煩悩僧侶、ナースに恋する

バレンタイン狂騒曲

三

前回切るところを間違えたため、本日短めです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


　食事は何とか堪能できた。さて、ここからが問題なのだ。
「うん。やはり尋花さんが着ていないものはただの布切れですね」
　な　ん　だ　か　き　き　ず　て　な　ら　な　い　こ　と　ば　が。

「私の下着で何してんですかぁぁぁ！！」
　いつの間にやらお風呂前に脱いだ服（下着含む）を手に持っている禅雁。怒鳴るに決まっている。
「はい、捕獲」
「ひゃんっ」
　そう言うなり、尋花の首筋をぺろりと舐めてきた。禅雁の片腕は、既に腰に回っている。
「何もしていませんよ。尋花さんが着ていればジャージだろうが色っぽく見えるのですが、脱いでしまうと、起ちませんね」
　そんな実証要らん！　そう叫びたくなるが、禅雁の指の動きが怪しすぎて、すでに何も言えない。

「ぜん……がん、さんっ」
　指と唇で翻弄された尋花は、既に息も絶え絶えで。それに対して、禅雁は余裕の笑みを浮かべていた。
「先日デパートでお会いした時から、ずっと我慢していたんですよ。今日はじっくり堪能させてくださいね」
　そう言うなり、かぷりと噛みついてきた。

「堪能させてくれると言ったら、今すぐにでも一度イカセテ差し上げます」
「あっ……」
　ピリッと感じるわずかな痛み。そして、肌の上を動く指と下の感触。すべてが尋花を快楽に誘いざなう。
　禅雁の言葉に頷いてはいけない。それは頭でわかっていても、徐々に麻痺していき、快楽を求める身体。
「ねぇ、尋花さん」
　禅雁と目が合った。それだけで背筋を快楽が突き抜けていく。

「尋花さんを堪能させてください」
　この言葉に逆らえない。尋花は無意識に頷いていた。