あくまはだぁれ?

きな

文字の大きさ
2 / 8

第1問

しおりを挟む
スピーカー「では、第1問!
でぇでん! 
人殺しのシェフがいます。
知人に料理を振る舞おうとしたら材料がバレて知人が逃げ出してしまいました。
どちらの扉に逃げたと思いますか?
A ドアノブがついた扉。
B 手で押しあける方の扉。」

人間は首を傾げて考える。
悪魔の方をちらりと盗み見たらにやにやとスピーカーの質問を聞く前と同じにやにやした笑顔のままだ。
神の方は顎に手をあててどちらにするか決めかねているようだった。
人間は考える。

僕ならどっちを選ぶ?
そもそもなんでドアノブがついた扉か手で押しあける方の扉なんだろう。
僕なら…逃げてるならそのまま手で押し開けて逃げるほうが早く逃げれるから…。
考えていたらスピーカーから声が聞こえた。

スピーカー「決まったか?」

悪魔「もちろん」
神「ええ。」
人間「…はい、決まりました。」

スピーカーからの問いかけに悪魔、神、人間は答える。じゃぁ答えを言ってもらおうか、とスピーカーは悪魔、神、人間の答えを促す。
先に話したのは神だった。

神「私が選ぶのはドアノブがついた扉です。」
悪魔「理由は?」

すかさず悪魔が問いかける。
神はそれになんで貴方が聞くんですか…と悪態をついたが理由を話し始めた。

神「別に、大した理由はありませんよ。ただ、開けた扉の後ろに隠れてシェフが来たら殺せればいいなと考えただけです。」
スピーカー「わかった、なら次の人答えてもらおう。」

神の回答に悪魔が怖っと呟いていたが人間も顔を青くして聞いていたので感想は同じだ。
ただ、スピーカーの話し方が凄く淡々としていてそれもそれで怖いと人間は思った。

人間「あ、次は僕が…」
悪魔「次は俺な!」
人間「え」
悪魔「俺は手で押す方の扉!
理由は手で押す方って勢いよく開けたら動くよな?動いてたらシェフにバレるから、もちろんシェフは扉が動いている方にくるじゃん?だから、それを逆に利用して開けた扉の動きをシェフがくる前に止めたら扉の前でシェフは少し迷うだろ?そしたら時間稼ぎになるからな!運が良かったら違う方の扉に行ってくれるかもしれないしな。」

ニカッと笑いそういう悪魔は実は悪魔じゃないのかと疑いたくなるほどだった。
人間の言葉を遮ったけど。

スピーカー「なるほど…え、悪魔君って本当に悪魔??」

悪魔「悪魔だよ!」

スピーカー「何かの間違いなきがするけどね~
んじゃ最後に人間、行こうか。」

スピーカーが人間に話を振る。

人間「僕も、ポン太さんと同じで手で押しあける扉です。
理由は走って逃げてるならドアノブをひねる余裕なんかないかなーって思って…それだけです。」

あはは、と笑いながら人間はいう。
そんな神や悪魔みたいに大それた理由もないのだ。
それを聞き神は鼻をふん、と鳴らした。

神「しゅん、貴方の思考回路は単純一途ですか。視野をもっと広げなさい。」

スピーカー「うーん、そうだね、正直君が一番つまらないよ。
まぁ平凡中の平凡!気にすることないさ。」

神にもスピーカーにもボロボロに言われた人間。ガーン、とショックを受けていると悪魔が背中をポンポン、と叩きながら元気出せよ、と言ってくれた。

人間「ポン太さんもうあの人より神らしいですよ…」
悪魔「うげ、嬉しくねー…」

人間と悪魔がそんなやりとりをしているとスピーカーがまたもやいってきた。

スピーカー「んじゃ質問一終わり。
はい、次進んで~」

そう言われた瞬間、かちゃ、と目の前の扉が開いた。

悪魔、神、人間は足を揃えて次の部屋に進む。
部屋に入り中を見渡す。
先ほどの部屋と変わらない、真っ白な部屋にスピーカーに扉。
唯一違うものといえば扉形だった。
先ほど悪魔、神、人間が通ってきた扉はどこにでもあるような扉だったが、今回の扉はドアノブがない。
どうやら手で押すタイプのようだ。

悪魔、神、人間が部屋に入ったと同時に今通ってきた扉が閉まる。
またスピーカーからさっきの声が聞こえた。

スピーカー「よしよし、じゃぁ第2問め。」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

処理中です...