【完結】あなたが幸せなら、僕も幸せ……?

カシナシ

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115 ルドルクスside

(ルドルクスside)



 銀髪を乱したファルシュカは、壮絶な色気をもってへたりこんでいた。

 オメガらしく、やはり、ナカは感じやすいようだ。ピンク色の蕾はひくひくと収縮し、今すぐに突き入れたい気持ちを――――――ぐっ、と、我慢する。

 そして、ピノ男爵令息は、そんなファルシュカを一身に見つめていた。

 ………………ん?


「分かったか。お前とファルシュカとでは、月と草履虫ほどの差がある。俺がお前如きに興奮する訳は」

「……はっ。あ、し、失礼しますっっ」


 男爵令息は股間を抑えて、脱兎の如く逃げ出した。

 ……なんだ?まだ、文句は言い足りなかったのだが。











 その後、頭の冷えた俺は、ようやく己のやったことを振り返り、深く項垂れていた。


 ピノ男爵令息はオルトバーグ辺境伯にはかなり気に入られていたようだが、あの軽薄で不躾で下品な性格だ。幼児体型。その上、あの黒ずみ、使い込まれた後孔を見たところで、何にも、髪の毛先ほども唆られない。不愉快でしかない。

 可哀想に、ファルシュカは初めて人のそういうものを見たのだろう、ドン引きしていた。

 あともう少しで、ファルシュカの蕩ける表情が堪能出来るところだったのに。
 その良いところを邪魔された俺は、頭に血が登っていたのだ。



 なぜ、このような人間に邪魔されなければならなかったのか。

 監視人も警備も、何をやっていたのか?

 なぜ今すぐコイツを摘み出す人間がいないのか。

 俺のファルシュカはお前などに比べてこれほどに美しく清廉で、お前が幾度輪廻転生しようとも身につけ得ない妖艶さがある!

 そして俺は、ヤツの目の前でファルシュカを舌技でイかせたのだ。ほれみろと、言わんばかりに。



 …………………………俺は、何をやっているのだろう。

 いくら頭に血が上っていたとは言え、相手がオメガの小僧だったとは言え、ファルシュカの痴態を見せつける、なんて。






 とにかくアイツはもう、有無を言わさず牢に繋いだ。当主のプライベートな空間に、護衛をどうにかしてまで入った罪は重い。

 例えレオンハルトが何か横槍を入れたとして……いや、その前に罪を確定させてしまえばいい。流石に犯罪者を欲しがることはないと思いたい。


 厩にいるジョディはあいつに目をかけていた。奴の様子を見に行かせると、牢の隅でどうやら落ち込んでいるらしい。


「…………落ち込んでいる?アレが?」

「ええ。なんでもとても綺麗なもの?を見たとか……勝てないとか……生まれ直さないと無理だとか、ブツブツ言っています。気味が悪いので話しかけずに戻ってきました」

「……厩番は休んでいいから、なぜあんなことをしたのか、尋問してくれ」

「畏まりました。……昨晩の騒ぎは聞きました。あの厩番の才能は惜しいのですが……洗いざらい吐かせます」

「そうか……頼む」


 ジョディがそれ程言うなど、あまりないこと。厩番として利用する使い道もあるかもしれない。いずれにせよ、もうこの屋敷からは叩き出すが。

 俺はもう一度執務室へ戻り、早急に手配を進めることにした。













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