群の中からふいに現れた、一人の少年に対して向けられたものだった。
眼鏡をかけた少年――春彦が、笛を手に携えている。
桃子はその姿を目の当たりにして、これ以上ないほど驚愕した。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる