死にたがりJCと占い師のアイスクリーム

四季苺

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DAY3-3 食欲なんてあるわけない

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「ごちそうさま…」
 スプーンをお皿にくと、お母さんは怪訝けげんそうに私を見た。
「もういいの?凛々、ビーフシチュー好きだったじゃない」
 残すのは嫌いだけど、今日はどうにも食べられそうにない。バゲットとコールスローサラダもほぼ手つかずで残っている。
「…ごめん、食欲しょくよくなくて」
「お父さんも、今日はずいぶん食べるのゆっくりね?味、変だった?」
 お母さんは味を確かめるようにビーフシチューを口に運び、首をかしげた。大きめに切られたにんじんとじゃがいも、ほろりとくずれる角切りの牛肉。いつも通り、美味しいはずだ。私は今日味わからんけど。
「…今日、お父さんの中学校の給食、ビーフシチューだったんだ…」
「え…凛々は?」
「クリームシチュー…」

 気まずい沈黙ちんもく
 給食と夕食がかぶってしまうあるあるだ。は両親が中学校教師なのでかぶりりつも高めだ。

「えと、かぶったから嫌だったわけじゃなくて、ちょっと調子ちょうしが悪いの。残してごめんなさい。明日の朝ごはんに食べるね。今日はもう、お風呂入って寝るね」

 私は残したごはんを持って立ち上がり、キッチンへとげ込んだ。お皿にラップをして冷蔵庫れいぞうこにしまう。占いで死ぬと言われて落ち込んでいるなんて言えない。実際病気じっさいびょうきになったりしたら、教職きょうしょくで休みにくい二人に迷惑めいわくもかけてしまう。気持ちを切り替えるためにも、さっさと寝よう。
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