刺激を求めて

夢咲忍

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第1章

準備

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 男の趣味はAVを見ながらオナニーをすることだった。しかし、長年見ていると飽きてしまう。だからと言って風俗に行くほど生活にゆとりはなかった。

 更なる刺激を求め考えたのはレイプ。考えるだけでゾクゾクしてくる。やるからには完全犯罪を目指す。少なくとも訴えられないようにしなければならない。

 まずはレイプの対象となる女選びだ。どこで見つけるか、と考えた時に浮かんだのはやはり繁華街である。多くの人がいればその中に美人はいるものだ。


 ある夏の夜9時頃、都内の某駅前を徘徊する。ナンパをするわけではないが女を物色する。好みの女を見つけるのだ。顔は二の次である。目当ては身体なのだ。

 繁華街を歩いていると年は20代前半と思えるキレイな女性を見つけた。夏なので薄着である。OL風の服装をしている。白のブラウスに紺色のタイトスカートを履いている。ストッキングを履き、黒のパンプスを履き、黒いハンドバッグを持っている。そして、隣にいる男はグレーのスーツを着ていて、サラリーマン風だ。年齢は20代後半ぐらいか。友達か恋人かはわからないが、仲良く笑顔で話している。女は顔もキレイで笑顔がとても可愛い。おれはこの女が犯されて、泣き叫ぶ顔が見たいと思った。

 このカップルは駅に向かっている。おれはその後をつけた。人通りが多い繁華街なのでバレないで駅まで後をつけることが出来た。Suicaで改札を通り抜けて、ホームに向かうエスカレーターに乗った。そこでカップルは手を繋いだ。

(これは恋人なのか…)

 ホームに上がると手を離した。これは知り合いに見つかるといけないカップルなのかもしれないな、と思った。

 やがて、上りの電車がホームに入ってくるアナウンスが流れ、カップルは別れの話をしているのか顔を近づけている。そして、電車が停まりドアが開くと2人は小さく手を振り、女が乗り込んだ。おれはそれを見ながら同じ電車に乗り込んだ。

 ドアが閉まり、男はホームで手を振る。女もそれに応えた。やがて姿が見えなくなると女は吊り革に掴まり、通路に立った。席は埋まり、通路もそれなりに人が立っていた。おれはほぼ女の真横の5mほど離れた所から眺めるように立った。女は右手で吊り革に掴まり、おれがそちら側に立っているので半袖のブラウスの脇の下の隙間から脇の下の黒いブラジャーがわずかに見えた。そしてキャミソールを着ている。

(そそる女だ…)

 2駅乗ると女は車輌を移動しドアに向かった。乗り換えだ。電車が停まると前の客に続き、降りる。おれはその後をつける。下りのエスカレーターでは真後ろにつけた。いい匂いが漂ってくる。これはフローラル系の香りか。

 エスカレーターを降り、次のホームへと向かう。駅のアナウンスが聞こえ、あと2分程で電車が来るらしい。女はそれを聞くと早足になった。おれは10mほど距離をあけ、後をつける。上りエスカレーターでは3人間に入れて後ろに立った。

 上のホームに着くとすぐに電車が入ってきた。ホームには4列に並ぶ乗客でいっぱいだ。おれは女の真横に並んだ。電車が停まるとドアが開き、乗客が溢れるように降りてきて、次に自分達が乗り込む。女はドアの横に立った。おれはそこに背を向けて立った。女の尻がおれの尻に当たる。電車の揺れに任せて自然に当たっているかのようにしているが、おれの意識は尻に集中している。とても引き締まった尻をしている。この尻を生で触ってみたい。そう思うと興奮してきた。

 5駅で女は降りた。おれは来たことのない場所だったが女に続いて降りた。ここでも多くの乗客が降りた。女は改札に向かっているようだ。西口の改札を出る。多くの人は東口に向かい、西口は人が少なかった。バスロータリーは無く、タクシーが3台停まっていた。女はタクシーに乗ることはなく、歩いた。シャッターが閉まっている商店街を歩き、そこを抜けると静かな住宅街だ。

 女は一旦立ち止まりハンドバッグからスマートフォンを取り出した。Bluetoothのイヤホンを耳に付けた。そして画面を見て、恐らくどこかに電話をかけたのだろう。少しすると

「もしもし、さっきはありがとね。楽しかった。」

と会話が聞こえてきた。おれはスニーカーであまり足音はしないが、女がイヤホンをしているためほとんど聞こえることはないだろう。なんという警戒心の無さ。夜の10時を過ぎて、人通りの少ない住宅街だ。そして女の一人歩き。

 おれは20mほど離れた後ろを歩く。イヤホンで自分の声が聞こえていないのだろう。かなり大きな声で話している。それはとても楽しげだ。

 駅から15分ほど歩いたところで女は立ち止まった。おれは電柱の影に隠れた。ハンドバッグの中に手を入れた。そして、数歩よたよたと道の端に寄る。そこには新しめのアパートが建っている。

(ここが女の住むアパートなのか?)

 おれは女の動きを見ながらそう思った。おれは辺りを見回し、人気が無いことを確認してから女との距離を一気に縮めた。

 女がハンドバッグから手を出すとキーケースを握っていた。ひとつの鍵を取り出しながら、アパートに入っていく。おれはアパートの入り口に身を隠しながら立ち、女の様子を見た。まだ電話をしている。

 女が鍵穴に鍵を挿すと

「うちに着いたから切るねー。じゃあ、おやすみ。」

と言って鍵を抜き、ドアを開けた。


 おれは一気に距離を縮めた。女がドアを閉める瞬間にドアに足を挟んで閉めさせないようにするか…

とも考えたが、今日のところは止めておこう。中に同居人がいたら不味いことになると考えたからだ。ドアがバタリと閉まった。

 おれは部屋番号を確認した。道路から入って3番目の103号室だ。1度道路の様子を見に行った。やはり人影は無かった。103号室のドアに耳を近づけ、部屋の中の音を聴こうとした。既に電気が点いている。中では僅かに足音が聞こえる。


 ここからは妄想だが、まずは荷物を置き、その後には服を脱ぐだろう。そして化粧を落としてからシャワーというところか。食事が済んでいるならあとは寝るだけ。そんな感じか…

 足音により中で動いているのは恐らく女だけだ。寝たきりの家族がいない限りは恐らく一人暮らしだろう。腕時計を見ると夜の11時を過ぎていた。

(今日のところは帰ろう)

 アパートから道路に出て、アパート名の確認と電柱に表示されている番地を確認した。そして、女が歩いてきた道順を逆に歩き、覚えて帰ろうとした。恐らく女が通勤する時に同じ道を通って駅まで行くだろうと考えた。そして夜の商店街はシャッターが閉まっていたが、どんな店があったかを見ながら歩いた。喫茶店があった。昭和レトロという言葉が似合いそうな看板が出ている。

(純喫茶カレンかぁ)

シャッターに営業は『7:00~20:00』と書かれている。


 やがて駅に着き、その日は1時間ほどかけて帰宅した。

(今日の女はすごく興奮させてくれるいい女だったなぁ。今後の作戦はどうするかな?)

 おれはとりあえずシャワーを浴びて、すぐに寝た。翌日仕事があるからだ。


 翌日おれはいつも通りに起き、いつも通りに出勤した。仕事は警備員だ。低賃金で働き、世間的にはよくバカにされている。誰でも出来る仕事だと思われている。確かに企業を定年したおじいちゃんが警備会社に入ることは多く、実際おれがいる会社もおじいちゃんが多く在籍している。あとは本当に動けるかどうかの問題で、あまり役に立たないおじいちゃんでもクライアントが多めに見てくれているというところだろう。


 おれの仕事は簡単に言えば見張りだ。怪しいことがなければ頭の中は暇なわけだ。いつもの仕事をいつも通りにこなしながら仕事以外のことも考えることが出来る。

(さてと昨日の女をどうするか…)

 おれは8時間勤務のうちの約4時間は女のこの先のことを考えていただろう。なかなか良い作戦が浮かんだ。ただ、それが上手くいくかどうかは運任せだ。


 仕事が終わり、車で帰宅した。おれは安アパートで一人暮らしをし、アパートの目の前の駐車場を借りている。部屋に入り、買い置きしておいたカップラーメンをすすり、シャワーを浴びて何となくテレビを見て、夜の11時には寝た。明日は休みだ。作戦を実行しよう。
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