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二章 新婚編

六十一 冒険の旅路だよね

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 セントラル王国への馬車旅も一ヶ月が過ぎた。

 「ヒカル様どうれすか?」

 俺のナニをしゃぶりながらロニエが聞いてくる。

 「上手いよ。でもね一回休憩しない? ロニエ殆ど毎日、片時も離さず俺のちんこしゃぶってるよ?」
 
 この一ヶ月の間。寝る間も惜しんで俺のちんこに御執心なロニエはクリスの手ほどきを受けてそれもう上達した。
 時にはクリスも見本と証して俺のちんこをしゃぶった。壮絶だったと言っておこう。

 「ごめんね。セレナを膝の上に乗せる約束だったのに」
 「良いのよ。それよりもっと抱きしめて」

 セレナを一メートル以内に留めておくために俺はセレナの肩を抱いている。
 セレナもクリスに色々手ほどきを受けているけどロニエほど熱心でも無い。むしろロニエが居ない.......居ない今こそと俺に甘えて来る。ロニエは居ない。

 「師匠どうですか?」
 「その.......私にも貸してくださいロニエ様」

 うん。ロニエは居ない。

 「駄目です。師匠といえどこれはロニエのです。師匠のはどうしたんですか?」
 「ノートンは.......寝ちゃいました。ロニエ様ちょっとで良いのです。貸してください」

 うん。まずこれはロニエじゃない。こんなのロニエじゃない。俺に微笑んでくれないなんてロニエじゃない。
 
 現在。俺達は順調に進んでいる。その立役者はセレナとヘワタだ。セレナの魔法で夜も昼も関係なく超広範囲で超高性能の索敵があるため奇襲や強敵には一切遇うことは無い。
 そして御者とモンスター退治を一人で請け負っているのがヘワタだ。ノートンは大体起きる度に眠るの繰り返しだ。
 ノートンを連れてきた意味がまるでない。というよりクリスが居るから余計邪魔だ。

 「んー仕方ないですね。ちょっとですよ」
 「ありがとうございます。天野様その.......お願いします」

 いつの間にかロニエからクリスにメンバーチェンジしてるけど。この一ヶ月の時間でクリスとするのはエッチでは無く。ただの性欲処理とロニエの実演としか認識できなくなった。ロニエの時は興奮もするのだけど、クリスの時は何だろう.......無心? 

 因みに最初それでも嫌だったのでロニエの快感共有を使って処理してたんだけど、途中からロニエが壊れ始めたから、もうそんなこと出来なくなった。クリスは俺に奉仕するつもりは微塵もなくただ自分の性欲を果たすためだけに俺のアレを使う。気持ち良く何とも無い。が、この乱れに乱れた生活で俺の快感増幅は新たなステージに到達した。まず威力が根こそぎ向上した。その上。俺は触った相手の快感を誰でも上げられるようになった。つまり。俺アレをクリスのアレに入れようとしてるクリスの肩をぽんと触ると。

 「ん!? んんん!! 天野様!! .......最高です.......」
 
 このように、相手を気絶させる事が出来るようになったのだ。

 「ねえ。その子は大丈夫なの?」

 クリスの気絶を確認したロニエはすぐにおしゃぶりを再開する。
 それを見ていた。セレナが心配そうに俺に聞く。

 「大丈夫じゃない。これはもうロニエじゃない。ロニエの形をした何かだよ」
 「.......記憶消せば。元には戻ると思うわよ」
 「確かにその方法なら、ロニエは元に戻るね。でもセレナ。セレナはあんまり大規模な魔法を使っちゃ駄目。デメリットがあるんでしょ?」
 
 セレナが大規模な魔法を使う所を何度かこの旅路で見たがその度にセレナが倒れていた。俺が怒るとセレナは
 
 「使わなかったら貴方が死ぬじゃない」

 このように言うから困る。確かにセレナが居なかったら俺達はモンスターや盗賊に殺されていただろう。でもそれで俺達が助かってセレナが死ぬのでは意味が無い。

 「それに、その子がそんな風になってから貴方元気ないじゃない」
 「それは、ロニエを抱きしめて無いからだけど」
 「私じゃ駄目なの?」

 セレナ肩を抱いている俺にセレナが声を震わせて言う。

 「そんなに悲しい顔をするなよ。今じゃ定期的にセレナ成分も摂取しないと俺は駄目だから。でもね、ロニエ成分も俺には必要なんだよ」
 「ならやっぱり、記憶を削除するわね」

 セレナがロニエに手をかざした。

 「その方法だとね。せっかくロニエが上達したのに下手になっちゃうじゃん」
 「そんなことより、その子の方が大事なんでしょ」
 「そうだよ。だからロニエを抱くのをもう三週間近く我慢してるんじゃん」

 ペロペロと俺のアレをなまめかしくナメるロニエを見下ろす。

 「セレナ良い? 相手はロニエだよ。必ずもう一度クリスに弟子入りして一ヶ月は修業にどはまりするに決まってるじゃん」

 記憶消した所で意味は無いし。せっかく上手くなったロニエのテクニックももったいない。ずっとされつづけているせいで鈍感になっているけど、それでも何度も出してしまう技術なのだ。

 「じゃあどうするのよ!!」
 「セレナも実は元のロニエに会いたいの?」
 「.......そうよ。こんな所で脱落されても嬉しく無いのよ。何時もみたいに貴方の隣でふてぶてしく幸せそうに笑っていないと調子出ないのよ!!」

 そうか、セレナもロニエに会いたいのか。なら仕方ない。

 「実は、ロニエを元に戻す方法はあるんだよ」
 「あるのなら何で早くやらないのよ!!」

 もう一度ロニエを見る。

 「だってロニエがこんな一生懸命なんだよ。応援したいじゃん。こんなに頑張っているロニエを応援しないで何が旦那だよ。くそ食らえだ」
 「良いから早く、元に戻しなさいよ!!」

 俺の心からの絶叫をノータイムで返された。

 「.......セレナ何か焦ってるの?」
 「..............その子が元に戻ったら言うわ」

 セレナの様子が明らかに変なので仕方ない。ロニエを元に戻すか。

 「ロニエ。お願い真面目なロニエに戻って」
 
 ロニエそうお願いした。するとロニエぱたりと動きを止めた。

 「はい。ヒカル様が望むのならロニエは真面目になります」
 「そ、そんなのでよかったの!?」

 セレナが驚きまくっているけど。

 「そもそも。ロニエが壊れる訳が無いじゃん。今までのは全部ノリだよ。例えるならプレイの一環だよ。まさかセレナは本当にロニエが俺のちんこに夢中になってると思ってたの?」
 「ヒカル様。あんまりセレナさんをイジメないで上げましょう。この際ロニエが壊れてた事にすればセレナさんのダメージも少なくなると思います」
 「ロニエ。おいで」
 「はい」

 ロニエを抱きしめてロニエ成分を補給する。ロニエの匂い、体温、ロニエの全てが俺の生きる上で必要なものだ。

 「ロニエ。大好きだよ」
 
 更に強く抱きしめる。ロニエとエッチするのも好きだけどこうしてただ抱き合うのも大好きだ。むしろエッチはおまけかも知れない。

 「ああ。ヒカル様、ロニエは生まれてきて良かったです」

 そして思うロニエは可愛いな、と。

 「で? セレナ。ロニエを戻したよ。何を焦っていたのか教えてよ」
 「この馬車臭いのよ」
 「え?」

 セレナが予想の斜め上の事を言い出した。もっと重い話が来るかと身構えてしまった。

 「臭い? ロニエとセレナの良い匂いしかしないけど」
 
 一度も臭いなんて思ったこと無いし。俺が臭いのか?

 「ロニエ。俺? 臭いの?」
 「ヒカル様が臭いわけありません。ロニエにもヒカル様の良い匂いしかしませんよ」

 どうやらロニエも俺と同じ意見なようだ。

 「セレナ。鼻がおかしくなったんじゃ無いの?」
 「貴方達は何時もこの臭いを嗅ぎ慣れてるのでしょうけど。私はもう嫌よ! 臭いわ!」
 「セレナは良い匂いだよ。おいでくんくんしてあげる」
 「嬉しくないわよ! 恥ずかしいだけよそれ。それより一度馬車を洗わせて」

 馬車を洗うとか言う。セレナの発想にびびりつつ。

 「良いからセレナ来てよ。呼んだら来るの。セレナが嫌でも来るの」
 「ねぇ。私も怒るのよ。いい加減にしないと本気で怒るわよ」

 セレナの体から見えない中を感じた。

 「じゃあ嫌なら来なくても良いよ。でもセレナ来てよ。呼んだら来てくれないと悲しくなるよ」
 「セレナさん。ヒカル様にはもうセレナさんが必要なのです。ヒカル様がセレナさんに嫌われたのかも知れないと不安になっています。早くヒカル様に抱き着くべきです」 
 「別に嫌な訳じゃないわ」

 なんだかんだ言ってセレナは俺に抱き着いてきた。可愛い。

 「それで何が臭いの?」
 「エッチ臭いのよ」

 エッチ臭い.......一ヶ月寝ずにエッチの練習したのでそれは仕方ないが気になるものでもない。

 「セレナは精子の臭い嫌いなんだ。知らなかった」
 「言葉を濁しなさいよ!」

 そういえばロニエは良く精子飲んでいるけど、セレナは飲まないしそもそもあんまり口で加えてもくれない。

 「それなら早く言ってくれれば良かったのに.......」

 それに気付かずセレナの顔とか体とかに良くかけてしまった。ロニエは喜ぶから皆喜ぶのかと思ってた。

 「貴方のは良いよ。でもそいつのは嫌なの! 臭いわ」

 倒れているノートンを見ながらセレナはそう言った。

 「でも精子嫌いなんでしょ?」
 「好きではないわね」
 「わかった。ならセレナとはエッチし無い事にする」
 「何でそうなるのよ! 貴方のは良いのよ。他の人のは嫌なの。.......ねぇエッチし無い何て言わないで」

 セレナが超至近距離に顔を近づけて言う。これをセレナにやられるとエッチしたくなる。

 「セレナ最近エッチして無かったよね。もしかして溜まってる?」
 「聞かないでよ.......貴方がしたいんでしょ? 好きにすれば良いのよ」

 セレナとキスして.......

 「いや、これじゃ何時も通りになっちゃうね」
 「そうね。でもやめないで」

 セレナとキスしてそのままエッチした。

 セレナとのエッチが一段落付いたので寝ている、ノートンとクリスを起こして馬車を洗う事になった。
 洗うといってもただセレナが魔法の水で綺麗にしているのを見ているだけなので、俺はセレナを抱きながらノートンやヘワタと談笑していた。セレナを抱いているのは無理させないためだ。セレナはすぐに無理するからほっとけない。

 「ビックボス。俺もたまにはまざりたいです」

 そんなヘワタの要望から始まった。

 「クリスが欲求不満だからやらせてくれるかもよ」
 「ボス。ヘワタは駄目だ! ヘワタにクリスは贅沢過ぎる」
 「私はその.......一度くらいなら.......その.......」

 クリスの欲求不満は日増しに高まっているようでその牙はヘワタをも傷つけようと虎視眈々に狙っているようだ。

 「ビックボス。俺はロニエちゃんとやりたいです」

 正直殺してやろうかという殺意が湧いたが、まあロニエは可愛いので仕方ない。それに言うだけで手を出さないのなら別に構わない。

 「ヘワタはロニエが好きなんだね」
 「はい。一目惚れでしたボス」
 「そうですか。ヘワタさんそれは気付きませんでした。ロニエはヒカル様の事しか頭に無いですから」

 いたって冷静にロニエはヘワタの好意を分析する。

 「ロニエは俺のものだから諦めてよ」
 「そうですね。ロニエはヒカル様の物です。ヘワタさんのお気持ちには絶対に応える事は出来ません」

 ロニエにいたっては、誰かに取られる心配をまったくしない。ロニエは俺が幸せするのだから、誰かにロニエを幸せする権利なんて譲らない。ロニエだけは死ぬまで俺の側から離れることは無いだろう。そう確信出来る。でも。

 「セレナなら良いよ。ヘワタがセレナを落としたのなら。セレナをヘワタが必ず幸せにするのなら。良いよ」
 「良くないわよ!! 私は貴方じゃないと駄目なのよ」

 セレナは最近俺の性欲を刺激することばっかりいってくる。

 「でも。俺はセレナやヒムートに対して罪悪感が消えないんだよ」
 「そうね、そうでしょうね。こんなにもいい女ばかりを囲っていれば罪悪感があるのもしかないわ」
 
 そうじゃないんだけどな~。まあセレナが俺を好きな限りは誰にも渡さないけどね。

 「ヘワタもエッチしたいなら、パートナーを探した方が早いよ。俺にロニエがいるように、ノートンにクリスがいるようにね」
 「私もいるじゃない」

 .......パートナーは大事だ。ロニエが居なかったらまだ俺は童貞だっただろう。
 
 「ノートンみたいに風俗嬢口説き落として来なよ」
 
 クリスをチラリと見る。目が合った。というより、ずっと俺のアレを凝視してる。

 「セレナ。クリスの性欲何とか出来ない? 俺このままじゃ襲われる」
 「もう良いじゃない。諦めなさいよ」

 嫌だ、絶対に諦めない。この一ヶ月舐められこそしたが要けして要れてはいない。その一線だけは死守している。というかロニエが戻ったんだからセレナに頼る必要なんて無いや。

 「ロニエ。俺は妻としかエッチしたくない。妻の物でしかいきたくない。妻にしか出したくない。そろそろお願いするよ」
 「まだ色々と教わりたいのですが.......」

 どうやらロニエは一時的に真面目になっているだけなようだ。

 「ロニエは俺のアレと俺どっちが好きなの?」
 「ロニエはヒカル様の全てが好きなんです。順番なんてつけられません。ヒカル様の全てが欲しいです」
 「あげてるよ。でもね最近ロニエはぺニスばっかりで俺の他の所が嫉妬してるんだよ。もっとロニエを感じたいと、ね」

 ロニエを抱きたい。抱きしめたい。声を聞きたい。微笑んでほしい。ずっとエッチだけし続けたい訳でもないという気持ちを語る。ロニエもそうだと信じてる。

 「あんまり彼を無視してると簡単に1番を私に取られちゃうわよ」

 最近ロニエが相手してくれない分、セレナを抱いていたのは確かだが。

 「「それは(無い)ありません」」

 ロニエとハモって否定する。

 「ロニエがヒカル様の1番であることは最早ロニエが何をしようと変わりません」
 「だって俺もロニエの全てが好きだからね。ロニエ。キスしよう」
 「良いですよ。セレナさん邪魔です」

 俺の超至近距離にいるセレナを押し避けて俺にキスする。ロニエはやっぱりロニエだった。

 「ねぇ。私もキスしたいのよ」
 「仕方ないですね。良いですよ」

 ロニエとセレナの同時キス攻めに興奮してまたまた二人を襲ってしまった。

 「ノートン。セレナがノートンの精子臭が嫌らしいから、これからは馬車の外でやって、そしてクリスは少し我慢を覚えなさい」
 「ボス。わかったぜ! ボスが言うならそうしよう」
 「その.......ヘワタ君は......やっても良いんですか?」

 クリスは相変わらず恥ずかしがっている割には言っていることがエロ過ぎる。

 「ヘワタが良いなら好きにすれば」
 「ボス! 俺はロニエちゃんとやりたいです」

 ロニエはもてもてらしい。

 「ロニエって、セントラルの王様にも求婚されたんだっけ?」
 「ロニエはノースカロライナ以外の殆どの四大王国の王族男性から求婚されています.......と言うより、お父様が早くロニエを結婚させようとしていました」
 「ふーん。その中に良いい人居なかったの?」
 「ロニエは、ヒカル様以外の人に心を奪われたことなど一度もありませんよ」

 ロニエは何故俺を選んでくれたんだろうか.......。

 「ヒカル様。大好きです」
 「ああ、俺もロニエが好きだよ」

 そんなこと、今のロニエの笑顔を見ているだけで気にならなくなった。



 

 

 
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