一人暮らしの欲求不満女①~壁の向こう~

夢咲忍

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第3章

隣の203号室の男

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 203号室には表札が出ていない。元々の白いままである。そこには男性が1人で住んでいる。


 203号室…

 俺は普段ホームセンターに勤務している。45歳で独身だ。20代前半に交際したことが無いわけではない。でも今は彼女はいない。何年いないか… 20年以上だ。

 俺は若い頃は今よりも痩せていた。イケメンとは言えないが、まぁ普通だったと思う。大学を卒業し、就職が上手くいかなかった。そして、いくつものアルバイトをした。


 ある時、同じバイト先の女性に恋をした。休憩の時に話しているうちに彼氏がいないことが分かった。話していると楽しいし、可愛いと思っていた。いつの間にか恋をしている自分に気づいた。俺は大学時代から東京に住み、実家から離れて一人暮らしだ。自分の恋心に気づいてからは毎日その彼女のことを想い、毎日3回以上は射精をしていたものだ。

 1ヶ月もすると自分の恋心を抑えきれず、告白した。自分はモテないし、ダメ元だと思っていた。

「好きです。付き合ってください。」

と。すると意外な答えが返ってきた。

「いいよ。今はフリーだし、好きな人もいないから。」

という答えだった。俺のことを好きでもないけど付き合ってくれるなら嬉しい。そう思った。

 大学を卒業してからの初彼女。デートって何をするんだろう。そこからが問題だった。カフェ、映画、遊園地。どれも好きな人同士ならどこに行っても楽しいのかもしれない。だけど、どうしたら彼女が喜んでくれるのか分からなかった。

 初デートはレトロな喫茶店に入ってみた。

「うわぁ、すごい。オシャレだね。」

彼女はそう言ってくれた。

「そうだね。」

と俺は答えた。コーヒーとパフェを注文してから、話題が無く、無言だった。

 次のデートでは映画を観に行った。恋愛モノだった。

「どうだった?」

と訊いたら、

「んー、あんまり分からなかった。ごめんね。」

と言われて、その後はまた無言になってしまった。

 3回目のデートは彼女に決めてもらって、買い物をすることになった。都内のオシャレな繁華街。彼女が洋服を見ていて、お気に入りの服を2つに絞ったところで俺に意見を求めてきた。

「どっちがいいと思う?」

と。両方似合うと思ったので、

「どっちでもいいよ。」

と答えた。彼女は両方とも品物を置いて店を出た。慌てて着いて行き、次は雑貨屋に入った。そこで彼女は可愛い小物を3つに絞った。また彼女は俺に意見を求めてきた。

「どれが私に似合うかなぁ?どれがいい?」

と。俺はどれを選んでも彼女には似合うと思って、

「どれでもいい。」

と答えた。

「あー、もういいっ!」

彼女は明らかに怒っていた。俺はなぜ彼女が怒ったのか分からなかった。

「ごめん、なんか俺、鈍いからさ、怒らせちゃったよね。この後、お詫びにお酒でも飲みに行かない?」

彼女は怒りが収まったのか我慢したのか分からなかったが、一緒に居酒屋に行った。

 それぞれ飲み物を注文し、食べ物をいくつか注文してから、飲み物に口をつけた。彼女が口を開いた。

「ねぇ、話したいことがあるんだけど。」

「うん、何?」

「お願いがあるんだけど。」

「お願い?何でもきくから言って。」

「うん。じゃあ、言うね。私と別れて。」

「…」

「私と居て楽しい?」

「うん。」

「ごめん。私は楽しくない。だから、別れて。ごめんね。」

そう言って彼女は注文したものの半額ぐらいになるであろう額を置いて、店を出て行った。

 そして、彼女はバイト先からも居なくなっていた。


 それから俺は女性と交際したことがない。20年以上だ。1度ソープランドに遊びに行ったことがあり、童貞は卒業したが、経験はその1度限り。あとはオナニーばかりだ。


 今は靴やバッグのお直しや合鍵を作る仕事をしている。夜8時で閉店する。そのため片付けをしても職場が近いので夜9時前には家に着く。シフト制なので平日に休みの時もある。


 ある夏の金曜日の朝。今日は休みだ。

(今日はアダルト動画を見て1日過ごそう。時間はたっぷりある。)

パソコンにはインターネットで購入し、ダウンロードしてある動画が沢山保存してある。

「さぁて、朝飯は何にしようかな。コンビニでも行って、何か買って来ようかな。」

財布とスマートフォンと鍵を持って玄関に向かう。スマートフォンで時刻を確認する。もうすぐ8時になるところだ。玄関でサンダルを履き、ドアを開けると、隣のドアも開いた音が聞こえてきた。

(202号室の上野舞ちゃんだな。)


…初めて隣の上野舞ちゃんに会ったのは、舞ちゃんがこのアパートに引っ越して来た当日のこと。約4年前のことだ。うちのインターホンが鳴り、応対すると

「今日引っ越してきました上野と申します。よろしくお願いします。」

と挨拶をしてくれた。まだ学生か大学を卒業したばかりに見える若い女性だった。とても可愛かった。一目惚れと言っていいだろう。そして、フルネームを知りたくなった俺は郵便受けを覗き込んで、郵便物の宛名を見たのだ。やはり可愛いと思えば名前を知りたくなり、妄想の中でだけでも名前を呼びながらオナニーしたくなった。

 この4年の間にはパンティを覗き見たこともあった。ある時の日曜日、コンビニエンスストアに行った帰りに階段の下にさしかかった時、舞ちゃんが2階から降りて来ようとしていたのが見えた。短めのスカートを履いていたので、チャンスとばかり階段の斜め下から見上げたのだ。するとピンクのパンティがチラリと見えた。この瞬間はスローモーションどころか静止画となって俺の頭の中には記憶している。それ以降、何度も何度も繰り返しそのパンティを思い出し、またそのパンティを脱がし、おまんこを触ったり舐めたりすることを妄想しながらオナニーしたものだ。


…俺は舞ちゃんの顔を見たくて急いで外に出て、鍵を締める。舞ちゃんも同じタイミングで出て来て、鍵を締める。俺の存在に気づき、

「おはようございます」

と笑顔で挨拶してくれた。

「あ、おはようございます」

(あー、なんで俺はもっと明るい表情で挨拶出来ないかなぁ。悪い印象与えなかったかなぁ。)

舞ちゃんは俺のすぐ横をすり抜け、

「行ってきます」

と声をかけて行った。

「行ってらっしゃい」

俺の声は小さく、舞ちゃんに聞こえたかどうか…

(舞ちゃん、可愛いなぁ…)

俺は出かけるのを止めて、中に入った。ムラムラしてきたのだ。

(舞ちゃん、さっきすれ違った時、いい匂いしたなぁ。抱き締めたくなる。)

 舞ちゃんは身長がまぁ標準的だ。平均より少し高いぐらいかもしれない。体型はスレンダーで強く抱き締めると壊れてしまいそうだ。だが、そんな舞ちゃんを抱き締めてみたい願望が頭をもたげる。自由を奪ってみたい。嫌がる舞ちゃんの身体を触りたい。舐めまくりたい。そうしたら舞ちゃんはどんな反応をするだろうか。おっぱいは服の上から見る限りでは普通だ。ちょうど手に収まるぐらいだろう。舞ちゃんは優しく揉まれるのが好きなのか。それとも強く揉みしだかれるのが好きなのか。乳首は何色かな。色々なことが頭をよぎる。


 すぐにパソコンの電源を入れる。立ち上がるとすぐに動画を探し始めた。

(んー、レイプ… んー、違うな。悪徳マッサージ… これも違う。いちゃラブ… そうだ、今日はこれがいい!)

アイコンをクリックし、再生を始めたのは『隣人のお姉さん』というタイトルだった。あらすじは、団地に住む一人暮らしの男性の隣にキレイな女性が引っ越してきて、挨拶に来てくれるというところから始まり、女性のオナニーの声が聞こえて、いきなり男性が女性宅を訪問すると部屋に招かれ、そのままセックスになだれ込むというものだ。

(うん、今日はこれだ!)

俺はTシャツにハーフパンツ姿だったが、ハーフパンツとパンツを脱ぎ捨て、既に勃起しているペニスを出した。

(うーん、俺のはまあまあデカイと思うんだけどな。使わずにいるのがもったいない。使いたい、やりたい、セックスしてみたい!)

 昔、1度だけセックスした時にソープ嬢にも大きいと言われたことがある。お世辞かもしれないが、動画で『デカチン』と言われてるようなAV男優と同じぐらいのサイズはあると思っている。

 画面に動画が流れる。動画を見る時はいつもヘッドフォンをしている。

『あんっ、あんっ、いいわ。奥まで突いて!』

『あんっ、気持ちいい、そう、もっと、もっとちょうだい!』

画面の中では女性が激しく腰を振り、奥まで求めているのだ。もちろんモザイクがかかっている。だが、この女優はパイパンであるため、黒い毛は無く、肌色であることは何となく分かる映像だ。黒っぽく見えるのは出し入れされているペニスの方だ。女優のおまんこはヌルヌルのベチョベチョになっているのだろう。全く摩擦無く、スルリとペニスを受け入れてるのだ。

 俺はピストン運動の速度に合わせ、自分のペニスをしごく。画面の中で激しく行われていれば、しごき方も激しくなるのだ。

『あっ、そう、そこ、そこよ。うーん、いい、イキそう…』

女優が間もなく絶頂に達するところだ。俺はペニスを早くしごいた。女優とタイミングを合わせていきたいのだ。

『あっ、あっ、イ、イクぅ…』

「あっ、俺もイクッ!」

ビュッ、ビュッ… ドクドク…

 毎日オナニーしている45歳、発射する勢いと量はそんなにはない。若い頃に比べると半分も飛ばないだろう。実際はティッシュペーパーで受け止めるので飛ばす事は無いが。


 俺は朝御飯を買い置きしてあったカップラーメンで済ませた。そして、また隣の上野舞ちゃんの姿を思い出した。

(可愛いなぁ。あんなに可愛いんだから、彼氏はいるんだろうなぁ。彼氏とやりまくってるのかなぁ。)

俺は妄想の中の彼氏に嫉妬した。何とか舞ちゃんにやらせてもらう方法はないだろうか、と考えた。普通に考えれば交際する以外にやらせてもらう方法なんてない。

「はぁ…」

ため息が出てしまった。それなのに何故か下半身はムクムクと起き上がってきた。またムラムラしてきたのだ。まだ射精して1時間経っていないのに…。

 俺は次に見たい動画を探した。

(ナンパ… いや、マッサージ… うん、今度はマッサージでしよう。)

動画を再生する。

『あ、あの、そこはちょっと…』

『ここもマッサージしておくとリンパの流れが良くなるんですよ。』

『えっ、そこもみんなやってるんですか?』

『そうですよ。普通にコースに含まれてますから。はい、力を抜いて…』

『あっ、いやっ…』

『大丈夫ですから、そう…』

『あっ、そんなところ、あっ…』

『大丈夫です。みんな最初は恥ずかしがるんですけど、みんなやってますから。』

『あっ、あんっ、いやっ…』

『そう、もっとリラックスして…』

『は、はい。あんっ、あっ、気持ちいい…』

悪徳マッサージ師の指が女性の下着の中に入り込む。女性は騙されているとも知らずに身を任せることにしたようだ。もっとも、それを含めて演技なのだろうが。

 俺は完全に勃起している。

(こういう状況って興奮するな。世の中には騙して触ったり、入れちゃったりってあるのかな…)

ペニスをしごく手に力が入る。

『あんっ、そんなとこ触られたら感じちゃうっ』

『それでいいんですよ。その方が自然ですからね。』

マッサージ師は調子に乗って、客のおまんこに指を入れる。

『ああっ、そこ気持ちいい…』

『はい。正常ですよ。もっとマッサージすれば、もっと身体全体調子良くなるはずですから。』

『あ、じゃあ、してください。』

『普段は有料オプションなんですけど、今日は特別に無料でして差し上げます。』

『えっ、いいんですか?』

『はい。お客様だけ特別です。』

そう言ってマッサージ師は下半身を丸出しにするが、客はうつ伏せで見えていない。お尻を突き出すよう促す。そして、マッサージ師がバックから挿入するのだ。

『あっ、あぁーん』

『気持ちいいですか?』

『は、はい』

『正常ですよ。もっと強く突くとリンパの流れが良くなるんですよ。』

『じゃあ、強くお願いします。』

俺は芝居と分かっていても興奮している。AV女優だろうが、画面の中では素人がこんなにおまんこを突かれて感じているのだ。

(俺がセックスした時も気持ち良かったのは覚えてる。中がグネグネしていて、ヌルヌルで気持ち良かった。でも、ほとんど忘れかけている。また、やりたい。隣の舞ちゃんとやりたい。)

画面の中ではAV女優がうつ伏せになっていて顔が見えないことから、この客が上野舞に思えてきた。

(こんな風に舞ちゃんをバックから責めたい。いや、どんな体位でもいいから、舞ちゃんのおまんこにこのチンポを入れたい!)

そう願いながらしごいていたら、ピークが近づいた。

「うっ、うっ、うおっ、ん、んんー」

ビュッ、ビュッ、ビュッ…

最後は目をつぶって画面を見ずに頭の中で上野舞ちゃんに挿入しているところを想いながら発射した。

 下半身を拭い、昼前からベッドで眠りに堕ちた。
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