異常性癖者たちの戦争ゲーム【※注意:参加者は本当に死にます--が復活するので安全です。だれでもご参加頂けます】

木森林木林

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緊急帝国依頼!!反逆と堕落の白スーツ!!その3

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目的の場所に謎の人物がいたのである。
そこはずらっと本棚の一角であり、相手は棚に背もたれしつつ手に何かを持っていた。

「誰だ!!いや、ききとうない!!先手必勝!たぁああああ!!」
私は瞬時に敵と判断。突きを繰り出すのだが・・

「おいおい、ちょっと待っておくれよ。私の話を聞いてくれ」
「!!」
こいつはとあるファイルで私の突きを止めたのだった。それは表記されている記号番号からちょうど白スーツに依頼されていた機密文書らしい。
だが止めたと言ってもそれは私が突きを止めたわけでなく止められたのだ。あろうことか私の攻撃をである。私の手刀はナイフより切れると評判なのに、たかが紙の束で止められたのである。

「どういうことだってばよ?それが貴様の能力か?!」
「ふふふ、これを探していたんだろう?でも・・」

っぱーーん!!

一瞬でシュレッダーのように破壊されるファイル!!

「なにー!?」
「こんなもの必要ないのだけどね」

破壊されたのはきっとこいつの能力なのだろう。おそらくこいつは物を操るみたいな能力なのだ。しかし不可解なのが・・
「なぜわざわざ破壊したんだ・・?それに・・」
私は手に持った白スーツを見る。

「何でこいつの服まで・・」

そう全裸だった。まるで手品である。

「ふふふ、意味なんてない。ただのノリさ。そうしたほうが面白いからね」
「・・・ッ!こいつの行動が読めない・・!」
不適。大胆不敵だ。
それに今になって気づいたが、私の強い奴センサーがビンビンいっている。おもしれえセックスしてぇぞー!!そんなビリビリした空気をなだめるように、

「はっ!!何事だ!!ってなんで服がないー?!」服が破壊された衝撃で起きる白スーツ(全裸だが)

「まさかバーテックス森羅!貴様私の体に勝手にいたずらしたのかー!!」
「いや、君の服は私が破壊したんだ。」
「なぜ?!ていうかお前は誰?!」
「意味なんてない。そうあえて言うならノリ」
「ノリかー」
「あと君にも聞いてもらおうと思ってね。偽物くん」
「どっきーん!!」

む?白スーツが偽物とはどういうことだろう。

「ああ、彼は本物の帝国の人間ではないんだ。彼は本物の弟。兄が本物の帝国権限ランク3を持っているんだ。そして彼は帝国を我がものにしようとしている組織の一員さ」
「ええー!ということは貴様偽物の依頼ということなのかー?!」
私は目を見開いて耳に息をふーふーして白スーツ(全裸)を威嚇する。
「ふええ・・ごめんなさーい」
スーツという記号を失った人間は・・もろい。股間を抑えながら涙目になる。

「じゃあお前のあの帝国権限カードは・・」
「偽物ですぅ~!!兄の奴をスキャンしてプリントアウトしたのをトランプにぺたーって張って・・」
「悪い子・・バッドボーイだねぇお仕置きが必要だなぁ・・」
「ふえー!お仕置きしないでくださーい!」
ちなみにその表情には多少の興奮が芽生えつつあるということを私は見逃さなかったのだ。
「じゃあお仕置きしない」
「えっ・・?」
絶望の表情をする白スーツ。こいつ噛めば噛むほど味が出る。
しかし無限に遊べてしまうので私はそうそうに切り上げた。

「やれやれ。まあいいさ許してやる。面白いおもちゃを手に入れたからいいけどさ。」
「玩具ってひど・・・(耳元でふーふーされる)あふう・・」
「しかしどうするんだ本来の依頼は」
「ダイジョウブさ。私がキャンセルしておいたから」
「お前が?」

謎の人間が答えた。
そういえばここに入るのはランク4からとか言ってたな。
「ということは貴様は・・」
「そう私は持ってるよ。帝国権限ランク4」
「うわぁ・・すごいよぉ・・」
さらっと出してきたがランク4は確か最高の皇帝のランク5の一つ下である。獲得できれば一生遊んで暮らせるともいわれていた。
彼は言う。

「そう話が脱線したけど(脱線したのは主に君たちのプレイの描写でだけど)、彼は、秘密裏に権限ランクに関するとある噂レベルの情報を手に入れようとしていたんだ」
「噂レべル?」
「それは、なんの業績も出さずに高位の帝国権限を低位ランクのものが手に入れられる可能性さ。」


そう、ランクについて説明しておこう。

主にランクは、帝国権限ランク5、つまり皇帝から提供される強制力である。職員はそのランクを配布され、高いほど多く強い権限を持つ。できることと言えば例えば衣食住からあらゆる技術開発のための謎の技術施設提供まで。つまり帝国の恩恵にあずかるために様々な人材が帝国に流れ込むのである。そしてそのためには帝国の命令に従わなくてはならない。封建制度とか給料のようなものだ。
そして最初はランク1.私みたいな戦争の参加者や、地味な雑用係から始まる。そこで色々ポイントをためて昇進できるのだ。まあ私は今の生活が気に入っているのでそんな面倒くさいことはしないが。
ちなみにランク1からランク2に上げるのは時間をかければ誰でもでき、2から3は才能がかかわってくるというレベルである。
そう基本的にランクを上げるためには労働が必要。しかし彼がいう噂の内約とは、そんなことをせずに高位、おそらくランク3以上の権限が手に入るというのだ。

「そんな噂のためにこんなめんどくさいことを。大体根拠はあるのか?」
「ないよ。でもたぶんここにはランク4でこれるから、誰かがもらしたのかもね」
「ふーむ」
ランク4はだいたいどっかの国の幹部とか、超級ハッカー集団のリーダーみたいなチームの長だからな;・・もれるところにはもれるのだろう。


「ん、待てよ・・?」

今更になって私は気が付いた。
ここに権限に関する資料があるということは・・

「ここって帝国の施設だったのか・・?」
「そうだよ」
「そうですぅ・・」
「・・・・きさまぁ~!」

そう私はどこの組織にケンカを売っても帝国の後ろ盾があるから安全だと思って付き合ってやったのだが、帝国事態にケンカを売るとは・・こいつは盲点だったわい。

バツとして白スーツの色々な場所をペロペロしていると、謎の人物が

「それじゃあ私はもう帰るよ」
「む?何を言っている。まだまだ情報を吐いてもらうぞ?」
「ふふふ、それじゃあもう一つだけ。帝国、いや超帝国ってなんだと思う?一瞬で世界を掌握し、ストイックに平和を守っているこの組織は一体どういうものなんだろうね?謎の超科学はどこから来たものなんだろう?聞くところによればその技術は解析できないほど高いそうじゃないか」
「む?それは単に秘密裏に裏でこそこそやって一気に出たという話ではないのか?当時は色々と地球壊れるみたいなところがあったのだろ?地球を壊されてはたまらないからな」
「もう一つ。帝国っていう言葉の意味を考えてみよう」
「帝国。確か他の国を傘下に収めた国みたいな・・」
「でも当時、地上で帝国なんて呼ばれている国なんてなかったんだよね。これがどういう意味か分かればあと少しだよ。ニュースメディアなんてのはどうとでも操作できる」
「・・・つまり・・」
「どいうことなの?!」
「ふふっ」
白スーツがなんか馬鹿ぽいことを言ったのを皮切りに謎の人物は壁にずぷぷと埋っていく。
「あっ!逃げる気だな!!」
「最後に私の能力は君と真逆。自己でなく世界を操作する能力。それではごきげんよう。」
「まてー!貴様は誰だー!!そうだ貴様もこいつのように下僕化して私の乳首をなめさせてやるー!!」

だが私が叫んだところで消えていったのだ。

「一体なんだったのだ・・謎の人物・・」
だが登場がシリアスなほど後で変態ということがよくあるのがこの業界なのである。朱んとかも最初はまともかとおもってどう調教してやろうかと思ったが、一皮むけば真正の露出狂だったしな。
「あ、あとこのことは大変なことなので共同前線といこうではないかッ!だから携帯電話番号のメモを渡しておくからなっ!!絶対に返信するんだぞっ!!何かあったら呼ぶんだぞっ!!貴様は協力関係であって死んでしまっては困るのだからなっ!ちょっとしたことでもいいからな!私は忙しいのだが貴様のメンタルケアも私の仕事だからちょっと辛いことがあったら呼ぶんだぞっ!!っていうか何も用事なくても呼んでいいからなっ!二人用ゲームの機能があっても遊べない時に私は便利なのだからなっ!!」

「(何こいつかわいい・・)」

白スーツがなんかかわいいことを言っているので、性感帯を刺激しながら言葉責めで私抜きでは生きられない体にしつつ帰路に就いたのだった


だが私は勘違いしていたのだった。この業界に変態が多いのは、度重なる戦闘により精神を開放させてストレスを軽減させるためであって、もともと強い奴にはそんなことは必要ないのだと。

しかし、逆にこうともいえる。トップクラスに強い奴には常識というものが通用しない。なぜなら自分の常識(せかい)のほうが強いからだ。

奴は世界を操る能力と言っていた。世界を操る。つまり世界が自分のために動く。そうそれは自分が我慢せずとも、その欲望に従って変容させることができるということである。

つまり、精神がガラパゴス化。変態とは異端であるとするならば、強者こそ変態であるといえるだろう。そう強さが変態であり、変態が強さを求めるのだ。

私にはあずかり知れぬことだが、謎の人物が再び別の空間の壁からずぷぷと現れてつぶやいた。
「ふふふ、バーテックス、私たちはまたいずれ合うことになるよ焦らないで・・そう、帝国権限ランク5、この【地球(ほし)】に舞い降りたたった一人の皇帝の権限。それすらも上回るランク6の獲得権をめぐっての争いでね・・ッ!!」

ランク6.それを獲得した者は、世界を救うも滅ぼすも自由である。
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