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校長先生の追及

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「思い出していただけたようですね。早乙女様、いえ早乙女くん…」

校長先生は眼鏡を掛け直し…

「で、ずいぶんとお楽しみのようですが。確か朝、君はこう言いましたね。今日は体調が悪いので学校には行かないと。しかしあなたはこうやってカラオケにきて歌っている。さて、これはどういうことですか?」

「そ、それは…「まさか?私に嘘をついて学校へも嘘の電話を入れ、学校をズル休みしたわけでは…ありませんよねぇ?」

「い、いや~」

「ほう、でしたら。私が納得できるような説明をお願いします。もし!私が納得できたら今回のことは不問にしてもいいですよ」
お、マジ?!
いやでも、実際ズル休みなんですよねぇ……
どうしよう…は!
僕はなにをそんなに弱気になっているんだ?!
いつものお前らしくない!
ほらいつものようにヘイト発言をしまくって、勢いに任せて逃げればいいだけじゃないか!
そうと決まったら、さあ、実行実行!

「校長先生!」

「はい、考えは纏まりましたか?」

「ああ、あんたは体調が悪いと言っていた僕がなぜここにいるのかということだよね?」

「ええ、そうですよ」

「そんなのべつにいいじゃないか、僕がいつ学校に行こうといくまいとどちらでもいいじゃないか!」
「僕は男なんだ!なにしてもいいだろ!」
ここでクズさを出して…

「…ほう。しかし早乙女くん、私は校長なのは知っていますね。学校の長たるもの全校生徒がちゃんと学習に向かうように努める義務があります。そしてあなたも1学生なら学校に通う義務があります。それなのにあなたは自分が良いからと言う理由で学校休んだ…これであなたの主張は終わりですか?」

「うっ(ド正論すぎて反論ができない)」

い、いや、ここで弱腰になってどうする早乙女隼人!いけ行くのだ!

「う、うるさい!もういいよ!ほら、おばさんどいて!僕はもう帰るから!」

僕はもう言い訳がめんどくさくなったような演技をして、カバンを持ち、強硬突破を試みる。

「あら、なに勝手に逃げようとしてるんです、かっ」

そして、僕はいつのまにか取り押さえられていた。うつ伏せの状態で腕を後ろにまわされた状態だ。今は痛くないが動くと痛くなるやつだこれ…
すごいな校長先生こんなこともできるんだ…

「さて、とりあえずあなたはズル休みをしていたということでもういいですね。…これは許されることではありませんねぇ…では、私が直々に罰を与えましょう。」

やっぱりそうなるかー
まあ、結構歌ったしリフレッシュにはなったかな?
じゃあ、校長先生よろしくお願いします!

あとで聞いた話だけどドアには鍵がかかってなかったみたい。僕があまりにもはしゃぎすぎて鍵をかけ忘れてたみたい(てへ)
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