その冬の匂いは

春には春の匂いがして、夏には夏の匂いがして、
秋には秋の匂いがして、冬には冬の匂いがする。

それが正しい。

もしかしたらーーー時に、

春に秋の匂いがしたり、冬に夏の匂いがしたりすることだってあるのかもしれない。

だけど、私はきっとそれに気づくことができない。

いつのまにか、正しさは正義になり
正しくないものは認められないようになった。


間違いが生じることを恐れてしまうようになった。


いつだって正しさを追い求める生き方は
あまりに脆くて、生きづらくて


ーーーだけど、

そうやって生きていく方法しか私には分からなくなった。


不器用で不安定で脆くて
だけど愛おしくて美しい、冬の青春ストーリー。
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