【完結済】憧れの隊長が変態だっただけの話

うらひと

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「そうだったんですか…隊長の考えはよく分かりました。それで俺は、俺はどうしたらいいのか…まだ答えが見つからないのです。」

「レーンがいつも特訓を頑張っていて、倒れてしまう度に抱き締めたくなって、そのまま自分のレーンに対する気持ちが止まらなくなってしまったんだ。
こんな酷い事をしておいて言うのも何だが、レーンが好きだ。俺と付き合ってくれないか?断ってくれていい。これは俺のケジメなんだ。
キッパリ自分の気持ちにケジメをつけたい」

「テオドール隊長…そんな…勝手ですよ。無理矢理しておいて…俺の身体が隊長の物に作り変えられてしまったかも知れないのに…勝手に告白して…勝手に振られようとして!隊長は…酷いです!!」

俺は言いながら、何故だか悔しい気持ちと、不安な気持ちと、隊長から告白されて嬉しい気持ちと、色んな気持ちが頭の中をグルグル回って良く分からないが涙が溢れてきた。その涙を隊長が唇で吸い取っていく。
 

「レーン泣かないで…抱き締めていいか?」

俺が静かに頷くと優しく俺を包み込む様にして抱き締めてくれた。
そして俺の耳元で「好きなんだ…」と隊長が絞り出すように囁いた時、心がトクンッと鳴ったような気がした。

俺…俺は、こんな事があったのに隊長の事が好きなんだ…
そう確信した瞬間、身体の中心に熱が集まってくる。

「ううっ隊長…隊長…俺の身体が…切ないんです。俺、知らないうちにお尻で感じる様になってしまって…隊長のせいです…責任とって俺の事これからも面倒みてくれますか?」

「レーン…!…いいのか?」

「やっぱりテオドール隊長がいいんです。隊長だから今までの事許します。だから俺のお願いを…聞いて下さい」

「ああレーン…ありがとう!勿論だ。レーンを一生大事にする!レーンを幸せにしたい」

「俺も…幸せになりたい……です。テオドール隊長も俺で幸せになれるなら…なって欲しい」
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