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09、約束
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ーー母視点ーー
夢のような幸せな気分を、ドロドロとした黒い感情が塗りつぶしていく。
せっかく、最高の気分だったのに。
天国から地獄にたたき落とされたよう。
思考が、視界が真っ黒に染まりそうになった時、
「母さん、浴室あいたよ。俺は部屋に行くから、母さんもシャワー浴びてきなよ」
息子の声が、私を現実に引き戻してくれた。
「……ええ、そうする……って、何で裸なのよ! 服はどうしたの!?」
書類から顔を上げると、そこには全裸のまま、髪を拭く息子がいた。
恥ずかし気も無く肌を晒して、陰部も丸出し。
何で隠さないの! てか、アソコの毛がない!?
え、なんで、どういうことなの!!?
トレーニングでたくましく育った筋肉がスゴイ……腕の動きにあわせて、ご立派に育った竿と玉がブラブラ揺れて……じゃなくて、
「ちょ、ちょっと、さすがに前は隠してよ! 少しは恥じらいを持ちなさい!!」
顔を反らせようとしても、ダメ。
つい視線がアソコに釘付けになっちゃう。
「えー、別に見られて恥ずかしい身体はしてないつもりだけど? それに、母さん相手に恥じらうこともないだろ。俺達、母子だけど結婚式を挙げたんだし……むしろ、母さんには見てほしいな。俺の身体、どう? けっこうご立派な方だと思うんだけど」
全裸のままボディービルのポーズをとる息子。
盛り上がった筋肉に目を奪われそうになるけど、今はちゃんと母親として注意しないと。
「あんたね……冗談でも、さすがに怒るわよ?」
「はは、ごめんごめん。さすがに調子のりすぎた。でも、俺が肌を見せても良いって思う女は、今も昔も母さんだけだから。学校の授業とかでも、他の女には晒したことないから安心してよ」
「何を安心したらいいのよ……それよりも、早く部屋にいって服を着なさい! 風邪ひく前に早くいく!!」
「はーい」
全裸息子の足音が遠くなっていき、扉を開閉する音が聞こえた。
「はぁ……まったく、もう。驚きすぎてもやもやした気分は吹き飛んじゃったけど、ショックが大きすぎて心臓に悪いわよ……」
あの子の、スゴく、大きかった……勃起してない状態で、あれなら、勃起したらあれがもっと膨れ上がって、カチカチに……私に、全部入るのかし……。
あっ、私、なんで……なんで私、あの子とセックスできるのかって、心配しちゃっているの?
セックスなんて、嫌な思い出しかないのに。
あれとしか経験無いけど、身体を裂かれるような痛みと異物感しか感じなくて、オナニーの方が気持ち良かったくらいなのに。
顔が熱い。息子の裸体を見て……オチンチンを見ちゃって、胸がドキドキする。下腹部が疼く。子宮がキュッとなって、お股がじわって、熱く疼く。
私、息子の裸を見て、興奮して濡れちゃってる。
ずっと封印していた、女の部分が……今日の朝、友人に言われてから、息子を男として意識してから、身体の火照りと疼きがおさまらない。
自分に正直になっていい。
女に旬なんてない。遅咲きの花だってある。
「愛してくれる人が近くにいるなら、それが肉親でも、逃がすべきじゃない。後悔しない選択をするべき、か」
今私は、どうしたいの?
相手が息子とか、近親相姦とか、不倫になるとか、そう言うことを無視して考えたら……私は、あの子に愛されたい。
あの子に抱かれたい。
あの子の妻になりたい。
あの子を他の女に渡したくない。
浮気の証拠を見て、あの人への情は消えた。
結婚式で、あの子への想いを理解した。
もう、難しいことは考えない。
あんな人のことで悩まない。
あれはもう、いらない。
私が欲しいのは、あの子だけ。
それ以外、いらない。
「ソファー、あとで掃除しなきゃ……でも、それより先に……シャワー、浴びなきゃ」
ーー息子視点ーー
シャワーを浴びて部屋に戻り、暖房を入れる。
寝間着を着るとベッドに腰掛け、今日を振り返る。
母を喜ばせる計画は概ね上手くいった。
結婚指輪を付けてくれて、初めてのキス。
婚姻誓約書に書かれたお互いの名前。
綺麗なドレスで着飾った母さん。
幸せそうな顔で写る母さんの写真。
幸せすぎて絶頂しそうだ。
あとは、最後のプレゼントが……オヤジの浮気調査報告書が吉と出るか凶と出るか……そこだけが、心配なところだけど……。
「ねぇ、ゆき。まだ、起きてる?」
「ん、母さん? 起きてるけど、どうしたの?」
扉の向こうから聞こえる母の声はどこか緊張しているようで、堅く震えた声だった。
「……今、良い?」
「ああ、大丈夫だよ。今あける」
部屋の扉を開けると、そこにはバスタオルを体に巻き付けて俯く母が立っていた。
湯上がりそのままできたのだろう。髪はしっとりと濡れ、肌がほんのり赤くなっている。
書類に気づいたら問いただされるだろうとは思っていたが、全裸タオルはさすがに予想していない。
「ちょっ、母さん! 服はどうしたのさ!?」
「……中、入れて。話、したいの」
「え、あ……いい、けど。そのままの、格好で?」
無言で頷く母を部屋に招き入れ、ベッドに横並びで座るが、頭を俺の肩に乗せたまま黙りこんでしまって話が進まない。
暖房をつけて部屋を暖めてはいるが、さすがに全裸バスタオルのままじゃ風邪をひいてしまうので、こちらから要件は何かと聞こうとすると、母が先に口を開いた。
「紙袋の中に入ってた書類、見たわ」
「……そっか」
「あれ、ゆきが依頼して調べたの?」
「うん」
「どうして、そんなことをしたの?」
「……母さんと結婚したいから」
「お母さんと結婚したいって、子供の頃にも言ってたっけ。お父さんより立派な男になるからって。それで、お父さんと離婚してって」
「言った。大人になったときに俺がまだ母さんのことが好きで、あれよりもいい男になれたら話し合おうって言ったのも忘れてないよね?」
「ええ……覚えてるわ。でも、私達は母子。法律上結婚はできないし、近親相姦はいけないことなの。
それに、あの人とまだ離婚してないんだから、人妻なの。恋愛対象にしちゃダメなのよ?」
「解ってる。だから、調べたんだ。あれが浮気してるのは、気づいていたから……しっかりとした証拠があれば相手が有債で慰謝料が取れるし、こちらが主導で話ができる。母さんも離婚する決心がつくかなって」
「……どうして、そこまでするの?」
「母さんが好きだから。異性として、母さんが好き。結婚できなくても良いし、他の人になんと言われてもかまわない。母さん以外の女はいらない。母さんを他の男に奪われたくない。それくらい、好きなんだ」
「そ、そう……そこまで、本気なのね。でも、」
そう言いながら母は立ち上がると、バスタオルを床に落として裸体を晒す。
大きく、重力に従って垂れる乳房。少し弛んだお腹とお尻。ムチッとした太股。
急いで剃ったのか、剃り残しの黒い点が残るパイパンになった陰部。
「私の裸を見ても、お母さんが欲しいって言える? こんな可愛くない、胸が大きいだけの地味メガネな身体型の崩れてるおばさん、抱きたいと思う? 何十年も男に相手されなかった女を、そう言う目で見れる!?」
意を決した表情と大きな声で俺の気持ちをを試すように問いかけてくるが、愚問だ。
「当たり前でしょ。俺は街のど真ん中でも母さんが好きだ。愛してる。あなたが欲しいと大声で言えるし、俺は母さんでしか性的に興奮できないし、そんなエロい格好で目の前立たれたら今すぐ襲って犯したくなるのを今必死に堪えてる。
一緒の布団で寝たときに油断しきった顔で寝てる母さんを夜這いレイプしてやろうかって思ったこと数知れずだし、キスですら起きているときにしたいからと我慢して、今日のチャペルが初キス。
オナネタは脱衣場と風呂場と寝室に仕込んだカメラで撮影した母さんの隠し撮り。動画と写真は主におっぱいメインで撮ってる。
母さんとセックスする妄想をしたためた官能小説をネットにあげてみたら同志に高評価をいただいてる。
地味な見た目も俺は派手で化粧が濃いのは苦手だから全く問題ないし、むしろそのままでお願いします。
素朴で素材の味が生きてる、そのままで魅力的な母さんの方が大好きだけど? ああ、今日のドレス姿も綺麗で魅力的だった。
ああ、メガネは絶対外さないでね? 外した方が可愛いとかないから。メガネがあっても可愛い人は可愛いし、メガネは立派な装飾品で魅力を引き立てるアイテムだからそれを否定するのはナンセンス。
他の男にそう言う目で見られないのは常に俺が一緒にいて、近付こうとする輩全員に威嚇と牽制し続けてきたからだよ。
母さんに優しくしてきたのは『好きな子には優しく護ってあげろ』の言いつけを守ってオヤジから母さんを寝取るため。
ちなみに、今日の結婚式は既成事実を作って母さんを逃がさないための計画の一部で、毎朝母さんに対して可愛いって言ってるのは本気の本音。こうやって外に出さないと、暴走して襲っちゃいそうだからであって、」
「ちょっ、ちょっと、長い長い! お願い、待って! ストップ、ストップ!! オ、オナネタとか、母親とセックスする妄想官能小説がネット上で高評価とか、夜這いレイプとか盗撮とか素材とか……じょ、情報量が多くて、熱量が高すぎて怖いくらいなんだけど、ちょっと待ちなさい!!」
母がどう魅力的なのかと質問されたから回答したというのに途中で止められてしまった。解せぬ。
「何で止めるのさ。まさ途中なのに」
「これで途中って、毎日言ってたあれ、冗談抜きの本気だったのね……こんな反応、予想外すぎて落ち着けないじゃない! この醜い裸体で、幻滅するとか、現実を見て怖じ気づいて諦めると思ったのに。
そしたら、私も諦めがつくと思ったのに……隠し撮りとか寝取るとか威嚇とか牽制とか、なんなのよ……自分で言うのもなんだけど、こんな醜い体のどこに興奮できるのよ! 私、あなたのお母さんよ!? おかしいでしょ!!」
「頭がおかしいのはちゃんと自覚してるよ。実母にガチ恋して父親から寝取るために何年俺が頑張ってきてると思ってるのさ。5才の頃からだとして15年以上だよ? 俺の片思い歴15年を甘く見てない?」
「え、あ……え?」
予想外な俺の言葉に脳が思考放棄している今が絶好の好機と判断し、畳みかけるように下半身を露出させ、天井を向いて臨戦態勢になっている愚息を見せつける。
「これをみてくれ。バッキバキだろ? 母さんの裸を見て、興奮したからこうなったんだよ? これを見ても、俺の話が嘘だって思う?」
「え、嘘……ゆきのオチンチン、大きすぎない? 赤黒くて、先端がぷくって……なんか、透明な汁が垂れてるし、血管バキバキで、太くて、グロい……これ、私なんかの体を見て、興奮したから、こうなっちゃったの?」
俺の勃起してそびえ立つ竿を見て困惑する母。
経産婦なのに処女みたいな反応が可愛い。
「母さんさ、本当はどうしたいの?」
「え? どうしたいって……私はただ、母親として息子を正そうと……」
「それなら俺の気持ちなんて無視して、ただの親子として俺のことなんて男としてみてないよって、普段通りに振る舞えば問題なかったろ? 今日のことは息子の親孝行の一環だったって、笑って終わらせれば良かったんだ。そしたら俺は母さんを想いながら傍にいるだけでおしまいだった。
でも、母さんはそうしなかった。
俺の部屋に裸で来た。しかも脇毛腕毛すね毛だけじゃなく、マン毛まで剃り落としてツルツルパイパンになって。
オヤジの浮気を知った上で、この格好できたのは、少しでも女として見られたいからじゃない? 母さんもその気になってくれたからなんじゃないの?」
「わ、わたし、は……」
「本当は、女として扱われたい。でも、自分から求めて拒絶されたら怖い。だからこうして話し合いを建前にして、俺にその気があるか、試そうとしたんだろ?
安心して。俺の気持ちは本気だから……好きだよ、母さん。大好き。愛してる。俺の15年積み重ねた想い、受け取めてほしい。母子から夫婦になって欲しい」
さぁ、どうだ。言えること、できることはすべてした。あとは、母さん次第だ。
「ゆき……いいの? 私なんかで、本当にいいの?」
「母さんがいい。何度も言うけど、大好きなんだ。他の人じゃ代わりにならない。母さんじゃなきゃ、ダメなんだ」
母を抱きしめながら耳元で「嫌なら、殴っても良いから」と前置きしたうえでキスをする。
「ん、んん……」
二度目のキスは抵抗なく受け入れられた。
まだ緊張が強く、身体に力が入って震えている。何度も唇を押し付け、開いた隙間に舌をねじ込む。
「んぶ!? ふぇ、んん……んちゅ、ん……あ、はっ」
ヌチャヌチャと唾液がかき混ぜられる音が口の中から脳に響いて頭の奥の方がジンと痺れる。
母さんの唾液、甘い。美味しい。気持ちいい。幸せ。酒よりも中毒性ある。もっとほしい。たくさん飲みたい。飲ませたい。俺の唾液で酔わせたい。
お互いの唾液が混ざり合い、カクテルのように一つになって、互いの体内に落ちていく。
「は、んん……もっ、と……ゆき、もっと」
「ああ、母さん……母さん」
乱れた呼吸を整えるために一度口を離すと、母の方から俺に抱きついて、もっと唾液が飲みたいと顔をなめ回してくる。身長差を頑張って背伸びして埋めて、しがみついてくる。
押し付けられる乳房の存在感がスゴい。
母のお腹でチンポが擦れて気持ちいい。
これでこんなに気持ちよくて、美味しくて、幸せになれるのなら、愛液はどれほど美味しい幸せな味がするのだろうか。愛する女性とのセックスはどれほど気持ちいいのだろう。
「母さん、良いんだよね?」
「うん……いい」
恥ずかしそうに俯き、小声で同意してくれた。
でも俺は母の答えをはっきりとは聞いていない。
「母さんの言葉で、はっきり言って欲しい。母さんの気持ち、聞かせて」
「私、は……あなたが、好き。ゆきが、好き。大好き。息子だけど、男として、好きに、なっちゃった……カクテルとバラ、嬉しくて……意味を知ったら、もう、あなたのことしか考えられなくなった。
他の女の子と結婚して、幸せな家庭を気づいて、孫の顔を見せてほしいと、願ってた、けど……今は、無理。あなたを奪われるなんて、想像もしたくない。
地獄に堕ちても、他人に白い目で見られてもかまわない。お金も、この家も、いらない……あなたが、ゆきが傍にいてくれたら、それでいい。
だから、お願い。お母さんを、あなたのお嫁さんにしてください……もう、母親にこんな恥ずかしいこと、言わせないでよバカ! 母子で結婚式まで挙げちゃったんだから、最後まで責任とりなさいよ!!」
恥ずかしさが限界突破した母が力強く抱き締めてくる。可愛い。可愛すぎる。愛おしい。俺ももう、我慢の限界だ。
だがここで暴走してはダメだ。焦りは禁物。
ここで襲ったらただの獣だ。まだ早い。
「ありがとう、母さん。嬉しいよ……俺は死んでも母さんは捨てないし、離さない。逃がさない。来世でも追い掛けて、口説き落としてやる……犯してでも、傍にいてもらうから」
「バカ……マザコン……大好き」
結婚式でした誓いのキスのようにそっと唇を重ねると、俺はそっと母を自分のベッドに横たえた。
夢のような幸せな気分を、ドロドロとした黒い感情が塗りつぶしていく。
せっかく、最高の気分だったのに。
天国から地獄にたたき落とされたよう。
思考が、視界が真っ黒に染まりそうになった時、
「母さん、浴室あいたよ。俺は部屋に行くから、母さんもシャワー浴びてきなよ」
息子の声が、私を現実に引き戻してくれた。
「……ええ、そうする……って、何で裸なのよ! 服はどうしたの!?」
書類から顔を上げると、そこには全裸のまま、髪を拭く息子がいた。
恥ずかし気も無く肌を晒して、陰部も丸出し。
何で隠さないの! てか、アソコの毛がない!?
え、なんで、どういうことなの!!?
トレーニングでたくましく育った筋肉がスゴイ……腕の動きにあわせて、ご立派に育った竿と玉がブラブラ揺れて……じゃなくて、
「ちょ、ちょっと、さすがに前は隠してよ! 少しは恥じらいを持ちなさい!!」
顔を反らせようとしても、ダメ。
つい視線がアソコに釘付けになっちゃう。
「えー、別に見られて恥ずかしい身体はしてないつもりだけど? それに、母さん相手に恥じらうこともないだろ。俺達、母子だけど結婚式を挙げたんだし……むしろ、母さんには見てほしいな。俺の身体、どう? けっこうご立派な方だと思うんだけど」
全裸のままボディービルのポーズをとる息子。
盛り上がった筋肉に目を奪われそうになるけど、今はちゃんと母親として注意しないと。
「あんたね……冗談でも、さすがに怒るわよ?」
「はは、ごめんごめん。さすがに調子のりすぎた。でも、俺が肌を見せても良いって思う女は、今も昔も母さんだけだから。学校の授業とかでも、他の女には晒したことないから安心してよ」
「何を安心したらいいのよ……それよりも、早く部屋にいって服を着なさい! 風邪ひく前に早くいく!!」
「はーい」
全裸息子の足音が遠くなっていき、扉を開閉する音が聞こえた。
「はぁ……まったく、もう。驚きすぎてもやもやした気分は吹き飛んじゃったけど、ショックが大きすぎて心臓に悪いわよ……」
あの子の、スゴく、大きかった……勃起してない状態で、あれなら、勃起したらあれがもっと膨れ上がって、カチカチに……私に、全部入るのかし……。
あっ、私、なんで……なんで私、あの子とセックスできるのかって、心配しちゃっているの?
セックスなんて、嫌な思い出しかないのに。
あれとしか経験無いけど、身体を裂かれるような痛みと異物感しか感じなくて、オナニーの方が気持ち良かったくらいなのに。
顔が熱い。息子の裸体を見て……オチンチンを見ちゃって、胸がドキドキする。下腹部が疼く。子宮がキュッとなって、お股がじわって、熱く疼く。
私、息子の裸を見て、興奮して濡れちゃってる。
ずっと封印していた、女の部分が……今日の朝、友人に言われてから、息子を男として意識してから、身体の火照りと疼きがおさまらない。
自分に正直になっていい。
女に旬なんてない。遅咲きの花だってある。
「愛してくれる人が近くにいるなら、それが肉親でも、逃がすべきじゃない。後悔しない選択をするべき、か」
今私は、どうしたいの?
相手が息子とか、近親相姦とか、不倫になるとか、そう言うことを無視して考えたら……私は、あの子に愛されたい。
あの子に抱かれたい。
あの子の妻になりたい。
あの子を他の女に渡したくない。
浮気の証拠を見て、あの人への情は消えた。
結婚式で、あの子への想いを理解した。
もう、難しいことは考えない。
あんな人のことで悩まない。
あれはもう、いらない。
私が欲しいのは、あの子だけ。
それ以外、いらない。
「ソファー、あとで掃除しなきゃ……でも、それより先に……シャワー、浴びなきゃ」
ーー息子視点ーー
シャワーを浴びて部屋に戻り、暖房を入れる。
寝間着を着るとベッドに腰掛け、今日を振り返る。
母を喜ばせる計画は概ね上手くいった。
結婚指輪を付けてくれて、初めてのキス。
婚姻誓約書に書かれたお互いの名前。
綺麗なドレスで着飾った母さん。
幸せそうな顔で写る母さんの写真。
幸せすぎて絶頂しそうだ。
あとは、最後のプレゼントが……オヤジの浮気調査報告書が吉と出るか凶と出るか……そこだけが、心配なところだけど……。
「ねぇ、ゆき。まだ、起きてる?」
「ん、母さん? 起きてるけど、どうしたの?」
扉の向こうから聞こえる母の声はどこか緊張しているようで、堅く震えた声だった。
「……今、良い?」
「ああ、大丈夫だよ。今あける」
部屋の扉を開けると、そこにはバスタオルを体に巻き付けて俯く母が立っていた。
湯上がりそのままできたのだろう。髪はしっとりと濡れ、肌がほんのり赤くなっている。
書類に気づいたら問いただされるだろうとは思っていたが、全裸タオルはさすがに予想していない。
「ちょっ、母さん! 服はどうしたのさ!?」
「……中、入れて。話、したいの」
「え、あ……いい、けど。そのままの、格好で?」
無言で頷く母を部屋に招き入れ、ベッドに横並びで座るが、頭を俺の肩に乗せたまま黙りこんでしまって話が進まない。
暖房をつけて部屋を暖めてはいるが、さすがに全裸バスタオルのままじゃ風邪をひいてしまうので、こちらから要件は何かと聞こうとすると、母が先に口を開いた。
「紙袋の中に入ってた書類、見たわ」
「……そっか」
「あれ、ゆきが依頼して調べたの?」
「うん」
「どうして、そんなことをしたの?」
「……母さんと結婚したいから」
「お母さんと結婚したいって、子供の頃にも言ってたっけ。お父さんより立派な男になるからって。それで、お父さんと離婚してって」
「言った。大人になったときに俺がまだ母さんのことが好きで、あれよりもいい男になれたら話し合おうって言ったのも忘れてないよね?」
「ええ……覚えてるわ。でも、私達は母子。法律上結婚はできないし、近親相姦はいけないことなの。
それに、あの人とまだ離婚してないんだから、人妻なの。恋愛対象にしちゃダメなのよ?」
「解ってる。だから、調べたんだ。あれが浮気してるのは、気づいていたから……しっかりとした証拠があれば相手が有債で慰謝料が取れるし、こちらが主導で話ができる。母さんも離婚する決心がつくかなって」
「……どうして、そこまでするの?」
「母さんが好きだから。異性として、母さんが好き。結婚できなくても良いし、他の人になんと言われてもかまわない。母さん以外の女はいらない。母さんを他の男に奪われたくない。それくらい、好きなんだ」
「そ、そう……そこまで、本気なのね。でも、」
そう言いながら母は立ち上がると、バスタオルを床に落として裸体を晒す。
大きく、重力に従って垂れる乳房。少し弛んだお腹とお尻。ムチッとした太股。
急いで剃ったのか、剃り残しの黒い点が残るパイパンになった陰部。
「私の裸を見ても、お母さんが欲しいって言える? こんな可愛くない、胸が大きいだけの地味メガネな身体型の崩れてるおばさん、抱きたいと思う? 何十年も男に相手されなかった女を、そう言う目で見れる!?」
意を決した表情と大きな声で俺の気持ちをを試すように問いかけてくるが、愚問だ。
「当たり前でしょ。俺は街のど真ん中でも母さんが好きだ。愛してる。あなたが欲しいと大声で言えるし、俺は母さんでしか性的に興奮できないし、そんなエロい格好で目の前立たれたら今すぐ襲って犯したくなるのを今必死に堪えてる。
一緒の布団で寝たときに油断しきった顔で寝てる母さんを夜這いレイプしてやろうかって思ったこと数知れずだし、キスですら起きているときにしたいからと我慢して、今日のチャペルが初キス。
オナネタは脱衣場と風呂場と寝室に仕込んだカメラで撮影した母さんの隠し撮り。動画と写真は主におっぱいメインで撮ってる。
母さんとセックスする妄想をしたためた官能小説をネットにあげてみたら同志に高評価をいただいてる。
地味な見た目も俺は派手で化粧が濃いのは苦手だから全く問題ないし、むしろそのままでお願いします。
素朴で素材の味が生きてる、そのままで魅力的な母さんの方が大好きだけど? ああ、今日のドレス姿も綺麗で魅力的だった。
ああ、メガネは絶対外さないでね? 外した方が可愛いとかないから。メガネがあっても可愛い人は可愛いし、メガネは立派な装飾品で魅力を引き立てるアイテムだからそれを否定するのはナンセンス。
他の男にそう言う目で見られないのは常に俺が一緒にいて、近付こうとする輩全員に威嚇と牽制し続けてきたからだよ。
母さんに優しくしてきたのは『好きな子には優しく護ってあげろ』の言いつけを守ってオヤジから母さんを寝取るため。
ちなみに、今日の結婚式は既成事実を作って母さんを逃がさないための計画の一部で、毎朝母さんに対して可愛いって言ってるのは本気の本音。こうやって外に出さないと、暴走して襲っちゃいそうだからであって、」
「ちょっ、ちょっと、長い長い! お願い、待って! ストップ、ストップ!! オ、オナネタとか、母親とセックスする妄想官能小説がネット上で高評価とか、夜這いレイプとか盗撮とか素材とか……じょ、情報量が多くて、熱量が高すぎて怖いくらいなんだけど、ちょっと待ちなさい!!」
母がどう魅力的なのかと質問されたから回答したというのに途中で止められてしまった。解せぬ。
「何で止めるのさ。まさ途中なのに」
「これで途中って、毎日言ってたあれ、冗談抜きの本気だったのね……こんな反応、予想外すぎて落ち着けないじゃない! この醜い裸体で、幻滅するとか、現実を見て怖じ気づいて諦めると思ったのに。
そしたら、私も諦めがつくと思ったのに……隠し撮りとか寝取るとか威嚇とか牽制とか、なんなのよ……自分で言うのもなんだけど、こんな醜い体のどこに興奮できるのよ! 私、あなたのお母さんよ!? おかしいでしょ!!」
「頭がおかしいのはちゃんと自覚してるよ。実母にガチ恋して父親から寝取るために何年俺が頑張ってきてると思ってるのさ。5才の頃からだとして15年以上だよ? 俺の片思い歴15年を甘く見てない?」
「え、あ……え?」
予想外な俺の言葉に脳が思考放棄している今が絶好の好機と判断し、畳みかけるように下半身を露出させ、天井を向いて臨戦態勢になっている愚息を見せつける。
「これをみてくれ。バッキバキだろ? 母さんの裸を見て、興奮したからこうなったんだよ? これを見ても、俺の話が嘘だって思う?」
「え、嘘……ゆきのオチンチン、大きすぎない? 赤黒くて、先端がぷくって……なんか、透明な汁が垂れてるし、血管バキバキで、太くて、グロい……これ、私なんかの体を見て、興奮したから、こうなっちゃったの?」
俺の勃起してそびえ立つ竿を見て困惑する母。
経産婦なのに処女みたいな反応が可愛い。
「母さんさ、本当はどうしたいの?」
「え? どうしたいって……私はただ、母親として息子を正そうと……」
「それなら俺の気持ちなんて無視して、ただの親子として俺のことなんて男としてみてないよって、普段通りに振る舞えば問題なかったろ? 今日のことは息子の親孝行の一環だったって、笑って終わらせれば良かったんだ。そしたら俺は母さんを想いながら傍にいるだけでおしまいだった。
でも、母さんはそうしなかった。
俺の部屋に裸で来た。しかも脇毛腕毛すね毛だけじゃなく、マン毛まで剃り落としてツルツルパイパンになって。
オヤジの浮気を知った上で、この格好できたのは、少しでも女として見られたいからじゃない? 母さんもその気になってくれたからなんじゃないの?」
「わ、わたし、は……」
「本当は、女として扱われたい。でも、自分から求めて拒絶されたら怖い。だからこうして話し合いを建前にして、俺にその気があるか、試そうとしたんだろ?
安心して。俺の気持ちは本気だから……好きだよ、母さん。大好き。愛してる。俺の15年積み重ねた想い、受け取めてほしい。母子から夫婦になって欲しい」
さぁ、どうだ。言えること、できることはすべてした。あとは、母さん次第だ。
「ゆき……いいの? 私なんかで、本当にいいの?」
「母さんがいい。何度も言うけど、大好きなんだ。他の人じゃ代わりにならない。母さんじゃなきゃ、ダメなんだ」
母を抱きしめながら耳元で「嫌なら、殴っても良いから」と前置きしたうえでキスをする。
「ん、んん……」
二度目のキスは抵抗なく受け入れられた。
まだ緊張が強く、身体に力が入って震えている。何度も唇を押し付け、開いた隙間に舌をねじ込む。
「んぶ!? ふぇ、んん……んちゅ、ん……あ、はっ」
ヌチャヌチャと唾液がかき混ぜられる音が口の中から脳に響いて頭の奥の方がジンと痺れる。
母さんの唾液、甘い。美味しい。気持ちいい。幸せ。酒よりも中毒性ある。もっとほしい。たくさん飲みたい。飲ませたい。俺の唾液で酔わせたい。
お互いの唾液が混ざり合い、カクテルのように一つになって、互いの体内に落ちていく。
「は、んん……もっ、と……ゆき、もっと」
「ああ、母さん……母さん」
乱れた呼吸を整えるために一度口を離すと、母の方から俺に抱きついて、もっと唾液が飲みたいと顔をなめ回してくる。身長差を頑張って背伸びして埋めて、しがみついてくる。
押し付けられる乳房の存在感がスゴい。
母のお腹でチンポが擦れて気持ちいい。
これでこんなに気持ちよくて、美味しくて、幸せになれるのなら、愛液はどれほど美味しい幸せな味がするのだろうか。愛する女性とのセックスはどれほど気持ちいいのだろう。
「母さん、良いんだよね?」
「うん……いい」
恥ずかしそうに俯き、小声で同意してくれた。
でも俺は母の答えをはっきりとは聞いていない。
「母さんの言葉で、はっきり言って欲しい。母さんの気持ち、聞かせて」
「私、は……あなたが、好き。ゆきが、好き。大好き。息子だけど、男として、好きに、なっちゃった……カクテルとバラ、嬉しくて……意味を知ったら、もう、あなたのことしか考えられなくなった。
他の女の子と結婚して、幸せな家庭を気づいて、孫の顔を見せてほしいと、願ってた、けど……今は、無理。あなたを奪われるなんて、想像もしたくない。
地獄に堕ちても、他人に白い目で見られてもかまわない。お金も、この家も、いらない……あなたが、ゆきが傍にいてくれたら、それでいい。
だから、お願い。お母さんを、あなたのお嫁さんにしてください……もう、母親にこんな恥ずかしいこと、言わせないでよバカ! 母子で結婚式まで挙げちゃったんだから、最後まで責任とりなさいよ!!」
恥ずかしさが限界突破した母が力強く抱き締めてくる。可愛い。可愛すぎる。愛おしい。俺ももう、我慢の限界だ。
だがここで暴走してはダメだ。焦りは禁物。
ここで襲ったらただの獣だ。まだ早い。
「ありがとう、母さん。嬉しいよ……俺は死んでも母さんは捨てないし、離さない。逃がさない。来世でも追い掛けて、口説き落としてやる……犯してでも、傍にいてもらうから」
「バカ……マザコン……大好き」
結婚式でした誓いのキスのようにそっと唇を重ねると、俺はそっと母を自分のベッドに横たえた。
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