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第二章 二回目の学園生活
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しおりを挟むリスティアはもう、何回も自力で発情期を越えてきたオメガである。
今更そんな自己紹介は要らないだろう。現時点の身体ではまだ誰とも接合したことは無いが、マルセルクに抱かれた記憶はある。……問題は多くとも。
二回目の今、リスティアは婚前交渉推奨派だ。オメガにとって、冗談でもなく体の相性は命に関わる大事なこと。
(触れ合い、結構。僕の体を、知ってもらっていた方がいい)
つまり、リスティアは自分の身体をそれなりに把握している。その上で、体質的に『あまり良くない』身体なのだと、記憶に刻み付けられていた。
それでも二人なら、身体を委ねてもいい。きっと大切にしてくれると、やっと期待出来るようになった。
就寝の時間になり、月明かりだけのノエルの部屋に、リスティアたち三人はいた。ノエルは防音の魔術まで行使して、リスティアを抱きしめる。
とは言え、アルバートもいる。これは”初めての触れ合いっこ”をどちらも譲れなかったため。そう思えば、こうなるのも必然だった。
「ふ、はぁ……」
ぴちゃぴちゃと音を立てて、ノエルとキスをしている。そんなリスティアは、胡座をかいたアルバートの上に乗っていて、ノエルの首に腕を回してしがみついていた。
首筋に、アルバートの熱い吐息がかかっている。鼻を埋めるようにして肌を吸われているのだ。もちろんネックガードを付けてはいても、優しく甘噛みされていてゾクゾクしていた。
アルバートの無骨な手のひらは、リスティアの柔らかいシャツの上から正確に乳首を撫でていて、もどかしさに腰が揺れる。その度に、アルバートの硬くなった昂りの存在を尻の下に感じた。
「は……っ、ああ、魔力は、だめ……っ」
「私からなら、少しは良いでしょう……?」
「ァアッ……!」
ふわふわ。ノエルの舌先から、ふわふわが中に入ってくる。ほんの少しの魔力なのに、身体全体を守るような、温かな魔力。
「ふっ……、あっ、……っ」
「暑いな……」
「そうですね、暑いです……」
巡る魔力で頭がふわふわしている間に、そろりそろりと下衣を取っ払われていた。それだけではなく、シャツもボタンを外され、アルバートに直接素肌を弄られている。ざらざらの硬い手のひらが気持ち良い。
前を開け放ったそこに浮かび上がる、蕾のままの花紋。下腹から胸の下まで伸びた桜桃の枝と可愛らしい蕾の数々に、二人ともが息を呑んだ。
「すごい……美しすぎます」
「花紋とは、これほど神秘的なものなのか……」
熱心に見つめられて気恥ずかしくなる。美しいと褒められるのは嬉しくとも、この蕾はこの先一生花開くことが無いかもしれない。そんな罪悪感を誤魔化すために、リスティアはノエルに口付けを強請る。
「んん……、はぁっ」
「可愛い……凄く綺麗です、リスティア」
「……喰いたい」
「ひんっ……!」
二人に耳元で囁かれて、びくりと跳ねた。ああ、自分でも恥ずかしいほど発情してしまっている!発情期でもないのに、無意識にフェロモンを放出してしまうなんて!
二人のアルファを誘うように漏れ出ている。感じている証拠に、お尻の奥から愛液が、はしたないほど溢れてしまっていた。
下履きも脱がされたお尻は少し冷えて心許ない。
そう思ったのは一瞬で、二人の手のひらですぐに熱くなった。
くるり、と身体が反転する。今度はノエルの膝に乗せられて、開脚させられていた。背中側のノエルは耳を甘噛みし、吐息をかけながら、ぐしょぐしょに濡れた孔に指を伸ばす。まるで指で舐めるようにねっとりと、蕾を少しずつ広げて……!
「んっ、んん、あんっ……」
「可愛い。ティア、かわいい……」
前からはアルバートが口付けをしながら、リスティアの控えめな陰茎に手を伸ばし、優しく撫でていた。
完全に起立した白い茎は、ぷるぷると震えて、透明なつゆを垂らし、泣いている。オメガらしい、小ぶりで温室育ちのそれを見て、アルバートは何を思ったのか。
「美味しそうだ……」
「へっ……え、!?」
アルバートはするりするりと移動して、脚の間に沈み込む!
ぱくり、と咥えられてしまった。生温かい咥内にすっぽりと収まると、下半身が蕩けるような快感の沼に沈められている。
「はぁっ、ああっ、やっ、アアッ!――んんぅッ!」
すっ、――――ごい。気持ちいい……っ!
リスティアの芯は、快感に弱かったらしい。あっという間に放ってしまった。それを、アルバートがごくごくと飲んで――飲んで?
「っ!」
「甘い……っ!ティアは、こんなところまで……!」
アルバートはリスティアの乳首にむしゃぶりついた。獰猛な瞳で胸元から見上げて、喰い散らかしたいのを、我慢している獣のよう。
イッたばかりで息も整わないうちに次の快楽を与えられ、もう、リスティアは喘ぐばかり。
「あ、アル、アルぅ……っ!」
「……くっ……」
「ひゃぁぁぁぁっ!」
「ああ、すごく……濡れていますよ、リスティア。気持ちいい?」
「う、うん……っ、ああっ!こんなの、知らな……っ!」
口が寂しくなって、頭だけ振り向いてノエルにキスを強請る。その間にも、ノエルの長い指がどんどん蕾に飲み込まれていって、いい所を弄っている。
「はぁ、はぁ、あん……っ、あたま、おかしく、なる……!」
「いくらでもイッて」
「ひぐぅっ……!」
ビクビクビクッ!
ナカの一点を掠めて、身体が跳ねる!
ノエルは意地悪に笑うと、そこをトン、トン、と虐めてきた。
「ああっ、ひぇぇ、も、だめ、出る……っ」
手を伸ばそうとしたのに押さえつけられて出来ない。アルバートの手が、花芯の根本と腕を拘束していた。
「い、ヒィッ……、だめ、らめ、らめ、アル……!」
「俺にも口付けを」
「ンンッ……!」
ぬめった舌が性急に入り込んで、口を犯していく。それがこんなにも気持ちいいなんて。リスティアの目元からは生理的な涙が溢れていた。
腰が揺れるのを止められない。ノエルの指が何回もクチュクチュと秘孔をかき混ぜて、お漏らししたみたいに液体にまみれていた。
熱くて厚い身体と身体に挟まれて、肌を4本の手でくまなく愛撫されて。
それでもリスティアの芯はアルバートの指で輪っかを作るようにギュッと握られて、イくことも出来ない。その上で、アルバートは無情にも、舌先から魔力を送り込んできたのだ。
「ヒィッ、あ――――――――ッ!」
パァン!
空耳か、何かか。
頭の中が弾けた。強烈な快感に、脚の先から頭のてっぺんまで貫かれて、盛大に絶頂した。
伸びる爪先と、弓なりに反る背中を自覚して、目を閉じ、闇に吸い込まれて、いく。
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