期限付きの側室なのに皇太子殿下が離してくれません!

林檎

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第二章 才能の開花編

三眼巨熊

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次の瞬間、アルフレートの姿が首都の城門前に現れた。
転移魔法だ。
短距離とはいえ、決して軽い術ではない。
胸の奥で、魔力が一段削られた感覚があった。

「殿下!」

駆け寄ってきた兵士にアルフレートは簡潔に訊ねる。

「魔獣の特徴は?」

「熊型の魔獣です!しかも……三つ目です。体躯は城壁を超えるほどで、既に数十名が負傷しています!」

「……三眼巨熊サンアイ・ベアか。」

アルフレートは低く呟き、無意識に剣の柄に手を添えた。
やはり、大型の魔獣か。しかも、通常の魔獣よりも明らかに上位個体。
三つ目を持つ魔獣は、ただの大型魔獣ではない。
額に開いた第三の眼――それは飾りではなく、魔力を感知したり、触れた魔法を吸収したり、攻撃を無効化する異能の器官だ。

(厄介だな……。)

三つ目の魔獣の厄介な所は、攻撃魔法は届かず、結界は破られ、強化魔法は意味を失う。
頭の中で、冷静に状況を整理する。
転移魔法を使った直後。
この状態で、派手に魔法を連発するのは――危険だ。
下手に魔法を使えば逆に奴らにとって餌になる。
こちらが体力と魔力を消耗するだけだ。三つ目の魔獣の前では、意味がない。

(それに、魔力は、できるだけ温存しなければ…。)

剣に手を掛けながら、決断する。

――魔法は使わない。剣術のみで討伐する。

だが、心の奥では迷いがあった。

(小型ならともかく……大型の魔獣を、魔法なしで倒せるか?)

理性は、無謀だと告げている。
それでも、引くという選択肢はなかった。

やがて、瓦礫の向こうから、それは姿を現した。
熊型の魔獣。城壁ほどもある巨体、漆黒の毛並み。口元から垂れる涎は地面を腐らせ、足を踏み出すたび、大地が低く唸った。

そして――
額の中央に、第三の目。
不自然に縦に裂けたそれが、ゆっくりと開く。
空気が、凍りついた。
魔獣の三つの眼が、一斉にこちらを捉える。
獲物を見定める、捕食者の視線――だが、その中央の目だけは、まるで魂の奥を覗き込むようだった。

兵士たちが息を呑み、足が竦むのがわかる。
だが――

(……おかしい。)

アルフレートは、自分の内側に走る違和感に気づいていた。
恐怖が、薄い。魔獣や魔物――魔の物は人間の恐怖や不安などの負の感情を増幅させる力がある。上位種であればあるほど、その力は比例して強くなる。人が魔物を前にして委縮するのは、それが理由だ。
歴戦の戦士ですら、戦意喪失するというケースもある。
アルフレートもその影響を受けるがそれを耐えながら、必死に戦ってきた。
だが――何故だ?これだけの大型の魔獣を前にしても恐怖をあまり感じない。

「う、うわあああああ……!」

兵士の中には、その威圧感に怯み、戦意喪失する者もいた。
魔獣は涎を垂らしながら、口角を吊り上げ、笑った。その口は信じられないほど大きく裂け、鋭い牙が見えた。牙からは屠った人間の血が滴り落ちていた。

―グオオオオオ!

その咆哮は地面が揺れ、空気が震えた。

「……く、来るぞ!」

兵士たちは叫ぶが、その声には恐怖の色が濃く滲んでいた。皆が及び腰になっていた。
魔獣が咆哮し、突進してくる。
アルフレートは、迷いを断ち切るように地を蹴った。
剣を振るった瞬間、アルフレートは違和感を覚えた。

(……軽い?)

刃が、風を裂くように滑る。
一歩踏み出すたびに、足取りが異様なほど確かで、重さを感じない。

魔獣の爪をかわし、反撃に転じる。
次の瞬間、いつもなら息が上がるはずの動作を、何事もなくこなしていた。それどころか、胸の奥から、じわじわと――力が湧き上がってくる。
心臓の鼓動は早いのに、呼吸は乱れない。
身体が、異様なほど軽かった。

(疲れない……?)

胸の奥に、じんわりと温かなものが満ちていく。
魔力が溢れる感覚とは違う。だが、枯渇もしない。

――いや、むしろ。

体力そのものが、底上げされているかのようだった。
息が切れない。
筋肉に、疲労が溜まらない。
身体が、異様なほど軽い。

(あり得ない。転移魔法を使った直後だぞ……?)

いつもなら、ここで鈍りが出る。
魔力減衰の影響が、必ず現れるはずだった。
ここ数年、原因不明の魔力減衰に悩まされてきた。
魔法を使えば、戦闘後に強い倦怠と眩暈に襲われる。
だからこそ、極力魔法を避け、剣技に頼る戦いを続けてきたはずだった。

だが――

(魔法を使っていないのに……こんなにも、楽に動ける?)

自分でも驚くほど、速い。
視界が流れ、巨体の懐へ一気に潜り込む。
剣閃が走る。
重いはずの魔獣の前脚が、いとも容易く切り裂かれた。

「なっ……!」

周囲から、どよめきが起こる。

続けざまに振るう一撃、二撃。
魔力を使っていない。
それなのに、刃は吸い込まれるように急所へ届く。

まるで――
何かに導かれているかのように。

中央の三つ目が、ぎょろりと動いた。
アルフレートを睨みつけ、赤く光る。

バチン!
何かが弾けたような音がした。
まるでアルフレートの周りを薄いヴェールが包み込み、見えない何かから守られたような感覚……。
その時、魔獣の三つ目が一瞬、怯んだのをアルフレートは見逃さなかった。

(……魔獣が、怯んでいる?)

よく見れば、魔獣の動きがわずかに鈍い。第三の眼は上下、左右と忙しなく動き、アルフレートの姿を捉えきれていないようだった。アルフレートの剣の動きについていけず――隙だらけだった。
理由は分からない。だが、確信だけがあった。

――今なら、倒せる。

刃が、狙い通りに急所へ届く。
一閃。
渾身の一撃が、魔獣の喉元を裂いた。
轟音と共に、巨体が崩れ落ちる。
一瞬の静寂。直後、周囲から、どよめきが起こった。

「――す、すごい……!」

背後で、兵士が息を呑む声がした。

「殿下が魔獣を倒したぞ!」

「あの三つ目の熊型魔獣を、殿下一人で……!」

「皇太子殿下!万歳!」

「さすがは殿下……!なんて、強さだ!」

称賛の声が上がる中、アルフレートは剣を下ろし、自分の手を見つめた。

(何だ……この感覚は?)

力が、内側から湧き上がるようだ。
消耗するどころか、戦うほどに身体が研ぎ澄まされていく。

――まるで、誰かに背中を押されているかのように。

(……まさか。)

アルフレートは一瞬だけ視線を落とす。

(ヴェロニカの……光魔法のお守り、か?)

薔薇を象った、小さなネックレス。

理屈は通る。
光魔法は浄化と補助を司る。
魔力の消耗を抑え、身体能力を底上げしていても、不思議ではない。

そう思いながらも――なぜか、胸の奥に、小さな引っかかりが残った。

あの瞬間。
剣を振るう直前、確かに感じた――どこか遠くから、見守られているような温もり。

(……これは、ヴェロニカの光魔法とは……違う?)

アルフレートは、空を仰いだ。
雲間から差す光が、一瞬だけ、彼の剣を照らしていた。
その光は、まるで誰かの祈りのように、優しかった。

再び剣を構え、前を見る。
その背中には、疲労の影も、迷いもなかった。

(……いや、考えるのは後だ。)

――だが。

その力の源が、遠く離れた場所で、名もなき祈りとして捧げられていることを、アルフレートは、知る由もなかった。




(リリアーヌに、確かめなければ。手紙と花束の件を。)

魔獣討伐を終え、城へ戻ったのは夕刻だった。
アルフレートは真っ先にリリアーヌの所に向かおうとしたが――

「皇太子殿下。聖皇陛下がお呼びでございます。」

「父上が?」

思わず足を止める。聖皇からの呼び出しを、後回しにするわけにはいかない。
アルフレートは小さく息を吐き、進路を変えた。

「……分かった。」

そうして向かったのは、玉座の間だった。

「父上、お呼びでしょうか?」

「来たか。アルフレート。」

聖皇は玉座に深く腰掛けたまま、静かな眼差しを向ける。

「先ほど、リリアーヌが話していた内容は覚えているな?」

「はい。勿論です。」

「ならば――明日、グラント男爵領へ向かえ。」

一拍置いて、命が下る。

「教会と正式に交渉し、貯水湖に関する文献を借り受けよ。可能であれば、写本ではなく原本をだ。」

「承知いたしました。」

「うむ。頼んだぞ。」

アルフレートは一礼し、玉座の間を後にした。
再びリリアーヌのもとへ向かおうとしたが、現実は厳しかった。

魔獣討伐のせいで執務する時間が削られ、アルフレートの執務室の机には皺寄せのように積み上がった書類の山があった。

気づけば夜も更け、時計の針は深夜を回っていた。

(…この時間では、リリアーヌはもう寝ているだろうな。)

今更訪ねるのは、かえって迷惑だろう。

(仕方ない。今日は諦めるしかない。)

明日はグラント男爵領へ向かわなければならない。
アルフレートはそう自分に言い聞かせ、リリアーヌに確かめるのを後日に持ち越すことにした。

翌日、グラント男爵領の教会にて――

「これはこれは…。このような田舎に、高貴なる殿下が足を運ばれるとは……。」

出迎えたのは、白髪混じりの高齢の司祭だった。深い皺を刻んだ老司祭の声には、明らかな皮肉が込められていた。

「無礼者!皇太子殿下とお呼びしろ!」

護衛の騎士が怒鳴るが、司祭は眉一つ動かさない。

「皇太子…?」

わざとらしく首を傾げる。

「おかしいですな。確か、殿下はまだ教皇猊下から正式に皇太子として認められていなかったはず。これは私の勘違いでしたかな?」

その言葉に、周囲の空気が凍りついた。

「き、貴様…!」

護衛が剣に手をかけかけた、その時――

「よせ。」

アルフレートの低く静かな声が響く。
騎士は歯噛みしながらも、手を離した。
アルフレートは一歩前に出て、司祭と向き合う。

「護衛が無礼を働いた。許してほしい。」

「いえいえ、お気になさらず。」

司祭は薄く笑う。

「殿下もお忙しい方でしょうし、あまり長居されてもご負担でしょう。どうぞ、お帰りください。」

明らかな拒絶。言外に「とっとと帰れ」と言う司祭の物言いに、従者たちは怒りで身を震わせたが、アルフレートは表情一つ変えない。

「司祭。一つ、頼みがある。」

「…何でございましょう。」

「この教会の書庫を、閲覧させていただきたい。古代パレフィエ国の貯水湖に関する文献を探していて――」

「お断りします。」

即答だった。取り付く島もない。

「っ…!き、貴様!皇太子殿下のご命令だぞ!」

「控えろ!」

アルフレートが鋭く護衛を制する。
司祭は、冷ややかな目でアルフレートを見た。

「ここは教会の聖域です。いかに皇族といえど、自由に出入りを許すわけにはまいりません。」

「……。」

「この書庫には、教会が代々守ってきた貴重な文献が保管されています。聖職者でもない者が触れることは、神への冒涜に他なりません。」

司祭は、わずかに声のトーンを落とす。

「それとも…力づくで、私を従わせますか?」

挑発的な言葉。だが、その目には確かな覚悟があった。

「この場で脅されようと、命を奪われようと、それがどういう事態を招くか‥‥、」

司祭は静かに続ける。

「聡明な殿下なら、当然ご理解いただけますよね?」

沈黙が落ちる。
アルフレートは、深く息を吐いた。

「……失礼する。」

それだけ告げて、静かに踵を返した。
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