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第六章
それぞれの愛し方
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アシュレイが朝食の事を言ってくる、と言って部屋を出て行った。
俺とディルクが二人になったから、疑問に思った事を聞いてみることにする。
「聞きてぇ事があんだけど……」
「腕輪の事か?」
「それも踏まえてだ。ディルク、アンタ分かってんじゃねぇのか?」
「何をだ?」
「アシュレイがアンタと……兄妹だって事をだ。」
「……アシュリーは……気づいてるのか……?」
「やっぱりそうか……」
「何故分かった……?」
「俺とディルクの腕輪を着けたのが、同じ奴かも知んねぇって予測は出来るだろ?俺が生まれた村で、アシュレイが聞きに行ったんだ。……その……俺が母親を殺しちまった時の事……その時いた親子が、銀髪の母親と、アシュリーって名前の女の子だったって分かったんだ。」
「そうか……」
「アシュレイは……認めようとしねぇ……でも、本当は分かってる筈だ。」
「分かっているのか……」
「なんでアンタはこの事に気づいたんだよ?」
「オルギアン帝国に……アシュリーの母親がいる……」
「なんだって?!それ、マジか!?」
「あぁ……聖女としてな……一目見て分かったよ。アシュリーにソックリだ。」
「なんでアシュレイにその事言わねぇんだよ!」
「俺達が兄妹だと……アシュリーには知られたく無かった。」
「じゃあ、拐われた弟って言うのは、アシュレイの事だったんだな?!」
「そうだ……俺達は……双子だった。」
「そうなのか?!」
「拐ったんじゃない……アシュリーを連れて逃げたんだ。」
「なんでだよ?!」
「父親に……元皇帝ベルンバルトに、良いようにされたく無かったと、ラリサ王妃……アシュリーの母親は言っていた。」
「……どうすんだよ……?」
「何をだ?」
「アシュレイをどうすんだよっ!アンタの妹だろ?!それでも構わねぇのかよ?!」
「……何度も……何度も考えた。妹と思えるのか……いや、そう思おうとした。けれど……無理だった。アシュリーの事を、俺は妹とは思えない。」
「それで良いのかよ?!」
「どうしようもない……この想いは……止められないんだ……」
「……俺だってそうだ……」
「なに……?」
「俺だって、アシュレイの気持ちがアンタにあること位分かってるっ!けど、無理なんだよ!諦めきれねぇんだよ!こんな事知っちまったら……余計に止めらんねぇだろっ!」
「エリアスの気持ちは分かっている……銀髪の血を持つ者や身内の感情は、実は読み辛いんだ。それでも……エリアスのアシュリーを想う感情は手に取る様に分かる……けれど、アシュリーを譲る訳にはいかない。」
「そうかよ……でも、俺はアンタに遠慮はしない……アシュレイの気持ちは尊重する。けど、俺は諦めねぇし、ずっとアシュレイの傍にいる!何処にも簡単に行けねぇアンタとは違って、俺はいつでもアシュレイの傍にいてやれるんだ!誰が遠慮なんかしてやるかってんだ!」
「……アシュリーを……守ってやって欲しい。」
「……っ!……んだよ!それっ!」
「エリアスはそんなだが、俺は信用している。アシュリーに何かあれば、エリアスは体を張ってでも守ってくれるだろ?」
「当然だろ!アシュレイより大切なモンなんて俺にはねぇよっ!」
「奇遇だな。俺もそうだ。」
「アンタは国が大事だろ?!アシュレイよりも!」
「そんな事はない。ただ、俺以外が皇帝になった場合、帝国が崩壊していくのは目に見えている。それは属国や、周りの国にも影響を及ぼす。そうなれば、世界は混沌としていき、アシュリーが自由に旅をすることが出来なくなる。」
「大袈裟に聞こえなくもねぇけど……アンタがそう言うならそうなんだろうよ……」
「アシュリーが何にも囚われずに……自由に…思うように旅が出来るように……俺はアシュリーの行く道を進みやすい様にしていってるだけだ。」
「それがアンタの愛し方かよ……」
「正直、エリアスと代わりたい位だ。俺だって全てを捨てて、アシュリーと共に旅をしたいんだ。」
「分かったよ……」
「エリアス、アシュリーの母親の事は……」
「言わねぇよ。アンタも考えての事なんだろ?」
「すまないな……」
「……アンタの抑制された能力って、なんだったんだよ?分かってんだろ?」
「……左手で触れると触れた人の生気を奪い、右手で触れると触れた人に生気を与える。この能力で、赤子の時に一人死なせた様なんだ。だから、ラリサ……アシュリーの母親は、俺に腕輪を左手首に着けた。その結果、与えるだけの力になった筈が、与える代わりに負担を取り入れる体になってしまった。その事があって、アシュリーに腕輪を着けるのに躊躇したと言っていた。」
「そっか……で、知り合った俺の能力を憐れんで腕輪を着けたって訳か……」
「母親を爆発させて殺した時、駆けつけた父親にエリアスが殺されそうになったのを、アシュリーの母親が止めてエリアスを連れ去ったそうだ。幼い子供二人を抱き抱えて歩くのに限度があって、やっとたどり着いたエルニカの街の孤児院の前に置いて行ったと言っていた。その時に腕輪を左手首に着けたそうだ。宗教国だから、良くしてくれるだろうと思ったらしいが、まさかあんな酷い国だとは思わなかっただろうな……」
「アシュレイの母親は……俺の命の恩人だったんだな……」
「そうだな……」
「アンタはなんで、アシュレイの母親って言い方をするんだよ?自分の母親でもあんだろ?」
「俺には育ての母がいる。物心つく前に亡くなったから殆ど覚えていないが、俺に良くしてくれていたそうだ。その人の事を母親だと、今でも俺は思っている。それに……」
「それに……なんだよ?」
「アシュリーの母親は、忘却魔法が使える。俺がアシュリーを愛していると分かって、アシュリーの記憶だけを消したんだ。思い出せたから良かったが、俺はその事が今も許せない……」
「忘却魔法……!そんな事が出来んのか……」
「その魔法で、俺の父親……元皇帝ベルンバルトの記憶も操作しているようだ。アシュリーがオルギアン帝国に来る事に初めは躊躇したが、アシュリーの事が分からなければ問題ない筈だ。」
「じゃあ、もうアシュレイが男でいる必要はねぇって事なんだな……」
扉がノックされて、アシュレイが帰って来た。
給仕やメイド達もやって来て、朝食の準備をする。
俺達は三人で朝食を摂った。
ディルクがアシュレイを微笑んで見ている姿を見て
アシュレイがディルクの眼差しを、微笑んで見ているのを見て
この二人が兄妹で、それだけで見たらすっげぇ微笑ましい図なのに……
その事を考えると、切なくなってくる……
そうと分かっても、お互いが求めてやまない……
離れても求め合ったのか?
お互いが呼び合うのか?
双子って、不思議な現象が起こる場合があるって聞いたことがあるけど……
これはそう言うことなのか?
けど
俺はやっぱり諦めらんねぇ……
俺には俺の愛し方があんだよ……!
呼び合うって言うなら、俺だってそうだ。
きっと、初めて会った時から……
赤ん坊の頃から、アシュレイだけだったんだ。
アシュレイが女だって分かった瞬間
俺の心はアシュレイしか必要としなくなったんだ
だから
ディルク
お前に遠慮なんてしねぇからな……
俺とディルクが二人になったから、疑問に思った事を聞いてみることにする。
「聞きてぇ事があんだけど……」
「腕輪の事か?」
「それも踏まえてだ。ディルク、アンタ分かってんじゃねぇのか?」
「何をだ?」
「アシュレイがアンタと……兄妹だって事をだ。」
「……アシュリーは……気づいてるのか……?」
「やっぱりそうか……」
「何故分かった……?」
「俺とディルクの腕輪を着けたのが、同じ奴かも知んねぇって予測は出来るだろ?俺が生まれた村で、アシュレイが聞きに行ったんだ。……その……俺が母親を殺しちまった時の事……その時いた親子が、銀髪の母親と、アシュリーって名前の女の子だったって分かったんだ。」
「そうか……」
「アシュレイは……認めようとしねぇ……でも、本当は分かってる筈だ。」
「分かっているのか……」
「なんでアンタはこの事に気づいたんだよ?」
「オルギアン帝国に……アシュリーの母親がいる……」
「なんだって?!それ、マジか!?」
「あぁ……聖女としてな……一目見て分かったよ。アシュリーにソックリだ。」
「なんでアシュレイにその事言わねぇんだよ!」
「俺達が兄妹だと……アシュリーには知られたく無かった。」
「じゃあ、拐われた弟って言うのは、アシュレイの事だったんだな?!」
「そうだ……俺達は……双子だった。」
「そうなのか?!」
「拐ったんじゃない……アシュリーを連れて逃げたんだ。」
「なんでだよ?!」
「父親に……元皇帝ベルンバルトに、良いようにされたく無かったと、ラリサ王妃……アシュリーの母親は言っていた。」
「……どうすんだよ……?」
「何をだ?」
「アシュレイをどうすんだよっ!アンタの妹だろ?!それでも構わねぇのかよ?!」
「……何度も……何度も考えた。妹と思えるのか……いや、そう思おうとした。けれど……無理だった。アシュリーの事を、俺は妹とは思えない。」
「それで良いのかよ?!」
「どうしようもない……この想いは……止められないんだ……」
「……俺だってそうだ……」
「なに……?」
「俺だって、アシュレイの気持ちがアンタにあること位分かってるっ!けど、無理なんだよ!諦めきれねぇんだよ!こんな事知っちまったら……余計に止めらんねぇだろっ!」
「エリアスの気持ちは分かっている……銀髪の血を持つ者や身内の感情は、実は読み辛いんだ。それでも……エリアスのアシュリーを想う感情は手に取る様に分かる……けれど、アシュリーを譲る訳にはいかない。」
「そうかよ……でも、俺はアンタに遠慮はしない……アシュレイの気持ちは尊重する。けど、俺は諦めねぇし、ずっとアシュレイの傍にいる!何処にも簡単に行けねぇアンタとは違って、俺はいつでもアシュレイの傍にいてやれるんだ!誰が遠慮なんかしてやるかってんだ!」
「……アシュリーを……守ってやって欲しい。」
「……っ!……んだよ!それっ!」
「エリアスはそんなだが、俺は信用している。アシュリーに何かあれば、エリアスは体を張ってでも守ってくれるだろ?」
「当然だろ!アシュレイより大切なモンなんて俺にはねぇよっ!」
「奇遇だな。俺もそうだ。」
「アンタは国が大事だろ?!アシュレイよりも!」
「そんな事はない。ただ、俺以外が皇帝になった場合、帝国が崩壊していくのは目に見えている。それは属国や、周りの国にも影響を及ぼす。そうなれば、世界は混沌としていき、アシュリーが自由に旅をすることが出来なくなる。」
「大袈裟に聞こえなくもねぇけど……アンタがそう言うならそうなんだろうよ……」
「アシュリーが何にも囚われずに……自由に…思うように旅が出来るように……俺はアシュリーの行く道を進みやすい様にしていってるだけだ。」
「それがアンタの愛し方かよ……」
「正直、エリアスと代わりたい位だ。俺だって全てを捨てて、アシュリーと共に旅をしたいんだ。」
「分かったよ……」
「エリアス、アシュリーの母親の事は……」
「言わねぇよ。アンタも考えての事なんだろ?」
「すまないな……」
「……アンタの抑制された能力って、なんだったんだよ?分かってんだろ?」
「……左手で触れると触れた人の生気を奪い、右手で触れると触れた人に生気を与える。この能力で、赤子の時に一人死なせた様なんだ。だから、ラリサ……アシュリーの母親は、俺に腕輪を左手首に着けた。その結果、与えるだけの力になった筈が、与える代わりに負担を取り入れる体になってしまった。その事があって、アシュリーに腕輪を着けるのに躊躇したと言っていた。」
「そっか……で、知り合った俺の能力を憐れんで腕輪を着けたって訳か……」
「母親を爆発させて殺した時、駆けつけた父親にエリアスが殺されそうになったのを、アシュリーの母親が止めてエリアスを連れ去ったそうだ。幼い子供二人を抱き抱えて歩くのに限度があって、やっとたどり着いたエルニカの街の孤児院の前に置いて行ったと言っていた。その時に腕輪を左手首に着けたそうだ。宗教国だから、良くしてくれるだろうと思ったらしいが、まさかあんな酷い国だとは思わなかっただろうな……」
「アシュレイの母親は……俺の命の恩人だったんだな……」
「そうだな……」
「アンタはなんで、アシュレイの母親って言い方をするんだよ?自分の母親でもあんだろ?」
「俺には育ての母がいる。物心つく前に亡くなったから殆ど覚えていないが、俺に良くしてくれていたそうだ。その人の事を母親だと、今でも俺は思っている。それに……」
「それに……なんだよ?」
「アシュリーの母親は、忘却魔法が使える。俺がアシュリーを愛していると分かって、アシュリーの記憶だけを消したんだ。思い出せたから良かったが、俺はその事が今も許せない……」
「忘却魔法……!そんな事が出来んのか……」
「その魔法で、俺の父親……元皇帝ベルンバルトの記憶も操作しているようだ。アシュリーがオルギアン帝国に来る事に初めは躊躇したが、アシュリーの事が分からなければ問題ない筈だ。」
「じゃあ、もうアシュレイが男でいる必要はねぇって事なんだな……」
扉がノックされて、アシュレイが帰って来た。
給仕やメイド達もやって来て、朝食の準備をする。
俺達は三人で朝食を摂った。
ディルクがアシュレイを微笑んで見ている姿を見て
アシュレイがディルクの眼差しを、微笑んで見ているのを見て
この二人が兄妹で、それだけで見たらすっげぇ微笑ましい図なのに……
その事を考えると、切なくなってくる……
そうと分かっても、お互いが求めてやまない……
離れても求め合ったのか?
お互いが呼び合うのか?
双子って、不思議な現象が起こる場合があるって聞いたことがあるけど……
これはそう言うことなのか?
けど
俺はやっぱり諦めらんねぇ……
俺には俺の愛し方があんだよ……!
呼び合うって言うなら、俺だってそうだ。
きっと、初めて会った時から……
赤ん坊の頃から、アシュレイだけだったんだ。
アシュレイが女だって分かった瞬間
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だから
ディルク
お前に遠慮なんてしねぇからな……
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