みんな大好き、中華料理

佐山ぴよ吉

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 そうかそうか。高蔵君の私への嫌がらせは高蔵君の佳奈への一方的な愛情表現かと思いきや、二人はもう既にそんなにラブラブだったんだね。お姉ちゃんはとても嬉し……くない。

 二人とも貞操観念がどこかおかしいのは分かるが、ラブラブするために私を巻き込まないで頂きたい。
 少なくとも高蔵君が私とセックスしまくっている今の状況はおかしい。絶対に普通じゃない。
 ラブラブしたければ二人でズコバコヤリまくっていればいいだけの話なのに、佳奈は大嫌いな私の事を傷つけることができて、高蔵君は合法的にタダで性欲処理できるという利害が一致しすぎているのがいけない。

 高蔵君とセックスし始めたこの1週間で分かったことだが、高蔵君はかなり性欲が強い。1度のセックスで5回以上はする。1晩で12個入りのゴムを1箱使い切ってしまうこともあった。
 だから高蔵君の方は私の事を都合のいい肉便器か何かだと思っているのだろうから私と寝る事はなんとも思っていないはずだけれども、佳奈の方は高蔵君にかなり惚れ込んでるみたいに見える。
 お義母さんの意思に背いてまで志望校を変えるなんて、今までの佳奈からは考えられない。
 大嫌いな私を傷つける為だとしても、高蔵君が私とセックスし続けることにいい加減何か変な誤解をし始めてもおかしくない。

 高蔵君にしてみれば性欲処理兼ラブラブな佳奈へのプレゼントとして私の尊厳を完膚なきまでに踏みにじった上で陵辱動画を献上するのが目的なのかもしれないが、こうなるとあまり長引くのは宜しくない気がしてきた。
 1度腹を括ってスッパリと関係を切らなくては。
 その前にスッパリと物理的に首を撥ねられ無いように、なるべく穏便に……

「お姉ちゃん、綾斗君は私のなんだからね。絶対に絶対に、ジャマしないでよ」
「うん。しないしない。頼まれたってしない」
「じゃあさ、来週末……綾斗君とバレンタインデートしたいから、綾斗君のこと呼び出してきてくれる?綾斗君に渡すチョコも用意してるの」
「えっ」
「……『えっ』てなに?」
「い、いやいや、違くて、そんなの自分で呼び出せばいいじゃん。どうせ連絡先知ってるんでしょ」
「知ってるけど、用事があるからって断られたの!クリスマスも年越しも同じように断られちゃったから……って、そんなことはどうでもいいの!お姉ちゃんは綾斗君の先輩なんでしょ!おんなじケンケンパー?の。先輩命令とかでムリヤリにでも連れてきてよ」
「うん……分かったよ、頑張って呼び出すから」

 佳奈でもクリスマスも年越しも断られる事があったのか。
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