みんな大好き、中華料理

佐山ぴよ吉

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 高蔵君は去年のクリスマスは確か研究室でクリスマスパーティーをしてた時に参加していた。ずっと隣の席で、私のお皿に料理を取り分けたりコップに烏龍茶を注いでくれていた。
 年越しは私が最後のバイトの帰りに元朝参りに寄った時に何故かばったり会って、そのまま一緒にお参りして、お揃いのお守りを買って……その頃はまだ可愛い後輩だったんだけどな。

 高蔵君はどうして佳奈の誘いを断ったんだろう。
 その頃は佳奈よりも可愛い彼女でもいたのだろうか。それなのに研究室の方を優先するなんて。


 研究室のクリスマスパーティーなんてクリぼっちが寄せ集まって慰め合ってるようなものなのに。もしかしてそれを高みの見物されていたのか……。二次会は男子禁制にしたから、夜には彼女とちゃっかりしっぽりやっていたんだろう。
 年越しは偶然だったけど、もしかしてあれはその彼女と過ごしてきた帰りだったのかも。
 うわあ、あのお守り、持ってるの嫌になってきた。捨てようかな……。
 本当は高蔵君が先に買ったお守りを私にくれると言うから、私も高蔵君に同じものを買って、結局交換する形になったものだった。
 私はその時までは少しだけ、少しだけだけど、高蔵君に確かに好意を抱いていた。付き合いたいとかじゃなくて、可愛いな、嬉しいな、ぐらいの感情だったけれど。実際は、女として佳奈や可愛い彼女と比べられて一人で年末を過ごす私を哀れんでお守りをくれたのかもしれない。
 それになんと、高蔵君がくれたお守りは縁結びのものだった。私は表向きは就活中だったので安直に企業と良縁を結ぶ為の就活祈願だと思って受け取って、お返しまでした自分が馬鹿みたいに思えてきた。

 どうりで空手部に女子マネがいっぱいいる訳だよ。
 高蔵君は女の子に気を持たせてしまう天才なのかもしれない。
 けれどもこの2人、かなりお似合いなんじゃないかと思えてきた。破れ鍋に綴じ蓋とはこの事か。
 お姉ちゃんは全力で応援しよう。

「いい?バレンタインデーの日の午後6時に大学駅の噴水前だからね。それまではたっくんと予定あるけど、夜は綾斗君と絶対にデートするって決めてるんだから。お姉ちゃん、絶対だからね!高蔵君が来なかったら、お姉ちゃんの卒業取り消してやるから!」

 恐ろしい事を言い捨てて佳奈は去っていった。
 ちなみにたっくんとは今の佳奈の現在2人いるうちの1人のほうの彼氏だ。あ、高蔵君も含めると3人か。
 佳奈に侍る男達は、何故か佳奈に他の男が居ても厭わないらしく、1日に朝昼晩で男を替える事もあると以前自慢された。さすが超絶美少女。
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