その冬の匂いは

朱井葵

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04 似顔絵

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「では3人1組になってくださーい。」


しんどい。


私は絵が苦手だというのに、
1時間目の美術の課題は
「3人1組で似顔絵作成」だった。


「聖~組もう~!」

まず声をかけてくれたのはやはり美冬。

「あと1人はー‥‥あっ。

雪乃ちゃん!組もうよー」


美冬が声をかけたのは宮崎 雪乃ちゃん。
可愛い顔立ちで明るい、今時の女の子だ。

「あ!組みたいー!」

にこにこと笑って彼女も了承し、
私、美冬、雪乃の3人1組が完成した。


問題は誰が誰を描くか、ということだった。


「私、絵下手だから美冬のこと描いていい???」

ひそひそと美冬に耳打ちすると、美冬もげらげらと笑いながら了承した。

「じゃ、私が雪乃ちゃん描くから、雪乃ちゃんは聖のこと描く、てことでいいかな?」

「おっけー!」

「よし!じゃあ始めー。」


美冬の声を合図に、三人はそれぞれ紙を手に取る。


「うまく描けないよー。」

私が言うと、

「うまく描けないところは適当に美化してよ!ブサイクに描いたら殴る!」

と美冬に言われたが、

、、、

最終的にあまりうまく描けずに美冬に軽く殴られる結果となった。


それを見て雪乃ちゃんが笑う。


「でも、聖ちゃん一生懸命描いてたもんね?難しいよねー、仕方ないよねー。」


そして必死にカバーしてくれる。

優しさとはこのことか。


「ほらー、美冬も雪乃ちゃんくらい優しくなってほしいなあ。」

「はあ?そんなこと言ってる暇あったら聖は絵が上手くなる努力をしな!」


まあ、こんな美冬が好きなのだけど。


「じゃあ今日の授業おわりでーす、教卓に提出してから各自教室に戻ってくださーい。」


先生の声がして、生徒たちがのろのろと動き始める。

提出を済ませ、雪乃ちゃんと美冬と三人で教室を出る。


「あっ。せんぱーい!」


その瞬間、雪乃ちゃんが声をあげた。

先輩、、、???

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