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契約編
第2話・迷宮都市ラビリンスへ
しおりを挟む翌日、思い出の詰まった祖母の家を出た僕は待ち合わせの場所である転移陣がある街の中心地まで足を運んでいた。
昨日、アフェから話を聞いた後だからか不思議といつも見る街並みも眩しく見える。
すると、既に彼女が仁王立ちで待ち構えて来た。
「よかった、ちゃんと来たのね」
「そりゃあ来るさ。逆に来ないと思ってたの?」
「うーん、なんて言うんだろ。あんたがこの街を出るところを想像できないって言うのかな……今も、ここにあんたがいるのが信じられない」
確かに、僕も自分で驚いている。
これまで、冒険者として働いていく上で他の街に行くことはあったが長期間の遠征はしてこなかった。
それくらい、ここは大切な場所だ。
育てられた場所でもあるし、心の住み家でもある、何よりここには思い出が詰まりすぎている。
「でも、僕にはこうするしかないんだ。それが、最後に残った道標だから」
「そう、そうよね。それで、準備は万全なの?」
「ああ、大体必要なものはマジックバックの中に入れてきたよ」
そう言ってすっかり使い古された鞄を見せる。
「本当に便利よね。こんな小さいのに、中はめちゃくちゃ広いなんて」
「その分、買うとしたら高いんだけどね」
僕のマジックバックの容量は小さい部屋くらいで出入口が小さいためあまり大きいものが入らない。
それでも、僕が通っていた学園の一年間分の学費くらいの値段はする。
「そうだよね……あ、そろそろ行こうか」
「うん」
転移陣の守衛にお金を払い中に入る。
神殿のような見た目をした建物の中心には転移陣を成形するためのレリックが置かれている。
そして、僕たちはその転移陣の上に乗った。
「……しばらくの間、さようなら。僕の故郷」
視界が白い光に包まれていく。
思わず、その眩しさと寂しさを前に目を伏せ故郷の街、デュランクに別れを告げた。
***
次に目を開いた時、視界に入って来た景色は転移前と変わらない神殿内部の姿だった。
だが、少し匂いも気配も違う。
「でも、景色が変わってない?失敗した?」
「ううん、大丈夫。大体転移先って建物が同じだから景色が変わらないんだよね」
使用料が高いのでこれまで使ったことがなかったが、本当に一瞬で移動できたことに少し感動した。
人を転移させるようなレリックがあるなら、死者と会話するレリックだって存在するんじゃないかと興奮してきた。
「ようこそ、迷宮都市ラビリンスへ」
「何でようこそ?」
「ここでは、あたしが先輩だからよ。ほら、行きましょう」
そのまま、腕を引っ張られ連れられるまま神殿の外に出る。
暗い内部から一気に外に出たせいか白い日差しが視界を包む。
「これが、迷宮都市ラビリンス?」
晴れた先で広がっていたのは、デュランクとそこまで変わらない景色だった。
そこら中に露店が並び、多種多様の品物を売っている。
何個か遠目に巨大な建造物がちらほら見えるが、そこまでインパクトはなかった。
「ま、まあ、あんたって元は王都の騎士学校にいたわけだもんね。拍子抜けしたっておかしくないわよ」
「いや、驚いてるんだけどね純粋に店の数とか多いし、人もいっぱいいるね」
「そうね。特に冒険者の多さならここが圧倒的よ」
確かに、彼女の言う通り視界に冒険者が写る割合が圧倒的に違う。
一般人に見える住民の顔つきも、どこか血の気が多そうに見える。
「よし、じゃあ早速迷宮に行こうか!」
「無理よ」
「え、迷宮に入るのって許可とか必要だっけ?通行料払わなくちゃいけないところはあるけどさ」
少なくとも王都とデュランクの周辺にある迷宮に制限があった覚えはない。
たまに、貴族が権利を握っている場所は金を払う必要がある場合があるくらいだ。
「それは、2年くらい前のまで話よ。迷宮都市ラビリンスでは、独自の方法が取られてるの」
「それで、何か許可とか必要になるってこと?」
「ええ、単純に死人が出すぎて、規制をかけたってところね。でも、アポロは十分強いしそこは問題ないわ」
彼女の言う通り、僕の周りでも身の程をわきまえることが出来ず死んでいく者は少なくない。
ただでさえ冒険者の母数が多いここなら、なおさらだろう。
「アポロはクランって知ってる?」
「えっと、でかいパーティーみたいなやつだったよね」
デュランクにも規模は小さいが一つだけ存在している。
「端的に言えばそうね。複数の冒険者による共通の目的や志を持つプレイヤーが集まるグループのことよ。原則、迷宮に入るにはこのクランに入るのが必須なの」
早速、難題が立ちはだかって来た。
冒険者になって二年ほどでSランク冒険者まで駆け上がって来た僕だがパーティーを組んだ経験は数えるほどしかない。
何だろう、急に足元が揺れて来た。
「安心しなさい。策はあるわ」
どうやら、不安そうな表情を悟られたようだ。
そのまま、自信満々な彼女の後ろをついて行くと先ほど遠目に見た全長は土竜よりも大きなレンガ造りの建物にたどり着いた。
「ルフトズ」
看板にはそう書かれている。
「この街で名をはせている大手クランの一つよ」
「ここに入ろうってこと?でも、大手クランっていつも仲間を募集しているものなのかな」
「普通はね。でも、ルフトズは常に仲間を探してる。それだけの資金力を持ってるの」
「なるほどね。流石、情報屋」
初めてこの街に来て右も左もわからない僕を的確に導いてくれる。
情けない限りではあるが、情報収集に無駄な時間をかけずに済んだことは大きい。
「まあね、それじゃあさっさと入りに行きましょう」
「うん」
中に入ると、すぐに目が入ったのは横長の受付カウンターだった。
そこまでの道にはレッドカーペットが敷かれており、まるで玉座への通路のようになっていた。
(でも、流石に城の絨毯の方が上物なんだな。そりゃそうだけど)
そんなくだらないことを考えている内に、彼女は先に進んでいた。
遅れて僕も追いつきカウンターの受付嬢さんに話しかける。
「すみません。えっと、そうだ。こちらのギルドに加入したくて伺ったんですけど」
「はい、では冒険者カードはお持ちですか?」
「これで、お願いします」
Sランクと書かれた冒険者カードを渡す。
すると、受付嬢は大きく目を見開き僕とカードを交互に見る。
「し、失礼ですが二つ名を伺ってもよろしいでしょうか?」
僕たちのようなSランク冒険者には認定と同時に、それを称賛する二つ名が送られる。
冒険者カードに記載されることはないが、大体気がつけばその名が轟いていることが多い。
(あ、そうか。ここだと、まだ無名だし。でも、いちいち言うの恥ずかしいんだよな)
だから、こう言ったように街を変えた時二つ名を聞かれることは珍しくないのだ。
「さ、最強の……だ、第一世代」
「あーもう何顔赤らめてるのよ!こいつは『最強の”第一世代”魔術師』って言われてる冒険者よ」
結局、じれったいのを嫌う彼女に横から言われてしまった。
だが、それを聞いた受付嬢の反応は予想したものじゃなかった。
「最強の第一世代?ふふっ、なんですかそれ第一世代で最強で意味があるんですか?」
先ほどまでの丁寧な態度はどこへ行ってしまったのか、180度変わった態度に思わず顔が引きつる。
「何よ。どういうつもり!!」
「いえいえ、別に何も。これ、本物なんですか?この街で取った物じゃないですよね」
「本物ですよ。確かに、この街で取った物じゃないですけど僕が確かに実力で勝ち取ったものです」
そこまで言われて、言われっぱなしではいられない。
だが、言い返しても彼女は鼻で笑うだけだった。
「はいはい。夢なら寝てるときに見てくださいよ。あっ、ザレク」
サラっと煽られながら、彼女はおそらくクラン員の名前を呼ぶ。
振り向くと、明らかに染めたとわかる金髪と頂点の黒髪が目立つ青年が立っていた。
「何、メリーちゃん。俺っちに何か用?」
「この人、Sランク冒険者って自称しているんだけど第一世代なんだって、完全に詐欺師でしょ!ちょっと、追い出してよ」
「えー仕方ねえな。ま、俺っちに任せときな」
軽薄な会話を聞いて僕も少しイラついて来た。
だが、この場で面倒ごとを起こさまいと我慢する。
「ほら、拾いなよ。偽物の冒険者カードをさ」
「……」
そう言って、彼女は僕の冒険者カードを地面に投げる。
それを、僕は何も言わず拾い鞄に入れた。
(これが、大手クランねぇ)
別に、こんなこと初めてじゃない。
騎士学校の時も似たようなことは何度もあった。
むしろ、一々相手するのも疲れるしここは適当に話して凌げばいい。
「何してんのよ!!」
そう思っていた。
先に噴火したのは僕ではなく、傍らで一部始終を聞いていたアフェであった。
怒りに任せてカウンターに拳を打ち込み場の空気が変わった。
「あんたたちに何がわかるのよ!!アポロは間違いなくSランク冒険者よ!あたしが知る中で最強の冒険者なのよ!あたしの恩人で街の英雄で……!」
「アフェ、アフェ!!」
彼女を咄嗟に止める。
残念ながら彼女がこの場でいくら僕のことを話してくれたところで状況は変わらない。
「アポロ、でも……」
「ありがとう、本当にありがとう。アフェのおかげで僕はどうすればいいかわかったよ」
彼女の言葉は確かに僕の支えになった。
「なんだお前ら!詐欺師が何イチャコラしてんだよ」
「それで、君はどうするんだい?」
相手の魔力の流れからして、おそらく第二世代魔法使いだろう。
速度では圧倒的に不利だが、問題ない。
「ちっ、こうするんだよ!『ファイアーボール!』」
詠唱と同時に彼の体に刻まれた”刻印”に魔力が通い空中に直径25㎝ほどの火の玉が生成される。
このように、第二世代以降の魔法使いは刻印に魔力を通して魔法を発動するのだ。
だが、僕のように魔力の察知が得意な魔術師だと魔力量で大体の規模がわかってしまう。
(大した威力じゃないな。射程もそれほどない。一応、後ろのカウンターへの配慮はできるんだな。屋内で火は使うくせに)
そう考えている内にファイアーボールが発射される。
弾速はそこそこ、瞬き数回できる余裕がある。
そして、僕は手に魔力を纏わせハエでも叩くように火の玉をかき消した。
「なっ、俺っちのファイアーボールを素手で!?」
「『”水”よ。我が前方3m、高さ1m60ⅽm先に横25㎝、高さ25ⅽm、縦25ⅽmの水球を作り出し前進せよ』」
相手が驚いている内に詠唱を終わらせ、奴の眼前にわざわざ調節して水球を生成する。
そして、詠唱の内容通り前進し顔面に激突しはじけた。
「うげぇっ!?」
同時にザレクは変なうめき声をあげてびしょ濡れに変わった。
「よしっ、行こう!アフェ」
「う、うん!!」
それを確認した僕は彼女の手を取ってクランの外に走った。
後ろから何だかキーキー聞こえたがきっと気のせいだろう。
迷宮都市ラビリンスに来て早速問題事が起きたが、別に構わない。
ここに来たときは彼女が僕の手を引いていたが、今は僕が彼女の手を引いていた。
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