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銃剣・花鳥風月
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ふわぁ、と大きく欠伸をして、モゾモゾと起き上がった。
ノエルがカーテンを開けて空を見ると、どうやら夜明け前のようでまだ寝ていても大丈夫そうだ。
エアリオの言っていた、会わせたい人もお昼から会う予定なので、ゆっくりしていてもバチは当たらない。
そう思ったノエルは、またフカフカのベッドに戻るのだった。
『……エル……………ノエル』
…?
また、ここだ…
『ノーエールっ!』
おわ!?び、ビックリしたぁ……。
なによ、少年神様…また私を呼び出して。
『んー、前に言おうと思ったんだけど、ノエルの意識が戻って行っちゃってさぁ……言えなかったんだけどね』
あー、誰かに気を付けて…みたいな事言ってたね。
『そうそう、それだよ!あのね、もう周りの人が言ったみたいだけど…アルベルトって奴に気を付けてね?まぁ、どちらにしろ、また関わる事にはなりそうだけどね…』
なるほど、それを言いたかったんだね
…って、関わっちゃうの!?絶対!?
『うーん……まぁ、そうだね。
また関わってしまうのはほぼ確定なんだ。だから、アルベルトに会う時には本人だけじゃなくて、周りの人や物にも注意を払ってね』
……分かった、ありがとね
あっ、前に言ってた魔法を制御出来るようになるやつは?
『うん、それはもう少しで出来るからちょっとだけ待っててね。』
はぁーい……
『あぁそうだ、コレあげるよ』
…コレ、なに?
銃と剣が混ざったみたいな…銃剣?
『んーとね、この世界の大抵の人はねー、何かを媒介にして魔法を使うんだよね。ノエルはそんな事しなくても出来るけど、それは結構珍しい事になってるからなるべくそれを媒介にして魔法を使いなよ』
なるほどね………
うん、それじゃあコレは貰っておくね
『うんうん、そうしてね。
調整とか色々終わったら、ソレに魔法制御システムを付与するからさ。
使い方は…まぁ、使ってたら分かるよね』
はっ!?え、ちょっと教えてくれないの!?
『あー、もうそろそろ起きる時間だねー!たぶんティアって子が起こしに来てるよ、じゃあねー!』
ちょっと、ねぇ!!
…ガバリと起き上がった。
どうやらあの空間から追い出された様だ。
「もう、使い方も教えてくれないなんて…」
そっと枕の右側に目を向けると、あの神様に渡された銃剣があった。
使ったら分かるって…投げやりだ。
ジーッと見て、触っていじったりしてみるけど、全然使い方なんて分からない。
魔法を使う時の媒介って言っていたけど、まだ魔法制御が付与されていない今は使いたくはない。
ふと銃剣があったところを見ると、ホルダーの様なものもあって、着替えが終わった後にそれを付けて銃剣をしまった。
ふむ、なかなかカッコイイ……。
銃剣と言うからには剣にもなる。
ホルダーに入れたばかりの銃剣を取り出して、いじってみる。
いったい、どこをどうやったら剣になるのだ…。
ジッと観察していると、何となくここだと言う感じにいじってみた。
すると、それが剣になる………所でもとの形に戻ってしまった。
ピコンとテロップが鳴る。
『武器名をお答えください』
うん?武器名…だと?
あれか、神剣エクスカリバー的な感じのアレか!?
「えー…………えーっと……じゃあ…」
ふと銃剣に目を向けると、そこには花や月、風や鳥などをイメージする感じのようなものが彫られていた。
「………花鳥風月、なんてどうかな?」
『認識、銃剣の武器名は花鳥風月となりました。それに伴い、銃(ガン)モードを花鳥、剣(ソード)モードを風月と言う名になります。以後、名を述べるとモードが変わります。』
またテロップが鳴った。
どうやら設定が組まれたようだ。
この銃剣は今から"花鳥風月"で、銃にしたかったら花鳥、剣にしたかったら風月と言えば良いらしい。
『武器名、花鳥風月に魔法制御システムが付与されました。なお、このシステムは所持時のみ有効です。』
しげしげと数分程見ていると、神様は調整が終わったのか魔法制御システムが付与された。
所持時という事は、この銃剣…花鳥風月を所持している時だけでそのシステムはずっと効いているのだろう。
それはとても助かる。
持っているだけでいいのだから。
また花鳥風月をホルダーにしまうと、美味しそうな匂いがして、それに釣られるようにお腹がキュウッと鳴った。
周りに人がいなくて良かった。
「ノエルちゃーん、ご飯だよ!」
それから呼びに来たティアさんと一緒に、朝ご飯を食べるのであった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日更新しますとか言ってしてませんでした済みません(^p^)←
お詫びに2本投稿させて頂きます。
2本目はもう少しお待ちください┏●
ノエルがカーテンを開けて空を見ると、どうやら夜明け前のようでまだ寝ていても大丈夫そうだ。
エアリオの言っていた、会わせたい人もお昼から会う予定なので、ゆっくりしていてもバチは当たらない。
そう思ったノエルは、またフカフカのベッドに戻るのだった。
『……エル……………ノエル』
…?
また、ここだ…
『ノーエールっ!』
おわ!?び、ビックリしたぁ……。
なによ、少年神様…また私を呼び出して。
『んー、前に言おうと思ったんだけど、ノエルの意識が戻って行っちゃってさぁ……言えなかったんだけどね』
あー、誰かに気を付けて…みたいな事言ってたね。
『そうそう、それだよ!あのね、もう周りの人が言ったみたいだけど…アルベルトって奴に気を付けてね?まぁ、どちらにしろ、また関わる事にはなりそうだけどね…』
なるほど、それを言いたかったんだね
…って、関わっちゃうの!?絶対!?
『うーん……まぁ、そうだね。
また関わってしまうのはほぼ確定なんだ。だから、アルベルトに会う時には本人だけじゃなくて、周りの人や物にも注意を払ってね』
……分かった、ありがとね
あっ、前に言ってた魔法を制御出来るようになるやつは?
『うん、それはもう少しで出来るからちょっとだけ待っててね。』
はぁーい……
『あぁそうだ、コレあげるよ』
…コレ、なに?
銃と剣が混ざったみたいな…銃剣?
『んーとね、この世界の大抵の人はねー、何かを媒介にして魔法を使うんだよね。ノエルはそんな事しなくても出来るけど、それは結構珍しい事になってるからなるべくそれを媒介にして魔法を使いなよ』
なるほどね………
うん、それじゃあコレは貰っておくね
『うんうん、そうしてね。
調整とか色々終わったら、ソレに魔法制御システムを付与するからさ。
使い方は…まぁ、使ってたら分かるよね』
はっ!?え、ちょっと教えてくれないの!?
『あー、もうそろそろ起きる時間だねー!たぶんティアって子が起こしに来てるよ、じゃあねー!』
ちょっと、ねぇ!!
…ガバリと起き上がった。
どうやらあの空間から追い出された様だ。
「もう、使い方も教えてくれないなんて…」
そっと枕の右側に目を向けると、あの神様に渡された銃剣があった。
使ったら分かるって…投げやりだ。
ジーッと見て、触っていじったりしてみるけど、全然使い方なんて分からない。
魔法を使う時の媒介って言っていたけど、まだ魔法制御が付与されていない今は使いたくはない。
ふと銃剣があったところを見ると、ホルダーの様なものもあって、着替えが終わった後にそれを付けて銃剣をしまった。
ふむ、なかなかカッコイイ……。
銃剣と言うからには剣にもなる。
ホルダーに入れたばかりの銃剣を取り出して、いじってみる。
いったい、どこをどうやったら剣になるのだ…。
ジッと観察していると、何となくここだと言う感じにいじってみた。
すると、それが剣になる………所でもとの形に戻ってしまった。
ピコンとテロップが鳴る。
『武器名をお答えください』
うん?武器名…だと?
あれか、神剣エクスカリバー的な感じのアレか!?
「えー…………えーっと……じゃあ…」
ふと銃剣に目を向けると、そこには花や月、風や鳥などをイメージする感じのようなものが彫られていた。
「………花鳥風月、なんてどうかな?」
『認識、銃剣の武器名は花鳥風月となりました。それに伴い、銃(ガン)モードを花鳥、剣(ソード)モードを風月と言う名になります。以後、名を述べるとモードが変わります。』
またテロップが鳴った。
どうやら設定が組まれたようだ。
この銃剣は今から"花鳥風月"で、銃にしたかったら花鳥、剣にしたかったら風月と言えば良いらしい。
『武器名、花鳥風月に魔法制御システムが付与されました。なお、このシステムは所持時のみ有効です。』
しげしげと数分程見ていると、神様は調整が終わったのか魔法制御システムが付与された。
所持時という事は、この銃剣…花鳥風月を所持している時だけでそのシステムはずっと効いているのだろう。
それはとても助かる。
持っているだけでいいのだから。
また花鳥風月をホルダーにしまうと、美味しそうな匂いがして、それに釣られるようにお腹がキュウッと鳴った。
周りに人がいなくて良かった。
「ノエルちゃーん、ご飯だよ!」
それから呼びに来たティアさんと一緒に、朝ご飯を食べるのであった。
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今日更新しますとか言ってしてませんでした済みません(^p^)←
お詫びに2本投稿させて頂きます。
2本目はもう少しお待ちください┏●
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