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第二章:アウトドアショップ ”ゲンさん” 開店です!
開店準備
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~時は流れて数か月後~
トンテンカン!
トンテンカン!
ベスヴィオル山の火口に木槌を打ちつける音が鳴り響く。そして嘗てヴォルケノスの巣だったところの少し手前に大きな建屋が建てられつつあった。
俺はそれを眺めながら店が完成するのをひたすら楽しく待つ。
店舗兼、工房兼、住居、色々欲張って結局1億もかかってしまったが国が紅蓮の鎧もドラゴンの肝も全て定価で買い取ってくれたおかげで金には困っていない。負債0である。
俺はあの後、リーシャ姫と共に王都へと行きそこで国賓級の扱いを受けた。炎竜を倒し、その涙で王妃の病は治り、たちまち勇者として名を馳せる。
が!・・・もともと俺は争いを好まない。勇者として残り6体の竜王と戦うなんて真っ平だ。この世界には勇者になりたい冒険者が巨万といるのだから欲しい奴にくれてやればいい。
その代わり俺はその冒険者にアイテムを売ってサポートする。
だってダンジョンやボス部屋の前にショップがあったら超便利じゃん?回復したいし、休みたいし、食料欲しいし。
よって俺は職業を販売員から商人に変えて新たな生活をスタートしようとしていた。
え?これが夢じゃないといつ気づいたかって?そんなのここに来て二日目の夜には気づいたよ、こんな長い夢あるか!
まあこれは俺にとって幸運だ、どうせ現実世界にいても人にこき使われて終わるだけだろうから異世界で一発逆転を狙ってみる。
もうストレスで命を削るのは御免だ、唯我独尊我が道を行く!
「旦那ぁ~!」
家屋大工の若い衆が俺を呼ぶ。
「どうしたぁ~?」
「旦那に言われた通り線繋げたんですけどこれであってますか?」
どれどれ・・・うん、間違ってない。
「これ何なんスか?」
若い衆が不思議そうな顔をする。たぶんこの世界の住人にとっては初めて見る代物だろう。
俺は魔道具のスイッチを入れた。
室外機がガタガタと動きだし、室内機の方から冷気が出る。いわゆるエアコンと言う奴だ。
「つ、冷たい風が・・・旦那一体どんな魔法使ったんスか!?」
仕組みは現実世界のエアコンとほぼ変わらない。熱を魔力に変換する火の魔晶石を使ってマグマの熱から得た魔力を魔道具に供給している、そしてその魔道具の中の冷媒を循環し、室内の熱を室外へ放出しているのだ。
魔晶石をただ魔力を蓄えるだけの魔導爆弾としか思っていない連中には思いもよらない発想だろう。店の冷蔵庫もそう、部屋の明かりもそう、かまどの火もそう、水道の水もそう、全て俺のお手製だ、アイテム錬成スキルさまさまである。
なんたって材料さえあれば手合わせするだけで思った通りのものを錬成することが出来るのだ。ホームセンターで培った知識と、この力があれば大概の電化製品は再現できる。
いや~、これで暑苦しい火口付近でも快適に暮らせるぞ。それにエアコンあった方が客も喜ぶだろ。夏場、コンビニに入った時のあの清々しさはたまらないからな。
大工の頭領が俺のところに来る。
「グッさん、あと数日で完成だ。倉庫の方はもう完成してるから商品中に入れてもいいぜ」
ヤマグチだから”グッさん”、親しい連中にはそう呼ばれている。
「やっとか、作った商品ようやく片付けられる」
開店時用に武器製造スキルで作った目玉商品
ヴォルケノスの爪から作った竜殺しの魔剣『ドラゴンスレイヤー[価格:3000万G]』
ヴォルケノスの鱗から作った対魔鎧『ドラゴンメイル[価格:2500万G]』
ヴォルケノスの牙から作った滅竜の魔槍『ドラゴンファング[価格:3500万G]』
ヴォルケノスの目玉から作ったお守り『竜の瞳[価格:1500万G]』
それから
薬剤調合スキルで作った『竜の生き血ポーション』
料理スキルで作った『竜焼肉』
とにかく竜づくし。普通のポーションや料理もあるが全て市場価格の10倍の値、宿代も10倍である。ターゲットは上級冒険者!まあここまで来れるってことは強いってことだから金の方もたんまり持っているはずである。
「それじゃあ皆さん、暗くなってきたんで今日の作業はここまでにしましょう!夕食作ったんで食べて下さい」
「おぉ~待ってました!」
「グッさんの作った飯は美味いからなぁ~、これだけが毎日の楽しみだぜ」
料理スキル、大工たちのモチベ向上に大きく役立っている。
店は開店間近、商品は準備した、宣伝のチラシも配ってある・・・あとは従業員だけ、その肝心の従業員だけがまだ揃っていない!
俺は店の求人広告を見た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バイト戦士求む!
我こそはと腕に覚えのある強者はここに集え。
【勤務地:ベスヴィオル山山頂】
【時間:要相談】
【休日:シフト制】
【年齢:不問】
【給与:時給15000G】
“アットホームな職場です、住み込みで働ける方、女性大歓迎!”
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なぜ来ない!時給も市場の10倍だぞ?客なんて滅多に来ないから楽だぞ?なのにどうしてだ?
俺は頭を抱えた。
開店日まであと三日、こうなったら町に出向いてスカウトしてくるしかない。リーシャ姫ほど強くて美人でなくていいから、せめてAランクの魔物に勝てるくらいの可愛い女の子を探してこないと。
トンテンカン!
トンテンカン!
ベスヴィオル山の火口に木槌を打ちつける音が鳴り響く。そして嘗てヴォルケノスの巣だったところの少し手前に大きな建屋が建てられつつあった。
俺はそれを眺めながら店が完成するのをひたすら楽しく待つ。
店舗兼、工房兼、住居、色々欲張って結局1億もかかってしまったが国が紅蓮の鎧もドラゴンの肝も全て定価で買い取ってくれたおかげで金には困っていない。負債0である。
俺はあの後、リーシャ姫と共に王都へと行きそこで国賓級の扱いを受けた。炎竜を倒し、その涙で王妃の病は治り、たちまち勇者として名を馳せる。
が!・・・もともと俺は争いを好まない。勇者として残り6体の竜王と戦うなんて真っ平だ。この世界には勇者になりたい冒険者が巨万といるのだから欲しい奴にくれてやればいい。
その代わり俺はその冒険者にアイテムを売ってサポートする。
だってダンジョンやボス部屋の前にショップがあったら超便利じゃん?回復したいし、休みたいし、食料欲しいし。
よって俺は職業を販売員から商人に変えて新たな生活をスタートしようとしていた。
え?これが夢じゃないといつ気づいたかって?そんなのここに来て二日目の夜には気づいたよ、こんな長い夢あるか!
まあこれは俺にとって幸運だ、どうせ現実世界にいても人にこき使われて終わるだけだろうから異世界で一発逆転を狙ってみる。
もうストレスで命を削るのは御免だ、唯我独尊我が道を行く!
「旦那ぁ~!」
家屋大工の若い衆が俺を呼ぶ。
「どうしたぁ~?」
「旦那に言われた通り線繋げたんですけどこれであってますか?」
どれどれ・・・うん、間違ってない。
「これ何なんスか?」
若い衆が不思議そうな顔をする。たぶんこの世界の住人にとっては初めて見る代物だろう。
俺は魔道具のスイッチを入れた。
室外機がガタガタと動きだし、室内機の方から冷気が出る。いわゆるエアコンと言う奴だ。
「つ、冷たい風が・・・旦那一体どんな魔法使ったんスか!?」
仕組みは現実世界のエアコンとほぼ変わらない。熱を魔力に変換する火の魔晶石を使ってマグマの熱から得た魔力を魔道具に供給している、そしてその魔道具の中の冷媒を循環し、室内の熱を室外へ放出しているのだ。
魔晶石をただ魔力を蓄えるだけの魔導爆弾としか思っていない連中には思いもよらない発想だろう。店の冷蔵庫もそう、部屋の明かりもそう、かまどの火もそう、水道の水もそう、全て俺のお手製だ、アイテム錬成スキルさまさまである。
なんたって材料さえあれば手合わせするだけで思った通りのものを錬成することが出来るのだ。ホームセンターで培った知識と、この力があれば大概の電化製品は再現できる。
いや~、これで暑苦しい火口付近でも快適に暮らせるぞ。それにエアコンあった方が客も喜ぶだろ。夏場、コンビニに入った時のあの清々しさはたまらないからな。
大工の頭領が俺のところに来る。
「グッさん、あと数日で完成だ。倉庫の方はもう完成してるから商品中に入れてもいいぜ」
ヤマグチだから”グッさん”、親しい連中にはそう呼ばれている。
「やっとか、作った商品ようやく片付けられる」
開店時用に武器製造スキルで作った目玉商品
ヴォルケノスの爪から作った竜殺しの魔剣『ドラゴンスレイヤー[価格:3000万G]』
ヴォルケノスの鱗から作った対魔鎧『ドラゴンメイル[価格:2500万G]』
ヴォルケノスの牙から作った滅竜の魔槍『ドラゴンファング[価格:3500万G]』
ヴォルケノスの目玉から作ったお守り『竜の瞳[価格:1500万G]』
それから
薬剤調合スキルで作った『竜の生き血ポーション』
料理スキルで作った『竜焼肉』
とにかく竜づくし。普通のポーションや料理もあるが全て市場価格の10倍の値、宿代も10倍である。ターゲットは上級冒険者!まあここまで来れるってことは強いってことだから金の方もたんまり持っているはずである。
「それじゃあ皆さん、暗くなってきたんで今日の作業はここまでにしましょう!夕食作ったんで食べて下さい」
「おぉ~待ってました!」
「グッさんの作った飯は美味いからなぁ~、これだけが毎日の楽しみだぜ」
料理スキル、大工たちのモチベ向上に大きく役立っている。
店は開店間近、商品は準備した、宣伝のチラシも配ってある・・・あとは従業員だけ、その肝心の従業員だけがまだ揃っていない!
俺は店の求人広告を見た。
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バイト戦士求む!
我こそはと腕に覚えのある強者はここに集え。
【勤務地:ベスヴィオル山山頂】
【時間:要相談】
【休日:シフト制】
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【給与:時給15000G】
“アットホームな職場です、住み込みで働ける方、女性大歓迎!”
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なぜ来ない!時給も市場の10倍だぞ?客なんて滅多に来ないから楽だぞ?なのにどうしてだ?
俺は頭を抱えた。
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