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第一章 出会い編
ルーファスside
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正直言って、リスティーナがあれ程、美しい女だとは思わなかった。
だが、弱視で人の顔がほとんどよく見えなかった時でもリスティーナの淡い髪色はぼんやりとした視界の中でも認識していた。
初めての顔合わせの時、リスティーナを見て、綺麗な金髪を持った女だと思った。
母と弟と同じ金髪…。暗く、不気味な色と言われる自分の黒髪とは対照的な色の髪。
リスティーナが挨拶をする声を聞き、髪だけでなく、声も美しい女だと思った。
澄んだ声は柔らかく、温かみを感じ、耳に心地よい。
顔はよく見えないがきっと、容姿も美しいのだろう。そう思っていたが…、想像していたよりもずっとリスティーナは美しかった。
光の束を集めたような金髪は日の光に反射してキラキラと輝き、思わず目を奪われた。
母と弟は色味が強い金髪だが、彼女の髪は淡く、まるで光に溶け込むかのような髪色だった。
無意識に手を伸ばして、触れてしまいたくなる位に…。
瞳の色は初夏の森を連想させる透き通った瞳。雪の様に白い肌、薔薇色の頬、薄紅色の唇に睫毛は長く、目鼻立ちは整っていた。欠点を見つけることができない程に完璧な美貌がそこにはあった。
まるで妖精か天使の様に可憐で儚げな美貌…。一度見たら絶対に忘れることはないであろう美しさだった。
イグアスが手を出した理由が分かった気がした。
そもそも、あいつは利用価値がある高位貴族の女しか相手にしない。自分が王位に就くために女を利用する事しか考えていないからだ。
イグアスにとって、リスティーナは利用価値のない女である筈だ。
それに、イグアスは母に似て美しい容姿をしているから幾らでも女は寄ってくる。
女には困っていないイグアスがあそこまで強引に彼女を手籠めにしようとしたのは美しいリスティーナを自分の物にしたくなったのだろう。
だが、彼女はあまり自分の美しさを自覚していなかった。
母親が平民というだけの理由で虐げられて育った環境のせいか自分が美しいという自覚がない。
あれで、よく今まで無事でいられたものだと思ったがそれを自分が無残にも穢したのだと思うと、罪悪感が沸き起こる。
俺の妻にならなければ、彼女はもっと幸せな未来が約束されていた筈だ。
こんな脆弱で不気味な見た目をした男ではなく、もっとふさわしい男が…。
ルーファスはグッと拳を強く握り締めた。
廊下を歩いているルーファスの姿を見て、周囲の通りすがりの侍女や衛兵、貴族達は化け物に遭遇でもしたかのように顔を青褪めさせ、あからさまに避けた。
『呪われた王子だ!逃げろ!』
『相変わらず、不気味な見た目…。気持ち悪い…。』
『全く何であんな出来損ないが王族に生まれるんだ。役に立たない王子などさっさとくたばればいいものを。』
これだから、人に会うのは嫌なのだ。人間が密集する夜会などはもっと苦手だった。
ルーファスはリスティーナに話した力以外にもまだ不可解な力がある。
その一つが相手の心の声が聞こえてしまうというもの。
呪いの力によるものか知らないが、いつからかルーファスには他人の心が読めるようになっていた。
ただ、それは聞こえる時と聞こえない時がある。これも意識している、いないにも関わらず、勝手に相手の心の声が読めるようになってしまう。
そして、ルーファスは確実に相手の心の声を読むための必要な条件を知っていた。
それは、相手に直接触り、目を合わせること。こうすれば、必ずその本音を知ることができる。
あの時、リスティーナと話をしているだけでは彼女の心の声は聞こえなかった。だから、直接触れ、無理矢理目を合わせた。
彼女の言葉がどうしても信じられなかった。嘘を吐いているのではないかと疑っている自分がいた。
でも、それと同時に彼女が嘘を吐くような人間ではない気もした。
あの時、彼女は同情ではなく、自分と似た境遇だったルーファスに対して、親近感を抱いていただけだった。それだけで罪悪感を抱き、ごめんなさいと泣きながら謝る彼女の涙が嘘だとは思えなかった。
だから、確かめたいと思った。彼女の本心を知りたかった。
実際、彼女の言葉は嘘偽りのない言葉だった。心の声が全く同じ答えだったから。
視界に入るだけで怯えられ、逃げられる。ルーファスの異質な見た目に皆が皆、目を背けた。
でも、リスティーナは…、そんなルーファスを見ても目を背けずに真っ直ぐに見つめた。
それどころか、嬉しそうに微笑みかけることもあった。その目には嫌悪も恐怖も怯えもない。
一人の人間として見てくれていた。そんな女…、今まで誰もいなかったというのに。
殿下は優しい方です。と言ったリスティーナの言葉を思い出す。
優しいのは彼女の方だと思った。
心優しく、慈悲深い女神の様だといわれたあの元婚約者よりも、ずっと…。
『ルーファス…。可哀想に…。』
ルーファスは目を細めた。嫌な事を思い出した。ルーファスはそのまま早足で自室へと足を向けた。
ルーファスが部屋に戻ると、ルーファスの姿を見て、びっくりした様子であどけない顔立ちをした少年が駆け寄ってきた。
「で、殿下!?今まで一体、どちらに行っていたのですか!?朝になっても戻ってこないのでロジャー様も僕も血相変えて捜し回って…!」
この声と口調…。確か、最近、ルーファスの専属の従者として仕えるようになった男と同じ声だ。
声変わり前の高い声と特徴的な髪色…。ぼんやりとしか見えない視界だったが明るい髪色は認識していた。だとすれば、この少年は…、
「…お前、ルカか?」
「へ、は、はい。そうですが…。って、え!?殿下、僕の名前知ってたんですか!?絶対覚えられてないと思ったのに!」
驚きながらも少し嬉しそうにする少年にルーファスは怪訝そうに眉を顰めた。
そういえば、この少年は今までの従者達と違ってやたらと世話を焼き、話しかけることも多かった。
今までの従者はルーファスの顔色を窺い、必要以上に近付くこともしなかったし、少し睨んだだけで悲鳴を上げて、怯えていたというのに。
爺の話だとこのルカという少年は自らルーファスの従者になりたいと立候補したと聞いている。
その時点で物好きな奴が来たなと思っていたので名前を覚えた。それだけの話だった。
「って、あれ?殿下。目の色が少し変わってません?気のせいかな?前はもっとこうドロッとして濁った目をしていたのに心なしか澄んでいる様な…。」
「視力が回復したからだろう。朝起きたら、少しだけ見えるようになった。」
「へえー。そうなんですか。…って、ええ!?」
ルーファスの言葉に最初は普通に返していたルカだったが内容を理解すると、口をあんぐりと開けて固まった。
「ほ、本当ですか!?本当に視力が回復したんですか!?ぼ、僕の顔見えますか!?」
ルカはルーファスに詰め寄り、見上げた。ルカは男の癖に小柄なので長身のルーファスからしたら自然と見下ろす形になった。何だか、このやり取りさっきもしたような気がするが…、そう思いながら、ルーファスは頷いた。
「ああ。見える。…それより、距離が近い。もう少し離れろ。」
「え、あ!すみません!」
ルカは慌てて、バッとルーファスから離れた。そして、嬉しそうに笑い、はしゃいだ声を上げた。
「良かったですね!殿下!この事知ったら、ロジャー様も喜びますよ!あ、そういえば、殿下はお食事はまだですか?一応、軽食を用意してますけど。」
「朝食ならもうすませた。」
「それ、本当ですか?また、食欲がないからって嘘ついているんじゃないですよね?」
主人に対して生意気な口調だが、実際、ルーファスはほとんど食事をしない。
普段のルーファスを見ていればそう思うのは当然の事だった。
「本当だ。」
「なら、いいんですけど…。それにしても、朝食ってどこで食べたんですか?」
「後宮で食べてきた。」
「はい?」
ルカは空耳かと思い、キョトンとした顔をした。
「殿下?今、何て?」
「後宮で食べてきたと言ったんだ。何度も言わせるな。」
「え、ええ!?こ、後宮!?え、じゃあ、今までずっと後宮にいたってことですか!?一晩も!?」
ルカの叫び声にルーファスは煩いと眉を顰めた。慌ててルカは口を噤み、ゴホン!と咳払いをした。
「し、失礼しました。そ、それであの…、お相手の方はどなたなんですか?」
「…誰でもいいだろう。」
「教えてくださいよ!気になるじゃないですか!あ、もしかして、相手はあの新しい側室のリスティーナ様だったりします?」
「っ、…誰だっていいだろう。」
目を逸らしたルーファスにルカはぱあ、と顔を輝かした。
「やっぱり!そうだと思ったんですよ!僕はお会いしたことないですけどリスティーナ様って優しい人じゃないですか。殿下のお見舞いに来ようとしてくれたし、お見舞いの品とかくれたし…、もしかして、リスティーナ様って殿下の事好きなんじゃ、」
「ルカ。」
ルーファスはルカを睨みつけ、低い声で呼んだ。ルカはビクッとして、委縮したように肩を震わせた。
「それ以上、喋るな。無駄口を叩いている暇があるなら仕事をしろ。」
そう言って、ルーファスはルカを追い出した。誰もいなくなった空間で彼はぼそりと呟いた。
「そんな事、あるわけないだろう…。」
ルーファスの呟きは誰にも聞かれることなく、掻き消えた。
だが、弱視で人の顔がほとんどよく見えなかった時でもリスティーナの淡い髪色はぼんやりとした視界の中でも認識していた。
初めての顔合わせの時、リスティーナを見て、綺麗な金髪を持った女だと思った。
母と弟と同じ金髪…。暗く、不気味な色と言われる自分の黒髪とは対照的な色の髪。
リスティーナが挨拶をする声を聞き、髪だけでなく、声も美しい女だと思った。
澄んだ声は柔らかく、温かみを感じ、耳に心地よい。
顔はよく見えないがきっと、容姿も美しいのだろう。そう思っていたが…、想像していたよりもずっとリスティーナは美しかった。
光の束を集めたような金髪は日の光に反射してキラキラと輝き、思わず目を奪われた。
母と弟は色味が強い金髪だが、彼女の髪は淡く、まるで光に溶け込むかのような髪色だった。
無意識に手を伸ばして、触れてしまいたくなる位に…。
瞳の色は初夏の森を連想させる透き通った瞳。雪の様に白い肌、薔薇色の頬、薄紅色の唇に睫毛は長く、目鼻立ちは整っていた。欠点を見つけることができない程に完璧な美貌がそこにはあった。
まるで妖精か天使の様に可憐で儚げな美貌…。一度見たら絶対に忘れることはないであろう美しさだった。
イグアスが手を出した理由が分かった気がした。
そもそも、あいつは利用価値がある高位貴族の女しか相手にしない。自分が王位に就くために女を利用する事しか考えていないからだ。
イグアスにとって、リスティーナは利用価値のない女である筈だ。
それに、イグアスは母に似て美しい容姿をしているから幾らでも女は寄ってくる。
女には困っていないイグアスがあそこまで強引に彼女を手籠めにしようとしたのは美しいリスティーナを自分の物にしたくなったのだろう。
だが、彼女はあまり自分の美しさを自覚していなかった。
母親が平民というだけの理由で虐げられて育った環境のせいか自分が美しいという自覚がない。
あれで、よく今まで無事でいられたものだと思ったがそれを自分が無残にも穢したのだと思うと、罪悪感が沸き起こる。
俺の妻にならなければ、彼女はもっと幸せな未来が約束されていた筈だ。
こんな脆弱で不気味な見た目をした男ではなく、もっとふさわしい男が…。
ルーファスはグッと拳を強く握り締めた。
廊下を歩いているルーファスの姿を見て、周囲の通りすがりの侍女や衛兵、貴族達は化け物に遭遇でもしたかのように顔を青褪めさせ、あからさまに避けた。
『呪われた王子だ!逃げろ!』
『相変わらず、不気味な見た目…。気持ち悪い…。』
『全く何であんな出来損ないが王族に生まれるんだ。役に立たない王子などさっさとくたばればいいものを。』
これだから、人に会うのは嫌なのだ。人間が密集する夜会などはもっと苦手だった。
ルーファスはリスティーナに話した力以外にもまだ不可解な力がある。
その一つが相手の心の声が聞こえてしまうというもの。
呪いの力によるものか知らないが、いつからかルーファスには他人の心が読めるようになっていた。
ただ、それは聞こえる時と聞こえない時がある。これも意識している、いないにも関わらず、勝手に相手の心の声が読めるようになってしまう。
そして、ルーファスは確実に相手の心の声を読むための必要な条件を知っていた。
それは、相手に直接触り、目を合わせること。こうすれば、必ずその本音を知ることができる。
あの時、リスティーナと話をしているだけでは彼女の心の声は聞こえなかった。だから、直接触れ、無理矢理目を合わせた。
彼女の言葉がどうしても信じられなかった。嘘を吐いているのではないかと疑っている自分がいた。
でも、それと同時に彼女が嘘を吐くような人間ではない気もした。
あの時、彼女は同情ではなく、自分と似た境遇だったルーファスに対して、親近感を抱いていただけだった。それだけで罪悪感を抱き、ごめんなさいと泣きながら謝る彼女の涙が嘘だとは思えなかった。
だから、確かめたいと思った。彼女の本心を知りたかった。
実際、彼女の言葉は嘘偽りのない言葉だった。心の声が全く同じ答えだったから。
視界に入るだけで怯えられ、逃げられる。ルーファスの異質な見た目に皆が皆、目を背けた。
でも、リスティーナは…、そんなルーファスを見ても目を背けずに真っ直ぐに見つめた。
それどころか、嬉しそうに微笑みかけることもあった。その目には嫌悪も恐怖も怯えもない。
一人の人間として見てくれていた。そんな女…、今まで誰もいなかったというのに。
殿下は優しい方です。と言ったリスティーナの言葉を思い出す。
優しいのは彼女の方だと思った。
心優しく、慈悲深い女神の様だといわれたあの元婚約者よりも、ずっと…。
『ルーファス…。可哀想に…。』
ルーファスは目を細めた。嫌な事を思い出した。ルーファスはそのまま早足で自室へと足を向けた。
ルーファスが部屋に戻ると、ルーファスの姿を見て、びっくりした様子であどけない顔立ちをした少年が駆け寄ってきた。
「で、殿下!?今まで一体、どちらに行っていたのですか!?朝になっても戻ってこないのでロジャー様も僕も血相変えて捜し回って…!」
この声と口調…。確か、最近、ルーファスの専属の従者として仕えるようになった男と同じ声だ。
声変わり前の高い声と特徴的な髪色…。ぼんやりとしか見えない視界だったが明るい髪色は認識していた。だとすれば、この少年は…、
「…お前、ルカか?」
「へ、は、はい。そうですが…。って、え!?殿下、僕の名前知ってたんですか!?絶対覚えられてないと思ったのに!」
驚きながらも少し嬉しそうにする少年にルーファスは怪訝そうに眉を顰めた。
そういえば、この少年は今までの従者達と違ってやたらと世話を焼き、話しかけることも多かった。
今までの従者はルーファスの顔色を窺い、必要以上に近付くこともしなかったし、少し睨んだだけで悲鳴を上げて、怯えていたというのに。
爺の話だとこのルカという少年は自らルーファスの従者になりたいと立候補したと聞いている。
その時点で物好きな奴が来たなと思っていたので名前を覚えた。それだけの話だった。
「って、あれ?殿下。目の色が少し変わってません?気のせいかな?前はもっとこうドロッとして濁った目をしていたのに心なしか澄んでいる様な…。」
「視力が回復したからだろう。朝起きたら、少しだけ見えるようになった。」
「へえー。そうなんですか。…って、ええ!?」
ルーファスの言葉に最初は普通に返していたルカだったが内容を理解すると、口をあんぐりと開けて固まった。
「ほ、本当ですか!?本当に視力が回復したんですか!?ぼ、僕の顔見えますか!?」
ルカはルーファスに詰め寄り、見上げた。ルカは男の癖に小柄なので長身のルーファスからしたら自然と見下ろす形になった。何だか、このやり取りさっきもしたような気がするが…、そう思いながら、ルーファスは頷いた。
「ああ。見える。…それより、距離が近い。もう少し離れろ。」
「え、あ!すみません!」
ルカは慌てて、バッとルーファスから離れた。そして、嬉しそうに笑い、はしゃいだ声を上げた。
「良かったですね!殿下!この事知ったら、ロジャー様も喜びますよ!あ、そういえば、殿下はお食事はまだですか?一応、軽食を用意してますけど。」
「朝食ならもうすませた。」
「それ、本当ですか?また、食欲がないからって嘘ついているんじゃないですよね?」
主人に対して生意気な口調だが、実際、ルーファスはほとんど食事をしない。
普段のルーファスを見ていればそう思うのは当然の事だった。
「本当だ。」
「なら、いいんですけど…。それにしても、朝食ってどこで食べたんですか?」
「後宮で食べてきた。」
「はい?」
ルカは空耳かと思い、キョトンとした顔をした。
「殿下?今、何て?」
「後宮で食べてきたと言ったんだ。何度も言わせるな。」
「え、ええ!?こ、後宮!?え、じゃあ、今までずっと後宮にいたってことですか!?一晩も!?」
ルカの叫び声にルーファスは煩いと眉を顰めた。慌ててルカは口を噤み、ゴホン!と咳払いをした。
「し、失礼しました。そ、それであの…、お相手の方はどなたなんですか?」
「…誰でもいいだろう。」
「教えてくださいよ!気になるじゃないですか!あ、もしかして、相手はあの新しい側室のリスティーナ様だったりします?」
「っ、…誰だっていいだろう。」
目を逸らしたルーファスにルカはぱあ、と顔を輝かした。
「やっぱり!そうだと思ったんですよ!僕はお会いしたことないですけどリスティーナ様って優しい人じゃないですか。殿下のお見舞いに来ようとしてくれたし、お見舞いの品とかくれたし…、もしかして、リスティーナ様って殿下の事好きなんじゃ、」
「ルカ。」
ルーファスはルカを睨みつけ、低い声で呼んだ。ルカはビクッとして、委縮したように肩を震わせた。
「それ以上、喋るな。無駄口を叩いている暇があるなら仕事をしろ。」
そう言って、ルーファスはルカを追い出した。誰もいなくなった空間で彼はぼそりと呟いた。
「そんな事、あるわけないだろう…。」
ルーファスの呟きは誰にも聞かれることなく、掻き消えた。
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