12 / 77
12
しおりを挟む
高蔵君は去年のクリスマスは確か研究室でクリスマスパーティーをしてた時に参加していた。ずっと隣の席で、私のお皿に料理を取り分けたりコップに烏龍茶を注いでくれていた。
年越しは私が最後のバイトの帰りに元朝参りに寄った時に何故かばったり会って、そのまま一緒にお参りして、お揃いのお守りを買って……その頃はまだ可愛い後輩だったんだけどな。
高蔵君はどうして佳奈の誘いを断ったんだろう。
その頃は佳奈よりも可愛い彼女でもいたのだろうか。それなのに研究室の方を優先するなんて。
研究室のクリスマスパーティーなんてクリぼっちが寄せ集まって慰め合ってるようなものなのに。もしかしてそれを高みの見物されていたのか……。二次会は男子禁制にしたから、夜には彼女とちゃっかりしっぽりやっていたんだろう。
年越しは偶然だったけど、もしかしてあれはその彼女と過ごしてきた帰りだったのかも。
うわあ、あのお守り、持ってるの嫌になってきた。捨てようかな……。
本当は高蔵君が先に買ったお守りを私にくれると言うから、私も高蔵君に同じものを買って、結局交換する形になったものだった。
私はその時までは少しだけ、少しだけだけど、高蔵君に確かに好意を抱いていた。付き合いたいとかじゃなくて、可愛いな、嬉しいな、ぐらいの感情だったけれど。実際は、女として佳奈や可愛い彼女と比べられて一人で年末を過ごす私を哀れんでお守りをくれたのかもしれない。
それになんと、高蔵君がくれたお守りは縁結びのものだった。私は表向きは就活中だったので安直に企業と良縁を結ぶ為の就活祈願だと思って受け取って、お返しまでした自分が馬鹿みたいに思えてきた。
どうりで空手部に女子マネがいっぱいいる訳だよ。
高蔵君は女の子に気を持たせてしまう天才なのかもしれない。
けれどもこの2人、かなりお似合いなんじゃないかと思えてきた。破れ鍋に綴じ蓋とはこの事か。
お姉ちゃんは全力で応援しよう。
「いい?バレンタインデーの日の午後6時に大学駅の噴水前だからね。それまではたっくんと予定あるけど、夜は綾斗君と絶対にデートするって決めてるんだから。お姉ちゃん、絶対だからね!高蔵君が来なかったら、お姉ちゃんの卒業取り消してやるから!」
恐ろしい事を言い捨てて佳奈は去っていった。
ちなみにたっくんとは今の佳奈の現在2人いるうちの1人のほうの彼氏だ。あ、高蔵君も含めると3人か。
佳奈に侍る男達は、何故か佳奈に他の男が居ても厭わないらしく、1日に朝昼晩で男を替える事もあると以前自慢された。さすが超絶美少女。
年越しは私が最後のバイトの帰りに元朝参りに寄った時に何故かばったり会って、そのまま一緒にお参りして、お揃いのお守りを買って……その頃はまだ可愛い後輩だったんだけどな。
高蔵君はどうして佳奈の誘いを断ったんだろう。
その頃は佳奈よりも可愛い彼女でもいたのだろうか。それなのに研究室の方を優先するなんて。
研究室のクリスマスパーティーなんてクリぼっちが寄せ集まって慰め合ってるようなものなのに。もしかしてそれを高みの見物されていたのか……。二次会は男子禁制にしたから、夜には彼女とちゃっかりしっぽりやっていたんだろう。
年越しは偶然だったけど、もしかしてあれはその彼女と過ごしてきた帰りだったのかも。
うわあ、あのお守り、持ってるの嫌になってきた。捨てようかな……。
本当は高蔵君が先に買ったお守りを私にくれると言うから、私も高蔵君に同じものを買って、結局交換する形になったものだった。
私はその時までは少しだけ、少しだけだけど、高蔵君に確かに好意を抱いていた。付き合いたいとかじゃなくて、可愛いな、嬉しいな、ぐらいの感情だったけれど。実際は、女として佳奈や可愛い彼女と比べられて一人で年末を過ごす私を哀れんでお守りをくれたのかもしれない。
それになんと、高蔵君がくれたお守りは縁結びのものだった。私は表向きは就活中だったので安直に企業と良縁を結ぶ為の就活祈願だと思って受け取って、お返しまでした自分が馬鹿みたいに思えてきた。
どうりで空手部に女子マネがいっぱいいる訳だよ。
高蔵君は女の子に気を持たせてしまう天才なのかもしれない。
けれどもこの2人、かなりお似合いなんじゃないかと思えてきた。破れ鍋に綴じ蓋とはこの事か。
お姉ちゃんは全力で応援しよう。
「いい?バレンタインデーの日の午後6時に大学駅の噴水前だからね。それまではたっくんと予定あるけど、夜は綾斗君と絶対にデートするって決めてるんだから。お姉ちゃん、絶対だからね!高蔵君が来なかったら、お姉ちゃんの卒業取り消してやるから!」
恐ろしい事を言い捨てて佳奈は去っていった。
ちなみにたっくんとは今の佳奈の現在2人いるうちの1人のほうの彼氏だ。あ、高蔵君も含めると3人か。
佳奈に侍る男達は、何故か佳奈に他の男が居ても厭わないらしく、1日に朝昼晩で男を替える事もあると以前自慢された。さすが超絶美少女。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
卒業まであと七日。静かな図書室で,触れてはいけない彼の秘密を知ってしまった。
雨宮 あい
恋愛
卒業まであと七日。図書委員の「私」は、廃棄予定の古い資料の中から一冊の薄いノートを見つける。
「勝手に見つけたのは、君の方だろ?」
琥珀色の図書室で、優等生な彼の仮面が剥がれ落ちる。放課後の密室、手のひらに刻まれた秘密の座標、そして制服のプリーツをなぞる熱い指先。日曜日、必死にアイロンを押し当てても消えなかったスカートの皺は、彼に暴かれ、繋がれてしまった心と肉体の綻びそのものだった。
白日の下の教室で牙を隠す彼と、誰にも言えない汚れを身に纏う私。卒業証書を受け取る瞬間さえ、腰元に潜む「昨日の熱」が私を突き動かす。
清潔な制服の下で深まっていく、二人にしか分からない背徳の刻印。カウントダウンの果てに待つのは、残酷な別れか、それとも一生解けない甘い呪縛か――。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる