異常性癖者たちの戦争ゲーム【※注意:参加者は本当に死にます--が復活するので安全です。だれでもご参加頂けます】

木森林木林

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戦争最終決戦!!帝国権限ランク6を手に入れるのは誰ッ?!その8

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唐突で恐縮だが、あなたは天才の定義をどう捉えるだろうか。
能力が優れていれば天才?だれも考えつかない発明をすれば天才?孤独ならば天才?異端ならば天才?

そう、天才とは、多くの人が到達できない領域に『いとも平然と』到達できる才能である。
だが、こうとも取れるのではないか。天才からしたら自分以外が劣っている。いや、それは正確じゃない。
ヒトは地球上で最も優れている生命体だ。
そう、劣っているというよりも、持っている能力を全て使わない。それは使えないんじゃない。自身が多数派に埋もれることを選択して使わないのだ。
そして天才はそれとは逆の選択肢を取る。ただそれだけの話だった。
だから、バーテックスの青年期も、それは必ずしも天才とも言えないかもしれなかった。
バーテックスはかつてこう思った。
『生きるって異常なことじゃね?』
不安定な状態、いつ死ぬかも分からない。その仕組みもわからない。システム的に、自然の摂理として殺し合い、時間経過でも死ぬことが確定している。醜くても生きることは美しくない。足掻くことは美しくない。
そう、他人が死と読んでいるものは、実は生なのだと。
死にひんし、生に足掻こうとする生こそが、死と呼んでいるものだと。つまり、恐怖こそが、死。
ならば、死そのものとは何か?
それは何も無いこと。つまり、美しいこと。生きることは美しくないのだから。

まさに天才。一を知って十を知る式に、禁忌とされている考えに至り、そしてかつ、

「バーテックスさんは将来は何になるの?」
「私は人殺しになるよ」
「え?」

その考えを『実行した』。

『だって、美しくしたいし、美しくなりたいから』
『毎日見てるでしょ?イキルダケ生きて美しくない彼らの姿を。』
『私はああいうふうになりたくない。必死になって生きようっていうけど、そのことを言うのは彼らが生きるため、仲間を増やすためなんだ』
『つまり、彼らに従えば美しくなくなる。ならその逆を行けばいい』
『だから私は必死になって死んでいこうと思う。そして、殺していこうと思うんだ』

だから当時現れた怪しい地球の支配者である、帝国の傘下にはいったのだ。

つまり、そう、私は、我儘に、美しく、強く、なりたいんだろうなぁ。

そして数多くのですゲームと死と殺害の中で、私は知った。死を受け入れ、死を与える。それを繰り返す。愛し愛され続けること。そして強くなることも美しいということなのだと。

強く・・強くなる・・!死にあらがうんじゃない。正にしがみつくんじゃない。ただ、自然現象の中で惑星が生まれ、地球が生まれ、生命が生まれ、人が生まれるように。ただあるがままの、自然法則として・・強くなる。

そうか・・俺は強かったんだ。私は私の能力を誤解していたみたいだ。
私はもっと強くなれる。いや強くならざるを得ないし、強くなりたい。

当たりは煙幕に囲まれている。おあつらえ向きの状況だが、良くわからない高出力のレーザーで、ステージごとバラバラに破壊したのだ。当然とも言える煙幕。だが、

「よし、みんな、いいかな!?せーのでいうよ?せーの!?」

朱んがデパート屋上のショーのお姉さんめいて言う。

「「やったか!?」」

この一言でバーテックスの復活が確定してしまった、

「そして覚醒もな、、!」

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