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第二章 相思相愛編
ルーファスの護衛騎士
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「殿下。少しよろしいでしょうか?」
「ロイドか。」
ルーファスはロイドに視線を向けた。
「リスティーナ様を迎えに行く役目を賜り、光栄でございます。」
全くそんな事を思ってなさそうな声色だった。
「ですが…、本当にわたしでよろしいのでしょうか?わたしの見た目は、目を背ける程に醜い容姿です。
元王女であるリスティーナ様からすれば、忌避の対象なのではないかと…、」
「その点なら、心配はいらない。リスティーナは外見で人を判断しない女だ。心配なら、兜を被ったままで構わない。」
「ですが、元奴隷である私が護衛をする事すら、嫌がるのではないでしょうか?」
「お前は知らないだろうがリスティーナの母親は平民だ。そのせいか出自や身分にこだわらない。
他の王女のように平民や奴隷だからといって見下すことはしない。その点は俺が保証するから、安心するといい。」
「…分かりました。」
「ロイド。リスティーナはお前の過去を知っても、嫌悪することはしないだろう。俺の過去を知っても彼女は逃げなかったし、受け入れてくれたのだから。」
「…!殿下が話したのですか?」
「ああ。」
ロイドは愕然とした。信じられない。あんなにも人間不信だった殿下がそこまで心を開くだなんて…。
何者だ?そのリスティーナという側室は。
「ロイド。お前はこれから、リスティーナとも関わる機会が増えるだろう。その為にも、リスティーナがどんな女性か知っておくといい。もし、お前がリスティーナを認めたら、お前の過去を彼女に話しても構わないか?」
「…はい。構いません。私がリスティーナ様を認めたら、の話ですが。」
ルーファスの言葉にロイドはそう答えた。部屋から出て行ったロイドの後姿を見ながら、ルーファスは思った。以前の俺を見ているようだな、と。リスティーナがロイドの素顔を見て、どんな反応をするのか…。
ルーファスはその場にいなくても、何となく分かる気がした。こんな薄気味悪い容姿をした自分を受け入れたリスティーナだ。ロイドの事も拒否することなく、受け入れる事だろう。
ルーファスはリスティーナの事を思い出しながら、フッと笑った。
その日の夕刻、リスティーナの元に迎えの使者が来てくれた。
「リスティーナ様。初めてお目にかかります。私はルーファス殿下の専属騎士、ロイドと申します。殿下は少々、都合が悪くて、お迎えに上がることができないとのことです。代わりに私がお迎えに上がりました。」
騎士の格好をした男性は丁寧に一礼して、リスティーナに挨拶をした。大きな体に屈強そうな体つき…。
兜を被ったままだから、その素顔は見えない。
「わざわざありがとうございます。」
リスティーナは微笑んでそう答えた。わざわざ迎えを寄越してくれたのだ。不満などある訳がない。
それに、ルーファス様にはこの後にちゃんと会えるのだし…。ルーファスの事を考えていたリスティーナは騎士が兜をとらないままでいることを気にも留めなかった。
「騎士様。幾ら何でも、兜をとらないまま挨拶をするなんて失礼ではありませんか?目上の者にそのような態度をとるなんて…。」
騎士にジーナが咎めるように言った。ジーナは貴族の娘だから、礼儀作法に敏感な子なのだ。
「ジーナ。いいのよ。」
「ですが、この者はリスティーナ様を軽んじているのですよ?こういうのは、しっかりと言い聞かせておかないといけません。まさかとは思いますけど、リスティーナ様が側室だからと見下しているのではないでしょうね?」
ジーナがジロッと騎士を睨みつけた。騎士は兜を被っているからその表情はよく見えない。すると、おもむろに騎士が兜に手をかけた。
「…失礼しました。」
兜を外した騎士の顔が露になった。その容姿が露になったことでリスティーナは目を見開いた。
「きゃああああ!?」
ジーナの悲鳴が背後で聞こえる。騎士の顔は顔が焼け爛れて、深い火傷の痕が残っていた。
左目は潰れていて、恐らく失明している。何て酷い傷…。リスティーナは思わず言葉を失った。
騎士は顔を伏せ、できるだけ顔を隠すように俯いた。
「ジーナ!何をそんなに騒いで…、ッ!?」
「ヒッ!?」
スザンヌとセリーが駆けつけ、顔半分に火傷の痕が残った騎士の顔を見て、硬直する。スザンヌは悲鳴こそ上げないが、セリーは口元に手を当てて、悲鳴を上げた。
リスティーナは騎士が持っていた兜を持ち上げ、急いで顔に被せた。
「行きましょう。ロイド卿。」
そして、リスティーナは騎士を促して、すぐにその場を離れた。
「あの…、ごめんなさい。私の侍女が失礼な態度を…、」
リスティーナは人目がなくなったのを確認し、廊下を歩きながら騎士に振り返り、謝った。
「いえ。先に無礼な真似をしたのはわたしの方ですから。リスティーナ様に不快な思いをさせまいと、兜をとることができないでいましたが…、かえってご迷惑をかけてしまい、申し訳ありません。」
「そんな…。あなたは何も悪くないのですから、謝らないで。あの、そういえば、ロイド卿に聞きたいことがあるのですけど…、」
「どうぞ、ロイドとお呼び下さい。私に敬称は不要でございます。それに、私に敬語を使う必要もありません。リスティーナ様は我が主の妻なのですから。それで、聞きたいこととは?」
「じゃあ…、ロイドと呼ばせて貰うわね。聞きたいことというのは、ロイドはいつから殿下に仕えているのかなと思って…、」
「十年以上も前からお仕えしています。私が殿下に拾われたのは殿下がまだ七歳の時でした。」
「拾われた…?」
「私は、元奴隷出身です。」
ロイドが奴隷?リスティーナは驚きを隠せなかった。
メイネシアにも奴隷はいたが、ローゼンハイムにも奴隷は存在するんだ。一部の国では奴隷を禁じている国もあるが、ほとんどの国に奴隷は存在する。奴隷に人権はなく、家畜以下の存在として扱われる。
それがこの世界の常識だった。奴隷だって、同じ人間なのに…。
まさか、今、目の前にいるロイドが奴隷だったなんて知らなかった。
「拾われたという事は…、あなたも殿下に助けられたの?ルカやリリアナのように?」
「はい。私はある貴族に奴隷として買われていましたが、主人の不興を買って捨てられてしまったのです。道端に倒れていた私を拾ってくれたのがまだ幼かった殿下でした。」
「そうだったの…。ルーファス様らしいわね。」
ルーファスは昔から優しい人だったのね。そう言ったリスティーナにロイドが驚いたように息を呑み、微かに嬉しそうに微笑んだ気がした。
「…はい。殿下はあの頃から、お優しい方でした。姿形は変わってもそれは昔から変わりません。」
ロイドもルーファス様の優しさに救われたのかもしれない。私と一緒だ。彼は弱い者を見捨てず、人の痛みに寄り添う事ができる。そんな優しい男性…、今まで出会ったことがない。
「安心しました。」
「え?」
「リスティーナ様が殿下の妻になられて良かったなと。心からそう思います。」
「…ありがとう。ロイド。」
ロイドの言葉が素直に嬉しかった。ロイドは恐らく、リスティーナの出自を知っている筈だ。
王女といっても、ただの小国の王女で半分は平民の血が混ざっている。この後宮にいるダニエラ様達のように高貴な身分の血筋の持ち主ではないのに…。それでも、私という存在をルーファス様の妻として認めてくれている。それがとても嬉しかった。
「リスティーナ様は…、殿下によく似ていますね。」
「え?私がルーファス様に?」
ロイドの言葉にリスティーナはまさか、と苦笑した。似ている要素が一つもない。私はルーファス様のように心が強くもないし、人格者でもないのに…。
「似ていますよ。殿下もリスティーナ様も…、私を嫌悪したり、同情したりしない。お二人はよく似ていると思います。」
リスティーナはハッとした。そうか。ロイドはきっと、その火傷の痕のせいでたくさん傷ついてきたのだろう。ルーファス様と同じように…。
「どうぞ、これからも殿下をよろしくお願いします。リスティーナ様。」
深々と頭を下げるロイドのリスティーナは慌てながらも頷くのだった。
「爺。」
「はい。殿下。」
「やはり、これはやめておいた方がいいのではないか?もっと、別の物を…、」
ルーファスは箱の中に入った物をじっと見つめながら、そう言った。その言葉にルカは思わず口を挟んだ。
「今更、何言っているんですか!?わざわざリスティーナ様の為に用意した物でしょう!?大体、これを手に入れるのにどれだけ苦労したと思ってるんですか!そもそも、今から代わりの物なんてそんな簡単に用意できる訳ないでしょう!」
「後日、用意すれば…、」
「何の為にわざわざリスティーナ様を呼びつけて、リスティーナ様好みの料理を用意したと思ってるんですか!?」
「ルカ。お前はもう少し言い方に気を付けなさい。ですが、今回ばかりはルカの意見にわたしも賛成です。折角、リスティーナ様の為に用意したプレゼントです。大丈夫です。殿下が自分の為に選んでくれたのですから、それだけでリスティーナ様は喜んで下さいます。それに、誰がどう見ても、その靴は素敵な贈り物です。自信を持って下さい。」
「そうか…。」
ルーファスは目の前にあるピンク色の宝石と真珠で彩られた美しい靴を見る。そして、蓋を閉じた。
「殿下。リスティーナ様をお連れしました。」
ロイドの声にルーファスは椅子から立ち上がった。
「ロイドか。」
ルーファスはロイドに視線を向けた。
「リスティーナ様を迎えに行く役目を賜り、光栄でございます。」
全くそんな事を思ってなさそうな声色だった。
「ですが…、本当にわたしでよろしいのでしょうか?わたしの見た目は、目を背ける程に醜い容姿です。
元王女であるリスティーナ様からすれば、忌避の対象なのではないかと…、」
「その点なら、心配はいらない。リスティーナは外見で人を判断しない女だ。心配なら、兜を被ったままで構わない。」
「ですが、元奴隷である私が護衛をする事すら、嫌がるのではないでしょうか?」
「お前は知らないだろうがリスティーナの母親は平民だ。そのせいか出自や身分にこだわらない。
他の王女のように平民や奴隷だからといって見下すことはしない。その点は俺が保証するから、安心するといい。」
「…分かりました。」
「ロイド。リスティーナはお前の過去を知っても、嫌悪することはしないだろう。俺の過去を知っても彼女は逃げなかったし、受け入れてくれたのだから。」
「…!殿下が話したのですか?」
「ああ。」
ロイドは愕然とした。信じられない。あんなにも人間不信だった殿下がそこまで心を開くだなんて…。
何者だ?そのリスティーナという側室は。
「ロイド。お前はこれから、リスティーナとも関わる機会が増えるだろう。その為にも、リスティーナがどんな女性か知っておくといい。もし、お前がリスティーナを認めたら、お前の過去を彼女に話しても構わないか?」
「…はい。構いません。私がリスティーナ様を認めたら、の話ですが。」
ルーファスの言葉にロイドはそう答えた。部屋から出て行ったロイドの後姿を見ながら、ルーファスは思った。以前の俺を見ているようだな、と。リスティーナがロイドの素顔を見て、どんな反応をするのか…。
ルーファスはその場にいなくても、何となく分かる気がした。こんな薄気味悪い容姿をした自分を受け入れたリスティーナだ。ロイドの事も拒否することなく、受け入れる事だろう。
ルーファスはリスティーナの事を思い出しながら、フッと笑った。
その日の夕刻、リスティーナの元に迎えの使者が来てくれた。
「リスティーナ様。初めてお目にかかります。私はルーファス殿下の専属騎士、ロイドと申します。殿下は少々、都合が悪くて、お迎えに上がることができないとのことです。代わりに私がお迎えに上がりました。」
騎士の格好をした男性は丁寧に一礼して、リスティーナに挨拶をした。大きな体に屈強そうな体つき…。
兜を被ったままだから、その素顔は見えない。
「わざわざありがとうございます。」
リスティーナは微笑んでそう答えた。わざわざ迎えを寄越してくれたのだ。不満などある訳がない。
それに、ルーファス様にはこの後にちゃんと会えるのだし…。ルーファスの事を考えていたリスティーナは騎士が兜をとらないままでいることを気にも留めなかった。
「騎士様。幾ら何でも、兜をとらないまま挨拶をするなんて失礼ではありませんか?目上の者にそのような態度をとるなんて…。」
騎士にジーナが咎めるように言った。ジーナは貴族の娘だから、礼儀作法に敏感な子なのだ。
「ジーナ。いいのよ。」
「ですが、この者はリスティーナ様を軽んじているのですよ?こういうのは、しっかりと言い聞かせておかないといけません。まさかとは思いますけど、リスティーナ様が側室だからと見下しているのではないでしょうね?」
ジーナがジロッと騎士を睨みつけた。騎士は兜を被っているからその表情はよく見えない。すると、おもむろに騎士が兜に手をかけた。
「…失礼しました。」
兜を外した騎士の顔が露になった。その容姿が露になったことでリスティーナは目を見開いた。
「きゃああああ!?」
ジーナの悲鳴が背後で聞こえる。騎士の顔は顔が焼け爛れて、深い火傷の痕が残っていた。
左目は潰れていて、恐らく失明している。何て酷い傷…。リスティーナは思わず言葉を失った。
騎士は顔を伏せ、できるだけ顔を隠すように俯いた。
「ジーナ!何をそんなに騒いで…、ッ!?」
「ヒッ!?」
スザンヌとセリーが駆けつけ、顔半分に火傷の痕が残った騎士の顔を見て、硬直する。スザンヌは悲鳴こそ上げないが、セリーは口元に手を当てて、悲鳴を上げた。
リスティーナは騎士が持っていた兜を持ち上げ、急いで顔に被せた。
「行きましょう。ロイド卿。」
そして、リスティーナは騎士を促して、すぐにその場を離れた。
「あの…、ごめんなさい。私の侍女が失礼な態度を…、」
リスティーナは人目がなくなったのを確認し、廊下を歩きながら騎士に振り返り、謝った。
「いえ。先に無礼な真似をしたのはわたしの方ですから。リスティーナ様に不快な思いをさせまいと、兜をとることができないでいましたが…、かえってご迷惑をかけてしまい、申し訳ありません。」
「そんな…。あなたは何も悪くないのですから、謝らないで。あの、そういえば、ロイド卿に聞きたいことがあるのですけど…、」
「どうぞ、ロイドとお呼び下さい。私に敬称は不要でございます。それに、私に敬語を使う必要もありません。リスティーナ様は我が主の妻なのですから。それで、聞きたいこととは?」
「じゃあ…、ロイドと呼ばせて貰うわね。聞きたいことというのは、ロイドはいつから殿下に仕えているのかなと思って…、」
「十年以上も前からお仕えしています。私が殿下に拾われたのは殿下がまだ七歳の時でした。」
「拾われた…?」
「私は、元奴隷出身です。」
ロイドが奴隷?リスティーナは驚きを隠せなかった。
メイネシアにも奴隷はいたが、ローゼンハイムにも奴隷は存在するんだ。一部の国では奴隷を禁じている国もあるが、ほとんどの国に奴隷は存在する。奴隷に人権はなく、家畜以下の存在として扱われる。
それがこの世界の常識だった。奴隷だって、同じ人間なのに…。
まさか、今、目の前にいるロイドが奴隷だったなんて知らなかった。
「拾われたという事は…、あなたも殿下に助けられたの?ルカやリリアナのように?」
「はい。私はある貴族に奴隷として買われていましたが、主人の不興を買って捨てられてしまったのです。道端に倒れていた私を拾ってくれたのがまだ幼かった殿下でした。」
「そうだったの…。ルーファス様らしいわね。」
ルーファスは昔から優しい人だったのね。そう言ったリスティーナにロイドが驚いたように息を呑み、微かに嬉しそうに微笑んだ気がした。
「…はい。殿下はあの頃から、お優しい方でした。姿形は変わってもそれは昔から変わりません。」
ロイドもルーファス様の優しさに救われたのかもしれない。私と一緒だ。彼は弱い者を見捨てず、人の痛みに寄り添う事ができる。そんな優しい男性…、今まで出会ったことがない。
「安心しました。」
「え?」
「リスティーナ様が殿下の妻になられて良かったなと。心からそう思います。」
「…ありがとう。ロイド。」
ロイドの言葉が素直に嬉しかった。ロイドは恐らく、リスティーナの出自を知っている筈だ。
王女といっても、ただの小国の王女で半分は平民の血が混ざっている。この後宮にいるダニエラ様達のように高貴な身分の血筋の持ち主ではないのに…。それでも、私という存在をルーファス様の妻として認めてくれている。それがとても嬉しかった。
「リスティーナ様は…、殿下によく似ていますね。」
「え?私がルーファス様に?」
ロイドの言葉にリスティーナはまさか、と苦笑した。似ている要素が一つもない。私はルーファス様のように心が強くもないし、人格者でもないのに…。
「似ていますよ。殿下もリスティーナ様も…、私を嫌悪したり、同情したりしない。お二人はよく似ていると思います。」
リスティーナはハッとした。そうか。ロイドはきっと、その火傷の痕のせいでたくさん傷ついてきたのだろう。ルーファス様と同じように…。
「どうぞ、これからも殿下をよろしくお願いします。リスティーナ様。」
深々と頭を下げるロイドのリスティーナは慌てながらも頷くのだった。
「爺。」
「はい。殿下。」
「やはり、これはやめておいた方がいいのではないか?もっと、別の物を…、」
ルーファスは箱の中に入った物をじっと見つめながら、そう言った。その言葉にルカは思わず口を挟んだ。
「今更、何言っているんですか!?わざわざリスティーナ様の為に用意した物でしょう!?大体、これを手に入れるのにどれだけ苦労したと思ってるんですか!そもそも、今から代わりの物なんてそんな簡単に用意できる訳ないでしょう!」
「後日、用意すれば…、」
「何の為にわざわざリスティーナ様を呼びつけて、リスティーナ様好みの料理を用意したと思ってるんですか!?」
「ルカ。お前はもう少し言い方に気を付けなさい。ですが、今回ばかりはルカの意見にわたしも賛成です。折角、リスティーナ様の為に用意したプレゼントです。大丈夫です。殿下が自分の為に選んでくれたのですから、それだけでリスティーナ様は喜んで下さいます。それに、誰がどう見ても、その靴は素敵な贈り物です。自信を持って下さい。」
「そうか…。」
ルーファスは目の前にあるピンク色の宝石と真珠で彩られた美しい靴を見る。そして、蓋を閉じた。
「殿下。リスティーナ様をお連れしました。」
ロイドの声にルーファスは椅子から立ち上がった。
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