115 / 137
115 ルドルクスside
(ルドルクスside)
銀髪を乱したファルシュカは、壮絶な色気をもってへたりこんでいた。
オメガらしく、やはり、ナカは感じやすいようだ。ピンク色の蕾はひくひくと収縮し、今すぐに突き入れたい気持ちを――――――ぐっ、と、我慢する。
そして、ピノ男爵令息は、そんなファルシュカを一身に見つめていた。
………………ん?
「分かったか。お前とファルシュカとでは、月と草履虫ほどの差がある。俺がお前如きに興奮する訳は」
「……はっ。あ、し、失礼しますっっ」
男爵令息は股間を抑えて、脱兎の如く逃げ出した。
……なんだ?まだ、文句は言い足りなかったのだが。
その後、頭の冷えた俺は、ようやく己のやったことを振り返り、深く項垂れていた。
ピノ男爵令息はオルトバーグ辺境伯にはかなり気に入られていたようだが、あの軽薄で不躾で下品な性格だ。幼児体型。その上、あの黒ずみ、使い込まれた後孔を見たところで、何にも、髪の毛先ほども唆られない。不愉快でしかない。
可哀想に、ファルシュカは初めて人のそういうものを見たのだろう、ドン引きしていた。
あともう少しで、ファルシュカの蕩ける表情が堪能出来るところだったのに。
その良いところを邪魔された俺は、頭に血が登っていたのだ。
なぜ、このような人間に邪魔されなければならなかったのか。
監視人も警備も、何をやっていたのか?
なぜ今すぐコイツを摘み出す人間がいないのか。
俺のファルシュカはお前などに比べてこれほどに美しく清廉で、お前が幾度輪廻転生しようとも身につけ得ない妖艶さがある!
そして俺は、ヤツの目の前でファルシュカを舌技でイかせたのだ。ほれみろと、言わんばかりに。
…………………………俺は、何をやっているのだろう。
いくら頭に血が上っていたとは言え、相手がオメガの小僧だったとは言え、ファルシュカの痴態を見せつける、なんて。
とにかくアイツはもう、有無を言わさず牢に繋いだ。当主のプライベートな空間に、護衛をどうにかしてまで入った罪は重い。
例えレオンハルトが何か横槍を入れたとして……いや、その前に罪を確定させてしまえばいい。流石に犯罪者を欲しがることはないと思いたい。
厩にいるジョディはあいつに目をかけていた。奴の様子を見に行かせると、牢の隅でどうやら落ち込んでいるらしい。
「…………落ち込んでいる?アレが?」
「ええ。なんでもとても綺麗なもの?を見たとか……勝てないとか……生まれ直さないと無理だとか、ブツブツ言っています。気味が悪いので話しかけずに戻ってきました」
「……厩番は休んでいいから、なぜあんなことをしたのか、尋問してくれ」
「畏まりました。……昨晩の騒ぎは聞きました。あの厩番の才能は惜しいのですが……洗いざらい吐かせます」
「そうか……頼む」
ジョディがそれ程言うなど、あまりないこと。厩番として利用する使い道もあるかもしれない。いずれにせよ、もうこの屋敷からは叩き出すが。
俺はもう一度執務室へ戻り、早急に手配を進めることにした。
銀髪を乱したファルシュカは、壮絶な色気をもってへたりこんでいた。
オメガらしく、やはり、ナカは感じやすいようだ。ピンク色の蕾はひくひくと収縮し、今すぐに突き入れたい気持ちを――――――ぐっ、と、我慢する。
そして、ピノ男爵令息は、そんなファルシュカを一身に見つめていた。
………………ん?
「分かったか。お前とファルシュカとでは、月と草履虫ほどの差がある。俺がお前如きに興奮する訳は」
「……はっ。あ、し、失礼しますっっ」
男爵令息は股間を抑えて、脱兎の如く逃げ出した。
……なんだ?まだ、文句は言い足りなかったのだが。
その後、頭の冷えた俺は、ようやく己のやったことを振り返り、深く項垂れていた。
ピノ男爵令息はオルトバーグ辺境伯にはかなり気に入られていたようだが、あの軽薄で不躾で下品な性格だ。幼児体型。その上、あの黒ずみ、使い込まれた後孔を見たところで、何にも、髪の毛先ほども唆られない。不愉快でしかない。
可哀想に、ファルシュカは初めて人のそういうものを見たのだろう、ドン引きしていた。
あともう少しで、ファルシュカの蕩ける表情が堪能出来るところだったのに。
その良いところを邪魔された俺は、頭に血が登っていたのだ。
なぜ、このような人間に邪魔されなければならなかったのか。
監視人も警備も、何をやっていたのか?
なぜ今すぐコイツを摘み出す人間がいないのか。
俺のファルシュカはお前などに比べてこれほどに美しく清廉で、お前が幾度輪廻転生しようとも身につけ得ない妖艶さがある!
そして俺は、ヤツの目の前でファルシュカを舌技でイかせたのだ。ほれみろと、言わんばかりに。
…………………………俺は、何をやっているのだろう。
いくら頭に血が上っていたとは言え、相手がオメガの小僧だったとは言え、ファルシュカの痴態を見せつける、なんて。
とにかくアイツはもう、有無を言わさず牢に繋いだ。当主のプライベートな空間に、護衛をどうにかしてまで入った罪は重い。
例えレオンハルトが何か横槍を入れたとして……いや、その前に罪を確定させてしまえばいい。流石に犯罪者を欲しがることはないと思いたい。
厩にいるジョディはあいつに目をかけていた。奴の様子を見に行かせると、牢の隅でどうやら落ち込んでいるらしい。
「…………落ち込んでいる?アレが?」
「ええ。なんでもとても綺麗なもの?を見たとか……勝てないとか……生まれ直さないと無理だとか、ブツブツ言っています。気味が悪いので話しかけずに戻ってきました」
「……厩番は休んでいいから、なぜあんなことをしたのか、尋問してくれ」
「畏まりました。……昨晩の騒ぎは聞きました。あの厩番の才能は惜しいのですが……洗いざらい吐かせます」
「そうか……頼む」
ジョディがそれ程言うなど、あまりないこと。厩番として利用する使い道もあるかもしれない。いずれにせよ、もうこの屋敷からは叩き出すが。
俺はもう一度執務室へ戻り、早急に手配を進めることにした。
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
完結しました!ありがとうございました。
愛され方を教えて
あちゃーた
BL
主人公リハルトは自分を愛さなかった元婚約と家族のために無惨に死んだ…はずだった。
次に目が覚めた時、リハルトは過去に戻っていた。
そこは過去のはずなのにどこかおかしくて…
【本編完結】オメガの貴公子は黄金の夜明けに微笑む
中屋沙鳥
BL
フロレル・ド・ショコラ公爵令息は希少なオメガとしてシュクレ王国第一王子でアルファのシャルルの婚約者として望まれる。しかしシャルルは、王立学園の第三学年に転入してきた子爵令息ルネに夢中になってしまう。婚約者が恋に落ちる瞬間を見てしまったフロレル。そしていころには仲の良かった義弟アントワーヌにも素っ気ない態度をされるようになる。沈んでいくフロレルはどうなっていくのか……/誰が一番腹黒い?/テンプレですのでご了承ください/タグは増えるかもしれません/ムーンライト様にも投稿しております/2025.12.7完結しました。番外編をゆるりと投稿する予定です
【完結】マジで婚約破棄される5秒前〜婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ悪役令息は一体どうしろと?〜
明太子
BL
公爵令息ジェーン・アンテノールは初恋の人である婚約者のウィリアム王太子から冷遇されている。
その理由は彼が侯爵令息のリア・グラマシーと恋仲であるため。
ジェーンは婚約者の心が離れていることを寂しく思いながらも卒業パーティーに出席する。
しかし、その場で彼はひょんなことから自身がリアを主人公とした物語(BLゲーム)の悪役だと気付く。
そしてこの後すぐにウィリアムから婚約破棄されることも。
婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ一体どうしろと?
シナリオから外れたジェーンの行動は登場人物たちに思わぬ影響を与えていくことに。
※小説家になろうにも掲載しております。