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のぞむの裏切り
のぶこに言えない……
翌朝――
のぞむが目を覚ますと、隣でのぶこがまだ眠っていた。
寝顔を見つめる。
少し前までなら、起きると朝ごはんの準備をしてくれていたのに、今はこうして静かに眠っている。
のぞむはそっと起き上がり、音を立てないように台所へ向かった。
冷蔵庫を開ける。
昨日の残りの野菜と、豆腐、卵。
のぞむ
「……これならいけるかな」
小さくつぶやきながら、のぞむは朝ごはんを作り始める。
味の薄い味噌汁。
やわらかく煮た野菜。
少しだけ食べやすいように、小さなおにぎりも作った。
テーブルに並べ終えた頃、のぶこがゆっくり起きてきた。
のぶこ
「おはよう……」
のぞむ
「おはよう、大丈夫?」
のぶこ
「うん……ちょっと気持ち悪いけど……昨日よりはマシかも」
のぞむ
「そっか」
のぶこは椅子に座り、テーブルを見る。
のぶこ
「今日も作ってくれたんだ……」
のぞむ
「食べれそうなの調べたから」
のぶこ
「ありがとう……」
のぞむ
「無理して食べなくていいからね」
のぶこ
「うん……」
のぶこは味噌汁を少し口にした。
のぞむはその様子を見ながら、自分も向かいに座る。
静かな朝だった。
のぶこ
「ねぇ……」
のぞむ
「ん?」
のぶこ
「最近、ほんと助かる……ありがとう」
のぞむ
「当たり前だよ」
のぶこ
「私、今あんまり何もできないのに……」
のぞむ
「そんなの気にしなくていいって」
のぶこは少し笑った。
のぶこ
「やっぱり、のぞむ優しいね」
のぞむ
「……」
のぶこは何も知らない。
何も知らないまま、こうして笑ってくれている。
のぞむ
「今日は何か欲しいものある?」
のぶこ
「んー……ゼリー食べたいかも……」
のぞむ
「わかった。帰りに買ってくる」
のぶこ
「ありがとう……」
のぞむは小さくうなずく。
けれど胸の奥では、昨夜のことがずっと消えなかった。
翼の顔。
ホテルの部屋。
そして今、目の前にいるのぶこ。
のぞむ
「……」
のぶこ
「どうしたの?」
のぞむ
「いや……なんでもない」
のぶこ
「変なの」
そう言って、のぶこはまた少しだけ笑った。
その笑顔が、のぞむにはひどく苦しかった。
その日ものぞむは、いつものように 不思議な子猫 に出勤した。
店に入ると、ママがカウンターの中からちらっと、のぞむを見る。
ママ
「のぞむくん、ちょっと」
のぞむ
「はい……」
のぞむは少し緊張したまま、ママのそばへ行く。
ママは周りに聞こえないよう、少し声を落とした。
ママ
「昨日、ちゃんと謝ったの?」
のぞむは一瞬だけ目をそらし、それから答える。
のぞむ
「……謝りました」
ママは何も言わず、のぞむの顔をじっと見る。
少しして、小さくため息をついた。
ママ
「……のぶこちゃんに聞こうか?」
のぞむ
「っ……」
ママ
「その顔、ちゃんと謝ってない顔よ」
のぞむはうつむいた。
ママ
「のぞむくん」
のぞむ
「……はい」
ママ
「怒られるのが怖くて言えなかったんでしょ?」
のぞむ
「……」
ママ
「でもね、それで黙ってる方が、のぶこちゃんをもっと傷つけるのよ」
のぞむ
「……わかってます」
ママ
「ううん、今のあなたは、まだ本当にはわかってない」
ママはのぞむの目を見た。
ママ
「のぶこちゃん妊娠中なのよ。体もしんどいし、心だって不安定になるわ。そんな時に、一番そばにいてほしい人が嘘ついてたらだめ」
のぞむ
「……はい」
ママ
「あなた、優しい子よ。でもね、優しいふりして逃げたら、それは優しさじゃないの」
のぞむは拳を握る。
のぞむ
「……言えなかったです」
ママ
「でしょうね」
のぞむ
「帰って……顔見たら……余計に言えなくなって……」
ママの表情が少しだけやわらぐ。
ママ
「そうよね……のぶこちゃん、あなたに優しいものね」
のぞむ
「……はい」
ママ
「だからこそ、ちゃんとしなさい」
静かな声だった。
でも、逃げ道のない声だった。
ママ
「謝れって言ったのは、許してもらうためだけじゃないの。のぶこちゃんに、ちゃんと向き合いなさいってこと」
のぞむ
「……はい」
ママ
「それと翼ちゃんとも、ちゃんと距離を考えなさい」
のぞむは少しだけ顔を上げる。
のぞむ
「……はい」
ママ
「もうこれ以上、のぶこちゃんを傷つけるようなことはしないで」
のぞむ
「はい……」
ママ
「まだ間に合ううちに、ちゃんとしなさい」
のぞむ
「……はい」
ママ
「ほら、開店するわよ」
のぞむ
「はい……」
のぞむは小さく返事をして、その場を離れた。
そして、閉店時間になり、のぞむは店を出た。
夜の空気は少し冷たく、店の明かりだけが背中に残る。
のぞむが一人で歩き出す。
すると後ろから声がした。
「のぞむさん」
振り返ると、翼が立っていた。
翼
「もう、一緒に帰ってくれないんですか?」
のぞむは少し考え……
のぞむ
「いいよ」
翼の表情が少しやわらぐ。
そして二人は並んで歩き出し、そのまま翼の家へ向かった。
翼は歩きながら、ふいに口を開いた。
翼
「昨日の事、後悔してますか?」
のぞむは少し視線をそらす。
のぞむ
「ま、まぁ……」
翼はのぞむの横顔を見ながら続ける。
翼
「でも……私の胸……今日も見てましたよ…のぞむさん……」
のぞむ
「えっ、あ、いや……」
翼は少しだけ体を寄せる。
翼
「思い出してたんですか?昨日の事……」
のぞむ
「あ、いや……」
そのまま翼はのぞむの腕に腕を絡め、胸を押し付けた。
のぞむ
「つ、翼ちゃん……」
翼は腕を絡めたまま、少しだけ歩く足をゆるめた。
翼
「のぶこさんには言ったんですか?」
のぞむ
「言ってない……」
翼は小さくうなずく。
翼
「そうなんですね……私は……後悔してませんよ…のぞむさんと関係持った事……」
そう言って、翼はのぞむの顔をまっすぐ見つめる。
のぞむ
「…………」
そして翼の家に着いた。
翼は、絡めていた腕をそっとほどく。
翼
「おやすみなさい……また明日」
のぞむ
「う、うん……おやすみ」
翼は小さく頭を下げて家の中へ入っていく。
のぞむはその背中をしばらく見ていた。
そして、自分の家へ向かって歩き出す。
けれど、その足取りは重かった。
のぞむが目を覚ますと、隣でのぶこがまだ眠っていた。
寝顔を見つめる。
少し前までなら、起きると朝ごはんの準備をしてくれていたのに、今はこうして静かに眠っている。
のぞむはそっと起き上がり、音を立てないように台所へ向かった。
冷蔵庫を開ける。
昨日の残りの野菜と、豆腐、卵。
のぞむ
「……これならいけるかな」
小さくつぶやきながら、のぞむは朝ごはんを作り始める。
味の薄い味噌汁。
やわらかく煮た野菜。
少しだけ食べやすいように、小さなおにぎりも作った。
テーブルに並べ終えた頃、のぶこがゆっくり起きてきた。
のぶこ
「おはよう……」
のぞむ
「おはよう、大丈夫?」
のぶこ
「うん……ちょっと気持ち悪いけど……昨日よりはマシかも」
のぞむ
「そっか」
のぶこは椅子に座り、テーブルを見る。
のぶこ
「今日も作ってくれたんだ……」
のぞむ
「食べれそうなの調べたから」
のぶこ
「ありがとう……」
のぞむ
「無理して食べなくていいからね」
のぶこ
「うん……」
のぶこは味噌汁を少し口にした。
のぞむはその様子を見ながら、自分も向かいに座る。
静かな朝だった。
のぶこ
「ねぇ……」
のぞむ
「ん?」
のぶこ
「最近、ほんと助かる……ありがとう」
のぞむ
「当たり前だよ」
のぶこ
「私、今あんまり何もできないのに……」
のぞむ
「そんなの気にしなくていいって」
のぶこは少し笑った。
のぶこ
「やっぱり、のぞむ優しいね」
のぞむ
「……」
のぶこは何も知らない。
何も知らないまま、こうして笑ってくれている。
のぞむ
「今日は何か欲しいものある?」
のぶこ
「んー……ゼリー食べたいかも……」
のぞむ
「わかった。帰りに買ってくる」
のぶこ
「ありがとう……」
のぞむは小さくうなずく。
けれど胸の奥では、昨夜のことがずっと消えなかった。
翼の顔。
ホテルの部屋。
そして今、目の前にいるのぶこ。
のぞむ
「……」
のぶこ
「どうしたの?」
のぞむ
「いや……なんでもない」
のぶこ
「変なの」
そう言って、のぶこはまた少しだけ笑った。
その笑顔が、のぞむにはひどく苦しかった。
その日ものぞむは、いつものように 不思議な子猫 に出勤した。
店に入ると、ママがカウンターの中からちらっと、のぞむを見る。
ママ
「のぞむくん、ちょっと」
のぞむ
「はい……」
のぞむは少し緊張したまま、ママのそばへ行く。
ママは周りに聞こえないよう、少し声を落とした。
ママ
「昨日、ちゃんと謝ったの?」
のぞむは一瞬だけ目をそらし、それから答える。
のぞむ
「……謝りました」
ママは何も言わず、のぞむの顔をじっと見る。
少しして、小さくため息をついた。
ママ
「……のぶこちゃんに聞こうか?」
のぞむ
「っ……」
ママ
「その顔、ちゃんと謝ってない顔よ」
のぞむはうつむいた。
ママ
「のぞむくん」
のぞむ
「……はい」
ママ
「怒られるのが怖くて言えなかったんでしょ?」
のぞむ
「……」
ママ
「でもね、それで黙ってる方が、のぶこちゃんをもっと傷つけるのよ」
のぞむ
「……わかってます」
ママ
「ううん、今のあなたは、まだ本当にはわかってない」
ママはのぞむの目を見た。
ママ
「のぶこちゃん妊娠中なのよ。体もしんどいし、心だって不安定になるわ。そんな時に、一番そばにいてほしい人が嘘ついてたらだめ」
のぞむ
「……はい」
ママ
「あなた、優しい子よ。でもね、優しいふりして逃げたら、それは優しさじゃないの」
のぞむは拳を握る。
のぞむ
「……言えなかったです」
ママ
「でしょうね」
のぞむ
「帰って……顔見たら……余計に言えなくなって……」
ママの表情が少しだけやわらぐ。
ママ
「そうよね……のぶこちゃん、あなたに優しいものね」
のぞむ
「……はい」
ママ
「だからこそ、ちゃんとしなさい」
静かな声だった。
でも、逃げ道のない声だった。
ママ
「謝れって言ったのは、許してもらうためだけじゃないの。のぶこちゃんに、ちゃんと向き合いなさいってこと」
のぞむ
「……はい」
ママ
「それと翼ちゃんとも、ちゃんと距離を考えなさい」
のぞむは少しだけ顔を上げる。
のぞむ
「……はい」
ママ
「もうこれ以上、のぶこちゃんを傷つけるようなことはしないで」
のぞむ
「はい……」
ママ
「まだ間に合ううちに、ちゃんとしなさい」
のぞむ
「……はい」
ママ
「ほら、開店するわよ」
のぞむ
「はい……」
のぞむは小さく返事をして、その場を離れた。
そして、閉店時間になり、のぞむは店を出た。
夜の空気は少し冷たく、店の明かりだけが背中に残る。
のぞむが一人で歩き出す。
すると後ろから声がした。
「のぞむさん」
振り返ると、翼が立っていた。
翼
「もう、一緒に帰ってくれないんですか?」
のぞむは少し考え……
のぞむ
「いいよ」
翼の表情が少しやわらぐ。
そして二人は並んで歩き出し、そのまま翼の家へ向かった。
翼は歩きながら、ふいに口を開いた。
翼
「昨日の事、後悔してますか?」
のぞむは少し視線をそらす。
のぞむ
「ま、まぁ……」
翼はのぞむの横顔を見ながら続ける。
翼
「でも……私の胸……今日も見てましたよ…のぞむさん……」
のぞむ
「えっ、あ、いや……」
翼は少しだけ体を寄せる。
翼
「思い出してたんですか?昨日の事……」
のぞむ
「あ、いや……」
そのまま翼はのぞむの腕に腕を絡め、胸を押し付けた。
のぞむ
「つ、翼ちゃん……」
翼は腕を絡めたまま、少しだけ歩く足をゆるめた。
翼
「のぶこさんには言ったんですか?」
のぞむ
「言ってない……」
翼は小さくうなずく。
翼
「そうなんですね……私は……後悔してませんよ…のぞむさんと関係持った事……」
そう言って、翼はのぞむの顔をまっすぐ見つめる。
のぞむ
「…………」
そして翼の家に着いた。
翼は、絡めていた腕をそっとほどく。
翼
「おやすみなさい……また明日」
のぞむ
「う、うん……おやすみ」
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