「ギャルゲーの親友ポジに憧れた俺が、なぜかモテてしまう話。」

文化祭編

17話「スクールフードパニッシュメント」

新川優希しんかわゆうき文化祭2日目
彼には試練の連続‥

「今井いまい君、なんか学校騒がしいですね」

「なんか有名人だか、似てる人が来てるらしいっすね‥」

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「美羽みうちゃん！美羽ちゃん！」

「どうしたの？舞まいちゃん！」

「いまね、学校に有名人来てるんだけど見た？」

「そうなの？誰が来てるの？」

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「先輩、沙織さおりちゃん！全然部活に人来ないよ～」

「栞菜かんなちゃん、仕方ないかもね‥SNSでもこの学校に有名人が来てる話でもちきりだから‥」

「え、誰か来てるんですか？」

「栞菜ちゃんの、因縁？」

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「あの～すいません！このクラスに新川優希って居ませんか？」

「え？？あ、ちょっと待っててください。」

「新川君！」

「おい、新川！お客さんだぞ‥」

なんだ、風夏ふうか先輩でも来てくれたのか？

「今行くー！」

何だか騒がしいな、流石朝比奈先輩人気者だ。


「すいませんお待たせしました。」

「久しぶりだね！優君！」

そこにはSNSでも大人気の100年に一度の美少女、読者モデルの”桃花ももか”‥‥そう有栖桃花ありすももかが居たのだ。

「あ‥有栖‥」

「う、うわあああああああ」

「ちょっと待ちなさいよ！」

結局俺は変われなかったのかもしれない。
いや、口だけだったんだ。
彼女が前に現れるなんて誰が思ったんだろう。

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「萌ちゃん！思い出したわ、あの子桃花よ。モデルの、そして優ちゃんのトラウマの原因‥」

「え？」

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「日向先輩今なんて？」

「だから読モの桃花って子がこの学校に来てるらしいのよ。」

「あの、その人が来てるって絶対、優希にも朝比奈あさひな先輩にも内緒にしててください。」

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「桃花ちゃん！本物だった！前にもトコトコタウン行った時にテレビで来てたのよね～相変わらず可愛かったな～」

「そうなんだ、でも桃花さんって中学の時の先輩だよね？」

「やっぱそうだよね？なんで栞菜ちゃんはあの時否定したんだろ‥」

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「沙織～誰だよ因縁って～！」

「この子だ、えーっと人気読者モデルの桃花って子本物らしいよ！」

「先輩それって本当ですか？」

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「もしもし、舞か‥あいつが来てるって話‥」

「もう聞いたよ、やばいよねこれ、流石に、もう優ちゃんと会ったのかな‥」

「とりあえずクラスに戻ろう何としても2人が会う事止めなきゃ‥」

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「あの翼先輩！」

「あ、早乙女さおとめさん！」

「あの、桃花さんが、あの、その、私知らなくて、クラス教えちゃって、その‥」

「そっか、わかった。とりあえず今は気にしないでライブの事だけ考えてれば良いからね！」

「すいません。ありがとうございます‥」

「お～い！翼～」

「来たか、栞菜、早くクラスに行こう。」

「あ、翼！！」

「おい、有栖！なんでお前あんな事あったのに優希の前に現れたんだよ！」

「だれよ、あんた！うるさいわね～」

「おい、お前なんだよ。その口の聞き方」

「誰だこいつ‥」

「あ？俺は、七海和也ななみかずや桃花の連れだ。」

「そ、それより優希は？」

「会ったけど、逃げられた。」

「お前なぁ、せっかく優希は今変わろうと頑張ってたのに、なにがしてぇんだよ！」

「おい、お前さっきから桃花に舐めた口聞いてんじゃねぇぞ‥」

「ちょっと、和也！やめなさいよ。」

「チッ、お前あんま調子乗んなよ。」

「もう、いい。今はそれどころじゃねぇわ。舞、悪いけど2人で優希のこと探すぞ。」

「うん。わかった。あのね、有栖さん、私の事なんか知らないと思うけど、優ちゃん傷つけた事一生、許さないから。」

「なんで、私ばっか悪者扱いされなきゃいけないのよ‥私だって‥私だって‥」

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「ごめんね～朝比奈さん、衣装合わせに時間かけちゃって。」

「いいのよ！このクラスで、ロミジュリで、絶対に最優秀賞取るって決めてるんだからね！担任のカジヒデにアイスみんなで奢って貰うわよ！」

「良かった。ここに居たのね！」

「あれ！こはる！今井君と文化祭まわってたんじゃないの？」

「いや、風夏の様子が気になってね！」

「ほんと？？なんか怪しい？？」

「別に何も無いわよ～」

「その嘘つく時の仕草またやってる～」

「あ、」

「こはる？何隠してるの？」

「いや、でも絶対ダメ言えない！！」

「朝比奈さん見てこれ！今学校に読モの桃花ちゃんが来てるらしいよ！」

「あ！」

「桃花‥へぇ～ちょっと、詳しく聞かせて貰える？」

「ごめん、今井君、私にはこの役荷が重いよぉ‥」

「ふ～ん、まだ、午後の公演まで時間あるよね？」

「うん、あるよ！」

「ちょっと出かけてくる。」

「朝比奈さんも桃花ちゃん観に行くの？」

「違うわよ！！ちょっとね‥行くわよ、こはる、分かってるでしょうね？」

「ですよね‥もちろん行くわよ」

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「あの、ヒロシさん！」

「どうした？」

「あの、どうしても優希のこと心配で‥」

「言うと思ったよ。ライブまで時間あるんだから迷惑かけない程度に探してきな！」

「は、はい！ありがとうございます。」


こうして各々は新川優希を探すのであった。

ー朝比奈風夏のロミオとジュリエット、早乙女萌のライブまであと3時間ー

ー続くー