達観した紫の上と、年上旦那様

人肌恋しくなる冬模様

私は観光に勤しみます、頑張ってください

　何とかそこまで大きな問題も起きずに、アフタヌーンティーは終了いたしました。

　ものすっごく疲れましたけど。しかも！　「グランパ、グランマって呼んで頂戴」って。……えぇぇぇえ！？　と目を丸くしたのは私だけではありません。
　旦那様も隣で固まっておりました。
「今日、一緒に食事する機会に恵まれただけでも、ありがたかった」
　という位、旦那様にとって接点のないお方だったようです。
「そら、お前。仕事有能でも、プライベート無能じゃん」
　あっさりと東輝さんが止めを。言わんとしていることは分かりますけどね。
「それは痛いほどよく分かっているよ！　麻帆佳ひとり守れなくて四苦八苦していたんだ」
「あ、うちの祖父様から。『麻帆佳泣かせたら、金輪際会わせん』だってさ」
　何がそこまで気に入られたのか、全く分かりませんがな！
「あの方、奥様をお世辞抜きで褒められると弱いのよ」
　明日さん、だからあえて言えって言ったわけですか。そして、実行に移したことで気に入られたようです。

「それだけじゃないけど、そういうことにしておきましょう」
　なんて明日さんが仰っていたのは、あとで知りましたけど。

　で、そのあとロードリックさんの伯父さんとやらにお会いして、これまた蛇蝎だかつの如く嫌われておりました。
　……なんで？　と思ったら、明日さんが未だかかりきりになって東輝さんがおろそかにされているからだとか。納得です。

「きちんとこなせたね。ご褒美にシャーロック・ホームズ博物館へ連れて行こう」
　東輝さん、ありがとうございます！！　小母さんたちにいいお土産が買えそうです。


　そして、私と東輝さん、それから明日さんがロンドンへ出かけている間。

　旦那様を扱くそうです。

　まぁ、頑張ってくださいな。

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シャーロック・ホームズ博物館……私が行きてぇ。
そして写真撮りまくる(｀･ω･´)