期限付きの側室なのに皇太子殿下が離してくれません!

林檎

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第一章 契約の側室編

三つの悲劇

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リリアーヌはその日、また夢を見た。

大聖堂の奥、白い大理石に囲まれた謁見の間。
高い天井から差し込む光が、ステンドグラスを通して虹色に輝いていた。
だが、その神聖な空間に立ち込める空気は、どこまでも重苦しい。

教皇座の前で跪いた報告者の男が、震える声で言葉を紡いだ。

「……戦火に巻き込まれて、亡くなったそうです。」

静寂が支配する中、白い法衣に身を包んだ女教皇の唇が、かすかに動いた。

「死んだ……?ラヴィエロが……?」

かすれた声は震え、最後の語尾が消えるように途切れた。まるで現実を受け入れることを拒んでいるかのように。
報告者は苦しそうに頭を下げ、続けた。

「……残念ながら、帝国軍の新兵器により……、遺体は発見されておりません。ただ、ラヴィエロ様の聖印と……祈祷書だけが、現場で見つかりました。」

女教皇の手が、わずかに揺れた。

「聖印が……見つかった……。」

呟きは虚空に消えていく。あの子が肌身離さず身に着けていた、聖職者の証である神聖な印。それが見つかったということは、

「うっ……あ、ああああああ……!」

女教皇の慟哭が聖堂に響いた。
白い法衣の裾が床に広がり、神に最も近い女性がその場に崩れ落ちた。
両手で顔を覆い、床に額を押し付けて、抑えきれない嗚咽を吐き出す。
肩が大きく震えるたび、法衣の金糸の刺繍がかすかに光った。
涙が大理石の床にぽたり、ぽたりと落ち、その一滴一滴が深い悲しみを物語っている。

「教皇様……!」

側近たちが慌てて駆け寄るが、女教皇には何も聞こえていないようだった。ただひたすらに泣き続ける。

「ラヴィエロ……!あの子は……、あの子は……ッ!」

断続的な言葉が、嗚咽と共に漏れる。
記憶が蘇る。孤児院から引き取り、世話役として側に置いた日。
心優しいあの青年が、懸命に職務を果たしていた姿。いつも自分を慕い、「教皇様」と敬愛の眼差しを向けてくれていた、あの温かい微笑み。
その未来が、帝国の新兵器によって無残に奪い去られた。

「あの子に……、まだ伝えていないことが……、たくさんあったのに……。」

声が震える。大切なことを、ずっと言えずにいた深い後悔が滲んでいた。

「神よ……!どうして……、どうしてあの子を……?」

神に仕える身でありながら、神への問いかけが口をついて出る。
その泣き声は、荘厳な聖堂の天井に反響し、まるで天へと届く祈りのように響き渡った。
だが、それは神への感謝でも賛美でもない。言葉にできない深い愛情と、それを失った絶望の叫びだった。

「私は……ッ!私は……、」

何かを言いかけて、言葉が途切れる。
秘められた想いが、喉の奥で詰まる。
側近たちは黙って見守ることしかできない。
神の代理人である女教皇でさえ、愛する者の死の前では、ただの一人の人間に過ぎなかった。

白い法衣に包まれた小さな背中が震え続ける中、聖堂の外では鐘が重々しく鳴り響いていた。
まるで若き聖職者の死を悼むかのように。
リリアーヌは、その光景を息を呑んで見つめていた。
女教皇の悲しみには、単なる上司と部下の関係を超えた、何かもっと深いものが感じられた。




再び視界が変わり、リリアーヌはどこかの貴族の屋敷に立っていた。

だが、その館は既に戦場と化していた。美しいタペストリは引き裂かれ、大理石の床には血痕が点々と残る。窓ガラスは砕け散り、外から押し入った野盗たちの荒々しい声が館内に轟いていた。

「財宝はどこだ!」

「女どもを連れて行け!」

あちこちから悲鳴と怒号が鳴り渡る中、リリアーヌの前に一つの光景が広がった。

「逃げなさい!早く!」

藍色の髪をした令嬢が、震える使用人たちに向かって叫んでいた。
彼女のドレスは既に汚れ、小さな傷もついているが、その琥珀色の瞳には決して折れない意志が宿っている。

「お嬢様!私たちのことはよろしいのです!お嬢様こそ、早くお逃げください!」

年老いた侍女が涙声で懇願したが、令嬢は首を振った。

「私はモンクレール侯爵家の娘よ。」

凛とした声が館に響く。

「貴族は民を守るもの。だから、ここで逃げるわけにはいかないの!」

彼女の手には杖が握られていた。

「ここで逃げたら、モンクレール侯爵家の恥だわ。私は貴族として、モンクレール家の娘として、最後まで戦う!」

野盗の一団が階段を駆け上がってくる足音が聞こえる。
重いブーツが床板を踏み鳴らし、下品な笑い声が近づいてくる。

「お嬢ちゃん、大人しくしてりゃ痛い目に合わずに済むんだがなあ!」

「ひいい!」

使用人たちが後ずさりするが、令嬢は一歩前に出た。

「この先は通さないわ。」

杖を構え、詠唱を始める。魔法陣が空中に浮かび上がり、青い光を放った。

アクアランス水の槍

鋭い水の槍が野盗たちに向かって飛んだ。一人、また一人と倒れていく。

「チッ魔術師か!」

「囲め!一人ずつ相手にするな!」

だが令嬢は怯まない。魔法が使えない間は、壁に立てかけてあった装飾用の槍を手に取り、迫り来る敵に立ち向かった。

「すごい……。」

リリアーヌは息を呑んだ。
こんな危険な状況で、女性の身でありながら、使用人たちを守るために一人で戦っている。
その勇敢さに心を打たれる。
令嬢は次々と敵を倒していく。だが、数が多すぎた。疲労の色が見え始め、魔力も底をつきかけている。

その時——
キラリと光るものが、視界の端で煌めいた。

(危ない!)

リリアーヌが声にならない叫びを上げた瞬間、風を切る音がした。

ヒュン。そして、鈍い音。

「うっ……!」

令嬢の首に、矢が深々と突き刺さっていた。

「いやああああああ!お嬢様!」

使用人たちの絶叫が館に震えた。
令嬢はよろめきながらも立っていたが、やがて膝から崩れ落ちた。首に刺さった矢を震える手で掴み、引き抜こうとする。

「こん、な……、」

「だめ!引き抜いちゃだめ!」

侍女が駆け寄るが、もう遅い。令嬢は矢を引き抜いてしまった。
ドクドクと血が噴き出し、青いドレスを赤く染める。

「お嬢様……!お嬢様あ!」

侍女が主人の体を抱きしめ、涙を流しながら叫ぶ。

「嫌っ!死なないで……!お嬢様!」

「…め、まだ……。守れな……、」

令嬢の手から力が抜け、引き抜いた矢がカランと床に落ちた。琥珀色の瞳がゆっくりと閉じられ、もう二度と開くことはない。

(そんな……!)

リリアーヌの胸が張り裂けそうになった。

(この人は……、使用人たちを守るために、たった一人で戦っていたのに!それなのに、こんな……、こんな最期なんて……!)

野盗たちは勝利の雄叫びを上げ、泣き崩れる使用人たちに襲いかかっていく。美しい館は完全に蹂躙され、静寂が戻ることはもうない。

リリアーヌはもう見ていられず、目を閉じた。
この勇敢な令嬢もまた、理不尽な運命に飲み込まれてしまった。





「では、行ってまいります。お父様。お母様。」

ミルクティーベージュの髪を三つ編みにして、修道女の質素な服に身を包んだ少女が、馬車に乗る前に見送りに来た両親へと声をかけた。

軍服のような恰好をした男性と、ミルクティーベージュの髪を背中に流した貴婦人。
女性の方は少女によく似ており、親子だとひと目で分かる。
男性は目を見張るような美形だった。
銀色の短い髪に、サファイアのような青い瞳、目元の涼しい端正な顔立ち。
年齢は不詳だが、その堂々とした貫禄は若者にはない威厳を放っていた。

「エリーゼ。これを…‥。」

少女の母親らしき夫人が優しく差し出したのは、アメジストで作られたロザリオと、丁寧に書かれた小さな手紙だった。

「ミカエルから預かってきたの。お仕事で、見送りには来られなかったけれど、あなたを想って選んでくださったのよ。」

「うわあ‥‥!素敵‥‥。」

エリーゼと呼ばれた少女はロザリオを手に取り、アメジストの石を指先で撫でる。
透明感のある紫色が、心にそっと温かさを灯した。

その横で、銀髪の男性は眉をわずかに寄せ、少し不機嫌そうに胸を張った。

「エリーゼ。私からも‥‥いや、私からこそ、だ。これを持って行くがいい。」

手渡されたのは、サファイアの石を埋め込んだ聖典だった。
重厚な装丁からは、父なりの威厳と、負けじとばかりの深い愛情が込められていることを、エリーゼは感じ取った。

さらに母は、柔らかな手で小さな巾着袋を差し出す。
美しい花と鳥の刺繍が施されている。

「これも、お守りにしてね。」

涙がこぼれそうになる。両親の愛が、ひとつひとつの贈り物にぎゅっと詰まっている。
胸がいっぱいになり、エリーゼは小さく頷いた。

「ありがとうございます…!大事にします‥‥。」

小さな声に込められた希望と決意は、光のように胸に満ちていた。

「気を付けてね。エリーゼ。」

「嫌になったら、すぐに帰ってくるんだぞ。」

「フフッ…、はい。ミカエルお父様にもよろしくお伝えください。」

馬車に乗り込む少女は笑顔で旅立った。
両親らしき二人は、馬車が見えなくなるまで見送り続けた。




薄暗い幕舎の中、白いフードを深くかぶった男が、一枚の地図を机に広げた。男が指先を落とした。

「……ここだ。」

銀髪の女が怪訝そうに問いかける。かつて王宮で罪人として裁かれた、あの令嬢だった。
だが今の彼女は、あの時とは違う。瞳には冷たい光が宿り、纏う空気は禍々しいほどに暗い。

「辺境の村?なぜ、そんな片田舎を?」

フードの下から、くぐもった笑みがもれた。

「フッ……、今に分かる。」

答えにならぬ答えに、銀髪の美女は小さく肩をすくめると、背後に控えた臙脂のように深く沈んだ赤髪を持つ女へと視線を投げた。
深い赤髪の女は視線だけで全てを察したように軽く頷き、艷やかな唇を吊り上げ、白衣の裾を翻して歩き出した。

その手に握られているのは、金属筒を組み合わせた黒い塊――彼女自身が帝国のために開発した新兵器の試作爆弾だ。
人の目にはただの鉄の塊にしか見えないが、中には強烈な破壊力が秘められていた。

女の後ろには、部下が複数名控えている。
ローブを着た部下が五人。彼らは杖を使い、床に魔法陣が浮かび上がる。符号が光り、空間に微かな振動が走る。

「転移魔法、完了しました。いつでも発動可能です。」

魔術師である部下の声には、わずかな緊張が混ざっていたが、魔法陣は正確に光を放っている。

深い赤髪の女は無表情で、ゆっくりと頷いた。

「では、設置を。」

女から爆弾を受け取った部下は落とさないように、慎重に魔法陣の中央へ置く。
部下が魔法陣の外へ出たのを確認すると、

「……火を点けなさい。」

女の命令で部下が手をかざし、火魔法を使って、爆弾に火が点いた。
魔法陣の光が爆弾を包み込み、火花が散り、内部の炸薬が活性化する。
黒い塊がわずかに震え、危険な熱を帯びる。
同時に魔法陣の光が静かに揺れ、空間が歪むと、爆弾がひゅん、と消えた。
辺境の村の空に忽然と現れた黒い塊は、火をまとい、地面に向かって落下する。

夜を裂く轟音と閃光。
爆弾の衝撃波が辺境の村を吹き飛ばし、家々を瓦礫と化した。
濁った煙が畑を、人々を飲み込み、村人たちは咳き込みながら次々に崩れ落ちる。
悲鳴と泣き声は、炎の咆哮にかき消された。
その混乱の中、修道服をまとった老齢の女が叫んだ。

「エリーゼ、早く避難なさい!」

「はい!院長!」

だが次の瞬間、エリーゼの視線は一人の子供に釘付けになる。
崩れ落ちる梁の下、恐怖に固まった小さな体――。

「危ない!」

迷うことなく駆け寄り、その子を腕で突き飛ばす。
直後、轟音と共に瓦礫がエリーゼの身体を覆い尽くした。

「きゃああ!エリーゼ!」

「シスターが…!子供を庇って!」

「エリーゼ!」

必死に手を伸ばす者たちを、炎と黒煙が容赦なく飲み込んでいく。

「駄目です、院長!もう火がそこまで迫っています……!エリーゼは……!」

泣き叫ぶ声も、崩れゆく村の音にかき消された。

その日、辺境の村は業火に包まれ、多くの命が失われた。
人々の記憶には、子供を守って命を散らした若きシスターの姿が、鮮烈に刻まれることとなる。

黒煙に包まれた辺境の村は、やがて地図から消え去った。





「……な、なんだと!? 今、なんと言った!?」

報告を受けた公爵の声が、雷鳴のように広間に響く。青い瞳が驚愕に見開かれていた。

「お、お嬢様は……、派遣された辺境の村で、帝国軍の襲撃に遭われ……。村の子供を庇い……、そのまま……、」

使者の声は震え、視線は固く、床に落とされていた。

「嘘だ……!そんなはずがない……!エリーゼが…、私の娘が……死んだだと……!?そんなことがあってたまるか!」

公爵の絶叫と時を同じくして、夫人の悲痛な叫びが重なった。

「いやあああああ!」

崩れ落ちた公爵夫人の肩が激しく震える。ミルクティーベージュの髪が床に広がる。
夫である公爵は慌てて駆け寄り、泣き崩れる妻の身体を強く抱きしめた。

「シャーロッテ!しっかりしろ!」

「エリーゼ…!エリーゼ……!」

愛しい娘の死がショックだったのか、公爵夫人は激しく泣き、娘の名を呼び続けた。

その時、使者が震える手で布に包まれた荷を差し出した。

「こ、こちらは……、辺境の村で回収された、お嬢様の……遺品にございます……。」

布を開いた瞬間、広間に重苦しい沈黙が落ちた。
そこには、焦げ跡を残した巾着袋。
奇跡的に割れず、淡い光を放つアメジストのロザリオ。煤にまみれながらも確かに残された、サファイアの石を埋め込んだ聖典があった。

「……あぁ……!」

夫人の目から涙が溢れ、巾着を掴んで嗚咽を漏らす。
公爵もまた震える手で聖典を抱きしめ、顔を歪めた。

「帝国軍め……!よくも……!よくも娘を……!」

怒りと悲嘆が混ざり合った声が、広間の空気を氷のように凍らせる。
使用人も側近も、誰一人として口を開くことができず、ただ主の慟哭が石造りの屋敷に木霊していた。

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