メサイアの灯火

ハイパーキャノン

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夫婦の絆と子供への思い

蒼太と花嫁達 3

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 日本からガリア帝国へと帰還して来てから、暫く経った頃に。

 蒼太はメリアリアとアウロラ、そしてオリヴィアを妻としたが、そんな彼女達と甘々な日常を送る内に。

 蒼太はあることに気が付いた、それはメリアリア達が自分の力を100%発揮出来てはいないのだ、と言う事である。

 そこで。

「メリーにアウロラ、そしてオリヴィア。今日はちょっと君達に課題を出す事にするよ・・・?」

「・・・なによ急に?改まって」

「課題、ですか・・・?」

「一体、何を課そうと言うんだ?蒼太・・・」

 愛妻達を連れたって自宅近くにある、近所の小さな緑地まで足を伸ばした蒼太は彼女達を前にそう告げるモノの、すると口々に不可解かつ不可思議なモノを見つめる眼差しを向けて来る花嫁達に対して花婿は、自分の感じている事を一から説明し始めた。

「君達はまだ、“決定力”に欠けている気がするんだよね。だからそれをこれから補ってもらおうと思う・・・」

「決定力って・・・。だけど蒼太、あなたからは既に“超過活性オーバードライヴ”の概念と技能を教えてもらっているわ?」

「あれって本当に役に立ちますわ?だって“女王の力”を発揮して“フルバーストモード”になっても身体への負担を極限出来ますし・・・」

「今までは“フルバーストモード”になる度に身体が悲鳴をあげていたけれど・・・。今ではジムで思い切りトレーニングをした後のような心地好い充足感と疲労感に満たされるようになって来ているわ?別に私達としては全然、問題無いのだけれども・・・」

 そう言って3人は半年ほど前に蒼太から教わった“超過活性オーバードライヴ”の奥義極意について思いを馳せるが呼吸法を駆使して体内に気功を発生させ、自身の血流と波動の流れをクリアーにする事で持てる身体能力をフル活用させるあれは、“女王の力”を底の底まで発動させてもその負荷を打ち消してくれるモノであり、それ故にメリアリア達にとっては今や、無くてはならない代物と化していたのだ。

「あれのお陰で身体能力は大幅にアップしたし・・・。それに身体への負担は思いっ切り軽減されるしで、特に言う事は無いのだけれど・・・」

「いやいやいやいや、メリーさん?それだけじゃあダメなんですよ。さっきも言ったけれども君達はまだ、自身の能力を120%活かし切れて無いんだよね。だから今回はその鍛錬を行おうと思うんだ・・・」

 そう言うと蒼太は3人と己を“亜空間フィールド”で包み込んでから“時空転移呪文”を発動させるが、するとその途端に周りの景色がグニャリと歪み、天地が逆転するかのような感覚がしたかと思ったら次の瞬間には4人はルテティア郊外にある“森林公園”へとやって来ていた。

「・・・あ、あれ?」

「ここは・・・?」

「ルテティアの、公園のようだけど・・・?」

 驚き戸惑う3人に対して蒼太は事も無げに話を続けた、“ここで君達を鍛え直す”と、“今度は法力操作能力の底上げをするからね?”と。

「大丈夫、君達ならすぐに“力の集約”をモノに出来るよ。そうすれば攻撃や防御の魔法の威力も格段に向上するから、体術に強い“食人スライム”なんかの耐久力が高くて無固形状な相手に対しても瞬殺が出来るようになるから・・・」

 そこまで述べ立てると蒼太は“まずはメリーからだ”と言い放ち、付近に誰もいない事を確認すると自分の利き手である右手を胸の前に差し出してその場でクルリと回転させる、そうしておいてー。

 掌を宙に向けさせるとその中心に、白金色に輝く極炎を出現させて、それをマイクロブラックホールの要領であらゆる方向から力を作用させ、中心に向かって一点に集約させていった。

「・・・・・っ!!?」

「・・・・・っ!!!」

「これは・・・っ!!!」

(絶対熱の極意、どうして蒼太が・・・!!?)

(あれはメリアリアさんの・・・!!!)

(蒼太が火焰を身に纏うなんて・・・!!!)

 花嫁達が驚くモノの、対照的に蒼太は平然とした面持ちのまま法力を極限まで凝縮させて行き、やがて“絶対熱の光玉”を掌上に出現させた。

 それを。

「・・・・・」

 無造作にやや遠くに離れた地点へと向けて勢い良く撃ち放つが、すると煌炎球は超高速で飛翔して目的の場所に着弾した直後に天まで届くか、と思われる程の高さを誇る、巨大な火焰の竜巻を発生させて周囲にあるモノを焼き払いつつも薙ぎ倒し始めていった。

 しかし。

 事はそれだけに留まらなかった、よくよく観察しているとその竜巻は恐ろしい事に根本の部分から凄まじい迄の上昇気流を発生させており、それは超強力な吸引作用を誇っていて領域内にあるあらゆる物質やエネルギーを無作為に吸い込んでいったのである。

「・・・・・っ!!?」

「・・・・・っ!!!」

「ほ、炎が・・・っ!!!」

 一同が驚愕していると、回転する猛火は更なる変貌を遂げていった、暴風と共に空中を舞っていた豪焔が中心目掛けて集約して行き、やがてそれは眩いばかりの巨大な極炎柱となって大地を深くまで抉り貫いては程なく消失していったのだ。

「・・・・・っ!!?」

「・・・・・っ!!!」

「な・・・っ!!?」

 大穴の空いた大地を眺めつつ、花嫁達が驚きとも感嘆とも取れる声を発してそれを凝視していると、蒼太が“それじゃあ早速やってもらおうかな・・・”等と声を掛けて来た。

 一番手は勿論、メリアリアであり、彼女は戸惑いながらもしかし、まずは夫がやったように掌上に宇宙創生の聖火たる“絶対熱の極炎”を顕現させた、そしてー。

 それを一点にまで凝縮させようと試みるのだが、それがどうしても上手く行かなかった、絶対熱の持つそもそもの威力が強すぎるのと、如何に“炎の聖女”とは言えどもその極意たる“最終火焔”を自由自在に操るのは本当に骨が折れる行為だったからだ。

「ねえメリー。もっと四方八方から注ぎ込む波動法力を強力なモノにさせてみなよ、出来れば最大出力でね。その上で“絶対熱”そのものだけじゃなくて、そこから放たれる温度やエネルギー輻射もコントロールしてごらん?そうすれば必ず、君はこの技をマスター出来るようになるよ・・・」

「う、うん。解った、やってみる・・・っ!!!」

 そう頷くメリアリアであったが彼女はそれまで“絶対熱”を顕現させて自身や武器に纏わせる事はあっても今回のように一点目掛けて極限まで集約させる、等という事は中々なかった、そんな事をしなくてもメリアリアの法力の威力はズバ抜けて高く、障害や敵は触れもしない内に勝手に蒸発して消滅していったからである。

 しかし今からやろうとしている事はそれとは全く次元が異なる、ある種の難しさを伴う作業である、しかしメリアリアは決して怯んだり後ろ向きになったりはしなかった。

 元来が負けず嫌いな性分だった彼女は信頼する夫からのアドバイスを胸に、チャレンジャー精神を発揮させて再度“力の集約”に挑戦して行きその結果、僅か4度目にしてコツを掴むと後は自在に絶対熱の火力や効果範囲までをも操る事が出来るようになっていったのだ。

「・・・・・っ。マジかっ!!?」

「やったわ蒼太。私、“力の集約”の技能をモノにしたのよねっ!!?」

 愛妻淑女のはしゃいだ声に“ああ・・・”と驚愕の面持ちのまま頷く蒼太であったが実際問題として、彼は驚き戸惑っていた、この“力の集約”は彼でさえも修得まではおよそ3週間は掛かった代物だったのである、それを。

(信じられない。確かに僕に比べれば才能も技術力をズバ抜けている、とは思っていたけれど・・・。それでもこうも簡単に・・・っ!!!)

「・・・ねえ、でも蒼太。今度は私にも教えて?どうしてあなたが火焔呪文を、それも何の前触れも無く突然“絶対熱の極意”を発動させる事が出来たのかを」

「ああ、それは簡単だよ。僕は君やアウロラ、そしてオリヴィアと深い領域までくなぎ合っているからね。要するにしっかりとした絆と思いで繋がり合っているから君達の“独自スキル”が扱えるんだ、ただし威力は君達の使用する際の7割弱と言った所かな・・・」

 内心でビックリしていた青年に花嫁が、疑問に思っていた事を素直にぶつけて来るモノの、それに対して説明を施すと蒼太は改めてメリアリアに述べ立てていった。

「メリー。僕が使う“龍神の咆哮”と言う技を知っているよね?今度はあの要領で、“極炎砲”を撃ってごらん?勿論、空に向けてね・・・」

「えと・・・。エネルギーを極集約して反動を加え、最後に一方向に向けて弾け飛ばせば良いのよね?」

「ああ、そうだけれども・・・。ただし君はまだ、あの砲撃術儀の反動やエネルギー輻射に耐えられないから、波動法力の凝縮は出来るだけ遠くでやった方が良いよ?」

 夫からの言葉に“解ったわ?”と応えると金髪の棘姫はかつて蒼太がやったように見様見真似でその場に渦を巻く莫大な量の法力炎呪を出現させると大きく回転させながら練り上げを行って、それを更に遙かな上空で一点目掛けて極集約させてゆく。

 すると程なくして、そこには白金色に輝く巨大な煌火球が形成され、その影響だろうその辺り一帯はまるで太陽が2つ現れたかのように明るくなって蒼太達を燦々さんさんと照らし続けていったのである。

 やがてー。

絶対アッソルート・火焔フィアンマ・カノンッッッ!!!!!」

 準備が完了したメリアリアは名前を唱えて技に命を吹き込むと、最後に術儀との因果律と発現法力の凝縮された両手を虚空目掛けて思い切り突き出して見せた、すると途端に。

 “グッギャアアアァァァァァーーーッッッ!!!!!”と言う轟音と共に超光熱のエネルギー波が光速を上回る速さで疾走して行き、それはアッという間に大気圏を突破して宇宙空間まで到達すると、そこで拡散・消失していった。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「完璧だ・・・!!!」

 そのあまりの威力の凄絶さに、撃った張本人であるメリアリアは勿論の事、アウロラもオリヴィアも度肝を抜かれて茫然となるが、ただ1人、蒼太だけは自分をしっかりと保っていて、すぐに愛妻淑女の労力をねぎらった。

「君は本当に凄いよ?メリー。だってこんな短期間の内に“力の集約”と“オメガニック・バースト”を自分のモノにしたんだから。これで今までは弱点ネックだった“遠距離砲撃戦”もちゃんとこなせるようになったし・・・。女王としても、文字通り最強になったね!!!」

「・・・・・っ。う、うん。有り難う、それは嬉しいんだけど」

「次はアウロラとオリヴィアの番だよ?アウロラには“バーストキャノン・ガンマ”と“バーストキャノン・オメガ”を、そしてオリヴィアには“聖魔断絶斬”と“神魔断絶斬”を教えてあげるね・・・」

 何事かを言い掛けたメリアリアを制するかのように蒼太はアウロラとオリヴィアとに声を掛けて、彼女達の指導に邁進していったがその夜。

 昼間の内に一頻り、課題を熟してトレーニングを終えた一同がそれぞれシャワーを浴びて自室に戻り、休息を取っているとメリアリアはふと人の気配を感じてベランダ側の窓から外を見た、すると。

 そこには缶ビールを片手に蒼太が壁により掛かったまま、星空を眺めて何やら思案にくれていたのだ。

「こらっ!!!」

「うおっ、と。なんだよ、メリーじゃんか・・・!!!」

 突然の事に驚いたような表情を浮かべる蒼太であったが、気配を消したメリアリアが背後から現れていきなり声を掛けたのである、流石にビックリとしてしまったのだ。

「凄いねメリー、僕の隙を突けるようになったんだ。こう言っちゃなんだけど、僕はいつもそれなりに気を張って生きている方だと思うんだけど・・・」

「確かにあなたって、普段はそれとなく私達を気遣ってくれてるし。周囲に意識を張っているのが解るんだけど、でもね?なんていうか時々、間が抜ける時があるんだよ。その隙が何となく、私には解るの・・・」

「・・・ふーん」

 ハキハキと楽しげに喋りながら棘姫が自らの横に来るモノの、それを聞いた蒼太はそう応じながらも別段、顔に思惑を表そうとはしなかった、自身の感情に飲まれないテクニックを彼はマスターしていたのであるが、しかし。

(こいつは困ったな、僕の隙が解るだなんて。これじゃますます、メリーに頭が上がらなくなってしまうじゃないか・・・!!!)

 そんな事を胸の内で思いながら、蒼太が缶ビールを一口、臓腑に流し込んだ時だった。

「・・・ねえ蒼太」

「んんっ?なにさ、メリー・・・」

「いまちょっと困ってるでしょ?私に図星を指されたから・・・」

「ええっ!!?」

 “な、何を言っているのかな・・・”等と一旦は誤魔化しの反応を返しながらも蒼太は“隠しても無駄だな”と腹の中で覚悟を決めた、そして。

「・・・ねえメリー」

「んんっ?」

「なんで、“解る”の?」

 夫からの素直な言葉に愛妻淑女は“う~ん・・・”と少しの間、考える素振りを見せてから応えた。

「“なんで”って言われても・・・。何となく私には解るの、蒼太の考えている事が伝わってくるのよね。“感じる”って言うのかな?とにかくそんな感じ・・・」

「・・・・・」

 “女の子ってスゲーな”と蒼太は改めて自身の最愛の花嫁であるメリアリアの事を見直していた、蒼太達は“幻想の能力ちから”と呼んでいるのであるが、相手の感情や心理の反応パターンを、意識の連続体として感じ取る事が出来る能力があるのだ。

 もっともそれはある程度以上に高い霊感や感性と、何より自分自身の事を見つめて受け止め、理解していなければ発現しないモノだったのに、それをメリアリアは持っていると言う、正直に言って今日は驚きの連続だった。

(そりゃ女の子って鋭いからさ?多少は自分の事を見透かされているな、と感じる事はあったけれども。まさか心理の反応パターンまで掴まれているとは・・・!!!)

「・・・いまギョッとしているでしょ?」

「あは、あははは・・・っ!!!」

「あっ。ビールを飲んで誤魔化そうとしてる!!!」

「ち、ちょっとちょっとメリーさんてば。もう勘弁して下されや・・・」

 次々と喝破される自身の心境を、何とか自分だけの殻の中に戻したいと考えた蒼太はしかし、ここは素直にお手上げをする事にした、下手に誤魔化しても無駄だろうし却って逆効果になるだろうな、等と感じていた為である。

「あははっ!!!ざーんねんっ。だけどお姉ちゃんはなんでもお見通しなんですからねっ♪♪♪♪♪」

「ちぇっ。解ったよ、もう・・・」

 曇り一つない程の満面の笑みを湛える愛妻淑女に対して蒼太は“参ったな・・・”と言わんばかりの困り顔を浮かべて頭を掻いた、まだまだメリーには勝てないな、と思ったが、それはそれで嬉しい気がする。

「・・・ねえメリー」

「んんっ?なぁに、蒼太・・・❤❤❤❤❤」

「君さ、昼間に何か言い掛けたよね?あれって一体何だったんだよ・・・」

「ああ、あれね・・・?」

 クスリと微笑みながらメリアリアが応えるモノの、こうした“気心知れた”と言うべきか、自然体での甘いやり取りと言うのはまだアウロラやオリヴィアとは出来てはいない代物だった、関係がそこまで成熟していない、と言う事だろうが、一方でメリアリアとはそれが当たり前のように出来ていて、2人の付き合いの長さや絆の深さが感じられる一幕だった。

「ちょっとね?技の威力の凄さって言うのかな、やっぱりあれが怖かったし・・・。それに何よりかによりの話として、蒼太は悔しくないのかな~って思ったの・・・」

「・・・俺が悔しいって?」

「うん、そう。だってあんなトレーニングをさせてもらったら私、もっともっと強くなっちゃうよ?」

「・・・ふん、すぐまた追い抜いて見せるさ?メリー!!!」

 最初は神妙に、しかし後にまるで悪戯っ子のような笑みを浮かべて突っ掛かって来る花嫁に対して、蒼太も少し思う所があったがそこには触れずに敢えてすかしてみせた。

 だけど。

「ふ~ん、・・・そお?」

「・・・・・。なあメリー」

「・・・なによ?」

「強くなってくれよ?メリー・・・」

 じゃれ合いの延長線上で尚も夫に絡んで行く愛妻淑女であったが、そんな彼女に対して蒼太が突然、ボソッとしかし、真顔で言い放った言葉にメリアリアはちょっとだけビックリしてしまい、思わず彼に真正面から向き直る。

「え・・・?」

「誰よりも何よりも、僕よりも。うんとうんと強くなれよ?メリー。いつまでもいつまでも、強くて美しいままでいてくれよ?僕の憧れでいてくれ・・・」

「・・・・・っ。も、もうっ。なによそれ!!!」

 いきなりの事でメリアリアは反応に困るがそれは蒼太の偽りざる本音であり、素直な心の声だった、そんな花婿からの純朴な言葉は彼女の少しおちゃらけた態度と気分を蕩かして、愛妻のそれに戻していった。

「・・・うん」

 それはたった一言だけだったけれど、そして静かな声だったけれど。

 メリアリアは確かに、夫の思いを受け止めて、それに返してみせたのだ。

「・・・大丈夫、君なら力に溺れる事は無いだろうし。ちゃんと優しさを以て厳しさを、扱ってくれるだろう。・・・それに何より、あの技の怖さを感じてくれている筈だしね」

「・・・うん」

「ねえメリー・・・」

「んん?」

「可愛い・・・っ!!!」

「・・・ん」

 お酒の影響だろうか、それとも照れ隠しの所為せいだろうか、少し頬を赤らめながらそう告げて来る蒼太の肉体に、自らの肢体をピッタリと寄り添わさせながら、瞳を閉じてメリアリアは自身も少し顔を紅潮させつつ彼の手を恋人握りでしっかりと握り締めて、小さな声で短く頷いた。

 ・・・まるで“解ってるよ”とでも言うかのように。
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