「ギャルゲーの親友ポジに憧れた俺が、なぜかモテてしまう話。」

はっけよいのこっ太郎

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夏休み編

33話「サマータイムツインズ弐」

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新川優希しんかわゆうき一夏の思い出。

朝会ったのは、この街で唯一の同い年の知り合いでこの海の近くでカフェをやってる家の双子の子供なのだ
今いる長髪が菊池きくちゆいだ、

「やっぱり優希君だったんだ。」

「久しぶりだな、じゃあ、朝一緒にいたのはかおりか?」

「そうだよ!」

もう1人は菊池かおりだ、確かに昔からゆいはおっとりしてて少し鈍臭くて、かおりは元気で活発な子だった。

「優希君は今日来たの?」

「そうだよ、で、なんで美来のこと知ってんだ?」

「昔から新川さんちと菊池家って仲よかったでしょ?で毎年遊びに来る美来ちゃんと良く遊んでたんだ!」

「そうだったのか!ちょうど今ここ来てさ、これから2人でアイリスのお城作るって話だったんだよね!」

「それなら私も手伝っていいかな?」

「全然いいよね?美来」

「もちろん!ゆいちゃんが居た方が楽しい!」

「私に任せて!」

そうだそういえば昔からゆいは運動が苦手だったが絵を描いたり何かを作るのが好きだったな…

「そういえば、かおりは何やってんだ?」

「かおりは今日は部活だよ、陸上部!かおりは全国行くぐらい才能あるんだよねー」

「そうだったのか、せっかくだし3人で話したかったんだけどな。」

「多分夕方には帰ってくるから久々にあそこの駄菓子屋行かない?」

「懐かしいな!あそこまだあるんだ??」

「うん!結構この街も変わったけど、変わらないところもいっぱいあるよ!!」

「そうだったのか、楽しみにしとくよ。」

「ちょっと、2人とも~とも動かしてよ~!!」

「ごめん美来ちゃん!」

こうして俺たちは昔話もしながら3人で城を完成させたのだ。

「で、できたー!!」

「お兄ちゃん、本物のお城みたいだね!!」

「うん、そうだね!」

これが、高校生の本気だ
ゆいも俺もかなり力を入れていたみたいだ。

「なんか前も妹のまいと4人で城作ったよな!」

「懐かしいね、諦めそうになった優希君とかおりが喧嘩しちゃってさ、それで舞ちゃんが泣いちゃったんだよね」

「そうだったな、懐かしいね」

「優希君、美来の事見てくれてありがとうね」

叔母さんがきた。

「ママ見て!みんなでアイリスのお城作ったの~」

「凄いわね~」

明日香あすかさんこんにちわ!」

「あら、ゆいちゃんも美来と遊んでくれたのね、ありがとう!」

「私が一番楽しんじゃいましたよ~」

なんだか久々に会ったゆいは少し大人びて綺麗になっていた。

「優希君、さっきかおりからFINEきて夕方には帰るってさ!で、優希君の事話したら会いたいって言ってたよ。」

「そっか、よかった!じゃあまた夕方集まろうか、ゆいFINE交換しとこうぜ。」

「うん!」







そして夕方になり俺らは集合した。

「お待たせ、かおり久しぶり!!」

「本当に優希だったんだ。」

「本当にってなんだよ?」

「いやね、朝、ゆいが帽子拾ってくれたのが優希だっていうからさ、もう何年も帰って来てないのにありえないって思ってたんだよね」

「ちょっと、かおり~その話やめてよ、は、恥ずかしい…」

「いや、俺もこの街で同い年ぐらいの双子っぽかったからもしかしたらな、って思ったんだけどもう俺の事忘れてるかと思って話しかけられなかったわ。」

「てか優希、めちゃくちゃでかくなったな~」

「お前は親戚のおばさんか!」

「ふふっ、もうかおりも優希君も相変わらず面白いね!」

「ゆいのツボが浅いんじゃない?」

「確かに、てかツボがちょっと変だよな。」

「変とかやめてよ~」

「てか、久々にあそこ行こうぜ」

「うん!」

「おう!」

そして10年ぶりによくみんなで行ってた駄菓子屋にきた。

「そういえば、ここで初めてゆいとかおりに会ったよな!」

「そうだっけか?」

「確か舞ちゃんがお菓子買って欲しくて優希君に駄々こねてたんだよね。」

「あ、そうだ、それでゆいが買ったお菓子を見ず知らずの俺らに分けてくたんだよな!」

「あんたら記憶力凄いな」

「いや、かおりが忘れっぽいんじゃない?」

「そんな事ねぇ~よ!」

この2人に会って一瞬で子供の頃に戻ったようだった。
昔も来た時はよく遊んでたな。

「でも優希が来たのって2回ぐらいだよな?」

「確かに毎年来てた訳じゃ無いからな、今回きたのも10年ぶりぐらいだもん。」

「ゆいのやつある時から来なくなって泣きそうになってたもんな~」

「やめてよ~そんな事ないもん。」

「そんな事ないのか」

「いやそんなこともあるけどさ~」

「ごめんな、なんかある時からこっちに来なくなっちゃって。」

「あ!」

「どうしたの、ゆい?」

「そういえば急に思い出したけど私達”タイムカプセル”埋めたよね?」

「そうだっけか?」

「そうだったかもな、確か俺とゆいとかおりの3人で2人の小学校でやったお祭りの後に」

「あぁ~そんな事もあったな、私すっかり忘れてたわ。」

「ね、ねぇそれさ、掘りに行かない?」

「ゆい、本気で言ってる?」

「俺は別にいいぞ?」

「本当??ねぇ、かおり??どう??」

「分かったよ、優希はいつまでここ居るんだ?」

「俺は明明後日には帰るよ?」

「今日は明日の海の家の手伝いの準備で、明日の夜は祭りあるから、最終日の夜しか空いてないな…」

「俺はその日で大丈夫!」

「私も!」

「じゃあ、最終日みんなで掘りに行くか!」

こうしてタイムカプセルを掘る約束をしたのだ。
確かに埋めたのは覚えてるけど、何を埋めたのかがさっぱりだ…

「そういえば、優希は明日暇なの?」

「うん、別に予定ないけど。」

「ふ~ん」

「え?」

何があるんだろうか…

ー続くー
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